sideワンサマー
「……………………」
「……………………」
「……………………」
「……………………」
辛い…………
クラスメイト全員の視線が俺に(精神的な意味で)突き刺さってくる。
早く自己紹介を終わらせたいが、全く持って、これっぽっちも何を言っていいのかさっぱり分からん。
と言うか山田先生、あなたまで期待したようなキラキラした目で見ないで下さい。
箒も見てないで助けてくれ…………え?ダメ?そうでせうかダメですか。
ちくしょう、俺の見方は一人も居ないのかよ。
…………こうなったら最終手段に出るしかナイヨウダナ。
くらえ織斑一夏流最終秘奥義!!
「以上です!!」
がたたっ!!
『素多虎羅叉津叉(すたこらさっさ)!!』
説明しよう!!
素多虎羅叉津叉とは小学生の時に近所の不良のお兄ちゃん達から教えて貰った苦境を切り抜ける秘奥義である!!
流石不良のお兄ちゃん達直伝最終秘奥義。
ほとんど、と言うより全てのクラスメイトが椅子から堕ちてやがる。
やはり効果は絶大のようだな。
パァンッ!
いきなり頭を叩かれた。
「いっ―――!?」
痛い、と言う脊髄反射より、ある事が頭を過ぎってしまった。
この叩き方―――威力といい、角度といい、速度といい、音といい、とある人物―――俺がよく知っているとある人物が同じような感じなのですが………………。
「……………………」
おそるおそる振り向く、黒のスーツにタイトスカート、スラリとした長身、よく鍛えられているが過肉厚ではないボディライン。組んだ腕、コーカサスハクギンオオカミを思わせる鋭いつり目。
まぁコーカサスハクギンオオカミなんて見たこと無いけど……
「げぇっ、ラーズグリーズ!?」
ドパァンッ!!
また叩かれた。
しかも先ほどよりも段違いに強く。
その音のあまりの大きさに、見ろよ女子が若干引いてるよ。
「誰がサンド島の悪魔だ馬鹿者。
なんなら貴様のことを『ブービー』と呼んでやってもいいんだぞ。」
トーン低めの声。
俺には既にドラの効果音が聴こえるんですが、はて。
―――いやしかし、待て待て待て。
なんで千冬姉がここに居るんだ?
職業不詳で月一、二回ほどしか家に帰ってこない俺の実姉は。
職自体安定していて給料も良かったみたいだからてっきり公務員だと思ってたんだが…………
「嫌千冬姉、流石にブービーは…………」
ドゥパァンッ!!
さらにきつい一撃!?
これイカ飛行機に零戦で挑むくらいきついぞ!?
「ここでは織斑先生だ。
わかったな?ブ☆ー☆ビ☆ー☆?」
い、一航戦の誇り、ここで失うわけには…………ゴフ……
机に屈服す俺。
それを物凄くイィ笑顔で見下ろしてくる千冬……織斑先生。
良い笑顔で、じゃなくイィ笑顔で、がミソだ。
あの笑顔…………織斑先生ならマジであの笑顔のまま余裕でアークバードくらい一人で撃ち落としそうだ。
おおくわばらクワバラ…………
―――ほう…………まだくらい足りないようだな。
―――ゐ!?
ネタを挟まないと死んじゃう病にかかった天鴉です。
エースコンバットX2にて、hardでラストのスレイマニ戦を零戦縛りで行って痛い目に会いました。
もう二度と零戦では行かない。
でもnormalではクリアしたからいつかはhardでもクリアしたい…………