ゼロの武偵   作:滝瀬

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始まった日

 

ピンクのツインテールを揺らしながら近づいてくる女

カメリア色の瞳をしており、見た目は小学生

 

「あまり、俺によるな」

 

そして、俺はこの女のことをある理由で嫌っている

 

「嫌よ。なんでアンタもキンジもアタシの奴隷になるのが嫌なのよ?」

 

この女、神崎・H・アリアは変な趣味を持っているのか毎日そう言う

 

「逆にそれの何処が良いんだよ?」

 

間違っても俺は女の奴隷になんてなりたく無い

男なら良いとかそんな問題でも無いのだが・・・

ともかく、俺としてはドMじゃないから他の奴と遊んでくれ

それだけの事である

 

こうなった原因は1日前に遡る

 


 

「秋風君、好きです!付き合ってください!」

 

まったくもって知らない人

その人に体育倉庫前に呼び出された

結果、このような事態になっているのだが・・・

 

「悪いが・・・君とは付き合えない」

 

今、俺はどんな表情をしているのだろうか

女の方は泣きながら何処かへ走り去っていく姿を眺め、罪悪感がある

 

 

突如として突風が吹き荒れた

足がよろけてしまう程で風の方向に顔を向けられない

 

今度は鳩尾から下腹部に掛けて何かとてつもない重み

そして、鈍い痛みがある

後頭部もぶつけたようでそれなりに痛い

 

何かが、俺にぶつかった

そして俺はその何かの下敷きになっているようだ

 

「いってぇ」

 

周りは暗いし狭苦しい

あと、腹の上に何かが乗ってるから息がし辛い

伊達眼鏡もレンズにヒビが入っている

 

「へ、変態!!この恩知らず!アンタなんか助けなきゃ良かった!!」

 

なんだ、この高いアニメ声?と言うのだろうか

とにかく少女の声が響いた

そして、鳩尾に何かが嵌ったような感覚がした

 

「ぐへっ!?」

 

なんか変な声がしたが、何気に痛い

ビリっとそこだけ変な痛みが一瞬、走った

 

「へ?」

「は?」

 

「お前ら俺の上から降りろ!重いんだよ!!」

 

俺の怒号が狭苦しい跳び箱の中に響いた

 

──────

 

キンジから大体の話を聞いた

武偵殺しの模倣犯が出たらしい

それで救助した女に救助されたキンジ

 

女の名前は神崎・H・アリア

容姿はわからないが、なんかよくわからないけど子供みたいな声だ

 

「というか良い加減、退けよ。キンジ」

 

遠山 キンジ

地味な奴で寮では隣の部屋の住人

仲はどちらかと言うと良い方であり、キンジの持病も知っている

 

先に俺の持病と素性もバレたからなのだが・・・

 

ガッ、ガッ、ガッ!!

 

外から突如として発砲音が聞こえる

 

「なんだ、この音は?」

 

こういう時こそは冷静にゆったりとゆとりを持つべき

そう思うので落ち着いて質問をする

 

「武偵殺しの玩具よ。アタシの火力だけじゃ足りないからアンタ達も力を貸しなさい!」

 

二丁拳銃を取り出して応戦しているアリア

 

いや、お前ら2人が俺の上に乗ってるから動けないんだ

何度も講義したが意味がなさそうなので実力行使対抗では無いか

 

キンジを上の方に押し付け、俺はアリアと一緒に体勢を崩させた

 

そして、俺は跳び箱を飛び出る

 

「アンタ何してんのよ!?」

 

まぁ、()()()()()()()自殺行為だよな

 

「キンジとアリア、お前ら2人を守るんだよ!」

 

機械銃は全部で13

思ったより数が多いな

 

ガンッ!ガンッ!

 

13台の中の内、7台が発砲しなかったぞ!?

何故だ

普通なら発砲するはずなのに・・・

俺の能力を知っているのか

 

放たれた弾丸は全て銃口の中に帰っていった

 

「6台しか破壊できなかった!すぐに戻ってくるぞキンジ!」

 

「上出来だよ、零」

 

秋風 零

それが俺の名前

だが、いつもならキンジは俺の事を秋風と呼ぶ

 

しまった

アリアに押し付けた時に発動のトリガーを押したようだ

 

「少しの間だけ、お姫様にしてあげよう」

 

うわぁ、絶賛黒歴史を更新中

後で謝りに何か作って持って行こう

それが1番、良いよな

 

「銃なんか振り回すのは俺だけで良いだろ?」

 

「な、何、アンタ急にどうしたの!?頭がおかしくなったの!?何するつもり!?」

 

まぁ、普通はそう思うよな

先程までの根暗っぷりが嘘のようなキンジ

突如としてキザになった

アリアは動揺しまくっている

 

「──アリアを守る!」

 

そう言ってキンジは体育倉庫から出た

武偵殺しの玩具とやらは外に出てきたキンジを撃つ

 

その弾丸全ては無駄になったようだな

 

頭を寸分迷わずに撃ったが、キンジはそれら全てを避けて機械銃を破壊

 

「凄い」

 

アリアがそう声を漏らした

 

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