電脳世界で鏡を合わせる   作:蛇ヤミー

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おまけ、といいますか……Twitterでちょこっと話したやつ


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 ある日、リビングでボーっとしていると、カッツォからメッセージが届いた。

 

 

オイカッツォ:サンラク聞いた? GH:Cの最新情報

 

サンラク:んだよ急に、もうイベントなら出んぞ

 

オイカッツォ:違う違う、今回のアプデで新キャラが実装されるって話

 

サンラク:新キャラ? なんでそんなこと俺に

 

オイカッツォ:お前に関係してるからに決まってんじゃん

 

オイカッツォ:今回アプデで登場するキャラクターは、お前の行動から出来上がったといってもいいんだから

 

サンラク:は?

 

オイカッツォ:異なる時空でヴィランであるカースドプリズンに救われた幼女

 

オイカッツォ:成長した彼女は未来でヒーローとなり、時空を超えて現れる

 

オイカッツォ:呪われた牢獄のカギを開けたいと願うヒーローの名は

 

サンラク:ロック、ピッカー……

 

オイカッツォ:なんだ、知ってたんだ

 

オイカッツォ:どう? 自分の言った激熱(笑)のセリフのお陰で新キャラが作成された気分は、ねえ? ん?

 

オイカッツォ:…………??

 

オイカッツォ:サンラク?

 

オイカッツォ:おーい

 

オイカッツォ:おーい、サンラクやーい

 

 

 思わず端末をそのままにし、部屋に戻る。

 まさかあの時空での出来事がこっちでも起こりうるとは思ってもなかった。

 

 とりあえず何故か手元にあった海外製バックドラフトを口に含み――どういう訳か、導かれるように、業務用の方ではなく、自然とジャックヘルメットでGH:Cを起動する。

 

 アップデートのせいか少し時間がかかっているが仕方がないか。

 

 

 ――……oe6zs2@ozs@……

 

 

「…………ん、今なんか変なノイズ入ったか?」

 

 一瞬だけ奇妙なノイズが入った気がし、しばらく使ってなかったし故障かと思ったが、その後は特に何もなかったのでそのままロビーにインする。

 

 そしてとりあえず件のロックピッカーを使ってみようと思っていたが、唐突に対戦が申し込まれた。

 

「ん? ……これはまた……」

 

 プレイヤーネームは、顔隠し(ノーフェイス)

 あのイベント以降、その名前でインしているプレイヤーは少なくないようだった。

 

 いつもだったら、たまに現れるなりきりプレイヤーは適度にからかって遊ぶか、そのままスルーしていたのだが、今回俺は無意識に対戦を許可していた。

 

 

「ん、あれ…………まあいいか」

 ロックピッカーを試そうとしてたのだから断るつもりだったんだけどな。

 

 まあでも、せっかくだからカースドプリズンで相手をしてやろうと思い選択したが、相手が選んだのは、まさかの今日アップデートされたロックピッカーだった。

 

「おいおい、その名前使っといて新キャラ試しか……いいけどさ」

 

 

 フィールドに入った俺はとりあえずすぐに準備に取り掛かる。

 

 

 そして件のロックピッカーがフィールドに現れる。

 

 

「さて……全く調べずに来たから完全に所見なんだよな、ロックピッカー……ま、何とかなるだろ」

 

 ~~~~~~

 

「どうも、お・じ・さ・ま?」

「あん?」

 

 ああ、なんか前に楽羽がちょろっとそんな設定言ってたな……なんか、カースドプリズンが助けた栗きんとん幼女が別の未来時間軸でヒーローになって、時空を移動するヴィランを追って、カースドプリズンのいる時空に来たとき、栗きんとんちゃんはカースドプリズンを「おじ様」って呼ぶとかなんとか。

 

 つかアプデからこの短い間でキャラ把握してんのかよ、スゲーな。

 

 

 ……え、これロールプレイ付き合ってあげた方がいい?

 

 

「あー……んだてめぇ、俺様に何の用だ」

「会いに来たに決まってるでしょ? おじ様に」

 

「俺様はてめぇみたいなガキンチョに用はねぇな」

 

「……ふ、ふふ…………」

 

「あぁん? 何笑ってやがるガキンチョ」

 

 

「いやごめん……ぷぷ、まさかほんとにロールプレイにノってくれるなんて……まるで本物のカースドプリズン……!」

 

 あ、このやろ。

 

「……いやいや、そっちこそ、新キャラのロールプレイ完璧でしたねぇ! 練習したんですかぁ!? ものすごくロールプレイ練習したんですかぁ!?」

 

「私の場合練習なんて必要ないくらい身についちゃったロールプレイなんですぅー。……それに、それはそっちも同じではー?」

 

「…………? どういう意味だよ」

 

 見についたロールプレイ? 俺も同じ?

 

 

「ふふ、そういう意味だよ? 私もあなたも顔隠し(ノーフェイス)なんだから」

 

 

 最初は言っている意味が分からず困惑したが、あり得ない可能性が頭に浮かぶ。

 

 

「…………お前、まさ……いや、そんな…………」

 

「どうかした? まるで光の中に(、、、、)消えたもう(、、、、、)一人の自分(、、、、、)を見るような目をして」

 

 

 

「…………ほ、ほんとに、楽――」

 

 

「あら……? 私の――顔隠し(ノーフェイス)の正体を探ろうだなんていい度胸してるじゃない、顔隠し(ノーフェイス)? ……ねぇ、そんなことより……早く戦ろうよ」

 

 

「………………ハッ」

 

 上等じゃねぇか。

 

 正直何で他のゲームの別人確たる楽羽が対戦相手として現れたのかはさっぱりわからないが、今はそんなのどうでもいい。

 

 今、俺はこいつ(楽羽)と目いっぱい戦う(遊ぶ)ことが出来そうなんだ。

 

 

 要するに、そういうユニバースって事だろ!?

 

 

 ――だったら、かける言葉は一つだ。

 

 

 

「「――キック、ユア、アス(ぶちのめす)」」

 

 

 全力で楽しもうじゃねーの! なぁ、楽羽!!




今回、何かに導かれる様に海外製ライオットブラッドを飲み、例のジャックヘルメットを使った。
これが全てです。
ガトリングドラム社はSFもオカルトも対応してますから。

このように、一つ前の話で完全に夢と消えた楽羽ちゃんですが、その気になればまたいつでも会えます。

そう、ライオットブラッドがあればね!


この夢はこれにて完結です。


自己満足にお付き合い頂きありがとうございました!!
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