それはそうと皆さん、今週の呪術廻戦読みました?
僕はニコニコでした。
フォロワーさんに生死を心配されました。
感想、評価、お気に入り、そして誤字報告──いつもいつもありがとうございます!
ps.
ユニちゃん音頭が頭から離れない。
甚爾との修行で教えてもらったのは、身体の使い方と戦い方。
最初はスーツの動きに振り回されっぱなしだったけど、鍛錬を重ねる度に段々と動けるようになって来た。
基礎と基本の積み重ね──それこそが、強さの秘訣だとあの人は言っていた。
その通りだ。
だからこそ──俺は、今もこうして生きて、戦えている。
目の前に聳え立つ、20m近くはありそうな大仏。
さっきの二体の金剛力士像もこれまでの星人より遥かにデカかったが、コイツは奴らの倍近くある。
殺す──とは息巻いたものの、果たしてやれるかどうか……。
(バカッ! やれるかどうかじゃなくて、やるンだよッ! 俺なら、やれるッ!!)
冷静に観察しろ。甚爾は相手の脅威を経験則から察知出来ると言っていたが、玄野にそれはない。元々はただの一般人。一挙一動を見て、動くしかない。
大仏星人は巨大だが、動きは鈍い。見て避けることもやろうと思えば可能かもしれない。ただ、問題はこちらの攻撃力。Xショットガンの威力は高いが、流石にこのサイズともなると心細い。地道に撃ち続けたら日が暮れてしまう。
「無茶よ──流石に、このサイズは」
「いける! 勝てないわけがないんだ。殺せないわけがない。やれるはずだ」
「無茶だって──あッ!」
桜丘が止めようとするが、玄野は止まらない。
大仏に迫りながら、足首にXショットガンを連射する。
「チッ、やっぱり火力が足ンねー!」
削れたのは表面だけ。やはりあまり効果はない。念のため頭部も狙ってみたが、これも同じだ。
それなら、次にやるのは弱点探し。銃撃にはダメ。殴っても効かないだろう。
大仏星人が玄野を潰そうと拳を振り下ろし、足を振り上げるがギリギリで掻い潜り避けていく。その間に思考を回し、大仏星人に有効打を与える方法を考える。
そして。
「中身──!」
おこりんぼう星人、あばれんぼう星人、仏像星人。
彼らは見た目だけが仏像で、その中身は肉があり骨があり血があった。同じ種族であるのなら、この大仏星人も同じ筈だ。
大仏星人の足元を駆けていた玄野は一転して後退の姿勢を見せる。その間にその中身をスキャンし──見つけた。
やはりそうだ。
この星人にも他の星人と同じだ。
殺れる。
十分な距離を取り、立ち止まった玄野は全身に力を入れる。
スーツの使い方は、鍛錬でよくわかった。力を加えれば加えるほど、より強力なパワーを発揮できる。それを意図的に行い、ため技のように全身を力ませ──発射する。
ネギ星人の時の走りなど目でもない速度で玄野は寺院内を走り抜ける。加藤たちが心配そうな目でこちらを見ていたが──無視して抜き去る。
(ここだ!)
ぐっ、と地面を強く踏みつける。地面にヒビが入り、スーツが更に軋み膨らんだ。
そして、そのまま玄野は高く跳躍し、弾丸のようにして大仏星人の頭部の傷に飛び込んだ。
「外からダメなら、中からッてなー!」
連射、連射に次ぐ連射。
十発近く撃ったあたりで、大仏星人の体がぐらりと揺らいだ。そのまま力なく崩れ落ち、その中から血塗れになった玄野が這い出てくる。
「ハァ、ハァ……! やッた、俺が……俺が、やッたンだ!」
最高の気分だった。アドレナリンが脳の奥底から溢れて仕方がない。
気分が高揚し、高々と笑った。
そんな玄野に桜丘が近づき、抱きしめる。
「無茶して……帰ったら、ドライブするんでしょ……?」
「大丈夫だよ……別に死なねーッて」
大袈裟だな、と笑う玄野。
そんな玄野の下へ甚爾がやって来た。
「おーおー、お熱いこった」
「伏黒さん!」
「ちらっと見てたが、中々良い戦い方だったな。ま、中身を見る判断はもう少し早くてもよかった」
甚爾からも今の戦いはよかったらしく、良い評価を貰えた。
これから、もっともっと強くなる。
どんどん強い星人を倒し、ヒーローになってやる──ぐっ、と拳を握りしめ、静かに決意を固める。
「そういえばアンタ、相手していた星人は?」
桜丘の問いかけを聞いてハッとなる。確かに言われてみればそうだ。甚爾は先ほどまで逃げ出した星人を追いかけていたはずだ。逃げ出した星人は5体いたが……。
「ああ、それなら全滅。加藤が新人を誘導してたからな。割と簡単にやれた」
「加藤たちは何処に?」
「本殿の方に行ったな。俺たちばかりに任せてられない、だとよ」
加藤なら言いそうなことだ。今回のミッション、星人は甚爾と玄野によって倒されている。それはつまり、命の危険を二人に押し付けていることになる。それはダメだと感じたのだろう。
おそらく、新人を何処か安全な場所まで送り、スーツ組で残りの星人を狩りに行ったに違いない。
「俺もこれから追うが、どうする?」
「行くッすよ」
「なら私も」
甚爾が行けば問題ないだろうが、玄野としては甚爾の戦い方を観察したかった。
「なら、さっさと行くか。どうにも嫌な予感がする」
「嫌な予感?」
「ああ。俺たちが倒した仏像共は、仲間が殺されたとなるとワラワラとゴキブリ見てーに釣られて来たが、本殿の星人共は結局こっちに来る素振りを見せなかった。数が減れば不利を被るのはそっちだろうに」
レーダーマップを取り出しながら甚爾が答える。
確かにそうだ。あの仏像星人たちには知性があった。だから甚爾に勝てないと判断するや標的を切り替えたし、それに呼応するかのように大仏の星人も出てきた。
よっぽど弱い星人なのか──あるいは
じわりと嫌な汗が滲んだ。
◆◇◆
玄野と甚爾が星人を倒している頃、加藤たちも別で動いていた。
流石にこのまま何もせずに傍観するのは無責任だと感じ、彼らも星人を倒すべく、残りがいる本殿の方へと突入していた。
「コイツら、だよな……?」
「ああ、たぶんな」
残りの星人は、本殿の中に入るとすぐそこにいた。
まだXガンのレーダーで確認していないため確証はないが、間違いなく目の前にいる四体の仏像──そして、その中心にいる千手観音像こそが残りの星人だろう。
ここにいるメンバーは8人だ。
岸本と
幸いだったのは、宮藤がスーツを着ていること、そしてコンタとトマオがスーツを持って来ていたことだった。玄野と甚爾を見て、スーツの有用性に気づいたようだ。
JJにも僧侶と同じように後方で待機してほしかったが、本人がそれを頑なに拒否。説得を試みたが諦めざるを得なかった。カバーしながら戦うしかない。
ただ、全員で入るわけにはいかず、前衛に加藤、岸本、北条、貞子。後衛に新人たちを配置している。
「よし、撃つぞ」
「うん……早く倒して、帰ろう!」
倒せば帰れる──そんな安心感もあってか、岸本の表情は明るかった。
だが、何故だろうか。
加藤は不安を覚えていた。
今すぐこの場から離れた方がいいと──本能が訴えかけている。
「いや、これでいい」
──いい筈だ。
全員で一斉に引き金を引こうとした──その時だった。
【くぬゆふ むぬつち うくぬしむすふ】
【けゆつる おるぐくるす おるぐくるす】
【むぬ しごすいむ むとひ】
【あいう おむちくず すい】
【はとくすぐ いきむせう】
星人が一斉に何かを唱え始めた。
お経にも似た言葉を羅列する仏像たちに、加藤たちは呆気に取られる。
不気味。
ゾワリと背筋に悪寒が走る。
そして。
トン──と。
千手観音が、台座から降りてきた。
「貞子、加藤、岸本! 逃──」
その刹那、北条の首が消えた。
「は……?」
いや、正確には違う。消えたのではなく──
クルクルと空中で回転する何かが、貞子の足元に転がった。
それは紛れもなく、北条の生首だった。
「ああああああああああああ!!!!」
貞子が叫び、千手観音に向かって銃を向ける。しかし、トリガーを引く直前に、千手の取り巻きの星人がXガンを蹴り上げそれを防ぐ。
体幹が大きく仰け反り、ガラ空きとなった胴体へレーザービームのようなものが射出され、貞子の心臓を貫き斬り裂く。
「あ……北、条……く──」
最後に愛する者の名を呟いて、彼女は力なく崩れ落ちた。
偶然にも貞子が倒れた先には北条の生首があった。二人は見つめ合うようにして──そのまま二度と動くことはなかった。
「北条、貞子……!?」
一瞬だった。ほんの10秒にも満たない時間で、命を預け合った仲間が死んだ。
北条が最後に言おうとしていたこと──おそらく、
直感的に分かったのだろう。この星人は、自分たちでは勝てないのだと。
千手観音──これは確かに、これまでの星人とはわけが違う。
周りの側近らしき4体の仏像星人も外にいたヤツらより十分に強いが、千手観音はそれよりも遥かに上だ。
勝てない──まだ戦ってもいないのにそれが分かるほどに、この千手観音は怪物だ。
「クソッ……!」
不甲斐なさに思わず悪態を吐く。
状況は一気に悪化した。数で優位に立っていた筈なのに、今では数も質も負けている。強力な個には凡夫な数が合わさったところで勝てるはずがない──そう思い知らされた。
このまま戦っても勝ち目はないだろう。
それでも今は戦わなければならない。背後には岸本や新人たちがいるのだ。それに、このレベルだと玄野や甚爾でさえも危ういかもしれない。
(勝てなくとも、削る──!)
やれることはあるはずだ。
加藤は持っていたYガンを構え、千手に向かって放つ。が、それも貞子の時と同じように取り巻きの星人が弾き飛ばした。
「ッ!? くれてやるよッ!」
想定外の出来事ではあったが、臨機応変に立ち回る。ホルスターからすかさずXガンを取り出し、蹴り上げた体勢のままの星人に撃ち放つ。殺せたかどうかを気にしている暇はない。
そのままXガンを千手に向かって撃ち込む。ロックオンもした。絶対に外すことはない。間違いなく、その顔面を破壊出来る筈だ。
取り巻きの仏像星人のうち1体が崩れ落ちる。次は千手観音──これで終わりの筈だ。終わらなければおかしい。
ぐにゅり、と千手の顔面が歪む。
倒した──! そう思った次の瞬間、不可思議な出来事が起こった。
千手の持っている道具──時計の針が逆回りとすると同時に、歪んだ千手の顔がみるみる内に再生していったのだ。
「は?」
唖然とする加藤に千手は容赦無く鉄槌を下す。北条の首を撥ね飛ばした、スーツの防御性能すら無視する剣。ハッとなり、避けようとするがもう遅い。剣は既に振り下ろされ、加藤の体を切り裂かんと迫っていた。
(ごめん──歩)
最後に思い浮かんだのは、弟のことだった。
一人、家に残していった唯一の家族に謝罪しながら、諦めたように目を瞑り──。
「加藤くん──ッ!」
岸本が飛び出し、加藤に庇うようにして抱きつく。
何が──と加藤の思考が真っ白になる。
「岸、本……なンで……」
岸本が、加藤の間に割って入ることで盾となった。切り裂かれた彼女の背から血が噴き出す。
そのままぐったりと加藤に体重を預ける岸本。
最期に彼女は加藤の目をまっすぐと見て──
「好き……加藤くん、好き──」
岸本恵の最期の言葉。それは、ずっと伝えたかった、けれど伝えられなかった小さな恋心。
皮肉にも自分自身の死によって、彼女はその想いを告げることができ、加藤も自分の想いに気づいた。
けれど、もう二度と彼らが共に笑い合える日は来ない。そんな未来は来ない。
岸本恵は──死んだのだ。
そして──絶望は終わらない。
ズシュッ、と。
柔らかいものに何かを突き刺すような音が本殿に響き渡った。
その音の発生源は、加藤の首よりも下の辺りからだった。
視線だけ下に向けると、そこには加藤の胸で眠るようにして目を閉じている岸本の姿が。
そして、そのまま前方に視線をズラすと──
「──ぁ」
千手の剣が、
◆◇◆
加藤、岸本、北条、貞子を葬った千手観音は、取り巻きの仏像星人を連れて本殿の外へと飛び出した。そこにいたのは、五人の男たち。
彼らはこちらに気づくとぎょっとした表情を浮かべた。本殿から加藤たちが出て来ず、代わりに星人が出て来たことの意味が分かったからだろう。
「やッぱり、やられたみたいだな……!」
加藤たちの声が外にまで聞こえていたのだろう。それでも逃げなかったのは、彼らのプライドか、それともミッションをまだ甘く見ているのか──おそらくその両方だろう。
その証拠に、背後に控える僧侶以外はXガンをこちらに向けて好戦的な笑みを浮かべている。JJは武器を持っていなかったが、いつでも動けるように拳を構えている。
そんな彼らを見ても、千手は表情を崩さない。菩薩の如き微笑を貼り付け、彼らを嘲笑っている。
自分たちと彼らの間にある格の差に気づいていない。その点、先程殺した男は優れていた。いち早く彼我の差を察し、仲間を逃がそうとしたのだから。まぁ、それも無駄足となってしまったが。
「撃て撃てッ!」
「応ッ!」
コンタが叫ぶと同時に、トマオと岡崎も引き金を引いた。
だが、悲しきかな。
針が逆に回れば逆再生のように身体が修復されていく。
その光景に目を見開くコンタ達に千手は香炉を突き出す。ピカッ、と香炉が輝きを見せた途端、そこから一筋のレーザーが放たれ、コンタ、トマオ、岡崎の三人が体を輪切りにされ絶命する。
JJは何とか避けることに成功したが、いつのまにか接近していた取り巻きの仏像星人の蹴りを顔面に喰らい、首の骨をへし折られ地面に倒れた。
残るは僧侶──徳川夢想だけだ。彼は震えてその光景を見ることしか出来なかった。自分よりも強い男達が一瞬のうちに殺された。逃げようにも足が竦み動けない。
千手は怯える僧侶に近づき、見下ろす。
この男の姿には見覚えがあった。同じように髪を刈り、袈裟に身を包んだ者たちが毎日のように手を合わせ祈っていたことを千手は思い出す。
徳川もまさに今──彼らと同じように、手を合わせて一心不乱に念仏を唱えていた。
「ナム……シンキ……ーライ……ミョウライ…………ナム」
【……】
おそらく、この星では意味のあることなのだろう。だが、千手は星人──
──ミッションには、神も仏も存在しないのだから。
そっと撫でるような、たったそれだけの動作。
それだけで──徳川夢想の肉体は、頭からみるみるうちに消滅していき、頭部が完全に消えたところで崩れ落ちた。
では、同胞を葬った残りの不届者を始末しに行こうとしたその時だった。
千手の周りに居た取り巻きの仏像星人3体が一気に破裂した。
刹那、即座に気配を察知した千手は、数百メートル離れた箇所の屋根を視る。そこには人間がいた。うつ伏せの状態で銃を構え、こちらを睨みつける一人の狩人。
香炉を取り出し、レーザーを照射しようとし──
「させねーよ」
上空から振り下ろされた黒刀が、その腕を斬り飛ばした。
◆◇◆
千手観音の腕を斬り飛ばした甚爾は、即座に其処から距離を取る。千手が瓶のような容器に入った液体をこちらに浴びせようとしたためだ。その懸念は正しく、甚爾のいた場所に放たれた液体は、じゅわっ、と地面を溶かした。
念のため、宙をクルクルと回る腕を片手に持ったXガンで撃ち破壊する。
「よう。随分と派手に殺しまわったな、バケモノ」
地面に転がる多数の遺体、肉片、血液。
これまでのミッションとは比べ物にならない。今回はスーツを着ている人間が多数、しかも経験者がやられている。
間違いなく、今目の前にいる星人──千手観音は、ネギ星人や田中星人とは比べ物にならない強敵だ。
千手は欠損した自分の腕を修復すべく、再び秘具を使用して腕を修復する。
それを見た甚爾は忌々しいものを見るように顔を歪めた。
自己修繕能力──反転術式により、死の淵から復活を遂げた五条悟が頭をよぎったのだ。
「──イヤな相手だな、まったく」
まぁ、とはいえ。
あのクソ野郎には劣るどころか比べることすら烏滸がましい相手だ。
さっさと倒してミッションを終わらせるべく、甚爾は地面を踏み締め、千手観音へと肉薄した。
正直すまん、加藤。
原作よりも酷いことなってる気がするけど、気のせいかな。
頑張って、明日投稿します。無理だったら明後日で。
本来は投稿するつもりじゃ無かったのでね。頑張るぞい。
あと、アンケートちょっと内容を変えました。
よければ投票してくださいな。
それでは!
PS.
ユニちゃん先輩が可愛い。
GANTZ:F 完結後に書いてほしいもの
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GANTZ:Gにパパ黒√
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かっぺ星人後からパパ黒介入√
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チャットルーム回
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その他(個人でメッセージでどうぞ)