Re:腸狩りと魔獣使い救済ルート   作:青い灰

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第4節「家」

 

 

 

2日後……

 

 

「これで完成だな」

 

「えぇ」

 

俺たちは完成した家を前に、感嘆の声を漏らす。

木造二階建ての大きめの家。

流石にロズワール邸と比べるわけにはいかないが。

しかしまぁ、自ら作ったものだが、

十分過ぎるほどの出来映えだったわけだ。

 

「お疲れさまあ、はい、お水」

 

「ありがとう、貴方も」

 

「おう、サンキュ」

 

メィリィから貰った水筒をエルザが投げ渡す。

それをキャッチ、蓋を開けて呷る。

 

「食糧はこの辺は動物がいるし、

 適度に狩っていけばいいわね」

 

「野菜は………農園でもするか。

 明日にしよう、種は王都で買ってきたし」

 

「とにかく入りましょお?」

 

エルザと食糧相談をしながら家に入る。

メィリィが先行して扉を開けて入っていく。

 

 

家の建築だが、思った以上に大変だった。

木材はメィリィの指揮する魔獣たちに運ばせたが、

それを切って削って組み立てるのは俺とエルザだ。

エキドナは面倒だと言って消えやがった。

やっぱアイツ魔女だわ。

更に作ったのは家だけではない。

エルザと反対側の木の椅子に腰かける。

 

「ベッドは仕方ないよなぁ………

 こりゃ夜営具で寝るしかないか……」

 

「カララギに買いに行きましょうか。

 あそこならあるでしょうし」

 

「そうだなぁ」

 

カララギといえばワフー建築だとか

ダイスキヤキ(お好み焼き)だとか、

日本感があって故郷が恋しくなる。

お米食べたい。

 

「米か………パンばっかりだしなぁ……

 やっぱり鍋には米なんだよなぁ………」

 

「しゃぶしゃぶ?

 また食べたいわ」

 

「多分すぐ食えるぞ」

 

エルザが日本文化に染まっていく………

日本人として誇らしい。

もうイメージ変えて着物でも着せるか?

似合う。きっと、いや絶対似合う。

ちなみにしゃぶしゃぶ、メィリィにも好評だった。

 

「あそこの料理は癖があるけど

 それがまた良いのよね」

 

「どハマりしてんじゃねぇか」

 

…………アナスタシア陣営につくことも考えるか?

リカードとかミミたちの傭兵団〝鉄の牙〟に

所属してればもっと日本文化が見つかるかも。

給料も入ってくるし。

 

「まぁ、また今度でいいか。

 今はスローライフだ、のんびり暮らそう」

 

ナツキ・スバルが来るまでやることは特にないし、

それまではここでのんびり生活を送るつもりだ。

来る時にはロズワールから依頼が来るだろうしな。

別に気負う必要もない。

 

「シルバあ!

 お風呂!お風呂があるわあ!」

 

「おう、ロズワールのとこ以外なかったからな。

 浴槽もあるからゆっくりできるぞ」

 

「やったあ!」

 

「魔獣は入れんなよ、毛が凄いことになるから」

 

「はーい!」

 

喜んでんなぁ…………

仕事のせいで血がつくし、毎回川とかで

洗わないといけないからだと思うが。

暖かい風呂はやっぱり心地いいしな。

 

「じゃあ早速浴びてもいいかしら?

 汗をかいたものだから」

 

「別に俺たちの家だから

 わざわざ許可取る必要ないぞ」

 

「…………私たちの家、ね…………

 ────分かったわ、メィリィ」

 

「うん!」

 

エルザとメィリィが風呂へ向かっていく。

近くの川から水を引いてきて魔石で濾過、

暖める簡単なものだが、

やっぱり風呂に入れるのはデカイと思う。

サプライズとして全部2人に内緒でやったから

かなり大変だったが。

 

「さて、俺は夜食の準備でもしますかね」

 

赤く染まり始めた空を見て、

俺は台所へ向かうのだった。

 

 

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