魔法少女育成計画 Star Guardians 作:エクラ=レイ
第一話 魔法少女
アークス…宇宙を脅かす存在であるダーカー及びダークファルスの殲滅や種の保存を目的とした、オラクル船団内の組織。その中のアークスシップの一隻に彼は居た。
「ペルソナとかの強襲はあるといってもこう大きな出来事がないと暇だな…」
アークス内の特殊な役職守護輝士、その二人のうちの一人、名を斬剣と言う。彼は今、オメガでの一連の騒動を終えダークファルスの襲撃はあるにせよある程度平和になった世界で、次の仕事へ向け体を休めていた。
「ま、アークスが暇になるってことはそれなりに今は平和ってことだ。いい事いい事…」
だが現実は甘くない、マイルームのバルコニーのロングチェアでくつろいでいると守護輝士直属のオペレーターシエラからインカムへ通信が入った。
「斬剣さん地球のことで少し気になることがあるので艦橋へ来てください」
「なんだ?また風呂でも覗いてんのか?」
「違いますっ!」
斬剣が冗談でシエラをいじるとシエラは怒った。どうやら真剣な話らしい。
「分かった分かった、すぐに行く」
怒ったシエラをなだめると斬剣は事の詳細を聞くため艦橋へ走った。
こうもトラブルに巻き込まれるのは守護輝士が故なのだろうか……。
〜A.P 242年2月10日 アークスシップ 艦橋〜
「来たぞシエラ、それで?詳細を教えてくれ」
「はい、結論から言うとダーカー因子のような反応が地球で検出されました。それも少量ではなくある程度の量が」
「"ような"ってなんだ?ダーカー因子じゃないのか?」
「はい、大部分の構成はダーカー因子と同じなんですが…微妙に違うところがあるというか……」
シエラの歯切れが悪い、それほどに異常なことなのだろうか?という疑問を頭の隅に思っていると、シエラの隣に立っていたシャオが口を開いた。
「少なくとも言えることはダーカー因子が何らかの原因で変異したということだね。そして何故かそれは地球にある」
「つまりそれが何か、なぜ地球にあるのか調べてこいってことだな?シャオ」
「そういう事になるね。それともう一つこれを見てほしい」
シャオはそう言うと一つの写真が写ったタブを大きくモニターに映した。その画面には竜騎士のような少女がトラックを受け止めている様子や、魔女のような少女が車の運転手に注意している様子など、他にも犬のような少女、二人組の天使などが映っていた。
「なんだこれ、コスプレイベントかなんかか?」
どう見てもコスプレにしか見えない。これがオラクルの市街地やアークスロビーで撮られた写真ならまだあり得ただろう。だがこれはどう見ても地球で撮られた写真だ。周りの景色でわかる。
「ダーカー因子のような反応が検出された場所では魔法少女が人助けをしているっていう噂が流れているらしいんだ。僕は彼女たちのことを本当の魔法少女だと思っている」
「はぁ?エーテル能力者じゃなくてか?」
斬剣はこの少女たちをエーテルの能力者だと思っていた。だがシャオの口ぶりではエーテル能力者では無いように聞こえる。
「はい、この人達からはエーテルともフォトンとも違う…でも同質の力が検出されました」
シエラがモニターにグラフを映し出す。どうやらフォトンとエーテル、そして魔法少女の力を比べたグラフのようだ。このグラフから魔法少女の力はエーテルというよりもフォトンに近い力ということがわかる。
ダーカー因子が変異したと思われるものが出たと思ったら今度はエーテルともフォトンとも違うけれども同質の物と来たか、もう良く分からなくなってきた。
「斬剣、君にはこの魔法少女についても調べてきてほしい場所は日本のN市だ」
「わかった、ここで話していても分からなくなってくるだけだしな…シエラ、キャンプシップを手配してくれ。すぐに出る」
「分かりました。すぐに手配しますね」
「あぁ、じゃあ行ってくる!」
艦橋を後にし、ゲートエリアのスペースゲートからキャンプシップへ飛び乗る。
「行き先は惑星地球、到着座標は…これでいいか」
音声入力で行き先を指定そしてシャオから聞いた座標を入力する。あとはマニュアルモードに変えない限りオートで指定した地点まで行ってくれる。俺は持ち物の整理などをしながら到着まで暇を潰した。
お読みいただきありがとうございました。自分はだんだん忙しくなるので投稿頻度はまちまちですがよろしくお願いいたします。
前書きにも書いたように文が至らないところが多々ありますのでアドバンスなど教えていただけると幸いです。