本来割と早くここにつなげるつもりでしたが、なんだかんだ付け足して少し長くなりました。
後、寝不足にて何度かミス投稿してしまいました。
読んじゃった方ごめんなさい。
こうして何度かログインを繰り返し、気が付けばこのゲームも終盤になっていた。
この日ログインすると、通学路からも少し離れた場所。
ここは……商店街の近くか?
「……そういえば、ギャルゲでは割とあったりするプレゼントとかも売ってたりするのか……? とりあえず商店街も見てみるか」
勝手知ったる家の周り。
いつも行く商店街に行ってみると、見覚えのない……これはゲーム用の露店です! と言わんばかりの店がいくつか存在していた。
品ぞろえを見てみると、アクセサリーや小物、スポーツ用品に食べ物と様々なものが置いてあった。
「…………食いものの方がいいな、多分」
こういうプレゼント系は自分を基準に考えると割と簡単だな、このゲーム。
とりあえず食べ物を買ってついでの周りをふらついてみると、聞き覚えのある声が。
「あ、私もアップルパイくださーい」
って、あそこで注文してるの楽羽じゃねーか!
向こうも俺に気付いたようで声をかけてくる。
「あ、楽郎。何、ついてきた感じ?」
「ちげーわ。いつも手ぶらだとあれだからなんか持ってこうかと思ってな」
「ふむふむ、よい心がけだね」
「やかましい」
「えと、楽羽。こちらは?」
と、楽羽と一緒にいた友達がやんわりと尋ねてくる。
って、得間さん?
俺が女子だったら得間さんと友達なの?
「ん、ああ頼花ちゃん、これは……友達? の楽郎。楽郎、こっちはお友達の頼花ちゃん」
「…………雑な紹介を。まいいけど、どうもこんにちは」
「こんにちは、えと……楽羽とは」
……なんて答えるべきか……このゲーム選択肢出ないタイプなんだよな。
と、僅かに逡巡していると、先に楽羽が答えた。
「ナンパされちゃった」
「ナンパ!?」
「おい」
「間違ってないですよねぇー? らくろうくーん? 何だったらあの時のセリフ言いましょうかぁー?」
「く、この外道が……」
「えと……仲はいいのね」
「まね」
「ならいいけど……」
「あー、俺……いなくなった方が良いか?」
「あ、大丈夫ですよ。楽羽の人を見る目は一応信頼してますので……むしろ私の方こそちょっと食べるのに集中するので、二人で話しててください」
得間さん……あまり話したことはないけど、玲さんの親友らしいし、やはり気遣いの出来るインテリジェンスガール……。
「お気遣いどうも…………というか楽羽、何してんの」
「今日は頼花ちゃんに塾帰りにアップルパイ食べに行こうって誘われてたから」
「買い食いばっかしてっと太るぞ」
「私はちゃんと運動してるから大丈夫ですぅー」
こいつ……鉛筆と交友深めてるっぽいから若干返しが鉛筆寄りだ。
俺も実はカッツォ寄りの返しをしてたりするんだろうか……いや、あいつはまた別枠だな。
「それにしても、玲ちゃんも来れたらよかったんだけどね」
その言葉には得間さんも反応する。
「まあ、仕方ないわね」
「玲ちゃん……」
玲ちゃん……玲さんの事か。
玲さんとも友達なんだな……いやまあ、今の俺も似たようなものか。
俺の呟きを、もう一人の友達が気になるととらえたのか、楽羽は楽しそうに玲さんの事を話だした。
「玲ちゃんは面白い子だよ。この前だってなんだっけ……そう、タンゴ! 話の流れであのダンスの名前がちょっとわかんなくなってさ。玲ちゃんにこのダンス何だっけ? って一緒に踊ったら「死ですね」だって! メチャクチャ笑っちゃったよ!」
「あの子、楽羽と一緒だとたまにおかしくなるわよね……」
「そこが面白いんだけどね!」
なるほど、玲さん楽羽相手でも定期的にバグるのか……条件はなんなんだ……?
「で、楽羽この後は……」
「楽郎来たから一緒に行くよ。じゃ、またね頼花ちゃん!」
「うん、また。ではその……楽郎、さん? もさよなら」
「あ、はい」
特に遊ぶ約束はしてなかったのか、そのまま俺と楽羽で一緒に帰ることになった。
~~~~~~
「で、楽郎は今日も家で遊んでくでしょ? そのおみやげもあるし!」
「お前さっきアップルパイ食べてたろ」
「貰える物は貰っとかないと」
「アップルパイなぁ……蛇の林檎のが美味いんだよなぁ」
「あ、わかる。何だかんだ頼んじゃうんだよね! …………」
このゲームを続けてきて、それなりに日数は進めていた。
つまり、そろそろ告白をする、もしくは告白を受けなければいけないタイミングなわけだ。
とはいえ……正直楽羽と一緒にいるのは楽しいが、攻略しようとは思えないんだよなぁ……多分それはこいつも同じはずだぞ……?
これは一周目のクリアは難しいかもしれない。
二周目の可能性も考慮しつつ家路についていると、ふと、楽羽が立ち止ってついてきていないことに気が付いた。
「? どうした?」
「え……あ……私、いつ蛇の林檎でアップルパイ食べたっけなって」
思わず答えそうになったが、そりゃ俺の記憶だ。楽羽のじゃない。
「は? そりゃ……知らないが、それがどうした?」
「ん…………えっと、私って……いつからシャンフロやってた?」
「っ!? …………それは」
思わず言葉に詰まる。
楽羽――俺がシャンフロをやり始めたのはちょうど夏休み、このゲーム内では、今だ。
「っ……なんか、おかしいな……最近私、楽郎と遊んだゲーム以外、何かゲーム触ったっけ…………そもそも、ジャスバを何で持ってるんだっけ……」
「お、おい……」
「そう、私最近ライオットブラッド飲んでない……それどころか、ライオットブラッドの存在すら見てない……そんなのおかしい……この違和感……いつから……そう……楽郎と会ってから…………楽郎…………楽郎……?」
今まで頭を抱え、苦しげな表情をしていた楽羽が急に目を見開いて俺を見る。
「………………………………」
「…………大丈夫か?」
「…………この世界は、虚構……ゲーム……?」
もう一度言います。
これは私が夢から覚めるために自分のために書いた話です。