救助され、私たちは香港に上陸することになった。
SPW財団に連絡をかけたジョセフに私が連絡しますとは言ったがジョセフがいいと言ったので大人しく待つことにした。
「そこのデカい兄ちゃん!」
「ん?」
「あんたら観光客かい?どうだいお粥!香港へ来たら点心かお粥食べなくちゃ、ホットコーラもあるでよ」
「お粥か、悪くない。知っているかJOJO、日本と違って香港では主食として食べることが多いんだ」
「典明くんは物知りだね」
「そうですか?じゃあ、ポピュラーな皮蛋と豚肉のお粥を貰おうかな」
「まいど!」
「では私は、」
「おーい!お前ら何を食おうとしているんじゃ!これからわしの馴染みの店に行こうというのに!」
「お!そこのダンディな旦那!香港名物ホットコーラはどうだ?」
「ホットぉ!?コーラは冷たいもんだと相場が決まっておるじゃろう!」
「ま、まあまあジョースターさん。早くお店に向かいましょう?」
「フンっ」
中華飯店に向かい、私はアヴドゥルさんの隣に座る。
ジョセフが地図を開き、これからの事について話す。
「わしは海路に行くのを提案する。適当な大きさの船をチャーターし、マレーシア半島を回ってインド洋を突っ切る。いわば海のシルクロードを行くのだ」
「私もそれがいいと思う。陸は国境が面倒だしヒマラヤや砂漠があってもしトラブったら足止めを食らう危険がいっぱいだ」
「私はそんな所両方とも言ったことがないのでなんとも言えない」
「同じく」
「ジョースターさんの決定に異議なんてありません」
そんなこんなで海路を渡ることに決定した。
すると向かいの席から銀髪の男性が話しかけてくる。
「すみません、ちょっといいですか?わたしはフランスから来た旅行者なのですがどうも漢字が難しくて、メニューが分かりません。助けてほしいのですが……」
「やかましい、向こうへ行け」
「まあまあ承太郎、いいじゃないか」
ジョセフが料理を注文する時、そのフランスから来た旅行者と名乗る人物は私にニコリと笑いかけた。
「隣に座っても?」
「えぇどうぞ」
そして運ばれてきたのは蛙の丸焼き、魚を煮たもの、お粥、貝料理……全然違うなあ。
だが不味いということはないだろう。そう思い蛙の丸焼きにかぶりつく。うん、問題なく美味しい。
もぐもぐと食べ進める私を見て典明くんが貝料理に口をつける。
「んっ、これは……!」
口にあったようだ。
ほんの少し食べたところでフランス人の旅行者が星形の人参を箸で掴んでこんなことを言い出した。
「手間暇こさえてありますなぁ。ほら、この人参の形、
その場がシィンと静まり返る。
「貴様!新手の!」
「ッ!ジョースターさん!」
ボコボコと異常な反応を見せるお粥に反応し咄嗟に動く。
今度は右腕……この旅中に私は何枚のシャツを犠牲にするんだろうか。
「マジシャンズレッド!!」
マジシャンズレッドの真っ赤な炎が現れた銀色のスタンドに繰り出されるがその炎はスタンドのレイピアで絡めとられてしまう。
「俺のスタンドは戦車のカードをもつ
「恐るべき剣さばき、見事なものだが……テーブルの炎が"12"を燃やすまでにこの私を倒すだと、相当自惚れが過ぎないか?あーっと、」
「ポルナレフ、名乗らせていただこう。J・P・ポルナレフ」
「メルシーボークー、自己紹介恐縮の至り。しかし」
アヴドゥルさんがふっと軽く腕を動かすと火時計の下半分だけが燃えてしまった。
「ムッシュ・ポルナレフ、私の炎が自然通り常に上の方や風下へ燃えていくと考えないでいただきたい。炎を自在に扱えるからこそマジシャンズレッドと呼ばれている」
「フム、流石始まりを暗示しその炎を操るマジシャンズレッド!しかし、この俺を自惚れというのか?この俺の剣さばきが、自惚れだと!?」
5枚のコインを宙に投げ、それを一瞬で貫く。
しかも、だ。そのコインとコインの間に宙を舞っていた火炎をも取り込んでいる。
素晴らしい、思わず目が奪われてしまうような剣さばきだ。
「全員表へ出ろ!!順番に切り裂いてやる!!」
今回はアヴドゥルさんだし、全て任せても大丈夫だろうな。
彼は頼りになる人だ、私が過度に関わる必要はないだろう。もちろん、何か原作と違いがあれば容赦なく首を突っ込ませてもらうつもりだが。