魔法少女育成計画 Star Guardians   作:エクラ=レイ

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皆さんごきげんようレイです。
5ヶ月ぶり第三話の投稿です、これからも更新ペースは不定期で間が開くこともあるかもしれませんが今回も初心者の駄文に付き合ってもらえると幸いです。


第三話 出撃

〜A.P 242年2月11日 アークスシップ艦橋〜

 

 

 

魔法少女達と邂逅し、アークスシップへ戻ってきた斬剣。今、彼は魔法少女達が"悪魔"と呼んでいたエネミーの解析が終わるのを待っていた。

 

「解析完了しました」

 

前面のモニターに多量の情報が映し出される。シエラはその情報を瞬時に重要な順番に並び替え大きく映し出した。

 

「この感じはやっぱり…あの反応は黒いのからってことでいいな」

 

「はい、悪魔と呼ばれていたエネミーからダーカー因子に近いものが検出されたということで間違いなさそうです」

 

どうあってもダーカー因子が関係している可能性がある。アークスとして関わらないわけにはいかない。

 

「取り敢えずこちらでさらに解析は進めておく。斬剣、君には引き続き悪魔の調査と魔法少女との接触を続けてほしい。一度実際に会っている君ならわかっているだろう?彼女たちはただ人助けをしているってわけじゃ無いみたいだ」

 

「あぁ、あの警戒されたときの顔を見りゃわかる。少なくとも何かはあるだろうな……。分かった、準備したら出る。シエラ、キャンプシップの手配を」

 

「了解しました!」

 

斬剣が艦橋を出ようと背を向けたとき、シャオが付け足してこう言った。

 

「おっと、言い忘れるところだった。魔法少女達のデータもほしい。ま、戦闘するわけにもいかないから……。体に触れるか握手でもしてくれたらスキャンできるだろう。頼んだよ」

 

「分かった。どっかのタイミングで握手でもすりゃいいんだな」

 

そう言うと斬剣は艦橋を出て消耗品の補充をするためにショップエリアへ向かった。

 

 

 

 

 

〜アークスシップ ショップエリア〜

 

「マグに食わせるモノメイトと……テレパイプ…スターにムーンアトマイザー………っとこんなもんかな?」

 

「あ、斬剣!何してるの?」

 

斬剣が買い物をしていると一人の少女が話しかけてきた。

 

「よぉマトイ、ちょっと地球に用事があってな。その準備だ」

 

彼女の名前はマトイ。斬剣と同じ守護輝士で特殊な任務やダークファルスとの戦闘を一緒にこなす事もしばしばある。

 

「地球に行くの?私もついて行っていいかな?」

 

今から地球へ任務に行くことを聞くとマトイはキラキラとした目で斬剣のことを見た。今から行くのは特殊な任務だが守護輝士であるマトイを連れて行くのは問題ない本来ならば……。

 

「いや、お前ペルソナ出てきてからやっと私の出番だとか言ってダーカー因子溜め込みすぎて出撃禁止令フィリアさんから出されてなかったっけ?」

 

「う……でも…」

 

「でもじゃねぇよ……またコールドスリープしたいのか?」

 

「はぁい…ごめんなさい…」

 

「分かればよろしい、じゃ行ってくる」

 

そう言い、行ってらっしゃいと手を振るマトイを背に斬剣はキャンプシップに乗り込み地球へと向かった。

 

 

 

 

 

 

〜A.D 2029年2月11日 惑星地球 N市〜

 

「よっ…と」

 

N市へ降り立った斬剣はマップを確認する。マップには魔法少女の力の反応があるところに赤い印が表示されていた、その中でも沢山の反応が集まっている所があった。チームでも組んで活動しているのだろうか、なるべく多くの魔法少女と関わったほうが情報が集まると考えた斬剣はそこへ向かって走り出した。

 

__________________________

 

 

 

一番最初に悪魔と対峙したスノーホワイトとラ・ピュセルがファヴへそのことを伝えてから少しして、緊急でチャットルームが開放され他の魔法少女にも情報が共有された。

 

「そういうことだから今は戦闘に自身がある人以外は悪魔を見つけたら逃げてほしいぽん。今、対処するための手段を準備しているぽん。それまでのお願いだぽん」

 

「悪魔が逃げたから外に出るときは気をつけてって、それじゃあ魔法少女を減らす件はどうなるのよ」

 

5人の魔法少女チームのリーダールーラが口を挟む。それに対しファヴはこう答えた。

 

 

「それは予定通り一週間でやるぽん。延期なんてしている暇はないぽん」

 

「……戦闘向きじゃない魔法の魔法少女が不利なんじゃないかしら」

 

「「そうだそうだー!」」

 

双子の魔法少女ミナエル、ユナエルが騒ぎ立てる。

 

「魔法少女に有利不利もないぽん。機転を利かせて状況に対応するのが魔法少女だぽん。ま、そういうことだからシーユーだぽん」

 

それに対しファヴは適当なことを言って流し消えてしまった。チャットルームが閉じられ不満そうなルーラ達。今後のことを相談するためリーダーであるルーラが口を開いた。

 

「はぁ……取り敢えず外に出てキャンディを集めるわよ」

 

「外には悪魔がいるかもしれないのに…?」

 

ルーラの隣に座っているスク水を着た魔法少女スイムスイムが口を挟む。それに便乗するかのように双子が騒ぎ始めた。

 

「うるさいっ!キャンディを稼がなかったら結局脱落して死んじゃうでしょ。そんなこともわからないのかこのバカ共!」

 

「で、でも…私達で戦える人居ないよ……?万が一悪魔に会っちゃったらどうするの…?」

 

ルーラに反論する犬耳魔法少女のたま、だがその意見もルーラには届かずキャンディを集めに外に出ることとなった。

彼女達の拠点とする寺の周りに不穏な影が現れたことを知らずに……。

 

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。アドバイスや感想など書いていただけるとモチベーションに繋がります
次の話の投稿も不定期ですがこれからもご愛読のほどよろしくお願いいたします。

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