忙しいため申し訳ございませんが本編更新はまた後日に致します。
それにしても感想を頂けることがここまで嬉しいこととは思ってもいませんでした。
これからもがんばって更新していきます。
スコトス様、丁寧なツッコミありがとうござます。
3/9 サブタイの閑話の文字消させていただきました。
sideレミリア
ああ、イライラする。
それが私が一週間をかけて行われる社交界の一日目を終えた感想、正直もう顔は見せたのだから帰れるのなら帰りたい。
う~、帰って咲夜の作った和食が食べたい。この悪趣味な金細工のひしめく個室でなく目に優しい赤色をした我が家で寝たい。
この社交界だって主催者が自分はこれだけの人脈を持っているんだという見せびらかしのためのものの色が強い。
しかも今までこういった場に出席しなかったツケが回ったのか出席しないのなら吸血鬼のコミュニティから除名を進言すると脅してきた。
流石にそれはまずい、コミュニティに所属していないものははぐれや野良と同意義…、時としてはぐれや野良を排除するためにコミュニティが動くことを考えると非常にまずいのだ、私がではなく幻想郷がだが…。
吸血鬼と戦争になったとして真っ先に狙われるのは血の供給源たる人間、奇跡的なパワーバランスで保っている幻想郷のことを考えるならば出席するしかなかった。
まずいことに頻繁に何かしらの会を催して人脈を広げている奴ならば可能だろう。
全く持って面倒くさい、しかもホスト役である奴に仕方が無く顔を見せた時の会話が
『我が名高きマーカラが子孫、ヴァン・カルンスタインである。此度の来訪、誠にご苦労!
貴様が望むのならば我が直々に貴様との間に子を作ってやろう。なに、貴様も多少は名の知れたヴラド・ツェペシュの子孫、遠慮はいらんぞ』
恐らくは、いや絶対に咲夜がいたのなら串刺しになっていただろう。
その後も自分の血が如何に高貴であるかを語ってくださりやがった。
「不機嫌そうだな、ゴシュジンサマ?」
そう言ってニヤニヤとしているのは八雲藍、今回だけの名目上の私の従者。
幻想郷外の運命が慌ただしく変化しているという私の言を得て、外の情報を知るための手段として今回の集まりをちょうどいいと送ってきた。
まぁ、私としても従者の一人ぐらいは連れて行きたかったからお互いに利用させてもらっただけの話だ。
だが、…納得いかん。こちとら馬鹿な奴の話を聞いて精神をガリガリと削られているというのに…。
「お前はすごく楽しそうだな藍?」
「…何のことだ?」
「貴様、さっきから容姿や年齢が幼いものばかりに話を聞きに行ってよくその台詞が吐けるな…。」
「か、勘違いするな!私が子供に話しかけているのは趣味ではなく効率の問題だ!子供と仲良くなることでその親にも好かれる。そうすることで円滑に情報を得られるのだ。ふっ、これは常日頃から橙の相手をしているからこそ出来るものであって…。」
「先程から私の方に苦情が来ているのだが?」
「何っ!」
「急に抱きつかれた、頬ずりされた、匂いを嗅がれた…少なくとも確認できるだけで十一件…貴様、ただの変態だろう!」
「ち、違うぞ!違うんだ!」
「今回の苦情に関しては式符を使って八雲紫に報告しておいた。罰として今回の一件を橙に報告するそうだぞ?」
「ちぇ、橙~~!違うんだ~!出来心なんだ~!」
はぁ、あちらでは人形の私が面白そうな運命を持っていたというのに…。
こちらでは精々八雲紫の式を弄って遊ぶぐらいしか娯楽がないとは…。
「ちぇ~~~ん!」
閑話は基本的に単発です。
補足:この悪趣味な金細工のひしめく個室=お前が言うな、赤色屋敷
マーカラ=小説『カーミラ』に出てくる女吸血鬼
苦情=この後、「隣がうるさい」という苦情が両隣から来るので最低でも十三件に…。