Re:腸狩りと魔獣使い救済ルート   作:青い灰

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第4節「水門都市へ行こう」

 

 

 

椅子に座ってテーブルの上の地図を眺め、

茶の入ったカップを啜る。

 

「どうしたの?」

 

部屋に入ってきたエルザが話しかけてくる。

家が完成して一週間だ。

そろそろ買い物に行こうと思うのだが………

エキドナとの会話によりとある事が分かった。

 

「ん、カララギに行こうって話したろ?」

 

「そうだったわね。

 いつまでも寝袋で寝るのもだし」

 

「プリステラの方が近いんだよな。

 知ってる?」

 

「えぇ、水門都市プリステラ。

 ルグニカ五大都市の1つよね」

 

「あぁ、地図を見たらそっちの方が近いんだよな。

 そっちでもカララギ飯食えるし、観光ついでに

 プリステラに行って見ようかと思って」

 

「別にいいんじゃないかしら、

 メィリィも楽しめるだろうし」

 

観光もするつもりだ。

お菓子とかも買い込んだらメィリィも喜ぶ。

ちなみに魔獣は餌が必要ないので餌代は

必要ない。いいペットである。

だが、問題が1つ。

 

「カララギの予定の時もだったが、

 問題はそこまで行くための足なんだよ」

 

「メィリィの魔獣に乗っていけばいいじゃない」

 

「検問の時どうするの?

 食い殺して突入とかするの?制圧するの?」

 

「それもいいわね」

 

出来そうだから怖いんだよぉ………

メィリィの魔獣はギルティラウさんより

ヤバいのが増えたし、

エルザも何故か更に強くなってるし。

 

「ダメだから。どうするか…………

 …………しまった、俺も思い付いたのがヤバい」

 

「どうするの?」

 

「途中で竜車を襲撃して奪う」

 

「いい感じに思考が犯罪者ね」

 

「平和に暮らしたいんだよ俺は。

 お前らがいれば正直何もいらない」

 

「ふふっ、そうね」

 

「…………まともに返すな、恥ずかしいだろ」

 

前言撤回したいところだが、

本音なのでしないでおく。

顔が赤くなっているのは分かるので顔を隠す。

エルザはポーカーフェイスが上手くなってるので

いつものようにニコニコしているだけだが。

扉が開いてメィリィが入ってくる。

 

「あーっ、2人とも

 なにお昼からラブラブしてるのお!?」

 

「メィリィさんラブラブとか言うの

 恥ずかしいからやめてくれない!?」

 

「否定しないじゃないのお!

 もー、お手紙来たから持ってきたのにい!」

 

「は?」

 

居場所特定されんの早くね?

どうせロズワールの野郎だろうがな。

メィリィが持ってきた手紙を見る。

やっぱりロズワールじゃないか…………

内容は………領内の森に魔獣を放ってほしい、ね。

あー………激動の一週間のウルガルムの件か。

 

「予定が出来たな、2年後くらいでいいだろ」

 

「………彼の領内に魔獣を?」

 

「あぁ、あの道化の考えは理解できないな。

 メィリィ、犬はいるか?」

 

「犬って……ウルガルム?

 それともギルティラウ?」

 

「ギルティラウは過剰戦力だからな……?

 ウルガルムで頼むわ。

 あと何匹かの牙に呪い仕込んでくれればいい」

 

「はあい」

 

「あ、メィリィ少しいいか?」

 

とてとてと走っていこうとする

メィリィを呼び止める。

 

「どうしたのお?」

 

「明日プリステラってとこに行くから

 準備しといてくれ。

 あと魔獣は連れていかないからな」

 

「わかったわあ、遠足?」

 

「そんな感じ。旨いもん食いに行こう」

 

「やったあ!

 準備してくるわあ!」

 

風のように走っていくメィリィ。

ちなみにあの娘、6歳です。

全く子供というのは色々覚えていくもので、

最近は文字の読み書きが完全になった。

お父さん嬉しいよ。

 

「あぁいう所を見ると

 やっぱりまだ子供なのよね」

 

「そんなこと言って俺らも16歳だけどな」

 

「そうだったわね」

 

大人ぶってるが16だ。多分。

だってオレもエルザも年齢覚えてないし。

オレは旅の期間が長くて忘れた。

エルザは単純に覚えてない。

彼女の分のカップを用意して茶を注ぐ。

ありがとう、とエルザは向かいの椅子に

座り、茶菓子を手に取る。

 

「……………平和なものね」

 

「どうした急に」

 

「いいじゃない。

 私だって幸せに浸ることくらいあるわ」

 

そう言って、エルザは笑った。

 

 

 

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