「次はどこへ向かってるんですか?
森ばっかり行ってますけど」
「俺の知り合いの家」
「貴方の?」
「おう」
現在オレたちはロズワール邸へ向かっている。
時々立ち寄る村で行商の地竜車に乗せて
もらったりしながら進んでいった。
現在は歩きだが、さっきアーラム村だったので
そろそろロズワール邸だ。
確かこの近くにはウルガルム………
ジャガーノートか?まぁどっちでもいいが。
〝魔獣がいる森〟これが鍵になる。
かなり探したが………まさか、な?
道を抜けると、かなり大きな屋敷が見えてくる。
あれがロズワール邸だ。
「うわっ、でか!」
「俺も実際に見るのは初めてか………
それにしてもホントデカイなこりゃ」
「…………羨ましいわ」
「エルザ、頼むから抑えてくれ。
ここの主には多分ここにいる全員で
戦っても勝てるか分からん」
「そそるわね」
「やめてくれよ………」
エルザを拾って2年。
俺とエルザは15になったわけだが………
うん、まぁ色々変わった。
まぁ成長期だし身長は伸びた。
エルザに身長を越されそう。
ギリ俺が高いらしい。
まぁそれは些細な問題だ。
本題に入るが…………
どことは言わないがエルザが成長しずぎた。
なんで15でこんな色づくの?ってくらい。
いや艶が出てくるのが早い。
なんでそんなに人を惑わしたいんですかね。
「そんなに見つめられると照れるのだけど」
「お前が照れたとこ見たことないよ?」
「ならもっと私を見て頂戴?
むしろ貴方の方が………」
「俺の方が?」
「…………ふふっ、なんでもないわ」
これだ。
この思わせ振りな態度。
何なの?俺に襲ってほしいの?
腸を斬られるのは全力で遠慮するが。
まぁともかく。
彼女の戦力について考えると、
暗殺者として天性の才能があるっぽい。
ちょっと教えればすぐに出来るタイプだ。
彼女は「貴方の教え方が上手いのよ」と
言ってはいるが、壁とか天井とか
蹴りまくって高速移動とか教えてないからね?
「なぁエルザ、
この調子で料理にも挑戦とかどうだ?」
「遠慮しておくわ。貴方の方が上手でしょう?」
「花嫁修業の一環だぞ」
「行くつもりはないから安心するといいわ」
「さいですか」
「仲良いですよね、ご主人とエルザさん。
もう結婚すればどうですか?」
「待って待って待って待って」
「………………どうかしらね~……」
「うわっ、これ凄い焦れったいですね」
顔真っ赤だから見るな見るな見るな………
「…………どうしたの?もう落ち着いた頃だし、
屋敷に入るんじゃないのかしら?」
「うん落ち着いたけどさ。
あー…………ちょっと怖いんだよな」
「怖い?何がですか?」
「いや覚えてるかなーって……
あー、ちょっと形が違うけどこんな感じかぁ…」
スバルの苦しみが少し、
ほぉぉぉんの少しわかった気がする。
死んでもないのに分かったようになるな俺。
と、門が突然開く。
そこにいたのは────
「あっ」
「いらっしゃいませ、
お客さ……ぇ、ぁ…………………兄、さん?」
「おやおーぉや、感動の再会じゃーあないの?」
見覚えのある顔2つ。
ムカつく道化師の格好の長身の男、ロズワール。
そして、桃色の髪をした少女、
─────成長した姿の、ラムがいた。