VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた 作:七斗七
「よい子の皆ー! こんばんはー! ストゼロのお姉さんのシュワちゃんだよ!」
コメント
:来た来た!
:こんばんはー!
:あ、酔っ払ってますねこれ(確信)
:初手から困惑させるのやめてくれwww
:N〇Kが生み出した負の遺産かな?
「今日はゲストもいないしプニキという大企画も終わった後ってことで、ゆる~く他のライバー達の配信でも見学しようと思うよー」
コメント
:ええやん!
:りょ
:プニキお疲れー
「勿論事前に許可は貰ってるから安心してねー! さてさて、今は誰が配信してるかなー?」
配信サイトで検索をかけたところ、結構な人数が配信中のようだった。これで企画倒れにはならないから一安心だね。
「あ、光ちゃん配信やってるじゃん! 一番目は君に決めた!」
さてさて、配信内容は何をやってるのかなー?
えっと、『プランクしたままマ〇オ46RTA』とな?
『はぁはぁ……腹筋が、割れるどころか砕けそうだよ……でも私絶対やり遂げるから、だから皆、私の晴れ姿見ていてくれ!』
「なぁにやってんだこの子」
コメント
:お前が言うなw
:また自分から苦行してるのか光ちゃん
:なんで光ちゃん苦行してるときいつも暑苦しいの?笑
:熱血少年漫画とか大好きらしいからその影響やろ
:ゲームしながら筋トレもできる、これが噂のリン〇フィットですか?
プランクとは、うつ伏せになった状態で前腕と肘、そしてつま先を地面につけて体を浮かせたままキープするエクササイズだ。
一見簡単そうに見えるが、実際にやってみるとめちゃくちゃ辛いことが分かる。
相変わらずだなー光ちゃん、こんな企画たとえ思いついたとしても普通実行しないよね。
一見笑ってしまいそうになる企画でも、そこにがちのがちでチャレンジしていく姿勢が人気の秘訣なんだろうなぁ。
よし、希望通り同期の晴れ姿を拝むとしますか!
『リスナーの中には今の私の姿を理解できないと思う人もいるかもしれない。だけどよく考えてみて、このマ〇オは自分の身長と同じくらいから遥かに超える敵まで相手にしてる、勿論己の命を懸けてね』
「なんかこのモードの光ちゃんって中二病ヒロインみたいでシコいよね、すこすこのしこ」
『だからマ〇オはね、絶対怖いはずなんだよ、恐怖と戦ってるんだ。だからね、今の私はその恐怖を腹筋を通して疑似体験することによってマ〇オそのものになろうとしてる、それだけなんだよ――』
光ちゃんのコメント
:理解できないなんて思わねぇよ、気持ちを理解しようとしてくれてマ〇オもきっと喜んでるぜ!
:ファイト! 光ちゃんなら絶対できる!
:お前のそういうところが好きだったんだよ!
:これはマ〇オと光ちゃんの物語だ!
:マ〇オ、お前はいつも俺たちの為に戦ってくれていたんだな……
:皆のヒーローだぜ、お前はよ!
「がんばれ光ちゃーん! ぜひともクリアしたあかつきには腹筋をprprさせてほしい!」
コメント
:この温度差よwww
:光ちゃんのコメント読んでるだけで暑苦しくて草
:完全にリスナー調教されてるな
:すこすこのしこ、これは流行る
:違うんだ、シュワちゃんはprprすることで疲れ果てた腹筋を癒してあげたいだけなんだ。なので俺にもprprさせてくださいお願いします
『ふ、腹筋がきつすぎてケツワープができないいぃぃぃ!!』
ああ、マ〇オ46の階段にケツをこすりつけることで発動する有名な裏技が、プランクの苦しさでうまくできないようだ。
『……え、シュワちゃん来てるの!?』
あ、どうやらコメント欄で教えた人がいるみたいで、私が見ていることがばれたようだ。
せっかくだしコメントもしちゃお! えっと、
<心音淡雪>:私の力を受け取れ!
これでよし!
『シュワちゃん……ありがとう! 私の体をみんなに貸すぞ!』
そう言った直後の挑戦で、光ちゃんは本当にプランクしたままケツワープを成功させた。
「よくやった! 光ちゃんの『ケツ』に力を送った甲斐があったね! これはもう光ちゃんのお尻をさわさわしたといっても過言ではない!」
コメント
:おい!笑
:ケツを強調すんなwww
:せめて清楚を名乗るならおしりと言ってほしかった……
:ケツワープするんだからケツに力を送る、当然のことさ
:さっきもいたシュワちゃん擁護ニキに草
結局ケツワープを成功させた光ちゃんはその後、数々の困難を乗り越えこの苦行を本当にクリアしてしまった。
本当にライブオンにはとんでもねぇやつしかいねぇぜ!
活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!