最新話投稿します。
今回長いです
それでは( ^-^)_旦~
アルバルド・ローレンスの 暴走に始まり、研究用の
クローンテラフォーマー
の脱走と続いたUNASAは現在大混乱の最中にあった。
それを起こした、首謀者の1人グレアム・バンディは現在
エド・ゲイシーと共に、1つ
の部屋へと向かっていた
ある目的の為に。
1
「准教授もマメな方だ。
愛人の口封じなど、闘士達に
任せれば良いものを」
目的地へ向かう道すがら、隣 を歩くエドにグレアムは
話しかける。
今2人は広い廊下を並んで
歩いている。
彼らの背後のかなたから、人の悲鳴や人では
ない生物の奇怪な声が聞こ え、たまに足元が揺れたりするが2人は気にせず、歩みを進めている。
「ああ見えて、意外と細か いからなぁ~先生は。
人任せだと、心配なんだろ う。
まぁ体を合わせた相手を
平然と殺せるのは、理解で きないがな」
隣を歩くグレアムの方を
見ながら、エドが言葉を返す
ちなみに、その愛人がダイロンに殺されたことは当然知らない。
「そうか? いらなくなっ たゴミは捨てるだろう。
准教授にとって、彼女との関 係はローレンス教授の後釜 に座るのに、邪魔にしか
ならんからな」
「人をゴミ呼ばわりとは、
言葉が過ぎるぞ、グレアム
仮にも我らの協力者だろう」
エドが、駒の女性を気遣う。
肌を合わせた男に殺されるのを哀れと思ったのだろう。
ふはははっ
突如それを聞いたグレアムが
笑い出す。
普段なら、大声で笑う
グレアムに目を止めるのだろ うが、パニックで周りは
それどころではない。
笑い終えたグレアムが、覗き込むように、見上げながら、友の顔を見る。
「何がおかしい?」
「おかしいさ。
エドが人を人と思ってると はなぁ」
「どういう事だ?」
エドは歩く速度を緩める。
「どういう何も、俺たちの 仕事は人を人と思ってた ら、出来ない仕事だから なぁ。
俺は被験者達をサンプルか
モルモットと思ってる。
でないとこの仕事はやって
られん」
当然とばかりに、グレアム は断言する。
「だってそうだろう
何せ手術した人間の六割は
死ぬんだぜ。
死刑囚に薬打ち込む医師や、絞首刑のボタン押す刑務官達と何が違う?」
「それはそうだが」
グレアムの暴言とも取れる
言葉だが、正論で間違っていないので、エドは反論できず
頷くしかない。
まぁ、この二人の場合、知的で口がうまいグレアムと、
口下手なエドでは、ハナからエドに勝機はないが
「覚えとけよ、エド。
MO手術を施す俺達は、恨まれてるんだ。
手術によって超人的な力を
得られるから、その不満を表 に出さないが、恨んでる
奴らはごまんといるさ。
手術に失敗した者達の遺族 あるいはその恋人、友人 例を上げればきりがない」
皮肉な笑みを浮かべながら、グレアムは首を竦める
「だから、どうせ恨まれる
なら手段を選ぶ必要はない と」
呆れた口調で、エドがグレアムに問うた。
「MO手術は人体実験だ
なら、多少犠牲を出そうが成果を出した方が
良いだろう」
ニヤリとグレアムは笑う。
「その成果が、IMOとLMO
か」
「まぁそういうことだ。
とはいえ、今回はIMOの
被験者は連れて来てないが な。
あれらは目立つんでなぁ」
「確かに、人外の姿の奴らは
潜入には向かんなぁ」
エドはIMO被験者達の姿を 思い出しながら、納得して 頷く。
(触手あったり、甲羅あった りデカい角あったりの
あいつらが、本部に来た時 点で大騒ぎ。
その時点で作戦失敗だな)
「とはいえ、IMO被験者は
無理でもLMO被験者は
いるがな」
「闘士達の中にLMO被験者
がいたのか?」
驚いた声をエドが出した。
「ああ1人だけな。
昆虫型だから、強力だぞ
」
自信たっぷりにグレアムが
言う。
「あっちは、闘士と先生に
任せておけば良いか。
先生も手術を受けた被験者 だしな」
そう言ってエドがふと立ち止まる。
それから少し遅れてグレアムも立ち止まる。
2人の目の前には自動ロッ クの大きな扉が、その扉の 上の壁に特別来賓室と書か れている。
UNASA本部が重要な来客を 迎える時に使う部屋だ。
本部には三部屋ある
そのうちの1つ。
現在使っているのは、3人
VIP1人とその警護の者達2人
「着いたな」
目の前の扉を見ながらエド
が呟く。
「ああ。
行くぞエド、俺達は俺達で 俺達の仕事を果たすぞ」
グレアムはそう言うと
小型の携帯端末を使い扉の ロックを解除しだすのだっ た。
2
「何だお前たちは?!」
ロック解除して、特別来賓室 に入ったグレアムを出迎えたのは、男の罵声だった。
無理もない、この特別来賓 室のロックは内側から鍵を 掛けたら、緊急時などの
一部の例外を除き中の人間 の許可がないと、扉が開かな い仕組みになってるのだ。なのに開いたということは、 不正な手段によるという 事になる。
警戒されて当然だ。
声を荒げてグレアムを罵倒 したのは、UNASAドイツ支 部の支部長だ。
彼はこの特別来賓室にモニターを持ち込み実験を見学 していたのだ。
ひとしきり実験責任者ジェラルドを罵倒したあと通信を 切りこの特別来賓室にこもっていたのだ。
そこへ招かざる客の登場で ある。
なお彼の護衛である2人の
黒服の男達は、スーツの胸元に手を入れて、いつでも拳銃 を撃てるように備えてる。
だが、そんな彼らの警戒態勢 を意に介さずグレアム達は
歩いて支部長の元に近づいて いく。
「君は本部研究員のグレア ム・バンディ君だね
いったい何の用だね」
突然乱入してきた者の正体
がわかった支部長が少し
声をやわらげる、とはいえ
警戒を完全に解くことはしない。
注意深く相手の動向をうか がう。
「光栄ですな。
ドイツ支部長殿が、私の
名をご存知とは」
皮肉たっぷりに仰々しくグレアムはお辞儀する。
「UNASAドイツ支部長の
私が本部の天才研究員を知ら ぬ方がおかしいだろう」
そう言いながら、支部長は 後ろに歩いていく。
直感的にグレアムに危険を
感じたのだ。
「それで何の用だね」
支部長はふんぞり返って、偉そうな感じで言うが、その足 が震えているので台無しで
ある。
「っ!! 」
怯える支部長を案じた
警護の者が、その背に支部長を隠し、グレアムを睨みつけ る」
「何のご用でしょうか」
言葉遣いは丁寧だが、その 目はグレアムを不審者でも
見るように剣呑だ。
いつでも撃てると意思表示
するように、更に懐深くに
右手を入れ、ショルダー
ホルスターの拳銃を握る。
もう1人の警護の者は
入ってきて、一言も発して
いないエドを警戒して見張
っている。
辺りを緊迫した冷たい空気 が包む。
外の喧騒も関係なくこの部 屋だけ、静寂に包まれる。
最もその静寂は嵐の前の
静けさと言えるが。
「私の用は1つです」
奇妙な静寂を破りグレアム
が話す。
支部長とエドを見張って
いない警護の2人がグレア ムに注視する。
その続きに注意深く聞き耳 を立てる。
「支部長あなたの命を頂に あがりました」
丁寧な口調で支部長を指差しながら、グレアムが告げ た。
3
「貴様ぁ!! 」
グレアムの殺人予告に真っ先 に反応したのは、エドを
見張っていないもう1人の
警護の者だった。
彼は懐の拳銃を抜くと
警告なしで、発砲する。
最初の一発がグレアムの
肩を抉り、弾が壁にめり込む 二発目がグレアムの腹を
撃ち抜き、三発目が彼の胸に 当たりそこでグレアムが
大の字に床に倒れ込む。
倒れた後、しばらく体が
ビクビクと波うったが
やがて動かなくなる。
「支部長こちらへ」
自分の背後で怯える支部長 の腕を掴むと、警護の者は
素早く特別来賓室から出よ うとする。
まだもう1人同僚がいるが 支部長の安全が第一だ。
(この二人だけではあるま い。
他にも仲間がいるはず)
支部長を守りながら、警護 の男は周りを注意深く見 る
するとエドと、同僚が戦っ ている。
(薬は使わせん)
先ほどまで、エドを見張って
いたもう1人の警護者は同僚 が発砲したのに、面食らっ たが、見張ってるエドが
MOの変身薬を取り出し
使おうとしてるのに、気づ き慌てて殴りかかった。
距離的に銃で撃つより、 殴った方が早かったのだ。
そのままラッシュでエドに
薬を使わせないようにする。
右左とパンチを打ち、頭、腹と交互に打ち分ける。
高度なボクシングテクニッ クに巨漢のエドはただガー ドを固めるしか手がない。
そんな攻防を繰り広げる
同僚を助けようと、支部長を 守りながら、警護の男は
銃で狙いを付けようとする
が、両者の距離が近いため
うまくエドだけを撃てない。
「俺の事はかまうな
お前は支部長を早く安全な
ところに連れていけ」
エドを殴りながら、同僚に 援護はいらないと告げる。
「だが、1人とはいえ
相手は手術被験者だぞ」
「心配するな。
薬さえ使わせなければただ の人だ。
それに俺がどつき合いで負 けると思うか?! 」
殴りながら、横目で同僚を 見て自信満々に言う。
エドは左ボディを三発食らって、顔をしかめている。
「任務を忘れるな。
支部長の安全確保が最優先 だ。
何度も言わせるな、心配は
いらんマックスの名は伊達
じゃない」
そう言って同僚に今度は
笑顔を見せる。
好戦的な笑みだ、戦いを楽し んでいる余裕が伺える。
「カール、支部長を守れ
俺も後から駆けつける」
黒髪にごつい眉毛の迫力の ある顔で、そう言われたら
カールは頷くしかない。
「わかった。
先に行ってるぞマックス」
そう言って、カールが言って支部長を誘導しようと手を 掴んだ。
「支部長急ぎっ、うぎゃあ あ!!」
支部長の手を掴んだ
カールが突然絶叫し、支部長のから手を離し床を転げ回る
「うぎゃああ!! 」
喉も枯れよとばかりに叫びながら、転げ回る、カールを
訳がわからず、見ていた
支部長はカールの右腕の真ん中辺りに、棘が刺さってい るのに気づく。
「何だあの棘は?」
「私が刺しました。
支部長殿」
支部長の呟きに、答える声 がある。
「なっ!! 」
支部長が聞こえた声に驚く。 彼はその声を聞いた事が
あった。
聞き間違えるはずはない
さっき聞いた声なのだから
だがその声の主は……
「正確には私が投げて
刺したのですがね」
こんな風にそう続けると
声の主は、右手に持っている
棘のような物を、投げる。
「ひっ」
自分に投げられたと思った
支部長は恐怖し声を上げるが、支部長に棘は飛んでこなかった。
飛んでいったのは
「ぐぎゃああぁっ!! 」
拷問でも受けてるような、 悲鳴を上げ、エドを攻めていたマックスが崩れ落ち床に 倒れた。
「良い声で鳴くなぁ、女性と
違って色気にかけるが。
大の大人が子供のように
泣き喚くのも悪くないなぁ」
泣き叫び、転げ回りもがく カールとマックスを見なが ら、ほくそ笑む男。
「馬鹿なカールの銃は
デザートイーグルだぞ
三発も喰らって何故生きて る」
信じられないと目を見開き 支部長は死んだはずの目の 前に立っている男を見る。
「私は植物型の被験者です からね。
これぐらい再生力でどうと でもなりますよ」
死んだはずの男、グレアムが
笑いながら質問に答えた。
撃たれながら、薬を摂取して いたグレアムは死んだふりをし、隙をついて飛び道具で 警護者達を奇襲したのだ。彼が使った飛び道具は彼が 受けたMO手術によって得た特 性によってもたらされた物
主にオーストラリアに生え
疑いもなく毒樹と呼ばれる
樹がある。
この木が装備している、針状
の毒棘に触れようものなら
強烈な酸をスプレーで噴射
されたような激痛を覚えるという。
その痛みの酷烈さは凄まじ く、病院まで30分かか る時間に耐えられず自殺
した者もある。
中でもある人はうっかりし てその毒樹の葉で用便後の
尻を拭き、炸裂したように始 まった激痛に錯乱して、持っていた銃で自殺した実例
もある。
この毒樹の恐ろしさはもう一つある。
それは毒が長時間続くとい う事である。
普通二年間もその毒痛が
持続し、ある研究者によると二十年以上も余毒が退かない。
また標本にした百年以上の前の樹の葉でも触れると刺したという記録も残っている。
最悪の毒草とも呼ばれ恐れられている。
それはオーストラリア北東部に分布する、イラクサ科の草本。学名はデンドロクニド・モロイデス
スティンガーとも呼ばれる。
「さて支部長次はあなたの
番だ。
究極の痛みを味わって貰おう」
グレアム・バンディ アメ リカ
24歳 ♂ 172センチ
52キロ
MO手術(不完全変態手術) 植物型 イラク科
ギンピ・ギンピ
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ここでお詫びを1つ
RMO手術と略していたレジェンドモザイクオーガン手術
レジェンドのスペルはLでした
間違えてしまいました
お詫び致します。
今回からはLMOと呼称しておりますご了承下さい。
ありがとうございました(^ー^)