異端の科学者と忘れられた技術 (凍結)   作:翔馬

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それでは後編ですどうぞ 。



第2話密かな来客(後編)

「何と、クローンとはいえ3匹相手にして、無傷どころか、返り血いや返り液すら、浴びてないとは」

 

小町が星野に言われて、慌てて訓練場の政彦を見下ろす。

その目には政彦への称賛がありありと

うかがえる。

 

 

「……星野君に研究を手伝って貰おうと、訪ねにきたが息子の成長を見ることになるとはな、良いところは見れなかったが、頼もしくなったものだ。

一年前にMo手術の適合ベースがないと言われて荒れていたのが、嘘みたいだ」

 

 

小町のとなりで、ハードな訓練を為し遂げたわが子を、慈しみの思いで見つめる。

 

 

「太田博士、あれが人体の一部分だけをMo化させる、IMO(インスタントモザイクオーガン)手術の成果ですか?」

 

 

小町が興奮に体を震わしながら、常彦に問う。

 

強者を見て、血が騒いだのだろう。

武道家の性というやつだ。

 

 

「いや、小町君あれはIMO手術ではないよ。

息子のあれは、君の部下である

ミッシエル副長と同じ、偶然の産物だ」

 

常彦はゆっくりと首を横に振って、

否定する。

 

「偶然の産物ですと……それはいったい?」

 

小町は、常彦が言ってる事が理解できず、再度質問する。

 

 

ふぅ〜、常彦は一つ大きく息を吐くと、視線は訓練場を見下ろしたまま

質問に答えるべく、語りだす。

一年前アメリカのNASAであった

政彦が巻き込まれた事件の事を

 

「IMO手術とは、政彦のあの腕を参考にして造られた技術なのじゃ。

政彦のあのMo化した腕、あれは元々別の人間のものじゃ」

 

「別の人間のもの?それはいったい」

 

小町が唾をゴクンと飲み込む

 

「一年前の事じゃ。アメリカのU-NASAで一人のMo被験者が、変態後暴走する事故いや事件があった。

政彦のあのコアラの腕は、その時死んだ被験者が変態した腕を、政彦に手術で移植したものじゃ」

 

「移植?何故政彦君は移植なんかを」

 

小町が首を傾げる。

 

「慌てるな、小町君。

無断使用を不問にしてくれる礼じゃ

全て話す」

 

常彦は、喋り終わると小町を横目で

チラッと見た後、直ぐに視線を訓練場に戻す

 

 

「一年前、倅政彦はMo手術の適合ベースが一つも存在しなかった。

政彦は、微かな希望にかけて渡米したのじゃ。

アメリカの方がMo手術の技術が進んでおったからの。

もっとも技術面で一番なのは、ドイツじゃが子供を人体実験に使う奴らなど

信用できんと言って、アメリカにしたのじゃ」

 

 

思い出していて、同じ科学者として、

腹が立ったのか常彦の眉間に皺がよる。

 

小町は、口を閉ざし常彦を見続けている。

 

1分ほど過ぎただろうか。

 

常彦がやっと重い口を開く。

 

「アメリカに行った、あやつは

そこで一人の青年に出会った。

アルバルド・ローレンス

コアラのMo手術に成功した被験者で。

後に薬接種後、暴走事件を起こしてしまう。

被害者で、政彦の左腕の提供者じゃ」

 

常彦は、訓練場で3体のテラフォーマーズの死体を見下ろしながら、仁王立ちしている、政彦の異形の腕を指差しながら、昔語りを続けた。

 

決して表沙汰にはされない事件。

 

Mo手術者暴走事件の詳細を

 

それは2617年に起こった。

 




最後まで読んで頂きありがとうございました。
ええ今回の主人公政彦の左腕なんですが、まぁゴキブリどもが死体活用してるし、人類側も活用できるだろ
みたいに思って、こういう設定にしました。
マッドサイエンティストならこれぐらいやるよな多分。
次回からは主人公が何故片腕を移植することになったのか、その原因となった、事件についての話です。
また、タイトルになってSmo手術の詳細も出していくよていです。
それでは、前後編読了お疲れ様です。
次回からは短くなるように、頑張りますので今回はご了承ください。
(-.-)
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