1
「お茶をお持ちしました。
お父様、太田さん」
コーヒーと紅茶と茶菓子を乗せた、お盆を持った、ジェニファーが現れたのは、政彦が幼い頃の、病んだ過去を
あっさりと語り終えて、すぐの事だった。
やっと戻ってきた、娘の姿を見て
ローレンス教授は一安心する。
(ふう〜全く随分と待たせおって、
茶菓子と飲み物を持ってくるのに、
20分もかかりおって)
が、安心したのも、束の間怒りがこみ上げてくる。
途中からまるで、異星人でも相手にしてるような、気分になっていたローレンスは、娘を気遣う余裕はなかった。
「菓子と飲み物持ってくるのに、何時までかかってるんじゃ、昼寝でもしてたのかこの馬鹿娘が!!」
「ひぃーご免なさい」
思いっきり父に怒鳴られた、ジェニファーは、両手の平を合わせて、謝ろうとする。
その為両手に持っていた、お盆が地面向かって落下する。
「おい、何やってるんだ !?」
落下していく、お菓子と飲み物を乗せたお盆に気づいた、政彦が頭から野球のヘッドスライディングの要領で、飛び込んで、キャッチしようとするが、
間に合わない。
政彦の指から数センチ先の床に、お盆がぶつかって、辺りにお菓子とカップの破片が飛び散った。
2
「ご免なさい」
ジェニファーが涙を溢しながら、
布巾で濡れた床を拭く。
「さっきのは不可抗力だ。
あなたが一概に悪いとは言えない」
政彦は、そう言いながら、黙々と
カップの破片を拾い集めてる。
政彦とジェニファーは、濡れた床と
散らばった破片の後片付けをしていた。
なおローレンス教授は、『お菓子と飲み物をいれなおして来る』としかめっ面で言ってさっさと、出ていってしまっている。
(はぁ〜私の馬鹿)
床を拭きながら、ジェニファーは自己嫌悪になる。
(せっかく持ってきた、お菓子と飲み物をぶちまけちゃうなんて)
ジェニファーは床を拭きながら、散らばったお菓子の欠片も拾い集める。
そうして二人は掃除を、しばらく続ける。
「もうないな」
破片を拾い集め終えた、政彦が掃除を終える。
「こっちも終わりました」
ジェニファーちょうど掃除を終える。
「そうかでは後は、教授を待つか」
政彦はそう言うと、集めたコップの破片を入れたゴミ袋を縛って閉める。
ジェニファーも床に散らばったお菓子を入れたゴミ袋を同じように閉め終わった後、ジェニファーは既にソファーに座っている、政彦の隣に座る。
(何故隣 ? )と一瞬思ったが、別にいいかと政彦は思い気にしない事にする。
「ところでミスローレンス。
教授のように怒りはしないが、随分と遅かったな」
「ご免なさい」
ペコリとジェニファーは頭を下げる。
「怒っていないと言ったが……何かあったのかと、気になっただけだ」
真顔でジェニファーを見ながら、政彦は言う。
「えっと大した事じゃないんです。
実は保管してたお菓子があったはずが、無くなっていてそれで、他のお菓子を探すのに時間かかっちゃって」
「でも無駄になっちゃいましたがね」
と悲しげな顔でジェニファーはかすれるような声で言う。
「その……まぁ落とした時に、怪我が
無かったからいいんじゃないのか」
政彦は、照れ臭そうに、頭を掻きながら、ジェニファーを不器用に慰める。
「ありがとうございます……」
頬を赤らめた、ジェニファーはか細い声で礼を言う。
それから暫(しばら)く2人は、喋らず沈黙する。
政彦はポケットから、小型の携帯端末を取りだし操作し、ジェニファーは
ジェニファーで、書類を取りだし目を通しだす。
10分後
「何じゃ、何じゃ。
若い男女が密室に二人きりだと言うのに、どんな甘い会話をしていると思って、来たというに」
異星人から即撤退をしていた、老博士が、呆れたような顔をしながら、お盆を二人が座るソファーの前のテーブルに置くのだった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。(^_^)
う~んサブタイトルが思い付かない(-.-)
ネーミングセンスねぇなぁー。
あとベース紹介時の煽り文も、上手くなりたいものです。