後書きがやりたかっただけ
ポケモンと呼ばれる生命体が人間と共に共存している世界。
そんな世界のジョウト地方と呼ばれる場所で生まれた俺ことコハクだったが、一軒隣の家で同じ日に生まれた女の子がいた。
その子が、現在パルデア地方で八面六臂の活躍をしているチリという女性の若かりし頃である。
家が隣ということもあり物心がついた瞬間にチリは俺の隣にいたし、彼女からしても全く同じ気持ちだろう。
少し凶暴な野生ポケモンとも遭遇するような2人でのちょっとした冒険、甘味が好きな俺のためにわざわざエンジュシティまで行って和菓子を買ってくれたり、そんなチリのために頑張って勉強してご飯を作ってあげたり。
語り尽くすとキリがないほど、お互いのために行動していたし共に過ごしていた。
失敗して怒られたことも多かったが2人はすくすくと育っていったのだ。
楽しい生活を送っていた俺たちだったが、この世界では10歳になったら成人であり、旅に出ることになった。
多くの友達がチャンピオンを目指して町をとび出て行ったが、なれてもエリートトレーナーやジムトレーナーが関の山でありチャンピオンになれるような人間は1人としていなかった。
そんな周りの人達を見ていたことやバトルが好きでないことがあり、個人的にはポケモントレーナーとして地方でいちばん強いチャンピオンを目指すよりもブリーダーや育て屋のようにポケモンを成長させる人間へ憧れが強かった。
色々と考えた結果、近くにあったコガネシティ付近の育て屋に弟子入りをしようとする計画を当時、俺は考えていたのだ。
そのことを両親に話したら、息子が旅に出ることに多少は不安感を抱いていたのか歓迎されたので本格的に話が進見始めた最中。
そんな中で一つだけ重大な問題が発生した。
チリが何故か旅に出ることにぐずり始めたのだ。
彼女は根っからのトレーナー基質であり、二人で通ってたキキョウシティのトレーナーズスクールで生徒同士の大会が行われた際にはぶっちぎりで優勝していたり、お墨付きとして賞状のようなものを貰ってたほどである。
ちなみに俺は一回戦負け。
その試合も相性がいいポケモンで挑んだにも関わらず容赦なくボコボコにされた。
そんな彼女が、「コハクが一緒に行かんならチリちゃんも行かん!」と言ったもんだから彼女の両親は私の両親に相談をしたらしい。
結局のところついて行くことにした。
彼女の親から我儘言わない娘が初めて言った我儘だと言われたら断りづらいし、子供心にチリと離れたくないのも個人的な感情だった。
今までも隣にいた人間と一緒にいれないのが寂しかったのだ。
俺はトレーナーズスクール近くに迷い込んでしまったのを世話しているうちに懐いて自分から捕まえられに来たメリープを連れて、彼女は親戚がいるというパルデア地方から送られてきた茶色いウパーを相棒として旅に出る。
コガネジムから始まり着々とジム勝負に勝ち上がっていく彼女を尻目に、私は中々ジムバトルに勝てずにいた。
負けて傷ついたレモンと名のつけたメリープをポケモンセンターに運ぶたびに情けない感情でいっぱいになった俺は、なんとかたどり着いた三つ目のジムで彼女と旅路を別れることにした。
チリがジムをクリアしてからも、俺がジムをクリアするまでは次のジムに挑むことをしなかったのもとてつもなく申し訳なかったし、自分がジムに挑戦することでレモンやチリへ迷惑をかけているのだと思っていた。
勿論俺に対して責めるような感情を二人とも、いや一人と一匹が考えていないと今になっては思うが子供の自分には辛かったのだ。
負けて悔しそうで申し訳なさそうなレモンの顔と、周りから比較されていることと、無条件に応援してくれる大好きな幼馴染が。
決心した私は次の日には荷物をまとめて来た道を引き返していた。
メモ書きにやっぱりブリーダーをめざすということと、コガネシティ近くの育て屋で力を磨くという当初の方法ではなく様々な知識をつけるために別ルートで旅をすることを記しておく。
元の居場所に戻ったらチリまで戻ってきてしまう気がしたし、事実次の日にはポケギアで自宅から着信がありチリちゃんが泣きながら帰ってきたと連絡までされた。
居場所を聞かれても答えず、僕がいなくてもチリなら大丈夫だからという言葉の一点張りでなんとか乗り切りつつ旅は続いた。
レモンがメリープではなくモココに進化した今現在。
とはいってもバトルの苦手な俺はピクニックでカレーやサンドウィッチを作って振舞ったり、体を綺麗に洗ったりブラッシングしたり、落ちていたふしぎなアメを使ったりしてレベルを上げていたので数年は経過していた。
最初の数カ月はチリから電話が鳴り止まなかったが、最近はめっきり減ってきた。
彼女も忙しいだろうし、もう何年も会っていないので忘れたのかもしれない。
そんな時ジョウト地方ではなくパルデア地方で、再びチリの姿を目にした。
大人っぽくなった彼女だったが、声をかけることができずに少し目を伏せながら横を素通りしてしまった。
なんせ、彼女はパルデアでのジムチャレンジに挑戦してチャンピオンになることはできなかったものの四天王を追い詰めたと評判になっていたと注目の的だった。
俺も少し成長したし姿も変わったのでバレないはず。
そして彼女はさらにポケモンバトルの実力が強くなって仲のいい友人に囲まれているだろうと思って、彼女から逃げた卑怯者の俺のことなぞ覚えてもいないはずと適当に考える。
「でも、元気そうで良かったな……」
そうボソリと呟いたら、肩を叩かれる。
誰だろうと思いながら振り返るとにこっと笑ったチリの顔が目の前にあった。
「!?!?!?」
「これ、落としたんとちゃいます?」
彼女の手に握られてるのは財布とポケモンボール。
後ろのポケットに入れていたはずの財布とベルトに着いていたレモンの入ってるボールが確かに無くなっていた。
落とした音も聞こえずにいたのでまるで気づかなかった。
「ありがとうございます」
「いやいや、困った時はお互い様やから」
そう言って手をヒラヒラと振る彼女。
心做しか機嫌も良さそうな彼女に心から安堵する。
ちなみに俺のしゃべり方は今までカントーやガラル、パルデアにも少し近いカロスなどを旅するうちに標準語を身につけた。
絶え間のない努力、という程では無いがまぁなんとなくである。
「何かお礼をしたいくらいなんですけど、今お渡しできるものがなくて、お金なら……」
「あー、ええよええよそんくらい。いまずーーっと探してたものを見っけて機嫌ええから」
「でも……」
「ならきみの名前、教えて貰っていい?」
「っ、あ」
「あ?」
「アンバー、です」
「アンバーね、覚えとくわ」
「はい、ありがとうございます」
ついデタラメを言ってしまった。
嘘を付くつもりは無かったんだが何となくバレたらいけないんじゃないだろうかという気持ちというか、なんというか。
言ってしまったものはしょうがないのでチリの前ではアンバーとして接するようにしなくてはいけない。
一介のブリーダー兼会社員が次期四天王候補と会うこともあまり無いだろうということで……。
「それじゃあまた、気にするんなら次会ったら飲みもんでも奢ってや〜」
「はい…………優しいのは変わってないな」
ため息が漏れる。
彼女が歩いていくのを見て逆方向へと歩き始める。
緊張したので喉が渇いたし街の外れでピクニックして休もう。
「行こうか、レモン」
そう考えてモココをボールから出す。
一匹だけなら連れ歩いても大丈夫のため、一緒に街の外へ歩き始めた。
「…………」
次の日、会社の目の前でチリに会った。
たまたま通りがかったらしい。
少し早く着いて時間が余っていたので会社のすぐ近くにある、よく行く喫茶店でコーヒーを奢ることになった。
苦いコーヒーは飲めないため甘いエネココアを飲んでいたら、チリからの視線がむず痒く少し違和感を感じたが気の所為だろう。
さらに次の日、会社のある街を歩いている時にチリに声をかけられた。
よく見るなと思って声をかけてきたのだという。
確かに一度会ってから連続で何日も会うとドキッとする。
「運命かもしれんなー?」と飄々とした態度で言ってきたので、自分みたいなのがと少し卑下した形で否定してしまった。
そのまた次の日、自分の住んでいる街と会社のある街の間を歩いている時にたまたま遭遇した。
普段は空を飛ぶタクシーで通っているのだが運悪く寝坊してしまったのでレンタルモトトカゲに乗って通勤していた。
その時道にいたレベルの高いポケモンに見つかってしまい襲われかけたところを助けられてしまった。
またまた恩を受ける出来事があったので頭が上がらない。
今度はコーヒーだけではなくご飯でも奢った方がいいのだろうか……。
距離感を縮めるのが上手な彼女の術中にハマってるかのごとく、俺が逃げ出す前の距離感に戻りつつあることに少しの危機感と、安心感を感じている俺がいた。
俺から離れたとは言っても寂しかったのは事実だ。
一人で旅に出てすぐの時にはメリープと共に寝ていたくらい心に穴が空いたような気分を感じながら旅をしていたし、安心感を感じてしまうのも仕方ないのかもしれない。
何度も考えているが彼女は次期四天王に最も近い女性であり、こんなことも運が良かっただけの数日だろうと考えていた仕事帰り。
帰りは空を飛ぶタクシーで戻ってきて家まで歩いていたのだが声をかけられた。
振り向くと手を振っているチリの姿。
「おっ、今朝ぶりやね」
「お疲れ様です」
「そんな堅苦しくせんと、歳も近そうやからタメ口でええで」
「いや……」
断ろうとすると少し寂しそうな彼女の顔。
表情が変わりやすい彼女だがネガティブな表情変化は些細なので普通だと気づかないくらいの変化だが、今でもわかるものだ。
「分かった、それでどうしてここに?」
「ちょっと用事があってな、終わったからどうしようかなと」
「おっ、じゃあご飯でもどう?奢るよ」
「ええん?」
「今朝のお礼ってことで」
「じゃあお言葉に甘えようかな」
彼女といるとやはり安心するし楽しい。
チリは再開してからも元気そうだし変わり無かったが、俺の方が寂しさを感じていたし大丈夫じゃなかったのかなと心で苦笑いする。
そうでもなきゃ俺からこんなに誘ったりもしないだろう。
「何処で飯食おうか?」
「んー、アンバーご飯作るの美味そうやん」
「……作れと?」
「厳しいならええんやけど」
「別にいいけど、ピクニックにはちょっと暗いし家になっちゃうよ?」
「もしかしてめっちゃ汚いとか?」
そういう事じゃないんだが……。
自分が美人な女の子だという自覚が薄いのだろうか。
数日前に初めて会った男の家にホイホイと着いていくとは。
「チリには危機感とか無いのか?」
「ひどっ、でもアンバーの飯食いたいんよー」
「うーん、まぁいいよ」
「ほんま?」
「あぁ、取り敢えずスーパーに行って何作るか考えないと」
嬉しそうな彼女に顔がほころぶ。
二人で並んでスーパーまで向かう。
そんな些細なことですら心が踊る気分だった。
「なんか食いたいもんとかあるか?」
「んー、お好み焼きかな」
「お好み焼き?」
「地元の郷土料理なんやけど、知ってる?」
「あぁ、大丈夫」
そういえば最初に彼女へと料理を振舞った時もお好み焼きだったな。
子供でも作れるし、材料も手に入りやすくて親に教えて貰いながら練習した記憶がある。
チリが口を汚すほど美味しそうに食べていたのが印象的だ。
「それじゃあ材料、調達しないとな」
「うん、楽しみやわ。久しぶりだし」
「お好み焼きが?パルデアでも売られてた気がするけど……」
「ん?まぁ、そんなとこ」
買うものさえ決めてしまえば買い物はチャチャッと終わった。
個人的には他にも見て回りたいくらいだが、お客人がいる時に見ることも無いだろうし欲しいものだけをとりあえず調達した。
買い物中に恋人みたいやなとサラッと言うついつい頭を抱えてしまった。
無防備すぎて心配になる。
「どしたん?」
「いや、あっここだ」
「おー、鍵空けれるん?荷物持とうか?」
「大丈夫、はいどーぞ」
「お邪魔します」
「ん」
邪魔するなら帰ってー、みたいに言いたくなる気持ちを抑える。
ジョウト地方出身だということはあまりひけらかしたくない。
取り敢えず冷蔵庫にものをしまったりホットプレートを出したりと準備を始める。
物の位置を把握してるかのごとく準備を手伝ってくれる彼女にたすかりながら和気あいあいとご飯が進んでいく。
楽しい雰囲気での食事も終わり、ご飯後のゆっくりとした時間が流れる。
コーヒーでも作ってあげればいいのだろうが私が飲まないのでエネココアになってしまう。
少し笑いながら受け取る彼女。
「なぁ」
「どうした?」
「なんでチリちゃんから、離れたん?」
「……なんのこと?」
「分からん?ほんまに?」
「………」
「コハク、って呼べばええ?」
彼女の顔を見ると真剣な表情をしている。
これは嘘をついても意味ないだろう、確信を得ている時の顔だ。
「はぁ、いつから?」
「財布ん時から」
「最初からじゃん……」
「寂しかったんよ」
「ごめんな」
「もうチリちゃんから離れん?」
迂闊に頷いては行けない気がするが、ここまで寂しそうで緊張している彼女も初めて見る。
心苦しさを一瞬感じたと共に無意識にうなづいていた。
「うん」
「ほんま?」
「あぁ、約束だ」
「なんか安心したら、疲れてきたわ……」
「ごめんな?」
「ううん、ええよ」
安心したのだろう。
10歳の子供で仲の良かった友達が何も言わず離れてしまったのだ。
俺が原因だと言うのがやはり心にくらい影を落としている。
「そろそろ送ってくよ」
「え?」
「え?」
「泊めてくれないん?」
「それは、ダメだろ」
「でも同じテントで寝てたりしたやん!」
「お前いくつだと思ってんだよ」
「離れんて言ったやん!!」
「でも……」
「やっぱりまたチリちゃんのこと見捨てる気なんや……」
「あー、分かった!ごめん、全然いつでも泊まりに来ていいから、な?」
「ん」
半泣きになってる彼女を見てられない。
その後一緒に風呂に入ったり、寝ようとする彼女を止めるのに必死になってしまい疲れてしまい俺はすぐに寝てしまった。
結局同じベッドで寝ることにはなってしまったし。
目が覚めたらチリはまだ寝ていた。
寝ぼけながら彼女の頭を撫でる。
料理を作るのもめんどくさいし、彼女は起きたらコーヒーを飲むのだと喫茶店で話をした気もする。
近くの屋台で朝ご飯と珈琲でも買おうかと家を出る。
鍵は、まぁチリも居るしかけなくてもいいだろう。
10分くらいで買い物も終わって帰ってきた。
チリもまだ寝てるかなとタカをくくっていたが、扉を開けると嫌に静かな雰囲気が漂っている。
彼女の様子を見ると俯きながらベッドに座っていた。
「チリ?どうしたの?」
「どこ行っとったん?」
「コーヒー飲むって言ってたし、買いに行こうかなって」
「ふーん、それはチリちゃんから離れてまでしなきゃいけないことなん?」
「え?」
「コハクはチリちゃんから離れないって昨日約束せんかったっけ?」
「それは、したけど」
それにしても高々10分くらい。
この程度離れててもまぁしょうがないだろう。
それにこれからある仕事の時にも一緒にいる訳にはいくまいし、限度というものはある。
「ちょっとくらいしょうがないとか、思ってるん?」
「あぁ……」
「あまちゃんやな」
その一言と同時にベッドへと押し倒される。
くっそほど美人な彼女の顔が目の前にありドキドキしながら、言葉を待つ。
「チリちゃんがあん時どんな気持ちだったか分かるん?」
「……いや」
「ほんまに、目の前が真っ暗になったんよ」
「……」
「手紙を見るまで買い物かと思ってずーっと待っててん、手紙を見て愕然として何も手につかなくて実家に帰るんにも1日くらいかかったんよ。それくらい……」
彼女の手に握られてるのは手紙、だろうか。
多分あの日に俺が置いていった手紙だと思う。
くしゃくしゃになってしまっているから、持ち歩いていたのかもしれない。
「でもチリとずっと一緒ってのはムリだ、仕事とかもあるし」
「辞めようや」
「えっ?なにを……?」
「仕事を」
「それは、俺も暮らして行けなくなっちゃうし」
「チリちゃんのお家に住んで、チリちゃんにお金もらって暮らせばええやん?」
「それは、ヒモじゃないんだから」
「ヒモでもええよ?」
そんな一直線に見られると困る。
俺の言っていることが間違えてるのかと錯覚しそうだ。
「それとも、無理やりがいい?」
すぐさまキスをされる。
驚きとともに目を見開くが、その一瞬の隙をとられ舌が俺の口の中を蹂躙していく。
口の中から何か液体が流れ込んでくる、ヨダレだ、ろうか。
「寝てくれた」
昨日調達したキノコのほうしを少し使った睡眠薬を彼の口に流し込んだ。
ポケモンバトル中に一瞬で眠るだけはある、彼もすぐに寝てくれた。
後は、家に運ぶだけなのでドオーを出して背中に乗せる。
「それにしても、やっと……」
やっと彼を見つけることが出来た。
あの時街ですれ違った時も目を伏せながら通る彼にもすぐに気づいた。
どうにかして話したかったが、また逃げられてしまったら今度こそ自分がどうなってしまうのかわからなかったので知らないフリをする。
でも関わりは持ちたかったので横を通った時に財布とポケモンボールを拝借して話しかける口実にしたし、ちらっと住所や仕事場を財布の中のカードから見せてもらった。
その後もずっと彼のことを見ていたかったが、さりげなく会うことを重視するように近づいていくのも苦労した。
少しずつ会う場所を彼の家の近くにすることで家に上がれないかと考えていたが、こんなにはやく機会が来るとは思わなかった。
1日1回だけと決めていたのに、今日は2回会いに来てしまったし。
だが目の前にご馳走があるのに手を出すなと言われてるような気分だったから少しよくばっても仕方ないだろう。
「それにしても、おっきくなったなぁ……」
彼を撫でながら独りごちる。
ドオーがウパーだった時には背中に乗せるどころか彼が抱っこすることも多かったのに。
運んでいるドオーも久々のコハクとの触れ合いに嬉しそうだ。
空を飛ぶタクシーも利用してチリちゃんの家まで何とかたどり着いた。
理由を聞かれた時には飲んでて夫が倒れてしまったと話しておいたが、彼のことを夫だと言った際に少し顔が赤くなってしまった。
チリちゃんらしくない失態や……とポツリ声が漏れる。
家のベッドに寝かせて一緒に寝ることにした。
もう彼の温もりを手放す訳にはいかない。
「これでずーっと一緒やな、コハク?」
「チリちゃんっていつも大きいサイズのワイシャツ着てますよね!!」
「あー、似合ってる?」
「はい!ポピーもシャツの似合うかっこいい大人になりたいのです!!」
「ポピーは、可愛いからなぁ。絶対似合うんちゃう?」
「チリちゃんも可愛いですよ?」
「ん、ありがとうな?」
「……コハクのシャツやしな、そりゃおっきいか」