最新話投稿します。
今回これから、血なまぐさい展開になっていくので、
息抜き回として、かなり軽い感じになっております。
それではどうぞ(^^)
1
「お〜い何やってるんだ!!
アイスを買いに行くんだろ?!」
政彦が早足でもと来た道を戻りながら、立ち止まっている3人のクラスメイトに大声で話しかける。
その大声から政彦が、苛立っているのを親友である緒方は気づく。
(待たせすぎたか。まぁ結構話こんでたしな)
緒方は苛立つ政彦に謝罪するべく、
政彦に駆け足で近づいていく。
「悪い。悪い橋爪と野川が聞きたい事があると、呼び止められてな」
「聞きたい事だと?」
すぐに謝罪してきた、友人の態度を見た政彦は、怒りを和らげ、落ち着いた声で問う。
「ああ政、お前が俺に気を遣うのが、
お前らしくない、悪いものでも食べたのかと野川たちが心配してなぁ」
いたずらっ子が茶化すような、調子で、言いながら緒方は後方の野川と橋爪を流し目で見やる。
「ほう〜俺が恒に気を遣ってると
間違いではないな」
名推理だなと、付け足した政彦は
拍手を野川たちに送る。
「いや、それほどでも……って
これからサボろうとしてるのに、
何目立つ事してんだよ!!」
最初は拍手に照れ笑いを浮かべていた野川だったが、音が目立つと気づき、
慌てて走り寄り、政彦の手を抑え拍手を止めさせる。
「間違いでないって、太田はやっぱり
緒方に気を遣ってるんだな、なんで?
」
野川の後を追ってきた、橋爪が
野川の横に並びながら、政彦に問いかける。
[何故気を遣うのかと]
「知りたいのか?」
政彦は視線で顔に穴を開けれるほど、覗き込みながら橋爪を見る。
その得も言われぬ威圧感に、一瞬橋爪はたじろぐが、好奇心が僅かに勝った。
無言で首を動かし、頷く。
「そうなんだ、それで緒方から、
その理由をこれから話して貰う
ところだったんだ」
それで遅くなってたんだと、言い訳じみた口調で、野川が橋爪に続く。
「恒」
親友の名を呼びながら、政彦は
緒方の顔を凝視する。
「すまない。2人がしつこくてな
まずかったか?」
顔を見続けられる、緒方がばつが悪そうに声を潜めながら、友にまた詫
びる。
「……いや構わない、お調子者の野川と橋爪だが、人の秘密に守秘義務があることぐらいは知ってるだろう」
緒方を凝視するのをやめ、政彦は
野川と橋爪に視線を向ける。
鋭い視線にさらされた、2人は慌てて苦し紛れの愛想笑いを浮かべる。
「そうそう、俺たちこう見えて口は堅いぜ」
親指を反らして突き出して、自分を差しながら、野川は横にいる従兄弟にもなぁ〜と言って、同意させる。
「おうおう、口堅いぜ」
何度も頷き、橋爪も口堅いぜアピールをする。
ここまで勿体ぶられたのだ、その秘密何がなんでも聞きたいと、お調子者の従兄弟たちは、心の中で思っていた。
「大した話ではない。
俺が恒に気を遣うのは」
2人の熱意が通じたのか、政彦は淡々と緒方が、脅しをかけるほどの
秘密を語り始める。
機嫌を損ないで済み、話始めた政彦を
見て、野川と橋爪はほっと胸をなで下ろす。
「愚弟共が、恒の家族に馬鹿やったからだ!!」
拳をブルブルと握りしめながら、政彦が大声を張り上げた。
その瞳には、怒りがありありと浮かんでいて、目が据わっている。
「「ごめんなさい」」
あまりのクラスメイトの怒声に、野川と橋爪は反射的に頭を下げたのだった。
2
「何をしてる?」
突然頭を下げたまま、微動だにしない
野川と橋爪を見下ろしながら、
政彦は困った顔をする。
行動理由が理解出来ないのだ。
「いや、怒ってると思って」
「デバガメ根性で、聞き出そうとしてるから」
野川と橋爪が、恐る恐る顔を上げながら、政彦の顔を見る。
「何故、お前たちに怒らないといけないんだ?
さっきも言ってたが、腹が立つのは愚弟共だ、あの獣(けだもの)共め」
政彦は憎しみのこもった、目で
校舎の三階の教室をカッと睨みつける。
ちなみに三階は1年生の教室がある
これ以上の説明はいるまい。
激しい怒りの感情をあらわにする、政彦を野川と橋爪が不思議なものを見るような目で見ている。
(あの無口で無愛想な太田がここまで感情をあらわにするなんて)
(こりゃめったに見られるもんじゃないな)
動画か写メを取りたくなる、衝動を
野川と橋爪は何とか堪えて、話の再開を待つ。
(政、別にお前が悪いわけじゃないのに)
怒りに震える、親友を憐れみのこもった目で、緒方は見る。
(まぁ、下手したら家は家庭崩壊になってたから、気に病むのは仕方ないか)
物騒な事を心の中で、思いながら
緒方も話の再開をじっと待つ。
「すまない、思い出してると、つい怒りが込み上げてきてな。
話の続きだったな、一週間前の事だ
俺の弟の利紀(としき)の奴が
恒の姉と妹2人と肉体関係にあることが判明したのだ、あいつはセフレと言っていた」
拳を握りしめながら、目を伏せ
政彦は愚弟の悪行を語りだす。
「利紀って、太田の一個下の弟だよな?
でも愚弟共って事はもう1人いるのか?」
衝撃の事実に、驚きながらも、
野川は質問する。
「三つ下に克弘という弟がいる」
すかさず、答えを政彦は返す。
「太田に2人も弟いたとは、知らなかったな。
でその三つ下の弟は何したんだ?
」
「利紀と同じ頃、克弘が恒の母親と叔母と肉体関係を持っている事が判明した、愛人だと、克弘は言っていた」
政彦が吐き捨てるような口調で、
質問に答える。
「「はい?」」
政彦の答えを聞いた、野川と橋爪は
開いた口が塞がらず、そのまま呆然と
する。
そんな3人の会話を端から眺めていた、緒方は。
(もう少し、オブラートな表現の仕方出来ないのか)
と直情径行な親友の行動を心の中で嘆いた。
最後まで読んで頂きありがとうございました。