VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた   作:七斗七

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昼寝ネコマのクソ映画紹介5

「え? い、今最後なんて言いました?」

 

映画も段々とクライマックス感が出てきて認めたくはないが盛り上がってきたところだったが……あれ? 最後に変なことが聞こえた気がしたぞ?

 

「にゃ? ズボンとパンツを下ろした、だけど?」

「え? え? 本当に? 今のストーリー展開を見るに今迫りくる隕石とゴールデンボールの力を使って戦おうとしているわけですよね? それがなんで下半身すっぽんぽんになる必要があるんですか!?」

「そりゃあこれから隕石でシコるからね」

「隕石でシコる!? 単語と単語の一貫性が一切ないのに組み合わせたせいで、文章がキメラみたいになってるじゃないですか!」

「にゃにゃ! 随分おしゃれなツッコミだね、100点をあげよう!」

「あ、ありがとうございます?」

「上限10000点だけど」

「馬鹿にしてんのかこのケモナー用性処理電子生命体が!」

「シュワちゃんも十分キメラ作ってるぞ!」

 

くっ、このままペースに飲まれていてはだめだ、相手はそもそもツッコミどころしかないような産物を好んで嗜んでいるライブオン因子適合者だぞ? 

落ち着いてー落ち着いてー……。

 

「まぁそれはいいとして、なんで当たり前のようにシコろうとしてるんですか……なんかめっちゃ強そうな覚醒状態になったんだから他にもなんかあるでしょ?」

「何を言っている! ゴールデンボールは金玉なんだぞ! 玉と竿は一心同体、二つで一つと人類はアダムの時点で定められてるんだよ! 金玉の力を解放する場所と言えばそれはもう竿しかない!」

「あの、すっごい今更なんですけど当たり前のように金玉連呼するのやばくありません? ネコマ先輩そこまで下ネタ連呼するタイプじゃなかったでしょ?」

「だって仕方ないじゃん! この映画タイトルが既に金玉なんだから! 映画の紹介の為には金玉は避けられないんだよ! 私はこの映画の魅力を余すことなく伝える為ならどんな放送禁止用語だろうと一切の躊躇なく言える!」

「情熱の方向音痴」 

「まぁまぁ、ここから涙腺アルマゲドン間違いなしの展開だから安心しなさい!」

「下の涙腺がアルマゲドンしてる展開しか想像できないんだけど本当かなぁ……」 

 

コメント

:本編始まったな

:全米が鼻で笑った

:はえぇ、これが君〇名はってやつですか

:こんなやつに絶対名前教えたくない……

:そろそろイクよ(タイムフライヤー)

 

 

 

*――――――――*

「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!(シコシコシコシコ)」

 

雄たけびを上げながらいざ渾身の一撃の為の準備を始めるゴクウ。

まさかこの世で隕石をオカズにシコった人間はゴクウが初めてだろう。

それでも地球の為、人類の為、散っていったベジータと女神の為、必死でボルテージを上げていくゴクウ。

ちなみにだが、今このゴクウの雄姿は全世界で生中継されている。もっとも多くの人にソロプレイを見られた男優としてギネス記録間違いなしである。どんなAV女優も敵ではない。ついでに全世界番組視聴率ランキング一位も未来永劫この男の自慰姿で決定である。

老若男女問わず世界中ほとんどの人間が一人の男のシコリ姿を固唾を呑んで見守っている姿はまさに世も末である。いや確かに隕石降ってきてるから世も末なのは間違いないんだけどね、二重の意味でね。

しかし……ふとゴクウの手が止まった。

さっきまではまだ豆粒サイズにしか見えなかった隕石は、今ではこれが直撃したら地球が粉々になってもおかしくないと分かってしまうほど強大なサイズになるまでゴクウに近づいていた。

この時、ふと一瞬、ゴクウの脳裏にある思い付きが浮かんできてしまった。

 

やっぱり無理なのではないか、と。

 

たかが一瞬でもされど一瞬、一度脳裏にへばりついてしまったものはまるでゴクウの体を縄で縛りつけたかのように体の動きを阻害してきた。

ここまできたゴクウだって一人の人間だ、恐怖だって感じる。怖い、怖くて仕方がないのだ。

やがてマイナスの感情に捕らわれどんなに持ち直そうとしても次第に萎えていくゴクウのイチモツ。

……もう終わりか、皆すまねぇ、ゴクウの気持ちが折れかかった、その時だった――。

 

「「「「「ゴクウーー!!!!」」」」」

「!? お、お前ら!?」

 

ここまで共に歩んできた研究所の仲間たちが総出で車を走らせてきたのだ。

しかもその車の荷台にはなぜかバカでかいスピーカーのようなものが何台も積まれていた。

 

「ど、どうした? なんで来たんだ? そんな予定あったっけか?」

「へへ、ゴクウ一人にかっこいいところを独り占めされるのは嫌だったんでな、俺らも来ちまったぜ!」

「全世界生中継なんてずるいぜ、俺も映してくれよ!」

 

なんて軽口を言う仲間たち。

ゴクウはすぐに察した、みんなはゴクウの為に応援に駆けつけてくれたのだと。

 

「随分情けない面じゃないかゴクウ、そんなお前の為に急遽サプライズを用意してやったぜ! いいかゴクウ、お前は一人じゃない、俺達だけじゃないぞ、世界中がお前と共に在る、いくぞ、世界の声を聞け!!」




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