まさかガンダム転生でジーンになると思わなんだ 作:ワッタ~軍曹
昨年は一つも投稿せずに一年を迎えてしまいました。デビルガンダムみたく、首を長くして待っていた方には申し訳ありませんでした。
今年の新年も「あ〜今年は投稿しなきゃな〜」とダラダラ過ごしていました所……新作のガンダムアニメの話が。
『機動戦士ガンダムジークアスク』そして劇場版の先行公開があると。ええ無論、観に行きましたとも……
上映中
(゚Д゚;)
これ…公式の『アレ』(※ネタバレ禁止)が『アレ』(※ネタバレ禁止)したらじゃねーか!なんちゅうもんを出してくれたんや!それに比べて山岡はんのアy(殴
……とまぁ「公式が『アレ』(※ネタバレ禁止)を出して来るとはなぁ……このままじゃ俺の創作が音も出さずに崩れてしまう……!」と危機感に駆られ、ケツに火が付いたのです。ハイ。
という訳で、ちょっと今日から本気出してアニメ最終話までに描き切ろうと思います。(かなり厳しいと思うけど)応援、よろしくお願いします。
「木馬の方はどうだ?」
「はっ、やっと中国領に入りました」
ブリッジにてシャアとクルーが会話している。シャアがホワイトベースの進行具合をきいている。
「遅いな。何かトラブルでもあったか?」
「偵察隊からは連絡がないので特に何かあった訳では無いと思いますが……」
「そうか、何か動きがあったら知らせてくれ」
「分かりました」
クルーとの会話を終えるとシャアは窓の外を観ながらこれからの事を考えていた。
「木馬が思ったより来ないな…このままではザンジバルの受け渡し期限に間に合わなくなる」
今乗っている艦はザンジバルなのだが、これはマ・クベ大佐に受け渡す物である。いわゆる借り物と言う奴で、期限は10月10日。あと2日も無い。
悩んだシャアは、マ・クベ大佐宛に秘密通信にてザンジバル受諾延期を打診した。その返答は直ぐに返ってきた。
「期限はそのまま、すぐに来るように。か…」
木馬の追跡より大切な何かがあると確信したシャアは指示を出す。
「偵察隊のルッグンを撤収させろ。格納が終わり次第、オデッサ基地へと急行する!通信兵は基地に一報入れるように!」
「はっ!」
ブリッジが慌ただしく動き始めた。ルッグンの格納が終わったザンジバルは、スピードと高度を上げてオデッサ基地へと向かった。
U.C.0079.10.9 PM 21:18
その機体は200メートルをゆうに超える巨体だったが、オデッサの地へ滑らかに降り立った。完全に停止したザンジバルにタラップ車が近づき、扉に接続する。ドアが開き、シャアが降りる。降りた先には身長190センチの大男が待っていた。
「お待ちしておりましたシャア中佐。お伝えしたい事は明日の朝、8時に第2ミーティングルームにて行います。今日のところはこちらで用意した宿舎にて休息してください」
「ありがとう、では案内してくれ」
「かしこまりました、こちらへどうぞ」
荷支度を終えた兵士からぞろぞろと降りてくる。整備兵達は基地の整備兵に引き継ぎを行ってから、そそくさと静かに降りていった。
明朝6時。A12部隊の面々は起床し、身支度を終えたのち朝食会場へと向かっていた。その中にジーン(転生)は居た。
おはようございます、ジーン(転生)です。いやー遂に来ちゃいましたね、オデッサ。ジオン地球侵攻始まりの地ですよ。ジオニストなら基地の隅から隅まで見て回りたい所ですが、仕事で来てるし、無理だろうなぁ……っとそうこうしてる内に朝食会場へと到着。うわ広っ、人も沢山居るなぁ。そして美味しそうないい匂いが……
ジーン(転生)は列に並び朝食を受け取る。今朝の献立はバケット、チリコンカン、ポークステーキとマッシュポテト、カットオレンジだ。
「うひょー美味そうだ!」と喜ぶジーン(転生)だが、ある事に気づく。
(……生野菜が無い)
ザンジバルを降りるまでの食事では少なくともサンドイッチに最低でもレタスが挟んであったし、なんなら生野菜のサラダもちょくちょくメニューとして出ていた。対してオデッサの朝食には無かった。ポークステーキの付け合せにニンジンとブロッコリーがあったが、多分これは冷凍食品だろうな。ニンジンは甘みこそあれど風味がやや飛んでいる。ブロッコリーも妙に水っぽいな。カットオレンジは壊血病対策で何とか保持してるんだろうな。そういえば今日の昼と夜ご飯にも生野菜を使った献立は無かったような気がする。まぁ生野菜は食材の中では管理コストが高いから仕方ないのか。いやでも、キャリフォルニアベースではほぼ毎食生野菜が出ていたような……あっ、あそこにはガルマの坊ちゃんが居るのか。そうか、そういう事かぁ……
何となく戦争の嫌な所を垣間見たジーン(転生)であった。
朝食も無事に食べ終え、第2ミーティングルームへと向かう。ジーン(転生)はこの後、自分達がどう行動するのかと考えを巡らせていた。原作ではこの時期、シャアは左遷されていて代わりにランバ・ラルがガルマ・ザビの仇討ち部隊としてこの基地にザンジバルを受け渡す。その後、ギャロップを受け取り仇討ちに戻っていく……が、ガルマは死んでないから仇討ち部隊が必要ないのでランバ・ラルはサイド3のエデン(酒場)にて絶賛呑んだくれ中(と思われる)。その代わり俺たちA12部隊がホワイトベースが立ち寄るであろうジャブロー、詳しく言うとジャブロー基地の入口を見つける為に尾行している……んだけど多分ホワイトベースはメインエンジンの不調でノロノロしすぎてザンジバルの受け渡し期間に間に合わなくなるからコッチに来た。……その後の足はどうするんだ?原作通りギャロップで追いかける?それともまたコッチも原作通りマッドアングラー隊に編入して追いかける?それともその他?その他ってなんだ?何が待ち受けているんだ?怖えぇよ。
「全員、起立!」
掛け声でザッ!とその場にいた兵士が起立する。うわぁ、いつの間に第2ミーティングルームに入っていたんだ俺。ミーティングルームの入口から大男が入って来た。あれはマ・クベの右腕であるウラガン中尉だろうな。うんデカい。あんなにデカい癖にチマチマと事務作業やってるんだから人は見かけによらないんだな。って思いました(小並)
ウラガンは司会台にして敬礼し直った所で話を始めた。
「皆さん座って結構です。これよりブリーフィングを始めます。司会は私、ウラガン中尉が務めさせてもらいます。早速ではありますが、A12部隊にはキシリア少将より直々の命令が下っていますので復唱します。
水中用MS転換訓練を受けた後
10月30日より潜水艦隊マッドアングラー隊に編入。
木馬を再追跡しジャブロー基地の入口を探索せよ。
これに伴い、シャア・アズナブル中佐に辞令が出ています。
10月12日付にて潜水艦隊マッドアングラー隊司令として任命する。
以上です。何か質問のある方居ますか?」
あ〜そっちですかぁ〜ある意味原作通りに進んでますねぇ〜と思っている内にスレンダーが質問を投げかけた。
「偵察を中断している間、誰が木馬の偵察を行うのでしょうか?まさか何もしない、って訳じゃないですよね?」
「木馬の偵察はこちらで引き受けます。木馬が大西洋に行ったら引き継ぎを行う予定です」
「もし木馬がアフリカ方面に行った場合は?」
「ご期待にそえるよう、できる限り追跡はします。しかし、万が一追跡できなくなった場合、マッドアングラー隊単独でジャブローの入口を捜索してもらいます」
「えぇ!」
ブリーフィングを聴いていた皆がざわざわし始めた。
「あれだけ派手なカラーリング、そうそう見失う事はないと思うが…まぁ、そうならないよう引き継ぎ部隊には頑張ってもらわんとな」
デニム曹長…じゃなかった、デニム少尉がそう呟いた。それに続いて他の兵士もそうだそうだ!とヤジを飛ばした。
「他に質問がある方は?」
ウラガン中尉が再び質問受付を再開させる。今度ばかりは俺が聞く番だ。
「はい!支給されるMSは何ですか!」
「多種多様な任務に耐えられるように様々な水陸両用MSを用意します。」
「具体的には?」
「マッドアングラーにはゴッグとズゴックを6機づつとMAのグラブロを1機、ユーコンにはズゴックを5機配備予定です」
ほぉ、そりゃ豪華だな。ようやっとマシなビーム兵器付きのMSに乗れるのか。そうかそうか、フフッ。ジーン(転生)は心の中でニンマリした。そして質問はまだまだ続き、今度は白い手が上がった。シャアだ。
「私からも確認したい事が。木馬の再追跡といっても海まで出てこなければ我々は追跡が出来ない。それまでの間は大西洋上で待機という認識で良いか?」
「はい」
「もし単独でジャブロー基地の入口を探索する場合、そちらから命令が下るのか?」
「万が一追跡に失敗した場合はその旨を通達します。それを受け取ったら直ちに行動をお願いします」
「作戦行動中の浮上は認められるか?」
「緊急時を除き、作戦行動に関係の無い浮上は認められません」
「作戦行動中に補給は受けられるか?」
「無補給での作戦行動を想定していますが、足りない場合は受ける事が出来ます」
「ふむ、では最後に。作戦行動中の接敵はどう対処すれば良いか?」
「それはシャア中佐にお任せします。ただし木馬追跡任務に支障が無い程度にお願いします」
「分かった、ありがとう」
作戦行動に必要な情報を質問を通して皆の耳に聴かせて確認させる。はえ〜流石シャア、立派な指揮官やでぇ。伊達に中佐やないわぁ。
細かいブリーフィングも終わり各々が自由行動を取る中、ジーン(転生)は物思いにふけっていた。
うーん……一応正史通りにマッドアングラー隊に編入したにはしたが、ガルマはまだ生きてるしオデッサ作戦の行く末が読めない。オデッサの陽動作戦が始まるのは確か10月12日、俺達がマッドアングラー隊に編入する日で、この頃はまだハッキリと分かっていない。そもそも正史だとシャアが左遷された後にマッドアングラー隊に編入されるのは10月30日で今より大分遅い。多分左遷されてからキシリアの配下に下り、その後ズゴックへの転換訓練を経ての編入だからだと思う。そしてガルマ戦死に対する能力不足による左遷だからか、オデッサ作戦には不参加。別任務があったとは言え、普通ならさせるよな。普通なら。オデッサ作戦の司令官はユーリ・ケラーネとマ・クベの二系統だったからマ・クベ方面で配置する事も出来たはず。いや、テキサスコロニーでの出来事を見るに配置しないのが正解だったのかな?
……そもそもの話だが、今は正史と違ってガルマが生きている。オデッサ作戦はガルマの戦死で混乱しているジオン軍の隙を見て差し込んだ作戦だから、もしかしたら現段階ではやらないのではないか?そうなると……オリジンと同じく先にジャブロー攻略戦が行われるのか?負け戦確定のジャブロー攻略戦をか?たまったもんじゃねぇな!
「あの〜部屋を掃除するんでそろそろ出てって貰っても……」
清掃用具を持った兵士がジーン(転生)の横に立っていた。
「アッすんません!すぐに!」
いつの間にか誰も居なくなった第2ミーティングルーム。ジーン(転生)は慌てて外に出た。いや〜いつもの悪いクセが出てしまった。ちょっと直さんとなコレ。と思っていると廊下の奥から
「ああっ!」
と大きな声が聞こえた。うるさくてビックリしていると、その男は駆け足で駆け寄ってきてジーン(転生)の顔をジロジロ見ると
「やっぱそっすよね!!」
とまた大きな声で話しかけてきた。何やねんコイツ、こんな冴えなくて捻くれていそうな顔してるヤツ知らんぞ。ただ、なんだろう……この懐かしさと憤りを感じるこの感じ……まさか?ネームドキャラか?と考えてる内に相手の方から自己紹介してきた。
「忘れたんですかジーンさん!俺ですよ!兵学校時代の後輩のアスですよ!昔よく一緒につるんでたじゃないッスか!!」
……あす?アス……伍長あっ!!!
アス伍長といえば、あの08小隊でキキを投げ捨ててゲリラのバズーカで殺されて小隊を壊滅させた戦犯のアス伍長か!!!!
……ちょっと待て、さっき『兵学校時代の後輩』って言わなかったか?ちょっとジーンの記憶を探ってみよう。
ジーン(転生)は久しぶりにジーンの過去を覗き見た。あれは兵学校時代……の2年生か?そして……アスは1年生か。どうやらアスの言ってる事は(悲しい事に)合ってるみたいだ。
「あー思い出した。アスね、アス。はいオボエテマスヨー」
「良かった〜!覚えてくれてたんッスね!」
マジかぁ〜〜〜……
マジで俺の後輩なのかぁ〜〜〜……
そういえばトップ小隊はオデッサでの敗走でラサ基地に向けて行動していたという設定があったな……オデッサに居るのは変じゃないしむしろ合ってるのか。あとギレンの野望ジオン独立戦争記の攻略本でジーンとの相性が唯一9(最高10)の相手がこのアス伍長で「なんだよ戦犯コンビってか(笑)」と当時は笑っていたが……
ま〜〜〜〜〜〜っさか兵学校時代の後輩とはな……
世も末だ。あ、いや、世間は狭いもんだなー(棒読み)
「そういやジーンさん!俺!新型のMSが支給されたんッスよ!」
容赦なく自分の事を話すアスに適当に返事を返す。
「へー」
「なんと!新品のザクⅡF型ッスよ!なんと!新品!」
「ハイハイ(俺はこの後ズゴックが支給されるけどな)」
「いや〜俺もいよいよ自分の実力が上に認められたって事ッスよね!?」
「え?」
「だってそうじゃないッスか!新品のMSを支給されたって事は!そういう事ッスよね!」
「……(なんて言えばいいのやら)」
「じゃなかったら……プッ、ウチの女隊長のMSがき……プププッ、旧ザクな訳ないじゃないッスかぁ!ハハハッ!!」
「は?」
ジーン(転生)はキレた。
次回「ジーン(転生)怒りの鉄拳!伍長死す」デュエルスタンバイ☆
ガルマの暗殺を
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阻止すべき(生存IFルート)
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見逃すべき(死亡原作ルート)