異端の科学者と忘れられた技術 (凍結)   作:翔馬

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こんにちは最新話投稿します。
また不器用KY男がやっちゃいます。
それではどうぞ。(^_^)



第17話 出生の秘密

 

「政彦君は紅茶だったのう。

ほれアップルティーじゃ、

ジェニーお前にはミルクティーじゃ」

 

机の上に乗せたお盆にある、紅茶の入ったカップを、政彦、ジェニファーの順で、ローレンス教授は配る。

 

「ありがとうございます」

 

「すみませんお父様」

 

一人ずつがそれぞれ礼を言って、受けとる。

 

二人が受け取ったのを確認した、ローレンス教授は、最後に自分の分の入ったカップを持つと、政彦の反対側に座る。

ジェニファーは以前政彦の隣に座っている。

 

「お菓子はいくつか、用意した

好きなのを食べてくれ」

 

 

そう言ったローレンス教授は、早速

お盆にのせてある、幾つかに切り分けられた、アップルパイを1切れ掴んで

口に入れる。

 

「もぐもぐ……どうした食べんのか」

 

 

「じゃあ、私は」

 

ジェニファーは、小さな銀紙に包まれている、チョコレートを取り

 

「教授、これは ? 」

 

政彦は、お盆の上の小さな皿の上に乗せている、三角形の形の菓子を指差す。

 

皿の上に、6枚乗せられている。

 

「八つ橋じゃ知らんのか ?」

 

「知ってますが何故 ? 」

 

「ワシが洋菓子も和菓子も好きだからじゃ」

 

ローレンス教授が、得意気な顔でサムズアップしながら、言う。

 

自分のチョイスに自信満々のようだ。

 

「味は、こしあんにつぶ餡に白餡

それにチョコレート入りなど色々あるぞ」

 

指をさしながら、八つ橋を薦(すす)める

ローレンス教授。

 

 

「はぁ……ではこれを」

 

政彦は、苦笑ぎみに顔を歪ませながら、白餡を包んだ八つ橋を取る。

 

 

「八つ橋を食べ終わったら、アップルパイもよいぞ。

これは妻が作ってくれたものでな」

 

よいぞといいながら、政彦の前に、

アップルパイを一切れ置いてるので、

なかば強制だ。

 

ニコニコ笑いながら、ローレンス教授が見てるので、政彦は食べるしかない。

 

「パクっ……うん旨い」

 

「そうじゃろう。そうじゃろう」

 

ローレンス教授は満足気に頷きながら、コーヒーを啜った。

 

 

 

「ところでジェニー、それは何の書類じゃ ? 」

 

ローレンス教授の持ってきた、菓子と

飲み物を堪能していた、3人だったが、ふとジェニファーが、脇に置いてる書類の束を見て、気になったローレンス教授が問う。

 

「ああ、これですか」

 

両手で持って、ミルクティーを飲んでいた、ジェニファーが、飲むのをやめてカップをテーブルに置くと

(父がテーブルにお盆を置くときに、ソファーの脇に置き換えてた)

書類を机の上に広げる。

無論お盆から、お菓子を取るのに邪魔にならないように、置く。

 

「アルバルド兄さん専用の、新型変身薬の試作品のレシピです」

 

ジェニファーが、テーブルに置いた

書類を父に見せながら、説明を始めた。

 

 

「ほう〜。

アル用に調整した薬か ? 」

 

ローレンス教授は、机に広げられてる

数枚の書類の1枚を手に取り、眺める。

 

 

「兄さん ? 教授には娘さんしかいなかったのでは」

 

 

「ああ……教授にも隠し子がいたのか」

 

納得とばかりに、ポンと手槌を打って

とんでもない事を言う政彦。

 

「えっ御父様隠し子いたんですか ?」

 

ジェニファーが目を見開きながら、ショックを受けたような顔で、父を見る。

 

 

「馬鹿者!!、お前が信じてどうする。

政彦君、君んところとうちを、一緒にせんでくれ !! 」

 

勘弁してくれとばかりに、ローレンス教授は顔を手で抑えて、かぶりを振った。

 

 

「あの、ちょっと待ってください!!」

 

 

慌てた感じで、ジェニファーが会話に割り込んでくる。

 

「何だ、ミス・ローレンス」

 

「あの太田さんところには、隠し子いるんですか?」

 

 

「それはちがうなぁ」

 

「そうですよね」

 

政彦が否定したと、ジェニファーは勘違いする。

 

しかし、政彦は違うと言っただけで、隠し子はいないとは言ってない。

だが突飛な内容の話に、驚いてる

ジェニファーはそれに気づけない。

 

 

「既に認知して養子縁組してるから

隠し子ではないな。

愛人いわゆる、にごうさんの子であるから、元隠し子と言ったらいいか」

 

 

そう政彦が続けて言ったが、一瞬理解がついていかず、固まるジェニファー。

 

「…………ええっ !! 」

 

理解が追い付いた瞬間、ジェニファーは大声を上げる。

 

「ミス・ローレンスはまだ会ってないのかな?

俺をここに案内してくれた、太田克弘(かつひろ)あいつは、父が部下の女性に手をつけて、産ませた3つ下の

異母弟だ」

 

政彦は涼しい顔で、複雑な家庭事情を

ローレンス父娘に教えると、目の前に

置かれたアップルパイに、かぶりつく

 

押し黙った二人の父娘の耳に、旨そうに食べ続ける、政彦の咀嚼(そしゃく)音が聞こえてくるのだった。

 




最後まで読んでいただきありがとうございました。
(^_^)
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