偽物吸血鬼のお嬢様   作:温いうどん

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評価が増え、ゲージで表示されるように!
テンション上がりまくりです。

今回は書き方を変えているので見にくいかもしれませんスミマセン


人形、成長する(誤差分)

side人形

 

昨日は結局守谷神社でご馳走になってしまった。今度なにかお礼をしに行くかな…。

ちなみに道中でまた寝てしまったので分からないがちゃんとネグリジェを着ていた…深く考えないようにしよう…。

「さくや…?」

「はい、何でしょうかお嬢様。」

なんとなく呟いたら本当にいたよこの人!?

「え…と…、そうね…着替え「お待ちして…お持ちしてきました。」…今日は一人で着替える。」

瞬間、咲夜さんの顔が絶望に染まるのを見た。

「や、やっぱり手伝ってもらおうかしら…?」

「はい!もちろんです。一人で着替えるなどお嬢様のなさる行動ではございません。」

ここで引き下がってしまう僕は決してほだされやすいわけではない…と信じたい。

結局、また咲夜さんに手伝ってもらってしまった。

今の僕がレミリアとはいえ何か手伝った方がいいのだろうか…?

「ねえ、咲夜?」

「?何でしょうかお嬢様。」

「今日もできればどこかに行きたいのだが…。」

「はい、お供させていただきます。」

「それで、行く場所なのだが…咲夜、必要な買い物などはないか?」

そう!人里でも香霖堂でも見れれば僕はいい…それで咲夜の仕事の手伝いができれば一石二鳥だろう。

「必要な買い物ですか?そうですね…そういえば…包帯とガーゼの買い置きが無くなったのでそろそろ買いに行こうかと…。」

「包帯…ガーゼ…、永遠亭か?」

「そうですね…人里でもいいのですが、量を買うことを考えると永遠亭ですかね。」

おお!ぐーやとかうどんげに会える!

「それでは咲夜、永遠亭に行くわ。」

「畏まりました。それでしたら午前中のうちに参りましょうか、午後は人里でも博麗神社でも行けますし。」

「ふむ、人里での散策も悪くはないか…。」

慧音先生に会える!?もしくは阿求。

博麗神社もいいなぁ。

「それではエスコートさせていただきます。」

 

少女移動中…

 

移動?もちろん抱っこだけど何か?

兎も角、一旦人里に入る。門番の話によると今は妹紅が寺子屋に居るらしい。

妹紅と慧音に会える…!

 

side咲夜

 

今日もお嬢様を運び(合法的にだ…)人里から迷いの竹林に入る予定。

途中、門番の方に焼き鳥屋…藤原妹紅が寺子屋にいるというのを聞いたため寺子屋に向かう。

何故かお嬢様は永遠亭に向かうと聞いたときと同じぐらいに喜んでいた。

それはいいのですがお嬢様、日傘から飛び出て羽をパタつかせながら走るのは如何なものかと…。

 

「えーと、たのもー?」

お嬢様?寺子屋に道場破りとは斬新ですね。

「ん?だれ…だ…レミリア・スカーレット!?じゃあさっきのは本当に道場破り…?なっ…まさか、慧音から寺子屋を奪う気…。」

「藤原妹紅様、お待ちくだ「そうはさせないぞ!永遠に紅い幼き月!慧音の手を煩わせるまでもない。」」

そのノリの良さはお嬢様以外を相手にした時に発揮して欲しい。

ほら、お嬢様はお嬢様で妹紅の口上に目を輝かせているではないか。

「おはよう、それで…?これはどういう状況なんだ?」

「慧音さんおはようございます、申し訳ございません。誤解から生じていることなので場を収めて頂きたいのですが…。」

二人を見る、片方は怒りで始めた口上だったが今や片方のキラキラした目や拍手に気を良くしたのか今やノリノリで格好をつけている。

「よく分からんが収める必要はあるのか?」

「なさそうですね…。」

なんだかんだで気難しい人と仲良くなれるのは一種の才能だろうかカリスマ性故か、

「ほら、妹紅?レミリアたちは頼みがあるようだぞ?」

「ふっ、普段の私なら断るのだが今は機嫌がいい…。正義の味方、藤原妹紅への頼みは何だ!」

「いい加減にせんか!」

あ、頭突きされた。

 

 

「な~んだ、永遠亭に案内して欲しいなら最初から言えば良いじゃないか。」

二つ返事で永遠亭への道案内を引き受けてくれた妹紅に先導されながら迷いの竹林を進む。

「いいか、絶対にはぐれるなよ?いかに強力な吸血鬼だろうと迷ったらどうしようもない。」

少なくとも力のないお嬢様だけは絶対にはぐれさせてはいけないな…。

「お嬢様お手を失礼します。」

そう言って振り向くが…いない…。

「お嬢…さ…ま?」

その言葉にお嬢様の戦闘能力を勘違いしている妹紅は『やっちまったな』とだけ言っているが非常にまずい。

 

 

side人形

 

「こ、この程度、僕には問題ないはず…。」

やばい、やばいです。迷子になりました。

どうするの!?どうすればいいの!?紅魔館内で迷子と同じ感覚がこみ上げて…。

「うぅ…うー…。」

落ち着くんだ僕、今の僕はレミリアなんだ!レミリアが迷子になったぐらいで泣くか!…泣くかもなぁ…。

「ぐすっ、ぐすっ…――。」

よし、落ち着いてきた…。僕は昨日よりも成長している…!

「ふ…ふははは…そうだ私はレミリア・スカーレット。この程度の逆境、恐るるに足りん!」

――ガササッ――

「うひゃー!!」

背後から物音がして思わず草陰に隠れる。

そこにいたのは――

「うさぎ?」

ぴょこぴょこと可愛らしくはねる一羽のうさぎ…うさぎ!

「ちょっと待った。そこのうさぎ!」

うさぎは『なーに?』とでも言いたそうな顔でこちらを見ている。

「お前の主に合わせてもらいたい。頼めるか?」

うさぎは頷いたあとまたぴょこぴょこと先へ進む…やった!どうにか出来た!

そのままうさぎに着いて行き、進むと急に視界が開ける。

ようやく永遠亭…か?確かに開けた場所に着き、家らしきものもあるがどう見繕っても掘っ立て小屋。

「…うさぎさん?ここは永遠亭?」

そう聞くが返事はない。当たり前か…。

うさぎは黙ってドヤ顔をしている。

ま、こんな所でも怖い妖怪の彷徨う迷いの竹林よりはマシか…。

「すみませーん」

「はいはーい…うさ」

お、誰かいる…うさ?

「誰う…さ…。紅魔館の主!?」

掘っ立て小屋にいたのは、

「私に何の様うさ?」

因幡てゐだった。

 




どのような評価でももちろん嬉しいのは変わりはないのですが出来ることなら低評価を付けて下さるときはどのような点でダメだったのかを書いていただけると対処の仕様があるのでよろしくお願い居致します。

補足:ガーゼ=減った原因の一端のキーワードは鼻血です
   昨日よりも成長=誤差の範囲です
   因幡てゐ=この作品では『うさ』口調

次回更新は忙しい為、少しお時間を頂きます。最悪でも金曜日には更新しますので…

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