ツンデレツインテの君はガールズバンドのキーボード 作:鮫肌伍長
クドイ文章にならないかと不安で、読み返してみて既に詰みを感じて頭を抱えてますが、頑張ります
思い立ったが吉日なんて言葉がある
その日に妙案が浮かべばすぐに実行に移すことで、良い方へ転がるとかそんな感じの言葉だったはずだ。
逆に言えば、色んな考えが浮かんで動けず実行できないまま終わるパターンがあり、自分なんかは特にその括りに入ると、嫌になる程感じている
小学生から始めた趣味、習い事、勉強はとても必要性を感じることができず、怒られない範囲で中途半端なとこで実力を出し、終わっていったものばかりだったからだ。
「やめようかなもう……」
そして大学生になった6月の今でも、同様のこんなナイーブな感じを醸し出している真っ只中。大学のカフェテリアのカウンター席でタブレット片手にテーブルに突っ伏していた
周りではある学生が友達らしきグループのいくつかがこの後の予定を話し合い、またある学生カップルはイチャイチャと会話を続けている。
とりあえずカップルは特に目に毒なのではよ帰って欲しい
ちなみに今自分がやってるのはネットサーフィン……もしてなくもないけど今やってるのはイラストだ。
アプリも有料のとかじゃなくて無料のアプリを使用というセコい方法で描いている
かれこれ高校3年後期から主にアニメやゲーム、俗に言う萌え絵の制作に取り組んでいる。が、まるで精進できてる気がしない。
線画のバランス、描き忘れ、機能を生かせないなど、ネットにあるイラストを比べても酷いったらありゃしない。
主観的に見て完成したと思いきや、数日経って見てみると粗が目立ち可愛いらしい雰囲気を持たせることができていないのをいとも容易く感じてしまう。
堅物の印象が強い感じと誰かに言えば伝わるだろうか、いや伝わらない
投稿サイトにもSNSにも、完成する度に出してもいるがまるで見てもらえていない。
ネット上のボタン形式の評価に惑わされないべき、なんて意見がネットでよく見かけるが、近くに見てもらえる交友関係がない以上ネットに依存せざるを得ないのだ
そんなわけで現在まで続けてきたこの趣味も、名の知れない引退に傾きつつあった
「……とりあえずもう帰るか」
描く気力も失いかけてたので描きかけのタブレットをしまい、帰宅の途につき始めたのであった
友達と呼べるものはいない。
小学生、中学生の時に話せる人は地元てこともあったのでいた。けど、どこのタイミングだったか。まるで実際自分から話しかけたことは無いてことに気づいた。
周りの意見に流されていたせいか、強い主張はしたことは考えてみればしたことなかったのだ。そんな不安は的中し、距離の離れた高校入学となると1人でいることがほとんどに。
結果、ラノベやらドラマで見かける青春物語は起こらず、高校3年間は何の出来事もないまま淡々と卒業してしまった
大学生になっても相変わらず交友関係が発達できず、のそぼそと過ごすことがデフォルトだった
「今日も帰ったらゲームしてよ……」
家に帰ってもモチベーションが変わりそうにない以上、別の時間消費で紛らわすことしかない。電車に揺られる中でもアプリゲームをしながらそう考えていた
……それからどれくらい経ってからだろうか
「ってあれ」
キリのいいとこまで続けて顔を上げてみると、何か違和感が
たまにしか見ない電車の外の景色が、あまり馴染みのないものだったのだ。すぐスマホの乗り換えアプリで確認してみると、時間通りならばいくつかの駅を通り過ぎた後の状態だった
(思っていた以上にのめり込んでちまってたか……今日に限ったわけじゃないんだけど)
多くても一駅や二駅だったので、それを超える降りそびれは初めてだったしな。とりあえず到着のアナウンスが流れたので足早にそこを降りる
降りた駅は、他の路線にも乗り換えが利く準主要駅て感じのとこだった。
反対方向の帰り道の路線のホームは、今のホームの階段上がってすぐ近くの階段を下りてけば行けそうだ
周囲を確認しつつ歩いていた俺だが、階段を上がり切ったところであるものが目に入る。
まだ帰る人が疎らな中、二人の年上の男性が誰かに執拗に話しかけていたのだ
誰か、というのも、背の高い男二人は自分の方に背を向けてその人に話しかけていたので、顔は塞がれて見えなかったからだ。
まあチラチラ見えた感じ、女性物のスカートだったので誰か、というのは女性だろうか
どうせナンパの類か何かなんだろう。駅員さんが女性を手助けしてくれるのを細やかに祈りつつ俺は通り過ぎる
つもりだった
「ですから……とにかくそういうお誘いはお断りしてますので、これで失礼します……!」
そんな大きな声が聞こえ、スルーしようと決心したにも関わらず、思わず柄にも無く立ち止まって振り向いてしまった俺
目に飛び込んできたのは、俯き気味にこっちへ足早に向かってくる女性。その女性の目線はこっちを見てなかったものだから
ドンッ
「おわっ⁉︎」「ちょま⁉︎」
思いっ切り衝突してしまった
しかもかなり強めだったので、バランスを崩し女性も俺にもたれるように一緒に倒れてしまった
「痛ってぇ……」
「痛たたた……」
こ……これはキツイ……!
止まった俺も俺だが、女性が止まらず突進してくるから身構える暇も無かった……!
「ご、ごめんなさい!すぐに、起き上がりますので……」
女性の声が倒れてる目の前で聞こえてきたが正直それどころじゃない。
結構モロに倒れたのでそれなりに痛みが走ってて、地味に身体にくる。
とはいえ尻餅でもそう重傷ではないはずだったから、サッサと起き上がる必要がある。同じように痛そうにもたれかかってる女性に起きてもらおうと、尻の痛みに目を瞑りながら、女性の肩の方へ手を伸ばしながら女性に声を掛ける
「あの、こちらこそ、その、すいませんが大丈夫か、あ、ですか?立てま」
モニュン
「ひゃあ⁉︎」
……柔らかい何かに手が埋まると同時に、女性の甘ったるいような甲高い声が聞こえた
(いや……まさか……そんな)
今の事象にある予想を超高速で頭隅々に巡り巡った俺は、痛みに耐えつつ恐る恐る目を開けてみたら
黄色味ツインテール、黒茶のオフショルダーのトップス、薄紫の花柄スカートの女性の二つの膨らみ、すなわち、男性の大多数が憧れを持つ女性の魅力的身体要素の一つ、つまりはおっぱいを俺の両手が捉えていた
これ、俗に言う、ラッキースケベだよね
「あ……あぁ……」
目の前の女性は、ワナワナと声を震わせながら自分の胸の惨状を見た後、ゆっくりこっちに目を向ける。
その顔は一瞬怯えた表情になったかと思うと、段々赤面、そして歯を食いしばりながらの睨み顔になっていく
正直俺もお話の中でしか無い、生涯無いと思っていたシチュエーションに、内心激しい動悸が起きつつ平静を装ってるがこれは……その
とりあえずあれだ。誤解を解こう
「これは誤解d「触んじゃ、ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎‼︎」
ボグゥ‼︎
漫画みたいな豪快な効果音が聞こえそうなぐーパンが、俺の頬に直撃したのだった
んでこれが
捻くれた男子大学生1年の俺、
ツンデレのツインテールの女子大生1年のこの子、
しょうもない最初の衝突の出逢いのエピソードとなる