ブラック鎮守府の提督に憑依しました。これより艦隊の改善をしたいです。 作:ジョン フルシアンテ
この世に於いて救いはないと、俺は家族を失った時に感じた。
人から信用されず、期待されず、救われない時には既に何も感じていなかった。
人生とは?
生きていて何の意味となる?
何かに熱中することもない、趣味もない。
鉄の叩く音やネジの回す音、バーナーやデカイ話し声がする中淡々と作業を進める。
両親のいない俺は親族にたらい回しにされた。
俺は愛想が悪く、醜かったからだろう。
顔のパーツ?そんなの関係ない、人は体型で判断しやすい。
不幸な事に俺は太りやすい体質だった。
結局辿り着いたのは冷たい爺さんの元で生活することを強いられた。しかし受け入れてくれただけで嬉しいことだ。
そして俺は今機械の整備やネジなどの部品を作る仕事をしていた。
技術は見よう見真似だ。
学費を稼ぐためだ、中学生活は義務教育だろうと高校には出ていないといけない。
しかし其処での若い俺の扱いは酷かった、給料はいくら働いたって月に5万円近くで生活することでやっとのことだった。
なんせ違法だし。
ノルマを『5倍以上』やり遂げたって褒めてくれる同僚もいなかった。
仕事帰りにコンビニでコーヒー缶と鮭おにぎり、蕎麦の弁当を棚から取り出し、レジへ愛想のないコンビニの店員に会計を任せる。
俺が生きている意味とは?
何か偉大なことを成し遂げる訳でもない。
「合計630円でーす」
「はい…ちょうどあります」
勇気も学も家族もいない。
人望もないのに何が出来るというのか。
「はあ…」
コンビニを出ようとした瞬間
『艦隊これくしょん!艦これ!なのです!』
女神の声が聴こえてきた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦隊これくしょん?それってなんだ?
俺は興味本位で振り向いた。
デカデカと広告で女性を描いた絵があった。
なんだこの筒は。
重くないのか…
爺さんの住むボロのアパートに帰ってくる。
「ただいま、蕎麦買ってきたよ。ここ置いとくね」
「…」
爺さんはいつものように反応してくれない。
俺は自分で買った勉強用パソコンを開き、艦これについて調べる。
なるほど、あの女の子は艦娘で…
…面白い。
軍艦を擬人化したゲームか。
俺は軍艦、艦娘を見比べながら調べていく。俺は軍艦も興味があったからだ。
あれから4年経った。
爺さんは1年前に死んでしまった。
冷たい爺さんだったが本当は優しかったんだろうと思う。
「うほーwwwむっちゃんどエロいですのぉ」
俺はいつの間にか、ぶっ壊れていた。
いや、本来の俺に戻ったのかもしれない。
「あぁ^〜龍田ボイスたまらん。もっといいよ!こいよ!(ノンケ)」
艦これを始めた俺はネットに夢中になっていた。あれから友人もできたし(リアルとは言っていない)
その影響で語録を使うようになってしまったのが一番のデメリットだってはっきりわかんだね
中国人や韓国人の友達が出来たこともあった。ネットの力は本当に凄いと感じた。
高校一年生、俺は人生を正しく謳歌していた。満喫していた(青春とは言っていない)
残念ながら工業高校では無く農業高校だが公立であまりお金も掛からない。
そのお陰で自由に使えるお金がある。
幸せだった。
だが何か辛かった。
寂しいのだ。
一人は、寂しい。
愛を知らない俺はつらかった。
愛されたかった。
そうやって暮らしていたある日突然
上から黒のパンティーが頭に降ってきた。
これは実にラッキーだぞい!
次は主人公の能力が発揮されます…!
次のシナリオはなにがいいですか?
-
翔鶴の精神ケア
-
大本営からの憲兵襲来、ブラック鎮守府疑惑
-
提督の思わぬ能力
-
深海棲艦夜戦襲撃