現代の高校生達は、大正で鬼狩りをする ~召喚鬼滅譚~   作:籠城型・最果丸

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どうも、最果丸です。

鬼滅の刃の世界にありふれたのクラスメイト達を放ちました。オリキャラも二人登場させてます。ちなみに愛子先生の出番はありません(現在時点)。

この作品では登場人物ごとの視点での話を一話ごとに三つ入れます。

話数が奇数の時はありふれたのキャラとオリキャラ視点、偶数の時は鬼滅の刃キャラ視点で投稿させていただきます。(今のところ)




追記
コメントで指摘されましたので、第壱話を大幅に修正しました。


第壱章 異界人立志編
第壱節 転移


第壱話 炎柱との会合 ~南雲ハジメ編~

 

目を開けると、そこは見慣れない所だった。先程まで教室にいたはずの僕は、とある屋敷の前に立っていた。周りを見渡すと、あの時教室にいたクラスメイト達は今坂上くんだけしかいなかった。親友の来と膵花さんはそこにはいなかった。

 

「……ここは何処?」

「畜生、光輝は何処にいるんだよ……」

 

二人共第一声がそれしか出てこなかった。あの時、天之河くんの足元に魔法陣のようなものが現れ、教室全てを包み込むように光を発した。それからここに来たのだが…

 

「取り敢えずこれからどうするか考えないとね」

「あ、ああ。そうだな」

 

何故日本なのか。家の造りから察するに恐らく僕達が暮らしている時代よりも昔の時代だ。所々電柱と電線が見えるから明治か大正時代だと思う。

 

「ここって日本だよな…?」

「うん。周りを見た限り、明治時代か大正時代のどちらかだと思う」

「ってことは俺達100年くらい前にタイムスリップしたってことじゃねぇか!」

 

どうする? もしここが本当に明治か大正の日本だったら、まず僕達が持っているお金は使えない。かといって野宿するわけにもいかないし……

 

「なぁ、こんなところに突っ立てるわけにもいかないし、そろそろ移動しねぇか?」

「そ、そうだね……」

 

仕方なく僕達は町をぐるぐる回っていった。しかし、何の成果も得られないまま、夜が訪れてしまった。

 

「どうすんだよ……もう夜だぜ?」

「う~ん、宿屋で泊まりたいところだけどお金がなぁ~」

「仕方ない。町の外にある林で野宿するしかねぇか」

 

これは最終手段だった。

 

「夜の林って危険じゃなかった……?」

「町にギリギリ近いところなら大丈夫だろ」

「そ、そうかな……?」

「んじゃ早速、寝泊まりできる所を探そうぜ」

 

宿屋に泊まれなかったので、林でも町にギリギリ近いところで野宿することにした。案外すぐに見つかったので場所はとりあえずクリアだ。あと他には…

 

「なぁ南雲」

「どうしたの?」

「火の起こし方とか知ってるのか?」

「あっ……」

 

………知らない…!

 

「ま、まぁ…適当に木の枝を擦っていればつくでしょ…」

「脳筋かよ」

「アンタだって脳筋でしょうが!」

「誰が脳き…」

 

僕と坂上君が言い争いをしていると、林の奥からホラゲーに出てくる化け物の鳴き声みたいな、恐ろしい音がした。

 

「な…何なんだ一体……」

「く…熊とかじゃないのか…?」

「絶対違う……」

 

とりあえず急いで木の枝同士を擦り合わせる。

 

「まだ着かねえのか!?」

「まだ煙も出てないんだよ!」

「ったく、お前の筋力が足りねぇんじゃねぇのか? どけ、俺がやる」

 

そう言って僕から枝を取り上げ、物凄いスピードで擦り合わせていく。こうなるなら体を鍛えておけばよかったと今更ながら後悔している僕なのであった。

 

 

坂上君の腕力が凄かったのか、十分くらい擦り続けてようやく煙が上がった。明かりも無いのにどうして煙が上がってるのがわかるのかって? 煙の匂いだよ。

 

「よし、煙が上がったぞ!」

「本当!? ならすぐに枯草を用意しない……と……!?」

 

音も無く突然化け物が目の前に姿を現した。首から上が大きな巻貝みたいな形をした頭をしている。しかも二つ。あと手が異常に長かった。

 

「おい南雲、何をぼーっとして……」

 

坂上君も見てしまったらしい。

 

「は、早く逃げないと……」

 

化物は突然叫び声を上げた。さっき聞いた変な音だ。この化け物が声の主だったのか!

 

巻貝みたいな頭をぐるぐると回転させながら恐い鳴き声を上げる。

 

(う、動けない……)

 

恐怖のせいなのか、体を動かすことができない。指一本動かない。まるで体全体が鉛になったかのようだ。

 

しばらく不気味な音を響かせていると、頭? の回転が突然停止した。歯が剥き出しになった口が僕と坂上君を向いていた。そして歯並びの悪い口が不気味な声で喋る。

 

「ミ~ツケタ……ミ~ツケタ……オ…レノ……エモ…ノ」

 

目は無いのに、僕達の居場所は認識しているみたいだ。

 

「逃げるぞ!!」

 

僕と坂上君は一目散にその場から逃げ出した。

 

「くそっ…体が重い…!」

 

体が重くて思い通りに動かせない。脚も上がらない。化け物も足が遅いけど、今の僕らよりはわずかに速い。

 

「不味い、追いつかれる!」

 

化け物は僕達を見て楽しんでいるようだった。どんどんスピードを上げている。

 

「坂上君! 僕が囮になるから、その隙に逃げて!」

「んなことできるかよ!」

 

坂上君一人だけ逃がそうとするも、坂上君はそれを拒否した。

 

「このままじゃ二人共喰われる! いいから逃げ……」

「うわっ!?」

 

二人共化け物に捕まってしまった。

 

「もう…ダメなのかよ……」

 

捕まってしまった以上、抜け出す手段は無い。今僕達にできることと言えば、迫り来る死を大人しく受け入れることだけだった。

 

喰われる直前まで、そう思っていた。

 

「炎の呼吸 壱ノ型 不知火」

 

突然炎が化け物の頸を斬り落とした。それと同時に、僕達を掴んでいた手が力なく開かれる。

 

「「はぁ…はぁ…はぁ…」」

「怪我はないか? 少年達」

 

化け物から僕達を救ってくれた人が、僕達に明瞭な声を掛ける。炎みたいな髪色をした男の人だ。

 

「貴方は……?」

「俺は炎柱、煉獄杏寿郎だ」

「い、今の化け物は一体何だったんだよ……」

 

あの化け物、この世のものとは思えない。

 

「あれは鬼だ」

「鬼?」

「夜になると姿を現し、人を喰らう化け物だ」

 

この世界には、人を喰う化け物がいるのか……

 

「だから、こうして俺達鬼殺隊が鬼を狩っている」

 

鬼殺隊…なんかちょっとカッコイイなと思った。

 

「その鬼殺隊って、お金とか貰えたりするんですか…?」

「おい、変なこと聞くんじゃねえよ」

「いやだって僕ら無一文だし…鬼殺隊ってあるから報酬とか貰えたりすると思うんだけど…」

「だとしても聞き方があるだろ!」

 

ヘンテコな質問をかましてしまった僕とそれにツッコむ坂上君。

 

「うむ、貰える!」

 

真面目に答えてくれた。ってかお金貰えるんだ。

 

「その鬼殺隊に入るには、どうしたらいいですか?」

「鬼殺隊に入るには、一年程育手の許で修行をして、最終選別に合格する必要がある!」

 

鬼殺隊への道は中々ハードな内容だった。鬼殺隊に入ってからもハードなんだろうけど。

 

「先程の質問から考えるに、君達は無一文か?」

「お恥ずかしながら…」

 

確かに所持金はゼロだけど、煉獄さんはそれを笑ったりはしなかった。

 

「どうすんだ南雲? 入るのか? 鬼殺隊」

「どうするもこうするも、入るしかないでしょ…」

「他にも仕事くらい……」

「どうした? こそこそ何か話したりして」

 

唐突に話に割り込むからびっくりした。

 

僕達を真っ直ぐ見る煉獄さん。しばらくの沈黙が流れた後、僕は意を決して口を開く。

 

「煉獄さん!」

「何だ!」

「僕達を……弟子にして下さい!」

 

一か八かここに賭ける。これでだめなら…

 

「いいだろう!」

「「ええっ!?」」

 

あっさり許可してくれた。

 

「まぁ俺も鬼殺隊についてうっかり喋り過ぎてしまったので、君達をこのまま黙って帰すわけにもいかなかったがな!」

「要するに、俺達を無理矢理にでも弟子にするつもりだったと…?」

「そうだ!」

 

凄い正直な人だなぁ。

 

「というわけで俺の家まで案内しよう! 君達、名は何という?」

「南雲ハジメです」

「坂上、龍太郎です」

「そうか! これからよろしく頼む! 南雲少年! 坂上少年!」

 

こうして僕らは、大正時代に飛ばされて鬼に殺されかけて、鬼殺隊員の弟子となったのだった…

 

 

「君達が師範の新しい弟子君ね!? 私甘露寺蜜璃っていうの」

「南雲…ハジメです」

「坂上…龍太郎です」

「どうぞこれからよろしくね! ハジメ君! 龍太郎君!」

 

煉獄さんの所には既にお胸の大きな姉弟子がいたのだった……。

 

 

 

 

第弐話 雷の呼吸の一門 ~天之河光輝編~

 

「……ここは何処だ?」

 

気が付いたら知らない所にいた。この場に俺以外にクラスメイトは誰もいない。香織と雫、膵花は無事なのだろうか。待ってろ三人共、必ず俺が捜し出して三人を守るからな。

 

しばらく町を歩いていると、後ろから声を掛けられた。

 

「お前……。天之河か?」

 

聞き覚えのある声だった。この声の持ち主とはよく衝突していた。

 

「なっ……。辻風!? お前なのか!? 何だその恰好は!?」

 

案の定辻風だった。だが年齢は何故か俺よりも上になっていた。髪もかなり伸びている。学ランみたいな服装の上から青地に白色の鱗みたいな模様が沢山ついている羽織を纏っている。いつの間にそんな恰好を? あの時辻風も今の俺のように高校の制服を着ていたはず。

 

「ああこれか? 詳しい事は慈悟郎先生の家で話す。取り敢えず一緒に来てくれ」

 

慈悟郎先生? 誰のことだ?だがここで油を売ってても何も始まらない。俺は仕方なく辻風に付いていくしかなかった。

 

 

着いた先は古い家だった。辻風が玄関まで歩み寄り、この家の家主であろう人物を呼び出した。

 

「慈悟郎先生」

 

戸が開けられ、中から出てきたのは左足が義足の老人だった。

 

「おお来、よく戻ったな」

「お久しぶりです。慈悟郎先生。お体の方は如何ですか?」

「儂の体よりお前の体を心配せい! 柱の仕事で忙しかろう」

「この通り僕は五体満足です」

 

老人は辻風と楽しそうに話をしている。俺のいない間に一体何が起こっている?

 

「ん? 何じゃこの少年は? 見知らぬ恰好をしておる」

「彼は天之河光輝、僕の知り合いです」

 

辻風は老人に俺を紹介した。桑島さんは俺をじろじろと見ていた。

 

「ほう、此奴がのう……。儂は桑島慈悟郎という。……ところでお主、剣技の才があるな?」

 

確かに俺は剣道の全国大会に出た事もある。だが決勝戦で辻風に敗れた。辻風がいなければ俺が優勝していたはずだ。

 

「よければ儂の下で修業せんか?」

 

何と、桑島さんから弟子入りを誘われた。

 

「慈悟郎先生の鍛錬は厳しいぞ?」

 

剣道なら自信がある。だから俺ならできるはずだ! 何時しか辻風を抜くんだ! そして手にした力で、香織や雫、膵花を守るんだ!

 

「お願いします! 桑島さん!」

 

こうして俺は桑島さんに弟子入りした。

 

 

「さあ辻風、説明してもらおうか」

「分かった、分かったから少し黙っててくれ」

 

辻風は説明を始めた。何故その恰好をしているのか。何故桑島先生と親しいのか。

 

要約するとこうだ。

 

ここは俺達が暮らしていた日本だが、時代はかなり昔だった。この世界には鬼と呼ばれる人を喰らう存在がいて、その鬼を倒すのが鬼狩り、鬼殺隊なのだそう。鬼は日光を当てられるか、日輪刀という特別な刀で頸を斬らない限り死なないという。

 

鬼殺隊は全集中の呼吸という特別な呼吸法を用いて鬼を倒すのだそう。基本的な流派は五つあり、炎、水、雷、風、岩があるらしい。辻風は雷の呼吸に高い適正を持っているようだ。ちなみに桑島先生は雷の呼吸の使い手で、元鳴柱だ。

 

柱というのは呼吸を極めた者が就く鬼殺隊最上級の階級だ。辻風は今その柱なのだという。鬼殺隊の階級は全部で十種類あり、一番高い階級は甲、一番低い階級は癸だ。

 

辻風は俺と同じように町を彷徨っていると師範に拾われ、彼の下で修業を積んだのだそう。

 

「他の皆はどうした?」

「それが、膵花とはずっと一緒だが、他はまだ誰とも会えていないんだ」

 

柱として活躍しているなら少なくともクラスメイトの一人と既に会っていると思ったのだが、まだ誰とも会っていないという。……ちょっと待て、膵花とずっと一緒!?

 

「おい辻風! 膵花は…膵花は今何処にいる!?」

「彼女は任務で忙しいんだ。会うならまた後にしてくれ。それに、何度も言うが膵花は僕のものだ」

 

辻風……。膵花を危険な鬼殺隊の任務に出すなんて……。待ってろ膵花、今から君を鬼殺隊という枷から解放するからな! そして香織、雫、君達もいつか見つけ出して俺が護ってやるからな!

 

 

桑島先生に弟子入りしてから一年後、俺は最終選別を突破し、半年で柱になった。

 

俺が柱になって数か月が経った頃、桑島先生の下にまた一人弟子が加わった。首には勾玉を付けて、髪色は黒だった。

 

「光輝、お前に弟弟子が出来た。名は獪岳、仲良くしてやってくれい」

 

俺に獪岳という弟弟子が出来た。辻風は俺の兄弟子に当たるのだが、それが少し不愉快だった。

 

「よろしくお願いします」

 

獪岳は俺に律儀に挨拶をした。ここは兄弟子として見本にならねば、と俺は意気込んだ。

 

獪岳もひたむきに修行を積んでいたが、彼は雷の呼吸の内壱ノ型だけが唯一使えなかった。

 

 

そして更に一年が経った頃、俺にまた弟弟子が出来た。名前は我妻善逸というそうだ。

 

任務の合間を縫って様子を見てきたが、正直言って我妻はヘタレだった。よく修行から逃げるし、トラップに掛かれば直ぐ泣くし、雷の呼吸も壱ノ型しか使えない。獪岳も壱ノ型だけ使えないこともあり、俺と獪岳、我妻はよく衝突していた。俺は全ての型を使える。

 

 

そんなある日、俺は我妻、獪岳と話していた。

 

「我妻、君は何故壱ノ型しか使えないんだ? 真面目に修行しないから壱ノ型しか使えないんじゃないのか? いい加減他の型の鍛錬をしたらどうなんだ? 俺だったら他の型の練習をする。そして、師範を爺ちゃんと馴れ馴れしく呼ぶんじゃない」

「……」

 

我妻は黙ったままだった。

 

「おいカス、何とか言ってみたらどうなんだよ」

「獪岳、人をカスだなんて言ってはいけない。そして君も何故壱ノ型だけ使えないんだ? 君も君で鍛錬の仕方がなってないんじゃないのか?」

「……」

 

師範はこの二人を育ててどうするつもりなのだろうか。不思議で堪らない。俺なら壱ノ型しか使えない我妻を切り捨てる。

 

「それが解ってるなら今直ぐにも直すべきじゃないか? いつまでも辻風に甘えるのはどうかと思う。辻風はこれでも現役の柱なんだから君達に何時までも構ってばかりはいられないんだから」

 

だがそこへ、現役の鳴柱が入って来た。

 

「そんな指導では伸びるものも伸びない。ただの駄目出しでは駄目だ」

 

今日は師範が買い出しに出ているので師範の元弟子である辻風が指導している。

 

「善逸、お前は壱ノ型(全ての基本)が使えるんだ。壱ノ型しか使えないなら、それを極めろ。慈悟郎先生にもそう言われたはずだ」

「……うん。分かったよ兄貴」

 

辻風は金髪になってしまった我妻の頭を撫でながら言う。我妻は少し嬉しそうにしていた。

 

「獪岳、認めて欲しい気持ちも解るが、他人の力も認めなくてはいけない。何時までも何かを欲しがってたらだめだ。善逸は壱ノ型しか使えないから、壱ノ型以外の型を使える兄弟子のお前が、彼を支えろ。善逸も獪岳も、互いを認め合って、二人揃って一つの柱になれ。お前達が一人前の鬼殺隊員になったら、二人纏めて継子にしてやるから」

「……分かりました、鳴柱様」

「鳴柱様なんて堅苦しい呼び方は止めてくれよ。善逸みたいに兄貴、でいいんだよ。僕は柱でもあり、お前達の兄弟子でもあるんだからさ」

「じ、じゃあ……鳴柱の兄貴」

「結局鳴柱呼びか……。まあいいや」

 

 

……どうして?

 

どうして俺はこの空気に入れない? どうして俺は我妻や獪岳(この二人)と違って型を全て使えるのに誰も褒めてくれない? 俺は柱なのに。

 

いや、そんなことよりも、俺にとっては香織達の方が心配だ。早く香織達を助けないと。きっと何処かで俺の助けを待ってるに違いない……。

 

 

 

 

第参話 九死に一生 ~白崎香織編~

 

雫ちゃんと一緒に胡蝶カナエさんと妹のしのぶさんに拾われてから数年が経った。南雲くんとはまだ出会えてない。

 

今私と雫ちゃんは蝶屋敷で暮らしている。その屋敷で栗花落カナヲちゃんといった友達もできた。

 

思い返せば蝶屋敷で過ごした日々は楽しかったな。南雲くんがいればもっと楽しいだろう。

 

ふと屋敷での思い出を思い返していると、カラスから伝言があった。初めは私も雫ちゃんも驚いた。

 

「カァ~、カァ~、花柱、胡蝶カナエ、上弦ノ弐ト交戦中!」

 

今カナエさんが上弦の弐と交戦中と伝えられた。上弦の弐は、鬼という怪物の中でも三番目に強い鬼だ。いくらカナエさんが柱でも、勝てるかどうか分からない。私達にできる事はないかもしれないけど、それでもカナエさんを助けたかった。

 

私と雫ちゃんは無我夢中で走っていた。私と雫ちゃんは花の呼吸を習っている。鬼殺隊に入れば、南雲くんと会えるかもしれない。

 

現場に着くと、カナエさんとしのぶさんは無事だった。上弦の弐は既にいなくなっていて、その代わりに一人の女性の鬼殺隊士がいた。髪色は縹色で、藍染の羽織を羽織っている。特徴的なその髪色をした人は、一人しか知らない。

 

「ひょっとして……。膵花ちゃん?」

「……香織ちゃん?」

 

やはり膵花ちゃんだった。彼女は何時の間にかもう鬼殺隊士になっていた。

 

「貴女がいなくて、ずっと…寂しかったのよ……」

 

雫ちゃんは泣き出していた。それに釣られて私も泣きそうだ。

 

「ぐすっ、膵花ちゃん……。無事でよかったよぉ~」

「香織ちゃん、雫ちゃん、二人共生きてて良かったよ」

 

私は雫ちゃんと一緒に膵花ちゃんに抱かれていた。私達の知る膵花ちゃんよりも大人に見えた。

 

「そう言えば、膵花ちゃんがいるってことは、辻風くんも一緒にいるの?」

「ううん、来君は今別の任務で忙しいみたい」

「そう……。でも辻風君も無事で良かったわ」

 

私達は蝶屋敷に帰ってからもクラスメイト二人の無事を確認し合ったのだった……。




オリキャラ設定


鳴柱・辻風来

それは、誰よりも速く鬼の頸を切り裂く者。

弟弟子である善逸と獪岳に優しい。善逸曰く、何時も穏やかな音がするという。

実力は岩柱・悲鳴嶼行冥よりも遥かに上で、現時点で柱最強。

第一話目にして既に柱に就いているチートキャラ。本作では既に引退した師匠、桑島慈悟郎の後を継いで鳴柱に就任した。


水柱補佐・辻風膵花

それは、誰よりも切り替えが利く者。

(まだ未登場だが)水柱・冨岡義勇の補佐として錆兎、真菰と共に就任した。来の同期でもある。

実力は上弦の弐である童磨を退ける程。

こちらも第一話目にして既に柱補佐になっている。師匠は錆兎や義勇、真菰と同じく鱗滝左近次。

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