IS −インフィニット・ストラトス− 蒼の魔神   作:ラナ・テスタメント

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はい、待たせに待たせてすみません(汗)
第十三話をお送り致します。さて、今話から各ISの性能スパロボ表記をして参ります。……にじふぁん時はシャルの時が地獄だった(遠い目)
初回は凰鈴音こと鈴で参ります。では、どぞー。

 凰鈴音。
 LV:25。
 能力値。
 格闘:160 射撃:187
 回避:190 命中:198
 防御:140 技量:185
 特殊能力。
 アタッカー。
 カウンターLV2。
 底力LV5。
 精神コマンド。
 『根性』『気合』『熱血』『???』『???』『???』

 IS:甲龍(シェンロン)。
 HP:5000。
 EN:300。
 装甲:1400。
 運動性:100。

 地形適性:空S。陸A。海B。宇S。

 特殊能力:空間衝撃砲(命中率補正+40%)。

 武器威力、並びに射程。

 『双天牙月(近接)』
 威力:2500。
 射程距離:1。
 『双天牙月(投擲)』
 威力:3000。
 射程距離:1〜4。
 『龍咆(拡散)』
 威力:3300。
 射程距離:2〜6。
 『龍咆(集束)』
 威力:3500。
 射程距離:2〜7。

 機能増幅パッケージ『崩山(ほうざん)』
 威力:3800。
 射程:1〜8。

……必中はともかく、閃きも不屈も現段階で持ってない鈴さん。ボス戦だと産廃じゃないですか(笑)
まぁ、後三つあるし、きっと覚えるってうん。
でも特殊能力が鬼。回避率がむやみやたらに高い敵にはもってこいです。メカな猿とかオーラバトラーとかゴーストとか……最後は無理ゲーかうん。
では、第十三話。どぞー。


第十三話「海に着いたら十一時! ……しかし、水着回は次回だ!」

 

「そろそろ目的地に着く。全員ちゃんと席に座れ」

 

 海が見えてわいわい騒ぐ一同は、織斑千冬の一言にさっと従う。既に旅館は目の前、千冬が言う事はもっともなのだが全員一致でそれに従う様は、それはそれで凄いものがあった。指導能力抜群と言えよう。そして、彼女の言葉通りバスは目的地である旅館前に到着。IS学園一年生は勢揃いして整列し――。

 

「…………」

 

 ――織斑千冬は言葉を失った。目の前に居る、何故か臨海学校に合流予定の貴家澪を背負う男を見て。その男は昨日行き倒れとなっていた所を助けた男であり、そして。

 

「い、イングラムさん!?」

「……昨日ぶりだな、織斑千冬に山田真耶」

「あれ? おにーさん、先生達と知り合い?」

 

 真耶が千冬の隣に並んで驚いた声を上げる。イングラムは軽く挨拶をして、澪が不思議そうな顔で問いを放った。それにもやはり、まぁなとだけ彼は頷く。ともあれ。

 

「……話しは後でゆっくり聞かせて貰おうか。異論は無いな? イングラム」

「いや、俺は旅館の手伝――」

「異・論・は・無・い・な?」

「――分かった」

 

 迫力百二十%増しで睨まれ、さしものイングラムも頷くしかない。千冬の背後で一夏をはじめとした一同が顔色を変えた事からもそれが伺えよう。

 千冬は重いため息を漏らし、再び生徒達に振り向いた。

 

「それでは、ここが今日から三日間お世話になる花月荘だ。全員、従業員の仕事を増やさないように注意しろ」

『『よろしくお願いしまーす』』

 

 千冬の言葉に続き、生徒全員が挨拶する。IS学園一年生の臨海学校は毎年ここでお世話になっており、着物姿の女将さんが慣れた様子で丁寧にお辞儀した。

 

「はい、こちらこそ。今年の一年生も元気があってよろしいですね」

 

 女将さん――清洲景子は、しっとりと微笑んで一同を迎え入れた。そして、ちらりと並ぶ女子生徒の制服の中から、今年だけ存在する男子生徒の制服を見つける。

 

「あら、こちらが噂の……?」

「ええ、まあ。今年は一人男子がいるせいで浴場分けが難しくなってしまって申し訳ありません」

「いえいえそんな。それに、いい男の子じゃありませんか。しっかりしてそうな感じを受けますよ」

「感じがするだけですよ。挨拶をしろ、馬鹿者」

 

 言うなり一夏を引っ張って千冬は頭を抑える。一夏は、彼女に従う形で景子に頭を下げた。

 

「お、織斑一夏です。よろしくお願いします」

「うふふ、ご丁寧にどうも。清洲景子です」

 

 そう言って彼女も丁寧に礼を返す。一夏はつい、どきまぎとして――。

 

「あ。織斑君、おばさんに惚れちゃダメだよ? 一応人妻さんなんだから」

「だ、誰が!」

「……ほぅ、彼は女将に好意を感じていると、そうなのか? 澪」

「い、いやだから違――っ!」

「あらあら、そう否定されると寂しいですわね」

「て、そう言った意味で無く!」

 

 澪が悪戯っ子の表情でからかい、天然なイングラムが乗り、止めに景子からもからかわれる。同時、一夏の背中には鋭い視線×5が向けられていた……振り向くのはさぞ怖い事であろう。背中にだらだらと嫌な汗を流しながら一夏はうろたえ、ふとイングラムを見る。……何故か、今日見た夢の事がふと頭に過ぎった。何故かは分からないが。

 

「えーと、イングラムさん? でしたっけ? 昨日の」

「ああ、その前にも君には会っているがな。覚えてないか?」

「……? あ……」

 

 そこまで言われ、一夏は思い出す。そう言えば学園の廊下で彼とぶつかって遅刻したのだ。一夏とイングラムの会話に千冬は考え込む仕種をしたが、今はいいかと首を振る。どうせ後で話しはするのだから。

 

「それじゃあ皆さん。お部屋の方にどうぞ。海に行かれる方は別館の方で着替えられるようになっていますから、そちらをご利用なさって下さいな。場所が分からなければいつでも従業員に聞いて下さいまし」

『『はーい』』

 

 景子の言葉に女子一同は元気よく返事をすると、すぐさま旅館の中に入る。とりあえず荷物を部屋の中に置いてから行動しようと言う事なのだろう。初日は終日自由時間である。つまりは遊べと、そう言う事だ。そこらは流石IS学園。元女子校である。空気を読めなければやって行けない。ちなみに食事は旅館の食堂で各自取るようになっていた。

 

「あ、それじゃあ俺はこれで。部屋に行かないと」

「ああ……ところで澪。いつまで俺はお前を背負っていればいいんだ?」

「うん? 部屋まで勿論連れてって貰うよ? ほら、おにーさん、れっつごー♪」

「……そう言う訳だ。俺も途中まで一緒に行こう」

「はぁ、と言うか大変ですね……貴家さん、どうかしたのか?」

「ちょっと足を捻挫しちゃってね」

 

 そんな風にわいわいと会話をしながら、一夏達も女子達に続き中へと入る。旅館の中に入ると冷房の効いた風がひんやりと身体に当たる。この一瞬は夏場にあって至福の瞬間であろう。

 

「ね、ね、ねー。おりむ〜」

「む?」

「お……?」

 

 涼しい風に当たり、気持ち良さそうな顔となっていた一夏へと話しかけてくるのんびりとした声。振り向くと、異様に遅い歩きでこちらへと向かって来る女子がいた。布仏本音(のほとけほんね)。通称、のほほんさんと呼ばれる一年一組の誇るマイペース女子であった。彼女は眠たそ〜〜な顔で、話しかけてくる。

 

「その人知り合い〜? なんか話してたけどー?」

「ん、あ、いやー……知り合い? なのかな?」

 

 ついつい疑問形で答えてしまう。知り合いと言うにはイングラムと自分はそんなに話した訳でもない。イングラムもまた同様に苦笑する。

 

「知り合いと言う言葉が顔見知り程度と言うのなら、知り合いだな」

「そうなんだ〜? 澪ちゃんもー?」

「うーん、私も微妙かな? おにーさんとは今日会ったばっかだし」

「……そうなのか?」

「そうなのだ♪」

 

 えっへんと得意げな顔となる澪。それに一夏はふーんと頷く。まさか彼女とも顔見知り程度とは思わなかった。しかし、なら何でこの旅館に居るのか。

 

「……彼女に怪我をさせてしまってな。その詫びに旅館の手伝いをしている」

「へ!? お、俺、口に出してました?」

「顔に出ていた」

 

 ふっと微笑するイングラムにぐあっと一夏は呻く。常々何故か思考を読まれる事が多いのだが、顔見知り程度の人にまで考えを見透かされるとは思わなかったのだ。思わず頭を抱える一夏に、しかしクイーン・オブ・マイペースのほほんさんは構わない。にぱっと笑いながら一夏の顔を覗き込む。

 

「おりむーの考えが顔に出てるのなんて前からなんだから気にしな〜いしな〜い。それより、おりむーって部屋どこ〜? 一覧に書いてなかったー。遊びに行くから教えて〜」

「え? ま、前から? 前っていつから?」

「そんなのいいから早く〜」

「……いや、俺にとってかなり重要な事なんだけど……前から……」

 

 俺って、そんなに分かりやすい人間だったのかと落ち込む一夏。だが、のほほんさんは構わず、部屋を聞いて来る……それに、傍に居た女子達が一斉に聞き耳を立てた。

 場所は海! 季節は夏! これだけのシチュエーションが揃っているのだ。気合いも入ろうと言うものだろう。

 やってやる……! やぁああああってやるわぁああああああああっ! と言う気合いが、ハイ○ー化する前のオー○力のようにすら感じた。一夏は周りに感じる視線と気配に?顔となるし、イングラムも『殺気? いや違うな……』なんて事をほざいているが――どうにかならないのか、この唐変木と天然は。

 

「……いや、俺も知らない。廊下にでも寝るんじゃねぇの?」

「わー、それはいいね〜。私もそうしようかなー。あー、床つめたーいって〜」

「……とりあえず床で寝ると身体を痛めるとだけは言っておく」

 

 夏だしちょうどいいかもなー、んな訳無いかとか考えてる一夏に、イングラムが身も蓋も無い答えを告げた。ちなみに部屋が知らされていないのは一夏だけである。流石に女子と寝泊まりさせる訳にもいかないと言う訳で、彼のみ別の場所を用意すると言われていたのだが。はて、部屋はどこになるのかと一夏は首を傾げる。ちょうどその時、タイミングを見計らったように千冬から声を掛けられた。

 

「織斑、お前の部屋はこっちだ。ついてこい」

「あ、はい。じゃあ、のほほんさん、貴家さん、それからイングラムさん、また後で」

「またね〜おりむー」

「うん、織斑君また後でね。それじゃあ、おにーさんも私達の部屋にれっつごー♪」

「了解だ」

 

 千冬に呼ばれ、一夏がそちらに向かうのを見送ってからイングラム達は別の方に行く。どうやら澪とのほほんさんは部屋が同じであるらしく道中共に進んだ。

 

「そー言えば〜。いんぐらーさんは、今日はここに泊まるの〜?」

「……いんぐらー? 俺の事か?」

「そう〜」

 

 恐ろしく間延びした声で頷くのほほんさんに、しばしイングラムは考え込む。……あまりにそのネーミングセンスが独特過ぎて、イングラムとしては何と返したらいいか分からなかったのだ。さしものスパロボマニアも真っ青である。そんなイングラムを差し置いて、背中の澪が声を上げる。

 

「ちがうよ。おにーさんは、おにーさんだよ」

「う〜ん、でもそれだと誰のおに〜さんか分からなくなっちゃうよ〜」

「でも、おにーさんはおにーさんだし」

「ややこしいおに〜さんだね〜」

 

 ……頭がこんがらがりそうな会話である。イングラムも顔を引き攣らせ、しばらく会話を整理する必要があった。その最中にも、のほほんさんと澪の妙ちくりんな会話は続けられ、結局、二人の間でイングラムはおに〜さんで通る事になったのであった。

 なお、イングラムに拒否権なぞ無かったのは言うまでも無い。

 かくしてIS学園一年生は花月荘に到着。これより臨海学校初日、天下夢想(誤字にあらず)の海水浴編が始まる――。

 

 

(第十四話に続く)

 




はい、第十三話でした。
なんと、まだ海に入ってない(笑)
しかし、のほほんさん好きなんですが、書いてる時は面倒臭い(笑)
あの口調が、もーマジに(笑)
では、第十四話でまたお会いしましょう。
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