「指揮官、クレーム処理は大丈夫でしたか?」
メイド隊の代理で秘書艦を担当してくれている鈴谷さんが出迎えてくれた。
サウスダコタさんとワシントンさんの三人でクレーム処理を担当していた僕は、ようやく終わり執務室に帰ってきた。
クレーム自体はそこまで無かったものの、ちょくちょく途中にワシントンとサウスダコタさんが喧嘩をしていて、二人を落ち着かせる為に時間がかかった。ワシントンさんの拳はコンクリートすら壊すし、サウスダコタさんの握力は束の鉄パイプを軽々握り潰すしで、逆にクレームが増えてしまうだろう。
「うん。二人……いや三人でやったから早く……いや、結構時間が掛かったな」
「人が増えたら早く終わりそうですが……」
まったくその筈なんだよなぁ……。
「あ、科学研究室から研究結果が来てますよ。ご覧になりますか?」
「うん、お願い」
ペラっと薄い紙を見てみる。うーん、報酬が少ないのはご愛嬌かな。
「執務室空けている間に誰か来た?」
「はい、オイゲンさんが来ましたよ。クレーム処理してるって言ったら帰りましたが……」
「そうなんだ。じゃあ僕、研究結果を鉄血寮に持っていくから」
「鉄血に、ですか?」
「うん、ティルピッツさんが研究の資料にしたいんだってさ」
「分かりました」
オイゲンさんか。一体、何の用事だろう。
「ティルピッツさん、僕だよ」
鉄血寮にある執務室、僕が使っている執務室とは別のものだ。扉をノックするとティルピッツさんが出る。
「指揮官、ご苦労様。研究結果よね? 報告は中で聞くわ」
執務室に案内されると、ティルピッツさんともう一人、オイゲンさんがゆったりくつろいでいた。
「ほらオイゲン、そこに指揮官が座るんだから避けなさい」
「……ふぁあ、あら? 指揮官じゃない。とうとう愛を育む相手を見つけたのかしら?」
「こんにちは、オイゲンさん。まだ結婚はしないよ〜」
とうとう、とは何だ。まるでいつも結婚相手を探しているみたいじゃないか!
「オイゲン」
「はぁ〜い。この姿勢だと【また】パンツ見られちゃうわねぇ?」
「……指揮官?」
「それ、僕がいつもパンツ見ていると誤解されちゃうからね? あれは事故じゃないか!」
「ええー? そうだったかしら?」
「そうだよ!?」
「……指揮官は何色が好きなの?」
ティルピッツさんがする急な質問に戸惑う。
「え、色? 何の?」
「良いから答えて。今後の参考にしたいの」
僕の好きな色が何の参考になるのか。心理ゲームでもやっている気分だ。
まぁ、透き通った色が好きだから、
「透明感ある水色かな」
「「……指揮官はそういう趣味が?」」
「どういう!?」
何だろう。あなたが恋人に履いて欲しい下着の色か? それだったらやべー奴だけど、ティルピッツさんの事だからもっと別の理由だろう。
「……まぁ、そういう事なら。では研究結果の報告を聞かせて」
ティルピッツさんはクールに、澄ました表情をしているが耳だけ赤い。
「──────。というのが今回の研究委託の結果だよ。緊急の研究でも来ないと、短時間じゃ報酬はしょっぱいね」
「そうみたいね。緊急委託はどのくらいの頻度で?」
「それが……本当にたまにしか来なくて───」
僕とティルピッツさんはソファーの対面で話をしている間、オイゲンさんは僕の横で寝っ転がっている。暇を持て余しているのか、僕の太ももや胸を撫でている。流石にびっくりするので、オイゲンさんの手を掴んで止めさせた。
「あら? 指揮官に掴まれちゃったわ〜。これからどうするの?」
「急に胸とか触られるとびっくりしちゃうからね?」
オイゲンさんは顔を近づけて、僕の耳元で、
「指揮官の事、もっと味わって良い?」
甘い、とろけるような声で囁かれて、驚いて振り向く。お互いの顔は近くにある。
「言えば触っても良いのよね?」
「そういう事じゃないよ?」
「……ふぅ、まぁ報告も聞けたし、もう大丈夫よ。私も触っても良いのかしら?」
「許した訳じゃないんだけど!?」
ティルピッツさんまでオイゲンさんの悪習に染まってしまうのか……。鉄血は絆が固い。
オイゲンさんは何かを思い出したかのように「あっ」と言う。
「ねぇ、指揮官。さっきまでクレーム処理をしていたのよね? 私のクレームも読んだんでしょ?」
「えっ!?」
サウスダコタさんが選別した中にはオイゲンさんのものは無かったぞ。間違えて破いちゃったのかな……?
「まさか、指揮官への【ラブレター】と一緒に破いてなんかないでしょうね?」
「指揮官、それは見過ごせないわ。確かに貴方宛の要望書を用いたラブレターはたくさんあるみたいだけど、母港に絡む事もあるのよ。
仰る通りの正論で、本当の案件も混じっているのが事実だ。大事な事だったらどうしよう……。
「指揮官……私は悲しいわ」
オイゲンさんは物凄い悲しそうだ。
「も、申し訳ないです……」
「じゃあこれから、そのクレーム処理に付き合って貰うわ。今日ってもう書類業務無いんでしょ?」
「そうだけど……どんな事?」
「行けば分かるわ」
オイゲンさんの後を追うと、着いたのは明石さんのところだ。
「明石、いるの? ちょっとお願いがあるの」
「オイゲンと指揮官にゃ。どうしたのにゃ〜?」
「指揮官。私の要望書には二つ。一つはこれよ」
明石さんがオイゲンさんに渡したのは緑色のタブレット。もしかして……。
「ヤンデレ度を測れって事?」
「そうよ。なんかウェールズや加賀が大変な事になっているっていうから気になったのよ」
ええ……要望書に書いてあったのはこう言う事だったのかな。それは破かれてもおかしくはないかな……。
「オイゲンはどうかにゃ〜?」
オイゲン→指揮官
ヤンデレ度:71
「高い方にゃ〜。ただオイゲンだからどうなのにゃー?」
「どうって言われても、何も変わった感じはしないわ。ね、指揮官?」
オイゲンさんは僕の体に絡みついて耳たぶを噛む。びっくりするから、ね?
「───!? オイゲンさん!?」
「……ねぇ、指揮官。その首の跡は何?」
首の跡……? あっ! ひょっとしたら、加賀さんが甘噛みした時のモノか!?
「指揮官はもうKAN-SENと大人の関係になってしまったのかしら……? ねぇ、誰なの?」
僕の頬を両手で掴み、じっと見るのは、いつも飄々として、掴みどころが難しいオイゲンさんの行動ではあるのだが、声のトーンは低かった。
「軽く噛まれただけで、僕は誰ともそんな関係は持っていないよ?」
「へぇ……噛まれたの。私は首の跡としか聞いていないけど? 誰に……?」
珍しく突っ込んでくるオイゲンさんの目は光が灯っていなかった。
「───ふふっ。なんて、浮気を問い詰められた顔なんてしないで。襲いたくなっちゃうから」
僕、そんな顔してたのか。
「じ、冗談は程々にね? 浮気する程の恋人なんていないからね」
「私は冗談を言ったつもりは無いわ。指揮官の周りには好きな人が沢山いるもの。わ・た・し・も・よ」
「ひゃあっ!?」
また耳元で囁く。緊張状態からのソレは効果は抜群だ。
「こ、これで要望書のやつは終わったでしょ?」
「まだよ。私は二つあるって言ったじゃない。もう一つは、【就職支援システム】の事よ」
就職支援システム、それは一定の練度を達成したKAN-SENが対象のもので、退役後に、就職したい場合に備えて、インターネットを通じて一般企業が説明会を開いてくれたり、職場の見学をすることができる。
だが、オイゲンさんがこれを提案してきたと言うことは……。
「もしかしてオイゲンさんは、退役を考えてるの?」
母港や僕に不満があるのだろうか。
「そういう事じゃないわ。ただ、セイレーンとの戦いもいつ終わるか分からないし、急に終わって、『はい、転職してね』なんて言われても対応できないじゃない。だからこそ、いつ来ても良いようにシミュレーションしておけば、何もしないのとじゃ大違いでしょ?」
備えあれば憂いなし、ということか。
「勘違いして欲しくは無いけど、この母港に不満なんて無いわ。むしろもっと居たいくらいよ? 母港の仲間やお酒、遊戯施設も楽しいし。あと……」
「───こんなに素敵な指揮官を離したくないもの。24時間見てても楽しいし、結婚して、家庭を持って、楽しくお酒を飲んで、一緒に暮らしたい。指揮官は私みたいなお嫁さんは嫌?」
オイゲンさんの本当の気持ち。もしもオイゲンがお嫁さんならば、僕もきっと幸せになれるだろう。
「ううん、むしろ優しくて楽しいお嫁さんになると思うよ」
「指揮官が結婚してくれたら、【コレ】も楽しめるのよ?」
そう言うと、オイゲンさんの自分の大きな胸を、ゆっさゆっさと揺らす。ホクロが上下しているのが丸わかりだ。
「別にそれが楽しみでする訳じゃないけど……」
「あら、そう? それは残念ね」
何が残念なんだ。愛し方には色々あるだろうに。
「じゃあ話を戻すけど、オイゲンさんはやってみたい職業とかある?」
「ネットで色々見てたけど、事務職が一般的なのかしら。秘書艦も事務職に近いでしょ?」
確かに、イメージだけど企業のサポートをするのが事務職って感じがする。今やってる仕事に近い職業が理想的かもしれない。
「それで、仕事のシミュレーションを指揮官がやって欲しいの。身近で、一般企業の知識も持ってる人がやってくれた方が分かりやすいと思うんだけど、どうかしら?」
「それは良いんだけど、僕で良いの?」
「指揮官だから、よ。あと職場付き合いもやってみたいから、何人かKAN-SENを集めて貰える?」
「分かった。職場付き合いとなると、先輩役の方が良いかな?」
「そうだと助かるわ。じゃあ集めて欲しいKAN-SENなんだけど、【悪どいお局様役】と【その取り巻き役二人】をお願いするわ」
オイゲンさんは軽くお願いするけど、募集要項の難易度が高すぎる。しかもチョイスの役が悪そうな人しかいない。そんな人いるの!?
「わ、分かった。5分少々で連れてくるよ……」
「あら、早いのね。もっと悩むかと思ってたけど」
選ばれる人には申し訳ない。後で菓子折りでも持っていこうか……。
「で、この子たちが指揮官が選んだ、【悪どいお局様役】と【取り巻き役二人】なのね?」
「指揮官様ぁ〜! この赤城をお呼びですか〜! お役に立てるのであれば何でもやりますわぁ!!」
「あぁ……お姉さん、目の前に指揮官が見えるわ……これは幻覚なのかしら……指揮官に会いたい。キスしたい。ハグしたい。本気出したい……」
「ねぇ、指揮官。これは何の集まり? ちょっと関連性が見えてこないんだけど」
僕が連れてきたのは、赤城さん、愛宕さん、そしてウェールズさんだ。完全に僕の独断である。
「ふぅん。指揮官は面白いチョイスね」
「ああ、オイゲンさんが職業のシミュレーションをしたくてね。三人にはその職場の人役をやって欲しいんだ」
「赤城が、ですか? 選んでいただけたのは嬉しいですが、出来ますのでしょうか?」
「赤城は【お局様役】よ。指揮官が速攻で決めたわ」
「お、お局様役!? オイゲン! デタラメな事を言わないで頂戴! 違いますよね、指揮官様!?」
残念ながら違わないんだ……なんというか、こう言う役を出来そうな人が思いつかなかった。
「いや、その役であってるよ……」
「指揮官様……普段から赤城をそう思ってらっしゃるのですか……?」
赤城さんが今にも泣きそうで、僕をバラバラにしてしまいそうな表情をしている。
「……赤城さんは優しい人だよ。ひょっとしたらこういう事も出来るんじゃないかって、赤城さんの可能性を見てみたいんだ!」
実際に言ってる事は間違って無いんだけど、赤城さんの口調や笑い方がもうハマり役に近かった。
「そうですか……赤城の可能性、つまり指揮官様は赤城と結婚したいという可能性もあると言うことですか!?」
どういう事!?
「えっと、「指揮官と結婚するのは私だけど?」」
僕の弁解にオイゲンさんが割って入る。そしてとんでもない爆弾を落とす。
「お邪魔虫がいるようね……ふふふ、あはははは!!! 指揮官様に命じられた役をこなしてみせますわ! オソウジはそれから……ね」
「あ、ありがとう、赤城さん。えっと、愛宕さんとウェールズさんには赤城さんの取り巻き役をお願いしたいんだ」
「今聞く限りだと、性悪なお局の取り巻きって事よね? 私ってどんなイメージなのか、聞かせてもらおうか」
何かそういうところなんだけど……。目つきとかが、そういう雰囲気を醸し出せてる。
「私は怖いのか? 普段から姉妹と喧嘩してるから、そういう事なのか!? ひょっとしたら指揮官は私を避けて……いないよな?」
ウェールズさんに両肩をガッチリ掴まれて、凄い気迫で迫る。手が震えている。そして、一部のKAN-SEN特有の特技、目のハイライトが消える。
「まぁ、ウェールズ。この数あるKAN-SENからウェールズが選ばれたのよ? 指揮官独断のチョイスよ。誇り高い事じゃない? それに、デンマーク海峡海戦のよしみとして付き合ってくれないかしら?」
オイゲンさんとウェールズさんはカンレキがある。史実は敵同士だったけど、今は二人でよく話をしている姿を見かける。
「指揮官直々なのか!? じゃあ私にも希望が……!!! 役にはちょっと納得がいかないけど、しっかりと演じてあげようじゃないか」
「愛宕さんは取り巻きの役をお願いしたいんだけど……愛宕さん? 大丈夫?」
いつもの余裕たっぷりではなく、しぼんだ風船みたいに元気が無くなっている。
「む、指揮官殿。心配になって愛宕を見にきたが、相当滅入っているでござろう」
瀕死な愛宕さんを高雄さんが心配しに来てくれたようだ。秘書艦を禁止にしたのが相当ダメージに来ているのか。でも禁止にしてから一週間経ってないんだけど……。
「ほら、愛宕! 指揮官殿がそなたを任命してくれたぞ!」
「高雄ちゃん……私、目の前に指揮官が見えるの……怪しいオクスリ飲んだのかしら……」
「幻覚な訳なかろう! 目を覚ませ!」
高雄さんが気付けがてら、愛宕さんの頬を叩く。
「指揮官が抱きついてみたら? 元に戻るかもしれないわよ」
オイゲンさんが提案する。そんな、凹んだピンポン球じゃないんだからさ……。
「夫の浮気の一つや二つくらい、受け入れるのも妻の役目かもしれないわ」
カッコカリの重婚は浮気に入るのだろうか。ハイライトの無い目で見られても説得力無いぞ、オイゲンさん。
ただ代役を探すような時間も無いので、決意を決めて愛宕さんに抱きつく。
「──────っ! はっ!? 私は一体……天井のシミが37564個を超えた辺りから記憶が無いわ……? 指揮官? 指揮官!? 指揮官!!!!」
とうとう正気を取り戻した愛宕さんに正気じゃないくらい、背骨が折れそうなくらい抱きしめられる。
「三途の川から帰ってきたところに悪いけど、指揮官から頼まれた役をやってくれない?」
「オイゲン? 分かったわ。指揮官の為に頑張るわ!」
「じゃあ、ざっくりとした打ち合わせを始めるわ───」
こうして、僕とオイゲンさんの職業シミュレーションが始まった。
皆、スーツを着用して準備が整った。
『えっと、今日から入社したオイゲンさんだよ。自己紹介をよろしく』
『オイゲンです。以前は母港でKAN-SENをしていました。よろしくお願いします。』
『……小娘め。オソウジしてやろうかしら』
『何か制服の露出多くなぁい? 指揮官に色目でも使ってんのかしら?』
『……あの目つき、何か気に入らない』
ヒソヒソと新人に向かって品定めをする(演技をする)赤城さんたち。露出が多いのはあなた達だよ!? 赤城さんのスカートとか短すぎるしし、愛宕さんやウェールズさんはブラウスのボタンをほとんど留めていないし!
『ま、まぁ初めてだから赤城さん達、仕事を教えてあげてね?』
『はぁい! 分かりましたわぁ、指揮官様❤︎ ……ほら、新人。早く来なさい』
『ふぁあ……はーい───っ』
オイゲンさんがあくびをしながら返事をした態度が気に入らないのか、ウェールズさんが足を引っ掛けて転ばせた。
『あらあら、ドジな新人さんね。この先やっていけるの?』
『辞めた方が良いんじゃない? 指揮官に色目を使う奴なんて』
愛宕さんの煽りにウェールズさんが便乗する。やけに感情こもっているけど、これ演技だよね?
『ねぇ、指揮官。足捻っちゃったみたい。誰かに転ばせられたわ』
オイゲンさんとウェールズさんは無言で睨み合う。
『あらやだぁ。誰かを疑うなんて人聞きが悪いわぁ! 自分で転んだのでは無くて?』
クスクスと取り巻き二人が笑う。
『指揮官、運んで』
オイゲンさんがこちらに両手を伸ばす。ウインクをしているから、本当に運べ、って事かな。
『大丈夫? 机まで運ぶよ』
僕は何とかオイゲンさんをお姫様抱っこした。
「ぐぬぅううううう!!! 何て羨ましいの!!! あんの小娘ぇぇぇ!!!」
「お姉さんもお姫様抱っこしてくれないかしら……やだ、想像したら濡れて来ちゃった」
「ハウは指揮官を抱っこしたというのに、私もしたい……!!!」
三人とも演技を忘れて素に戻っている。ちゃんと演技して?
そして、ある程度運んだところでオイゲンさんを降ろす。
『ありがとうございます。あっ、指揮官少し待ってください』
オイゲンさんに呼び止められて振り向くと、
「───っ!?」
お互いの唇が重ねられて、オイゲンさんの方から舌を絡めてきた。いわゆるベロチューである。
「はっ……んっ……くちゅ……はぁっ……この程度じゃ足りないわ……もっと、もっとよ……んっ」
滅茶苦茶濃厚なキスをされる。赤城さん達なんてポカーンと ( ゚д゚)のような顔しているし、オイゲンさんも演技をしないでやり放題だ。
「お、オイゲン! それ以上は私も黙っていないぞ!? 早く離れろ!」
一番最初にショックから立ち直ったウェールズさんが、目をぐるぐるさせながら激を飛ばす。
「そ、そうよ! 指揮官を無理矢理襲うなんて極悪非道だわ!」
愛宕さんは注意をしているようで、壮大なブーメランをぶん投げた。
「指揮官様を襲うなんて……オソウジを始めなくちゃね……うふふふ、あははははは!!!!」
「指揮官、逃げるわよ」
「えっ───」
今度は僕がお姫様抱っこをされて、オイゲンさんに担がれた。そしてまたキスをされる。
「あっ、おい待てい!! またデンマーク海峡海戦を繰り返すつもりか!?」
「待ちなさい! お姉さんともベロチューすればノーカンよね!? それ以上の事でも良いのよ!?」
「艦載機達、やっておやりなさい!!! あの小娘を捕まえて!!!」
「捕まえるものならやってみなさい。じゃあね〜」
僕を抱っこしているにも関わらず、ひょいひょいっと母港内を駆け回って逃げまくるオイゲンさん。
僕はどこに連れてかれるのだろう……。
母港は今日も爆撃やヤンデレした子たちで賑やかだ。
「まぁ、要望書に書いたことなんて指揮官のラブレターに変わりは無いのよね。
面白そうだからからかっちゃった♫
それはそうと、
指揮官がさっき言った、私と結婚したいって言ったこと、忘れないわよ。
次は私で頭が一杯になるコト、しちゃおうかな❤︎」
長くなりすぎました。
もしよければ良かった話を聞かせてください。
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サウスダコタ編
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プリンツ・オイゲン編
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ティルピッツ編
-
ワシントン編