Re:腸狩りと魔獣使い救済ルート   作:青い灰

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投稿遅くなりました。





第5節「水門都市」

 

「シルバあ、私疲れたわあ。おんぶ」

 

「はいよ」

 

 

メイリィを背負って歩く。

もう水門都市の外壁も見えてきた所だ。

ちなみにここまで徒歩で来ている。

 

 

「まさか竜車が通らないなんて………

 考えていなかったのだけれど」

 

「まぁ面倒事も嫌だけどな。

 お前グステコ生まれだから暑いのダメなのか」

 

「………おんぶ」

 

「帰りなら別にいいぞ。今はメィリィがいるし。

 途中からは魔獣に乗って帰るからそこまでな」

 

 

エルザとメィリィはどうやら暑いのが苦手らしい。

基本的にルグニカは四季の影響が薄いが、

カララギ側なら話は違ってくる。

 

カララギは夏や春の影響が強く、

春は過ごしやすくていいのだが、

今の時期……夏は本当に暑いのだ。

 

ましてや俺たちが今着ているのはカララギの着物。

眼福ではあるのだが、やはり暑そうだ。

下にはいつもの薄い服を着ているのだが

あれは些か刺激が強すぎる。

 

 

「そろそろ着くぞ。

 中は涼しいだろうから頑張ってくれ」

 

「分かったわ……」

 

 

水門都市の外壁が見えてくる。

確かにあれは要塞のようにも見える。

 

それにしても正直、エルザが

ここまで辛そうなのは初めてかもしれない。

可哀想だ。…………エキドナを叩き起こすか。

 

 

「エキドナ、起きろ」

 

「どうしたんだい………って暑いなぁ、

 まさか冷房代わりにボクを呼んだのかい?」

 

「そのまさかだ。冷房魔法とかないのか」

 

「ボクを誰だと思っているのかな?

 かの〝強欲の魔女〟だよ。

 その程度の魔法なら心得ているさ」

 

「御託はいいから出来るならさっさとしてくれ」

 

「酷いなぁ………ボクも暑いからやるけど」

 

 

俺の頭に乗る青い小さな手乗り狼(魔女)が

魔法を使う。

すると、暑い風が少しずつ

涼しくなっていくのが感じられた。

 

 

「………感謝するわ」

 

「涼しいわあ~………」

 

「エキドナ、ありがとう」

 

「あぁ。しかし水属性だけなのはやはり不便だね。

 火属性も使えたら気温ごと下げられるんだけど」

 

「へぇ、魔法ってやっぱ便利なんだな。

 その魔法の使い手もだが」

 

「そう言われると魔法使い冥利に尽きるね」

 

 

そんな感じで水門都市へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

検問までたどり着き、順番を待つ。

そして、次は俺たちの番だ。

 

 

「止まりなさい。

 入都審査を行いますので誓約書にサインを」

 

 

衛兵に簡単な誓約書を渡される。

内容は、都市へ来た目的、

後は都市のルールが書かれており、

それを守るという同意するか、というものだ。

それは思ったよりも簡単で、

意識する必要はないくらい。

後は名前くらいか。

 

エルザにも渡され、俺がメィリィの分まで書く。

ちなみに精霊は構わないらしい。

しっかり実態のあるエキドナに周囲の人々は

「大精霊か………?」などと驚いていたが。

衛兵も少しビビっているように見える。

 

 

「これでいいかしら?」

 

「いいんじゃないかな。………よし。

 メィリィ、都市じゃ水を汚したりするなよ?」

 

「はあい」

 

 

衛兵へ誓約書を提出する。

少し確認がされ、監査官から入都を許される。

 

正門を抜けると、

そこには、驚くほどの美しい光景が広がっていた。

 

 

「おぉ………こりゃ凄いな」

 

 

水が流れる円形の都市。

都市の中央へ行くほど高低差は低くなっており、

簡単に言えば

『クレーターの地形にそのまま町が出来た』

という感じだろうか。

 

水門都市、と呼ばれるだけあり、

水は透き通るほどに美しく、陽光を反射して

キラキラと輝いている。

 

 

「綺麗ね………」

 

「ほんと凄いわあ、楽しみ!」

 

 

こうして、俺たちは水門都市へとやって来た。

 

 

 

 

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