でもこれが私の一日で書ける限界です。
物語が本気で動くのは…何時になるのだろうか…。
side人形
やったー!
なんだかすごく目つきの優しくなった咲夜さんが外に連れて行ってくれることになった。
あれかな、きつめの目に怯えてたから無理に笑顔を作ってくれてるとかかなー、優しいなぁ咲夜さん。
えへへ、どこへ行ってもらおうかな♪
「お嬢様、いつのお洋服です。」
「うん!」
香霖堂?人里?自機組にも合いたいなぁ…。
「それでは失礼いたします。」
「うん!……みきゃー!」
ちょ、ちょっと咲夜さん!?私のネグリジェに手をかけてどうするおつもりで…?
「本来ならお食事の前に着替えさせるべきでしたが…、今回ばかりは自分の判断が英断だったと言えます。」
「ニャーー!」
ぐすん、もうお嫁に行けない…。着替えただけだけど。
でも一人で着替えるのは無理だったっぽい、羽がどうしてもね…。
後咲夜さん、何でそんなに疲れているんですか?背後で『はぁ…はぁ…。』と聞こえたときはさすがに恐怖を覚えたのですが着替えが終わると同時に座り込んでしまったあたり本当に疲れさせてしまったのかもしれない。
「咲夜?大丈夫?外出、明日にする?」
伏せている顔を覗き込むと鼻を押さえながら大丈夫ですと言ってくる…大丈夫かなぁ?
それでもすぐに復活して、日傘を手に持っていた。それでいて流石は瀟洒を字名されることはあると思うエスコートで玄関まで連れて行ってくれる。
…というかあれか?僕が一度迷子になったの気付かれた!?いやそんなはずもないか…。
そんなこんなで外に出てきたはいいが…僕って飛べるのか?
羽を動かす、うがー!…だめだ…、精々焼き鳥屋のおっちゃんの仰ぐうちわぐらいしか風が発生しなかった…。
隣で咲夜さんが慌てているがどうしたのだろうか?
「お嬢様、今日は生憎の快晴の為飛ばれるのはあまり好ましくないです。」
!よかった~。『え?何この吸血鬼。なんで飛べないの?』ぐらいになってしまうかと思ってたから思わぬ幸運だ。
「うむ、久方ぶりの外で気が急いていた。ゆっくりと歩いてゆくのもまた一興か…。咲夜、日傘を」
おおう、自分で怖くなるぐらいのカリスマ!これで問題あるまい。
「はい。差し出がましい真似をしてしまい申し訳ございません。お気持ちはわかりますがご辛抱ください、夜になればご自由に飛んで頂くことも可能ですので。」
…げっ、しまった。いらないフラグを立ててしまった。夜になったら飛べと?
どうしようかと頭を悩ませていると門に人が立っていた。
「お待ちしておりました。私こそが東風谷早苗、今話題の妖怪の山の頂上に出来た諏訪神社の風祝、最強の吸血鬼の名を語るものよ!私の信仰する諏訪子様と神奈子様がお呼びです。神妙についてきてください!」
自機組の一人、通称2Pカラーこと東風谷早苗!…
「…何か不遜なことを考えませんでしたか?」
「な…何でもない、それよりも守矢に仕えし風祝よ。私の謳う最強の吸血鬼が語りだとして、
お前はどこでそれを知り、この先どうするつもりだ?」
ひどいな、そもそもレミリアってどっかの⑨みたいに最強を名乗ってたりはしてないでしょ?
全く誰から聞いたんだよ、そんなデマ、まさか広めたりしないよね?そういうつもりで聞いたのだが…。
「教えるとお思いで?それよりも一緒に来ていただきましょうか。」
そう言って呪符を構える早苗さん…なんで!?ただ根も葉もない噂だと言いたかっただけなのに…これが話を聞かないと有名な自機か!そして味方にも自機組が一人。
「はいそこまで。それ以上の狼藉は神が相手だろうと私が許さないわ。」
気付けば早苗さんの首筋にナイフ、怖いけど頼もしい咲夜クオリティ。
「くっ!…私は守矢の風祝として…悪には絶対に…負けない!風よ!」
あれぇ?何か早苗さんのなかで私がものすごい悪人認定?
「ちっ!」
ああ、あの優しい咲夜さんが舌打ちしながらナイフを投げている。それ当たったら死ぬんじゃないですか咲夜さん?
ちょ、早苗さん!?なんで紙切れが爆発するんですか?そんなものを四方八方に投げないで!
…あれ?こっちに飛んで…。
「うきゃー!」
身をかがめて頭を抱え、衝撃に備える(避けられそうにないんだもん)。
…おおうでかい石が盾になってるー。
「貴女達、紅魔館を壊す気?咲夜、あなたの今の仕事は護衛じゃないのかしら?守矢のは連れて行きたいのならまずは本人に同意を得て。」
一息で言い放ちこの場を沈静化させるこの素敵女子は…。
「パチュリー!!」
思わず抱きつく、パチュリーも特に抵抗はしていないのでそのままお礼をする。
「ありがとうパチュリー、助かったわ。」
「…まぁ、そういった分別がついているなら良いわ。私は私のメリットがあるから行動しただけ…。」
分別?助けてもらったお礼を言えるか…ってこと?
頭にハテナマークを出しているとパチュリーが続ける。
「けど、お礼を言われるのは嫌いじゃないわ。受け取っておいてあげる。」
そう言って頭を撫でてくる…。これがツンデレというやつか!そして何故そんなに頭を撫でるのが上手い!?
それと以外に胸あるな、パチュリー。匂いもいいなぁ。ああ、ずっとこうしていたい…。
「あのー、私が悪かったです…。だから、誰か話を聞いてください…。お二人で楽しそうな雰囲気出してないでくださいよぉ。
咲夜さん鼻血を出しながら撮影してないで話を聞いてくださいよぉ。うぅ…。ごめんなさい…誰か話を聞いてー!」
駆け足気味な感じが否めないですね~。
本当ならもっと物語に肉付けしてボリュームを出したいのですが…。
それとプロットが大変なことに…、このままでは美鈴死んでまう。
補足:咲夜さん、何でそんなに疲れているんですか?=そこまで変態なことはしていません。少し脱がしていくたびに時を止めて匂いを嗅いでスリスリしただけですから。ほら、何もやらし…やましくない
焼き鳥屋のおっちゃんの仰ぐうちわ=晩飯が焼き鳥だったもので…
⑨=氷精チルノの事、本来は妖精全般に言えることだったが今では⑨といえばチルノの代名詞に…
でかい石=賢者の石
次回の更新は風邪気味のためすこし先にさせていただきます。