【アズールレーン】ヤンデレ測定器   作:そうすけ

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人不足な仕事をしている為、癒されたくてダンケルクに甘えます。

それでは、どうぞ。


ダンケルク編

「ただいま帰りました。急な休暇ありがとうございました。リットリオさん」

 

上司から急遽、規定日までに有給を消化しろと言われて無理矢理休んだ僕。その付添人としてジョージアさんと共に東京の方へ旅行した。色々なハプニングはあったけど、それもまた充実感を感じた。母港に到着したのは夜だ。皆、もう晩飯を食べ終わった頃だろう。僕とジョージアさんは機内食を食べた。ジョージアさんはコーラをがぶ飲みしていたけど。

 

「おや? もう帰ってきたのか。本当に休めたのか?」

 

1日休みとは言っても、次の日からいつものように執務がある為、日付が変わる前には帰ってくるようにしている。

 

「うん、おかげさまで……」

 

「そうか。特段、引き継ぐような事もあるまい。各陣営が協力して全体、ロイヤルからのミーティングもメモを残してくれたからな」

 

「ありがとう。後で読んでおくよ……」

 

「どうした? さっきから歯切れが悪いじゃないか。まさかジョージアと一線を───」

 

「なんで【また】全裸で、しかも鏡の前で自分をデッサンしてるの!? 執務室に来た時、ビックリしたよ!?」

 

何で恥一つ無く、服を着ようとしないのだろうか。例えて言うなら、母親が出かけた隙に、ゲームをやる子供のようなものだろうか。

 

「やはりデッサンは美しいモノがいいだろう? 秘書艦の補佐をしたダンケルクもやってくれたぞ?」

 

「何やらせてるの!?」

 

嫌がる所は想像できないけど、ノリノリなところも、だ。

 

「ねえ、リットリオ。そろそろデッサンは──────あ、おかえりなさい。指揮官」

 

「もう突っ込まないよ……」

 

「どうしたの? 疲れた? 私の胸に飛び込んで来て?」

 

「ははは! ダンケルクはモデルの才能があるようだ!」

 

 

 

 

 

「とりあえず二人とも、服を着てください……」

 

 

 

 

何で平然としていられるんだ……。

 

 

 

 

「昨日の夜にコミュニケは残したけど、明日はこの母港に監査が来るからね」

 

「ああ。とはいえ、いつも通り、だろう? 下手にかしこまると逆に指揮官が怪しまれるからな」

 

いつもの服を来たリットリオさんとダンケルクさん。明日の秘書艦はリットリオさんなので、コミュニケをしておく。ダンケルクさんは僕達の間に飲み物を差し出してくれた。

 

「監査って事は、結構厳しめに調査をされるの? 服装とか大丈夫かしら……?」

 

「服装は公式に運営が配っている物なら大丈夫だよ。改造した服とかはダメだけどね。あと全裸もダメだよ……?」

 

「なんだぁ? まるでダンケルクが露出狂みたいじゃないか!」

 

「一番心配なのはリットリオさんだよ!?」

 

突然振られたダンケルクさんは恥ずかしそうに横目で僕をチラチラ見る。全裸の方が恥ずかしいと思う。

 

「ちゃんとTPOは弁えてる。それよりも防火点検とか貴重品の管理とかの方が重要じゃないか?」

 

リットリオさんは真面目に返す。切り替えは早いんだなぁ……さっきまで全裸の人とは思えない。

 

「うん。この後ひと通り見ていくよ」

 

「休み明けで忙しいのね、指揮官。疲れてない? 防火点検とか私が見てこようか?」

 

「飛行機の中でゆっくり休んできたから大丈夫だよ。ありがとうね、ダンケルクさん」

 

どちらかというと帰ってきた時に、ヌードだった事に驚いて疲れたけど……。

 

「そう……無理しちゃダメよ? 夜は視界が悪いから指揮官が襲われる確率が高いわ」

 

「この母港はスラム街かな?」

 

「ならば、指揮官の護衛をダンケルクに命じよう! 確かに夜は危ないからな!」

 

リットリオさんは、執務代理ならば私も権限はあるよな? と僕が執務をする時に座る椅子で腕を組む。それを言われるとちょっと弱い。ダンケルクさんはこちらを見て、答えを待っているようだ。

 

「指揮官……私は頼りない……? お菓子しか作れない女って思ってる?」

 

「うん、護衛をお願いね。ダンケルクさん」

 

目のハイライトが消えていたので、即答でOKを出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今の時間は暗くなったけど、結構日が伸びたね」

 

「そうね。夕御飯の時まではまだ明るかったのよ?」

 

ダンケルクさんと他愛もない話をしながら母港内の防火点検をする。でもいくら護衛だからって手を繋がなくてもいいんじゃないかな?

 

「指揮官、ちゃんと前見える? ライトは持ってる?」

 

「うん、懐中電灯やスマホのライトもあるから大丈夫だよ」

 

「バッテリーだって無限じゃないのよ? ほら私のマカロンライトがあるから」

 

彼女はそう言うと、ジップロックに入ったマカロンを取り出して、ペカーと光らせた。どんな原理でマカロンが光るんだ……?

 

「オシャレな懐中電灯だね」

 

「これ食べれるのよ」

 

「食べれるの!?」

 

「一口食べてみる───あっ! ルマラン!」

 

ダンケルクさんが手に持っていたマカロン目掛けて、どこから来たのか分からないルマランちゃんが、ぱくり、と食べてしまった。ルマランちゃんはそのままどこかへ行ってしまった。

 

「ちゃんと歯磨きするのよー! あ、指揮官。ごめんなさい……」

 

光に集まる習性があるのは虫だけではないようだ。

 

「別に大丈夫だよ。スマホのライトがあるから」

 

スマホのライトを付けて、再び防火点検を行う。

 

「……? 指揮官、何か通知が来てるわ」

 

「本当だ。あ、ジョージアさんか」

 

SNSアプリ、LIMEを開くと、一枚の画像が出た。

 

「……仲良さそうね。指揮官が楽しそうで嬉しいわ」

 

機内食を食べている画像で、本当に美味しかったのでめちゃくちゃ笑顔になった時だ。そういえばツーショットをしたなと思った。ダンケルクさんは嬉しそう……? 

 

するともう一枚画像が届いた。

 

ジョージアさんが、寝ている僕の頬にキスをしている画像だ。ジョージアさん……? 

 

「……仲良さそうね……指揮官が楽しそうで嬉しいわ……」

 

同じセリフなのに声のトーンの低さでこんなにも違うのか……。夜暗くて分かりにくいけど、きっとハイライトも消えている事だろう……。

 

『すまん! 指揮官、今の画像は消してくれ! 寝ぼけて送ってしまったようだ!』

 

ジョージアさんからメッセージが来る。寝ぼけてたのならシカタナイナー。

 

「寝ぼけても事実は変わらないのね……」

 

「ほ、ほら次行こうよ! まだ残ってるしさ!」

 

 

 

 

 

「さ、さすがにこの時間は暗いね〜」

 

「…………ええ」

 

会話が続かない仲ではないのに、何故か沈黙が辛い。どうしてだろう……。そして僕は何故、ダンケルクさんにお姫様抱っこをされているのだろう……。少し前の会話で、

 

 

 

 

『指揮官、夜は危ないから私が抱っこするわ』

 

『ええ……? 大丈夫だよ?』

 

『抱っこするわ』

 

『へ、平気だよ』

 

『抱っこ』

 

『え?『抱っこするわ』

 

『………』

 

『うん……お願い』

 

 

 

 

はいかイエスの二択しか無かったのでどうしようもなかった。

 

再びスマホのライトをつける前にダンケルクさんのヤンデレ度を測っておこう。

 

 

 

ダンケルク→指揮官

ヤンデレ度:74

 

 

 

「うへ……高い……」

 

「ごめんなさい、指揮官。酔った? あそこのベンチで休みましょ? お水飲む?」

 

そっちの高いではないんだけどね。ベンチに座り、ダンケルクさんに膝枕をさせられた。そして薄い輸血パックみたいな入れ物に入った水を、口の前に持ってこられた。なんかこれ哺乳瓶で飲む赤ちゃんみたいだ。

 

「私の膝、あまり心地よくないかもしれないけど、少しすれば体調も良くなるわ」

 

申し訳なさそうに語るけど、ダンケルクさんの太ももが柔らかくて凄い寝心地が良い。眠りそう……。

 

 

 

 

「んむーーーーー!! んむーーーーー!!」

 

「んぐぐ……! 愛宕! 待つのだ! お主は一線を超えるつもりかー!?」

 

 

 

 

人の膝で寝るのは、そうは問屋が卸さない。重桜寮の窓からデカイ黒い影が落ちる。愛宕さんは手足に拘束具を付けて、口にはギャグボールを咥えている。そして、ソレを鎖で引っ張る高雄さん。何これ……?

 

「んむーーーーー! んむーーーーー!(お姉さんとも膝枕しましょ!? それ以上の事はしないわ!)」

 

「そんな訳あるかー!? お主が膝枕で終わる訳がなかろうが!!」

 

鎖をガッチャンガッチャン鳴らしながら、僕のところに来ようとするギャグボールを付けた愛宕さん。唾液とか出まくりだし、鼻息も無茶苦茶荒い。正直、僕一人しかいなかったら悲鳴をあげていたところだ。

 

「そんな猛獣に、指揮官には指一本近づかせないわ! 指揮官を守るんだからっ……!」

 

ダンケルクさんは僕を庇うように抱きしめる。ダンケルクさん……震えてる……? そりゃあ同僚が、夜に拘束具を付けて、息を荒げて、姉に鎖で繋がれてるなんて状況が訳わからないし、恐怖だよね……。

 

「指揮官、大丈夫だから。そう、大丈夫……指揮官?」

 

「ダンケルクさん、ありがとうね。そして少し耳を塞いで貰える?」

 

「指揮官、何をするの……?」

 

ダンケルクさんは言われた通りに耳を塞ぐ。

 

「愛宕さん。ちょっと見て欲しいものがあるんだ」

 

「んむ?」

 

僕はスマホでインターネットを開き、とあるページに行く。普段だったら絶対に踏みたくないページだけど、今回ばかりは仕方がない。高雄さんには見せないように、愛宕さんの顔の前に持っていく。愛宕さんは僕のスマホの画面に釘付けになると、

 

 

 

 

 

 

『ギャアアアアアアアア!!! ホワァァァァァァァ!!!』

 

 

 

 

 

 

いわゆる【釣り】である、ブラウザクラッシャーを開いた。愛宕さんはオバケが苦手と聞いたので、それ系の釣りサイトを開いた。音声だけならまだしも、場合によっては怖い画像が出るから目視したくないんだよね……。

 

「指揮官殿!? なんの音……!? あ! 愛宕が落ち着いた!?」

 

うるさい音声のページを閉じて、愛宕さんを確認すると、

 

「んゔゔゔゔゔ………」

 

バタッと倒れて、白目をむき、泡を吹いて、失禁した。やべえ。やりすぎた……。

 

「指揮官殿が何をしたか分からぬが、愛宕もこれで懲りたろう。指揮官殿、かたじけない」

 

高雄さんは、全身がぐっちょぐちょに濡れた愛宕さんを担いで重桜寮に帰って行った。

 

「あ、ダンケルクさん。もう大丈夫だよ」

 

耳栓を外すジェスチャーをして、耳から手を離してもらう。

 

「な、何が起きたの? 急に愛宕が倒れたけど……」

 

「さ、さぁ? 出撃で疲れたのかな……?」

 

「疲れて泡吹くって相当な事よ……?」

 

ダンケルクさんのジト目に目を逸らさずはいられなかった。

 

「じゃあ行こうか、ダンケルクさん……?」

 

先程の愛宕さんに似た猛獣の前にしたのか、ダンケルクさんは腰が抜けてへたり込んでしまったようだ。

 

「ごめんなさい、指揮官……先に行ってて貰えないかしら……?」

 

起き上がれないなら、僕が手を貸そうとダンケルクさんの前に足を一歩踏むと、水溜りを踏んだ。あれ? 愛宕さんの失禁は僕の後ろな筈なんだけど、もしかしたら……。

 

「指揮官の事を守るなんて言ったのに、情けなくてごめんなさい……あの猛獣を見たら足が震えて動けなくて……ぐずっ……」

 

ダンケルクさんはスカートをクシャッと握り、懺悔をしているように謝罪の言葉を言った。僕に出来る事は……そういえば防火点検の場所に来ていたのを思い出した。

 

「ダンケルクさん、今度は目と口を塞いでもらえる? 決して開けちゃダメだよ?」

 

泣き崩れているダンケルクさんは、やややけくそ気味に塞いだ。どうにでもなれ、と言わんばかりだ。防火点検の【あるモノ】を掴み、それをダンケルクさんに向ける。

 

 

 

 

「ちょっとごめんね! ダンケルクさん!」

 

 

 

 

赤いボンベに入った、消化器をダンケルクさんに噴射する。人に掛けた事は無いけど、大丈夫だろう……。

 

「───!? ───!!」

 

あっという間にダンケルクさんは白い粉塗れになった。

 

「───けほっ! けほ! 指揮官一体どうしちゃったの!?」

 

「───あ、あ〜! 防火器の不具合でダンケルクさんが粉まみれになっちゃったねぇ! 舎寮のお風呂に行こうか! 着替えは代わりの物を持ってくるよ!」

 

「指揮官……しょうがないわね……ありがとうね」

 

「舎寮に先に行っててもらえる?」

 

分かったわ、とダンケルクさんと分かれた後、内線電話で今日の執務代理にかける。

 

「───もしもし? リットリオさん? ダンケルクさんの部屋から着替えを持ってきて欲しいんだ」

 

『ほお……詳しく聞こうか』

 

「……防火器の不具合でダンケルクさんが粉まみれになっちゃったんだ」

 

『ふむ…………ああ、指揮官も粋な事をするもんだ。スプリンクラーを起動した方がそれっぽく見えるけどな! ははは!』

 

「……全部お見通しなんだね」

 

『私はカリスマがあるからな! 分かった。彼女の着替えは手配をしておく。大浴場に行くんだろ? 一緒に入るのかぁ? んん?』

 

「ありがとう。ただ、僕は一緒には入れないんだ」

 

『恥ずかしい……という訳では無いんだな?』

 

「うん。その原因は、明日訪問する監査の人が何とかしてくれるんだ」

 

『となるとどこの風呂へ?』

 

「舎寮の風呂場を借りるよ」

 

『ふぅん……まぁ、私への【お返し】を楽しみにしておこうかな! 素敵なバスタイムを! アディオス!』

 

電話を切ると、僕は急いでダンケルクさんの後を追う。浴場か……ひょっとしてジャンバールさんに怒られたりしないかな……。一応、僕も消化器を自分自身にぶっ掛けておこう。

 

 

 

 

 

 

「ダンケルクさん! こっちだよ!」

 

「指揮官!? 何であなたまで!?」

 

「元に戻そうとしたら、暴発しちゃって……」

 

「しょうがないわね……それでこっちは舎寮の二階だけど……こんな所に温泉があったのね」

 

「ここの場所は秘密にしてもらえるかな? 既に使っている人がいるからさ」

 

「ジャンバール?」

 

「え!? どうして?」

 

「普段、あの子が大浴場にいないから気になって後を追ったら、いつも舎寮に入っていったの。あの子も大浴場使えば良いのに」

 

秘密は秘密だけど、バレバレじゃないですか……。

 

「とりあえず入ろうか」

 

 

 

 

 

 

「指揮官、かなりカチカチに硬いじゃない……」

 

「うぅ……だって、環境が環境だし」

 

「私がほぐしてあげようか?」

 

「いや、それは……」

 

「緊張しなくて良いのよ? 肩の力を抜いて? そう……良い子ね」

 

「───うぅ! あっ……! ふっ……!」

 

「指揮官も可愛い声を出すのね。ひょっとして初めて?」

 

「自分ではあまりやらないからね……肩揉み」

 

僕たちは温泉に浸かりながら、ダンケルクさんに肩を揉まれている状態だ。自分では届かない所があるので凝っている所をほぐされると、いかに固まっていたかを実感するくらいに声が漏れてしまっていた。

 

「ふふ……指揮官の事を知れちゃった……ねぇ、私の事も知ってみない?」

 

「ダンケルクさんのこと───っ!?」

 

ダンケルクさんが立ち上がり、僕の前に立つと、僕の顔には彼女の陰部が押しつけられた。

 

「──────んむ! むぐ!(ど、どうしたの、ダンケルクさん!?)」

 

「んっ……! 喋られるとくすぐったいわ……私、人の好みを覚える事が得意なの……んっ……この母港に来て、分かったわ……あんっ……指揮官の好みは……んぁっ!!」

 

ダンケルクさん特有の甘い匂いと若干のしょっぱい匂いに僕は包まれた。彼女は、少し小刻みに揺れた後、息が途切れ途切れの声で、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「指揮官も好きな女の子の匂い。きっと忘れられない匂い。覚えておいてね?」




ダンケルクとの絡みが少なくて申し訳ないです。

官能か? 

もしよければ良かった話を聞かせてください。

  • イラストリアス編
  • ジャン・バール編
  • ジョージア編
  • ダンケルク編
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