なんと! ヤンデレ好きな指揮官達のおかけでUAが10万を超えました。
いつも応援、励ましの感想ありがとうございます。
これからもKAN-SEN一同、ヤンデレしますのでよろしくお願いします。
熱中症にはお気をつけ下さい。作者は仕事中もマスクをしてるので息が苦しいです。
それではどうぞ。
『そろそろお昼だな。アンタも一緒に昼飯行こうぜ』
ワシントンさんを秘書艦に、母港内の安全点検が無事終わった頃、11時を半分くらいのところだ。相変わらず、難聴のままなので、ワシントンさんの筆談で会話している。
「一緒に行きたいんだけど、明石さんのところへ用事があるんだ」
骨伝導スピーカーが耳から外れやすすぎるので何とかしてもらいにいきたい。
『明石に? 何の用だ? まさか、別件で他の女にキスしに行くんじゃねぇだろうな……?』
だけど、彼女は安易とは行かせてくれないようだ。骨伝導スピーカーの事がバレてしまうと、必然的に先程のワシントンさんの独り言も聞いていたという証拠になってしまうので、そこは隠しておきたい。まるで僕がキス魔みたいじゃないか。
「明石さんに装備のメンテナンスをしてもらいに行くんだ。どうしても急ぎな事なんだ」
僕が真面目な態度を見せると、ワシントンさんは両手を広げて、「んっ」と言いたげに鼻をクイっと動かす。このジェスチャーはなんだろう。訳が分からなかったので棒立ちをしていると、ワシントンさんが僕の足を引っ掛けて、前のめりにさせた。そのまま僕はワシントンさんに抱きついた。彼女は力一杯ギュッと抱きしめると、僕の頬に唇をつけた。
「──────!」
何か満足したのか、笑顔で僕に指を差し、踵を返した。
よく分からないけど、とりあえず急ごう。
「明石さん、指揮官だよ」
明石さんの研究室みたいな持ち場のドアをノックする。
『どうしたにゃ? ついでに指揮官も来るにゃ』
「ついで?」
順番待ちしようかなと考えていると、背もたれの無い丸椅子に座る先客が見えた。
「──────?」
白い髪や服装が特徴的なイラストリアスさんだった。意外な来客に驚いているようだった。
「イラストリアスさんのメンテナンス?」
『そうにゃ。どうやら体の調子が気になるようにゃ』
どうしたのかな。僕も聞いておこう。骨伝導スピーカーをオンにして。
「僕も聞いておきたいんだけど、良いかな?」
イラストリアスさんは顔を赤くして、驚いた表情をするが、首を縦に振った。
『はい……実は衣装がキツくなっちゃって……特に胸の辺りが……』
僕が聞いても全然力になれそうにない相談だった。KAN-SENってそんな事あるのかな?
『ふむ、特に故障が見当たらないのにゃ〜指揮官、どうするにゃ?』
どうって言われてもなぁ。
「服の採寸をやり直した方が良いんじゃないかな?」
『そうですか……では指揮官さま、測って頂けませんか?』
な、なんだって?
「……ん?」
『あれ? 明石さん、指揮官さまは補聴器を付けていると聞いたのですが』
「あの、それで聞き返したんじゃなくてね。ぼ、僕が測るの?」
『ダメでしょうか……?』
イラストリアスさんは今にも泣きそうな上目遣いで僕を見る。
「それはいいんだけど……僕じゃなくて明石さんやヴェスタルさんの方が……」
『指揮官さまがいいんですっ! イラストリアスが良いのですからいいんですっ!』
大人な見た目のギャップに拗ねた少女のようにぷんすか、と頬を膨らませ腕を振る。腕の振動が胸に伝わり、凄い。
『という事にゃ。メジャーを貸すから測ってにゃ』
『では指揮官さま、お願いします』
明石さんからメジャーを受け取り、イラストリアスさんは胸の服を下にズラし、こちらに背中を向けて万歳のポーズをしている。
どうしよう……女性のバストサイズなんて測った事ないよ。
『あのぅ、指揮官さま……このままでは流石に体が冷えてしまいます……』
ああ……そうだ。早く測らないと。仕方ない、腹を括ろう。
「よし、じゃあ行くよ」
メジャーをピッと伸ばし、イラストリアスさんの脇の下から手を通して、豊満な二つの胸にメジャーを当てる。何とかぐるっと回ることができた。
『あっ……指揮官さま……【引っ掛かって】しまっていますっ……くすぐったいので直して下さい……んっ』
イラストリアスさんが熱い吐息を漏らしながら指摘する。何が【引っ掛かって】いるのか、僕の知らないものでは無かった。僕の体にもある、サーモンピンクの突起物の上にメジャーが乗ってしまっていた。僕はメジャーを指でズラして事なきを得た。
「えっと……116cm……」
僕の肩周りよりも大きいのではないだろうか。
『あら? 前回と変わっていませんね』
『んにゃ、体に変更は無いみたいにゃ。ちょっと衣装を見せてにゃ』
明石さんがイラストリアスさんの衣装の胸元を点検する。
『あ! ファスナーがズレてるのにゃ。ちゃんと正せば……どうにゃ?』
『あっ、スッキリと収まりました!』
収まったとは言っても上の乳部分は結構はみ出ている気がするんだけど……イラストリアスさんにとってはあれがデフォルトなのかもしれない。とりあえず何とかなったみたいで良かった。
『明石さん、指揮官さま。ありがとうございます』
「いえいえ、僕は何もしていないよ」
イラストリアスさんのバストを測っただけなんだよね。
『そんな事……あ、指揮官さま。最近お疲れだと聞いたのですが……』
恐らくこの前の、ハウさん主催のキングジョージ5世級のお茶会の時の事だろう。歩いていて眠くなってしまう程の睡魔に襲われた時だ。他の皆んなにも情報が行き渡っているのか。
「うーん、僕でも分からないような疲れだったんだ。何かいつも眠くなって」
『指揮官さまは、KAN-SENの子たちの光です。知らない間に疲れてしまっているのでは無いのかと。先ほどのお礼に、イラストリアスに寝てみませんか?』
イラストリアスさんは近くのベッドに座り、自分の膝をポンポンと叩いた。
「えっと、気持ちは嬉しいんだけど、お昼や執務が少し残っていてね」
『執務代理なら彼女に任せましょう』
「彼女?」
『リットリオさまですわ』
「リットリオさん? どうして?」
『以前、お茶会に誘った時に、ぜひお礼がしたいと申していましたので、そのお礼を今使おうかと。あの人では力不足でしょうか……?』
リットリオさんにやってもらう分には充分構わないし、たまに僕が休暇をとる時に代理をしてもらったのもリットリオさんだったんだ。その時は凄い【借り】を返す時は凄まじい事を要求されたんだっけな……。確か【一日中腕組んで、母港の皆に見せびらかすようにデートをしよう】だった。
「分かった。とりあえずリットリオさんに聞いてみる」
『───あ、リットリオさん。指揮官だけど、ちょっと頼みたい事があって……』
『おや? この私に何用かな?』
『……午後からの執務をリットリオさんにやって欲しいんだ』
非常に頼みにくい頼みだ。前回は運営からの通達で休めたけど、今回は完全に私用だもんなぁ。
『誰か近くにいるのか? その人が一枚絡んでいるんだろう?』
さすが鋭いな。僕は電話の相手をイラストリアスさんに代わる。
『───どうも。リットリオさま、指揮官さまからお話は聞いておりますよね? ───前回のお礼をしたいと言っておりましたが、ま・さ・か、あのサディアの伊達女こと、リットリオさまが約束を破るなんていたしませんよね???』
白いイラストリアスさんがドス黒い顔をしながら交渉? をした。ロイヤルとサディアって仲悪いのかな……。
『大丈夫みたいですわ。どうぞ、指揮官さま』
ブツッ、と内線電話を切ると、いつもの優しく微笑む白いイラストリアスさんに戻った。何かとんでもない借りを作ってしまったような気がする。
「そ、そうなんだ。あと僕も明石さんに用事があるんだ。ねえ、骨伝導スピーカーを落っことしにくい物にできないかな?」
『そういうことかにゃ。ほいにゃ。耳にワンプッシュで止め外しができて、バッテリーも8時間もつ優れものにゃ』
あっさりと上位互換どころか高性能なモノを出した。最初からそっち出して欲しかったな……。
「あ、ありがとう。お返しはダイヤでいいかな?」
『勿論にゃ。あと測定させろにゃ』
段々とヤンデレ度の測定が雑な導入になってきている。イラストリアスさんは話についていけていないので、僕が説明した。
『最近、母港が賑やかなのは、それが原因なのですか? ウェールズとモナークが揉めてたのも?』
「多分、それは元々だと思うけど……」
イラストリアス→指揮官
ヤンデレ度:19
『低っ! 鈴谷といいティルピッツといい、低すぎにゃ!』
『え? え? イラストリアスは指揮官さまへの愛が低いって事ですか……?』
簡単に目のハイライトを消せるイラストリアスさんが低いはずが無いんだよなぁ……。
『では、指揮官さまはイラストリアスの事はどう思っていますか? 指揮官さまの思い、何でも教えて? 高くても低くても……』
指揮官→イラストリアス
愛情度:32
イラストリアスさんに腕を掴まれて、座っている彼女の膝の上に頭を乗せられた。いわゆる膝枕をさせられた。
『指揮官さまは、周りの人達に振り回されっ放しでお疲れなはずです。その上、休みなんてあまり取られていないのではないですか……? 難聴になられたのはストレスもあると思います。イラストリアスを頼って下さい。ここまで大事に育ててくれた指揮官さまなら何でも受け入れちゃえます。私で癒されてみませんか……?』
「あ、ありがとう。ちょっと休ませて貰おうかな」
確かにイラストリアスさんの作る空間は癒しが生まれる。戦闘でも日常でも。彼女の包容力は右に出る者はいないだろうと思っているくらいだ。せっかくの好意だから横になっているんだけど、
全 然 眠 く な い。
ベルファストさんのアフターヌーンティーやハウさんのお茶会の睡魔が何だったんだレベルで眠くない。確かに普段の執務は忙しいけど、それ以上に秘書艦の子達が優秀すぎて、案外疲れてないんだよね。あのやべー奴と噂の愛宕さんですら、仕事は真面目で超早いし。
『そういえば、着任当初から指揮官さまにお聞きしたい事があったんですが、どうしてイラストリアスが【軟着陸……試してみます?】と言うと顔を強張らせたのでしょうか?』
ああ、あれか……僕はてっきり軽いジョークに気付かなくて、【執務サボったら、馬乗りになってボコボコにするぞ?】って意味だと思っていた時期があったんだ。それで気を引き締めて執務をしていたせいだな。
『イラストリアスは悪いことをしてしまったのですか……』
今にも泣きそうな顔で目のハイライトを消されると凄い罪悪感ある。
「ご、ごめん。僕の勘違いだったんだよ〜てっきり馬乗りになってボコボコにする事だと思ってたんだ」
『そうだったんですか〜、ふふ。でも半分正解ですっ♪』
「半分!?」
どっちが正解でもバイオレンスすぎる。
『折角、指揮官さまが午後半休を取られたのでお昼ご飯にしましょう? お飲み物はホットココアか、ミルクティーか、ミルク、どれにいたしましょうか?』
「うーん、ミルクティーで」
『はい♫ では料理はメイド隊に運んでもらうとして、私は【ミルク】ティーを作って来ますね』
嬉しそうに注文を受け取ったイラストリアスさん。チョイスが牛乳関連しか無いのは謎すぎたけど。
イラストリアスさんが、やけにミルクを強調したミルクティーを作るので席を外す間、一人の来客と顔を合わせる。
『あのぅ……お兄ちゃん? ユニコーンだけど、耳は大丈夫……?』
少しシャイだけど、心は優しい少女、ユニコーンちゃんだった。彼女は身振り手振りで、話しながら手話っぽく話した。僕の体を心配しにきてくれてたのか。
「ユニコーンちゃんか。心配してくれてありがとうね。一応、補聴器のような物を耳に付けてるから会話は出来るんだ」
ホッと胸を撫で下ろし、心配が無かった事で笑顔になるユニコーンちゃん。何だか前衛艦だけでなく、僕の心まで回復してくれた錯覚に陥った。
「ユニコーンちゃん、昼ごはんは?」
『ううん。お兄ちゃんが心配だったから執務室に行ったけど、モデルのポーズをした裸のリットリオさんと怒りながらスケッチするワシントンさんしかいなかったから、探してきたの』
優しすぎて涙が出そうだ。執務代理と秘書艦は何をしているんだろう……。まあ仕事も残ってないだろうけど、聞かなかった事にしたい……。
「そうなんだね。ありがとう。でも僕は大丈夫だから、ご飯を食べておいで」
『うん……ユニコーン、頼りないかもしれないけど、また来るから、何かあったら言ってね……お兄ちゃん?』
彼女の頭を撫でて、ユニコーンちゃんと分かれた。
それと少しの時間差で入れ替わるようにイラストリアスさんが戻ってきた。走ってきたのか、少し顔が赤く、息が荒い。
『指揮官さま、お待たせしました。【ミルク】ティーです』
「ありがとうね」
僕の前にミルクティーが置かれるのだが、何でミルクが器からはみ出たり、受け皿に溢れているのだろうか。まるで水鉄砲みたいに噴射したみたいに……。
「あっ美味い」
『お口にあって何よりです〜。指揮官さまへの愛情がたっぷり入っておりますよ。ふふふ』
見た目の盛り付けの割に、味は普通に美味しかった。飲み慣れた牛乳に近く、コーヒーのガムシロップとは少し離れている感覚だ。
「何だか凄い癒されたよ。肩の力が抜けて、リラックスできそうだ」
『指揮官さまは、きっと疲れていたのです。背中をお叩きましょうか? ずっと座っていると体も固くなっちゃいます』
「いや、食べたばっかだし、それにイラストリアスさんも疲れちゃうでしょ?」
『…………』
ああっ! 白いイラストリアスさんからドス黒いマイナスオーラが! 見た目とのギャップで結構拗ねやすいんだよね、この子。
「じゃあ、足のマッサージってお願いできる?」
『はい! イラストリアスがやっちゃうんだから〜』
今度は、逆に僕がベッドに座り、イラストリアスさんが僕の前にしゃがみ、向かい合った。
『飲み物を飲みながらだと、効果が出るみたいですよ〜』
そうなのかと思い、ソーサーの上にカップを乗せて飲みながら、イラストリアスさんの施術を受ける事にした。
『……んっ……んっ……ふぅ……』
「───っ!? ──────! うまいね……っ!」
『……っ……そうですか……? ……んっ……』
イラストリアスさんの的確な足つぼマッサージは相当なテクニックなもので、気を抜くと声が漏れそうで、手に持ってるソーサーを落としてしまいそうだ。僕のソーサーはカタカタと、水平と斜めを繰り返す。
『指揮官? 何か苦しそうだけど、大丈夫かにゃ〜? あっ、フ◯ラ中だったかにゃ』
覗き込んだ明石さんが何かを言っていたみたいだけど、足の刺激でそれどころでは無かった。血流が良くなったのか、僕は汗が出てくるし、力仕事をするイラストリアスさんも力を掛けるため、体全体を使って施術を施す。
『指揮官さまっ……ビクっとしちゃって……かわいい……♡』
「イラストリアスっ……さんが……うまいんだ……っ!」
『……お兄ちゃん大丈夫かな……ユニコーン、何が出来るかな……一応、元気になれるミルクを持ってきたけど、お兄ちゃん喜んでくれるかな……?』
『指揮官さまっ……そろそろ……シメにかかりますね……んっ……ふぅっ……』
「分かったよ……イラストリアスさんっ……!? くぅっ……!!」
より一層、足への刺激が強くなる。ソーサーを水平に保つので精一杯なのに、これ以上刺激が強いと僕も声を抑えられない……ん? 扉の方から紫色の髪の子がこちらを覗いている。僕と目が合うと、ユニコーンちゃんはビクっと驚いた。あ、多分足つぼに耐えてるから険しい顔になっているな。笑顔でピースでもして、怒っていない事を証明しよう。
『指揮官さまっ……いきますっ……!』
「うん……!? やばいっ──────っくぅ!」
『───きゃっ!』
『……ひっ!? ……お兄ちゃん……汗かいて、苦しそう……イラストリアスお姉ちゃんは何をしてるの……? ユニコーン、わかんないよ……だれか、呼ばないと……でも足が動かないよ……』
『───!? 何の音!?』
施術をひと通り終えたイラストリアスさんが、扉の方に振り返る。音?
「どうしたの?」
『何かビンが割れる音が……あっ、ユニコーン! どうしたの!? ケガは無い!?』
ユニコーンちゃんの足元に、割れたビンと白い液体が広がっていた。イラストリアスさんはユニコーンちゃんに様子を聞くが、ユニコーンちゃんは下を向いたままだ。
『お兄ちゃんとお姉ちゃん……何してたの……?』
「えっとね『秘密の事よ』」
僕が説明しようとしたらイラストリアスさんに遮られた。
『ユニコーンに言えないこと……?』
『そう。他の人には言ってはダメよ。約束できる?』
マッサージのことは、そんなに言ってはいけない事なのかと疑問に思った。
『……うん。分かった、ユニコーン……言わない』
ユニコーンちゃんの頭をよしよしと撫でる。するとユニコーンちゃんは走って行ってしまった。
『マッサージが出来ると言うと、他の子たちも受けたがっちゃって、混んじゃうから、内緒にして欲しかったのですわ』
そういうことか。こっそりとやりたい事もあるだろうしね。
散らばったビンの破片が危ないので、イラストリアスさんと協力して掃除する。
『指揮官、ここか? 体調は大丈夫か……? 何をしてるんだ……?』
『このモナークが来たからには、存分に頼るがいい……ん?』
ビンの破片を拾い終わった後、僕は液体を跨いで、イラストリアスさんは四つん這いで掃除していると、また別の声が掛かった。見上げるとウェールズさんとモナークさんが何故か、冷ややかな目で見下ろしている。どうしたんだろう、何かあったのかな。
『ウェールズ、モナーク。ごきげんよう、何か穏やかでは無いみたいだけど?』
「こんにちは、ウェールズさん、モナークさん。あっ! ミーティングの報告書だね? ありがとう!」
ウェールズさんが手に持っている紙を見て、察する事ができた。だけど、渡してくれる気配がない。
『床に散らばった白い液体、汗ばんだ二人、イラストリアスの顔に掛かった白い液体……これはそういう事をシてた、という事で良いのか……?』
全く気が付かなったが、ミルクがソーサーから溢れてしまったようだ。それが、イラストリアスさんの顔に掛かってしまった。
「あっ、ごめん。イラストリアスさん、顔に溢しちゃって……」
『指揮官さまが癒されたのであれば、構いません。顔色も良くなったんじゃないですか?』
「うん、それはあるね」
『ふぅん……二人はそんな関係だったのか……』
『それにしても指揮官、お前そんな出るのか!? 逆に病気にならないか!?』
モナークさんの言うことはちょっとピンと来なかった。出る? 病気? ……もしかして汗の事かな?
「多分、普通の量だと思うけど……むしろスッキリしない?」
『私が分かる訳無いだろ!? それにしても……』
『ああ……』
『『ずるい……』』
やはりそんな人気なのか。イラストリアスさんの足つぼマッサージ。
『なぁ……イラストリアス……その……指揮官のはどうだった……?』
恐るおそるウェールズさんはイラストリアスさんに聞く。僕の?
するとイラストリアスさんは妖艶な声で、
『想像にお任せするわ♪ 指揮官さまは、 中々良いモノをお持ち、とだけ言っておきますの』
『『なっ……!?』』
三人の会話に僕は置いてきぼりになる。何で僕がコケて、たまたま胸に触れてしまったエンタープライズさんみたいな声を出すんだ。
『思わぬ伏兵がいたか……』
『普段の態度から思わせぶりなところがあったろう……ふん』
ミーティングの報告書を受け取ると、ウェールズさんとモナークさんの二人の視線は僕の体の、やや下辺りに集められる。チャックでも開いてたかな……。
「帰っていったね。二人と何の話してたの?」
イラストリアスさんは僕の唇に人差し指を当てて、ウィンクしながら言った。
『乙女の秘密ですっ。なんちゃって───ふふ』
イラストリアスさんに突然、骨伝導スピーカーを外された後、ほとんど聞こえない耳のまま、何かを言われた。
「もしも指揮官さまが良ければ、【本当の】軟着陸……お見せいたしますわ♡ いつでもお待ちしております♡」
イラストリアスさんは何か言い終わると、再びスピーカーは付けられ、何処かへ行ってしまった。
アンケートありがとうございます。
番外編を除いた今までの話が対象なので、良ければ回答してみて下さい。
もしよければ良かった話を聞かせてください。
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