VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた 作:七斗七
「おっしゃー配信始めるどー!」
コメント
:キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
:世界一位の配信だぞ!
:開幕始めるどーで草
:え、だれ?
:開幕からもう振り切れてて草
:これが噂に聞いたストロング吹雪の配信ですか?
:プロレスラーかな?
:全く反省の色がないww
今まで見たことない速さで流れていくコメント欄。
あぁ、ええやん! これはストゼロ三缶目並みの快感ですわ。
「いやー反省はまじでしてるのホントに。もう切り忘れは一生しない! 皆にもごめんなさい!」
コメント
:あれ? 中の人変わったのかな? 俺の知ってるアバターなのに違う人が喋ってる!
:のっとりじゃね?
:確かに乗っ取られたな、ストゼロに
:あの時の音ソムリエを名乗るただの酒かすリスナーが魅せた開封音ストゼロ特定からの本人の地下帝国発言で確定のムーブは爆笑した
:酒に関してはもう反省してないんすか?
「勿論お酒に関してもやめるつもりだったけど、なんか運営が怒ってないみたいなんで私はもう知らん!」
コメント
:運営が病気
:相変わらずで草、運営の時点でカオスなんだから集めるメンツもそりゃカオス
:結論、ライブオンはライブオンだった
:てかこれもう既に酔ってるんじゃね?
「は? 当たり前やんもう一缶目空やで? しらふでこんな大勢の前に出てくる勇気クソ雑魚メンタルの私にあるわけないやんロング缶あーけよ」
コメント
:ぷしゅ! じゃねぇんだよなぁwww
:クソ雑魚(清楚)
:強い(確信)
:おいマジで飲み始めたぞ!ww
いい感じに頭の働きが止まってきたところにとどめを刺すロング缶。
あぁ、私今最高に充実してる!
「ごくっ、ごくっ、ごくっ! ん゛ん゛ん゛ぎもぢいいいぃぃ!!」
コメント
:あれ、もしかしていけないお薬決めてます?
:まぁ間違いではない
:飲んでる音はうまそうだったけどその後の奇声で目が覚めた
:信じられないだろ? この飲みっぷりで切り忘れを除けば配信中初めての飲酒なんだぜ?
:僕の清楚な淡雪ちゃんを返せ!
「は? 清楚だが? 見ろこのおしとやかな表情を」
淡雪のアバターの顔に大きく画面を寄せる。いわゆるガチ恋距離だ。
今まではこれをすればコメント欄がかわいいや綺麗の素晴らしいコメントのオンパレードだった。
なんだけど……
コメント
:自分のことを清楚だと思っているストゼロ中毒者
:普通に酒臭そう
:この配信の一本前までがお嬢様口調でしゃべる癒し系配信だったってマ?
阿鼻叫喚となっているコメント欄が今の私には面白すぎる。
ああ、今までも楽しかったけど、今日ほど配信を楽しいと思えたことないかも。
あぁ、ありがとうストゼロ……あなたは私に癒しだけじゃなく楽しみまでくれるのね……
惚れた。
「私ストゼロと結婚するわ」
コメント
:草www
:は?
:は?
:配信中に結婚宣言をしたVTuberがいるってマジ?
:伝説しか作れない女
:光ちゃんにどちゃしこと言った件についてなにか釈明はありますか?
「は? 私無知シチュ大好物なんだが? あんなんシコらん方が失礼やろ」
コメント
:おい誰かこいつの口を塞げ、口開くたびに爆弾出てくるぞ!
:シコる(迫真)
:腹痛いwww
「むしろ男なら女性に魅力を感じたときはその場でシコるべき。真っすぐで正直な男が女は好きなんだよ」
コメント
:一理ある
:ねぇよw
:じゃあ僕が淡雪さんと会ったとき迷わずシコりながら告白します!
「絶対やめろよ通報するぞ」
コメント
:なんだこいつ
:一切脳のフィルター通さずに喋ってそう
それからしばらくこんなテンションのノリで雑談を続けた。
今までと違い完全に素の私での配信。
そのなんともいえぬ解放感に、私は徐々に魅了されていき、作り笑いではない心からの笑いも増えていった。
ああ、長いブラック勤務とNEET生活で完全に忘れていたけど、誰かと話すってこんなに楽しいことだったんだなぁ……
時間と共に段々とボルテージが上がってきたコメント欄に私もご満悦だった……のだが。
突然風向きが変わった。
コメント
:ちょま、二期生来てるやん笑
え?
活動報告にてマシュマロ募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます。
よろしければ是非書き込んでみて下さい!