Re:腸狩りと魔獣使い救済ルート   作:青い灰

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投稿遅くなりました。
FGO爆死ショックがですね……ちょっと辛かった。




第5節「荒れ地のホーシン」

 

 

 

「よっこいせ、と」

 

 

水路の水竜船から荷物を運びあげる。

エルザとメィリィにも少し手伝ってもらい、

宿………というか、ほぼ旅館の入口に持っていく。

 

 

「これで終わりね」

 

「2人ともお疲れ様。

 宿でゆっくりしようか」

 

「うん!」

 

 

町を流れる冷たい水の影響だろう、

都市の中は涼しく、2人も快適そうだ。

家具などを買い込んで来るのは大変だったが、

水竜船に乗るのは初めてで興奮した。

どうしよう、地竜でも飼おうかな………

 

 

「まぁ飼ったら飼ったで

 メィリィの魔獣の餌になりそうだな……」

 

「他のペットを飼うのは無理ねえ、

 多分みんなが食べちゃうし」

 

「乗るなら魔獣でいいじゃない。

 私はやっぱり魔獣が心地いいわ」

 

 

さりげなく物騒な話になっているのに気付き、

従業員たちが困惑しているのを誤魔化しながら

床張りの廊下を進む。

やはり畳と障子がないのが少し違和感。

すると、エルザが指で背中を突っついてくる。

 

 

「どうしたの?」

 

「ん、何が?」

 

「何か物足りなさそうだったけれど」

 

「何も言ってないのによく分かったな………

 畳と障子がない。後は襖も再現が微妙というか」

 

 

襖に関しては扉が横開きではあるのだが、

やはり扉が洋風なのが少し残念。

従業員たちは「おもてなし」精神を感じるものの、

服がバッチリファンタジーしている。

和洋折衷、とも言うべきだろうか………

和風ファンタジー感。

 

 

「………よく分からないのだけど」

 

「まぁ色々あってな。

 今度機会があったら話すよ」

 

「でもシルバあ、床にそのまま座るのお?」

 

「あー……そうだな。

 座布団、っていうクッションの上に座るんだ。

 寝る時も床に布団を敷いて寝る」

 

「へぇ……何だか新鮮ね。楽しみだわ」

 

「そうねえ、不思議ー」

 

 

まぁ異世界(日本)生まれなら当たり前なのだが。

懐かしさは感じるし、俺も実際かなり楽しみだ。

 

それにしても『荒れ地のホーシン』か…………

ここは流石に俺も分からないが、

エキドナに聞くべきだろうか。

いや、何処かで情報が漏れる可能性があるし、

聞かないでおくべきだろうな。

…………しかし、魔女たちの生きていた時代、

そしてホーシンが現れた時代は同じ400年前。

彼女らの誰かが面識があるかもしれないが………

 

 

「謎は深まるばかりだな………荒れ地のホーシン」

 

「荒れ地のホーシンって言うと、

 カララギの創設者、みたいなものだったかしら。

 確か商業の基準を作ったとも聞くわね」

 

「あぁ、このワフー様式やらカララギ弁やらも

 そのホーシンが持ち込んだとか言ってたな」

 

「むうー、難しい話はよく分かんないわあ」

 

「おっと悪いな、除け者にしちまった」

 

 

メィリィの脇に手を入れ、持ち上げて肩車する。

まだ10いかない年齢なのだ。

メィリィにはまだ少し難しいだろう。

 

……10いかないくらいから殺しさせてんのか、俺。

救済すんじゃねぇのかよ………趣旨が………

よし、プレアデスまで終わったら

メィリィとエルザと遠くに逃げよう、うん。

逃避行だ。

 

そんな感傷に浸っていると、

いつの間にか部屋についていた。

エルザが扉を開け、

荷物が運び込まれているのを確認する。

 

 

「まぁ考えるのは少し休んでからにしない?

 たまには温泉にも入ってゆっくりしましょう」

 

「そうだな。さて、短かったけど」

 

「むー、詰まんないの。

 また後で肩車してねえ?」

 

「はいはい」

 

 

エルザの言う通り、温泉にでも浸かって

今はただ、この幸せを享受するとしよう。

 

 

 

 

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