異端の科学者と忘れられた技術 (凍結)   作:翔馬

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久しぶりの更新です。
どうぞ見ていって下さい



閑話 回想2610年アックスマン事件 その4

西暦2617年UNASA本部

 

「ちょ〜っと待って下さい!!」

 

密室に、悲鳴のような甲高い声が、響き渡る。

 

「うん?」

 

政彦の昔語りを、ジェニファーの大声が遮(さえぎ)る。

 

更に彼女は続けて、バンッと勢いよく、両手で目の前の机を叩く。

 

「どうしたのだ、ミスローレンス?」

 

突然大声を張り上げたジェニファーを、政彦は怪訝(けげん)な顔で見る。

 

「ちょっと確認しても良いですか?」

 

人差し指を突き立てた、ジェニファーが、政彦の方を見て言う。

その眼差しが若干座ってるのは、残念ながら気のせいではない。

 

「何だ?」

 

真剣な眼差しで、自分を見てくるジェニファーに、政彦は身構え居住まいを正す。

 

「弟さんたちが、太田さんのお友達の

お姉さんやお母さん達と、……その、

不純異性交遊をやってたって、事ですか?」

 

ジェニファーは頬を赤らめつつも、丁寧な口調で、政彦に確認をとる。

 

話終えた彼女は、ジッと政彦の顔を見つめたまま、答えを待つ。

 

「その通りだが」

 

政彦は、淡々とジェニファーの問いに答える。

 

「そんな子供の身で……」

 

ジェニファーはそれ以上、何も言えず口を閉じ、こめかみの辺りを抑える。

 

人殺し宣言を聞いて、これ以上驚く事はないと思っていた彼女だったが、政彦はその上を行く。

 

(この人今まで、どんな人生送ってきたの)

 

(知りたい)

 

ジェニファーは、今日会ったばかりの

日本人の青年に、強い興味を持った。

 

 

「ただ、ミスローレンス。

さっきの話には続きがある」

 

 

 

「えっ?」

 

話が終わったと思っていた、ジェニファーは驚いて、目を見開くと、首を政彦の方に向ける。

 

振り向くと政彦は、飲み物を飲んでいる。

 

「続きって、どんな」

 

恐る恐る、ジェニファーが話の先に促す。

 

「利紀については、さっき言った

恒の姉と妹2人と関係を持ったで、間違いないが」

 

政彦は、そこで喋るのを止め、飲み物の入った、コップを机の上に置き、1つ溜め息をつく。

 

 

どうやら、あまり話たくなさそうだ。

 

無論、聡明なジェニファーは、政彦の雰囲気から、何となく察するが好奇心が勝ってるので、気づかないふりをする。

 

「克弘には、続きがあってな

あいつが、関係したのは恒の母親と

叔母だけではないのだ」

 

 

「そうなんですか」

 

冷や汗を掻きながら、ジェニファーは

呟く。

 

 

 

「……」

 

「……」

 

 

(えっこれで終わり?)

 

数分経っても、話を再開しない政彦に、ジェニファーは心の中で突っ込んだ。

 

政彦は、目線を下に落とし、机の上を見ている。

机の上にある、お菓子に目がいってる訳ではない。

単にジェニファーと目を合わせるのが、気まずいのだ。

 

 

「あの〜。

それだけではないって、事は

他にもいるってことですよね」

 

待っていても、話を再開しようとしない政彦に、ついにジェニファーの方から話を切り出す。

 

「そうだ」

 

苦しそうに、答える政彦。

 

「誰とですか?」

 

好奇心いっぱいに、身を乗り出して、ジェニファーは聞く。

 

そんなはしゃいでる、様子を見せられては、政彦になすすべはない。

 

政彦は、恥ずかしいのをこらえながら、続きを語る。

 

「克弘が、関係したのは恒の母親と

叔母、それと……それと祖母と父親だぁー」

 

政彦は、喚めき声で素早くそう言うと、やけ食いとばかりに机の上に置いてる、菓子を鷲掴むと口に豪快に放り込み、バリバリと咀嚼音(そしゃくおん)を立てた。

 




ちょっと短めでした。
この後は、血みどろの展開になっていくので、
軽い会話シーンを追加してみました。
まぁ息抜きみたいなものです。
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