クールビューティーな紗夜さんを返して(涙)   作:黒ハム

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とある普通の一日

 今日は俺、冬木慧人の一日を紹介しよう。え?興味ない?まぁまぁそう言わずに。

 午前5時。起床。

 

「今日もいい朝だ」

 

 両親は共働きで割と忙しいって言うやつなので、朝は自分で昼の弁当と朝食を作る。起き損ねたら昼は購買だ。

 

 

 午前6時。出発。

 

「行ってきまーす」

 

 1時間で弁当、朝食作り、朝食食べる、着替えなどの支度を済ませて出て行く。まぁ、雨や雪が降ったら朝練なしだからここまで急ぐ必要ないんだけど今日は晴。さっさと行こう。

 ちなみに学校へはジョギングで行く。まぁ、言うて5,6kmだし。自転車はガチでギリギリの時しか使わない。

 

 

 午前7時。朝練開始。

 

「お願いしまーす」

 

 ストレッチをして朝練開始。最初はボールを使った練習をメインに行っている。

 

「じゃあ、そろそろ行くぞ」

『『『おぉーっ』』』

 

 午前7時40分くらい。大体いつもこの時間から俺たちのランニングがスタートする。1周(?)約10kmくらい。ガチで走れば30分くらいで帰ってこれるようにはなった。朝のSHRが8時45分から始まるので1時間かけたら遅刻まで一直線という鬼仕様である。

 と言っても新入生が多い4月とかなれない間は走り出す時間を早めるから、このランニングで遅刻者が出たケースはほとんどない。

 そして花咲川女子学園付近まで全力ダッシュ。この時点で足の速いやつと遅いやつとかで分かれがちになるがまぁ、あれだ。なんとかなるってやつだ。全力ダッシュと言いつつある程度は統率がとれるよう、先頭である俺とキャプテンが調節してる。

 と、そんなこんなしている間に花咲川女子学園が見えてくるので少しペースダウンをする。

 

「あ、慧人さんだ!おーい!」

 

 すると前方の方で手を振ってくる女の子……頭にある二つの山というかあれから……

 

「香澄。多分冬木先輩ランニング中だぞ」

「そうなの有咲?」

 

 戸山香澄。ガールズバンドPoppin'Partyのリーダーでボーカル兼ギター。行動的でポジティブなのはいいが……多分アホの子だ。少なくとも俺はそう思ってる。髪の二つの山はネコ耳ではなく星をイメージしたらしい。

 

「じゃあ頑張ってねー!慧人さん!」

「頑張れよー」

 

 もう一人は市ヶ谷有咲。香澄と同じくガールズバンドPoppin'Partyに所属し、キーボード担当。一言で言うならツンデレインドア派お嬢様ってところだ。

 二人に軽く手を振っておく。全く、朝から香澄と有咲の二人の後輩に応援されるなんて……

 

『テメェばかり……!』

『羨ましい……!』

「じゃあな!」

 

 嫉妬の炎に焼かれそうになるので走るスピードを上げて逃げることにする。

 

「おぉっ!相変わらず私たちと会うと、走るの速くなるよね!」

「そうだな…………お疲れ様です」

 

 そんな感じで、何人かの女子たちとすれ違いながら羽丘の方へと走って行く。まぁ、彼らの嫉妬も何人かの女子を見ると収まったよう……ふぅ。まだマシだったか。

 

「あ、けーとさんだ~お~い」

 

 そう思うと次のこのゆったりとした声……あ、

 

「…………慧人さん」

 

 そしてこのぶっきらぼうな感じ。

 

「モカと蘭か」

 

 青葉モカ。ガールズバンドAfterglowのギター担当。興味あることはとことん、興味ないことは一切のマイペース。ちなみに俺より大食いなのでコイツにはご飯をごちそうしたくない。

 美竹蘭。同じくガールズバンドAfterglowのギターとボーカル担当。黒髪に赤メッシュを入れており、ぶっきらぼうな話し方からヤバい人かと思ったがそんなことない。ちなみにツンデレ。

 後方との距離が少し空いたのでその場で足踏みして二人と話す。

 

「よく走っていますな~今度ひーちゃんも誘ってあげてよ~」

「ひまりを?どうして?」

「最近太ったらしいよ~」

 

 …………しばらくそういう話は遠慮したかったなぁ……。もうね、ダイエットとかね?ね?

 

「……それは言い過ぎ。それと慧人さん」

「何?」

「……後ろ」

 

 後ろ?そう言われて振り返ると……

 

『冬木ぃぃぃいいいっ!』

『何話してんじゃこのやろぉぉっ!』

「うわっ!もうすぐそこかよ!じゃあな!お前ら!」

「ばいばーい~」

「…………また」

 

 大体朝のランニング。知り合いと会うといつもこれである。会わなければもっと平和に終わる。まぁでも。こちらから話さない以上、向こうから何もなければスルーなのであれだが……とりあえず今は逃げろ。

 

 

 午前8時30分。

 学校に何とか戻り、荷物を持ってそのまま教室へと飛び込む。

 大体のサッカー部は朝のSHR中は上のカッターシャツなり制服を着ていない。汗をかいてるのでタオルで拭いたり、うちわなどを扇いで乾かしている。その姿は夏だろうが冬だろうが変わらない。まぁ、半男子校になっており、担任も甘いのでその辺は許されている。よかったよかった。

 

 

 そして授業。授業中は真面目に受けるか寝るかどちらかである。

 

 

 昼休み。

 

「でさぁ……」

「はいはい」

「…………」

 

 サッカー部のうち二人。しかも、『女子と話しても嫉妬しない』系の貴重な二人とクラスが同じなのでそいつらと飯を食う。こいつらだけは、前の花音や千聖のL○NE然り、今朝のアレ然りで追いかけてくるような事はせず、淡々と自分のペースで走っている。

 

「そういや文化祭もそろそろだな」

「…………」

「あーあれな。今年もどうせやるんだろ?」

 

 虎南高校文化祭。まぁ、いい思い出があるわけでもないが……全部平日にやらず土曜日もやるって選択をした学校側を褒めたい。何故か?いや、文化祭なのに男ばっかとか絵的に嫌じゃん。

 

「…………それが終われば大会」

「だな~やっべ、シフト調整しねぇと」

「まだ言ってなかったのかよ……」

 

 俺はこの前、言っておいた。

 まぁ、まだ少し先ではあるが早めに言っておくに超したことはないからな。うちは割と忙しいし……まりなさん。すみません。多分この穴埋めはいつかきっとします。

 

「…………それにテストもある」

「行事が重なりすぎだろ……」

「テストは行事じゃねぇだろ」

 

 とこんな感じで話しているうちに昼は終わっていく。

 

 

 午後。お腹も膨れ、心地よい気分で居眠りをする。紗夜さんに頼ればテストは安心……ぐぅ。

 

 

 放課後。今日はバイトであるので一直線にCiRCLEを目指す。

 

「お疲れ様でーす」

「お疲れ様冬木くん。今日もよろしくね」

「はーい」

「そう言えば明日の放課後なんだけんど空いてたりしないかな?」

「明日ですか?」

 

 明日……あ、部活か。まぁいいや。

 

「空いてますよ」

「良かったぁ」

「でも何でですか?」

「ほら、前々から言ってたじゃない。『さーくる合同ライブ』の件。あれの第一回の打ち合わせをするからCiRCLE代表として私たちが参加するんだよ」

「……え?俺も代表なんですか?」

「冬木くんは合同ライブをする五バンド、Poppin' Party、Afterglow、Pastel*Palette、Roselia、ハロー、ハッピーワールド!の全メンバーと顔見知りだし、ある程度の仲だからね。納得の抜擢だと思うよ」

「そうですか……」

 

 何だろう。頭の中で何人かまともそうなヤツをピックアップしたけど……あの人たち割と流されやすいからな……いやほんとマジで。流す……というか、面子が濃すぎるんだよ……え?アイツらが一同に会すると?それは地獄ですか?

 

「司会は誰がやるんですか?」

「言い出しっぺの香澄ちゃんたちじゃないかな」

 

 あ、終わったな。

 

「機材運んできます」

 

 とりあえず、機材を運んでセッティング。結構こういうことは強くなった。

 このCiRCLEでやっていて得られたものは、女神を見つけたことを除けばこの音楽機材に強くなったことだろう(ただし、誰も弾けるとは言っていない)。

 後は客をさばき、トラブルをさばき、面倒な客をさばき……何だか忙しいな!うん。

 

 

 バイト終わり。

 

「お疲れ様」

「さ、紗夜さん……!」

 

 今日は紗夜さんが待っていてくれました。やはり神ですかあなたは?

 

「明日の会議は参加しますか?」

「させられますよ」

「それはよかったです」

 

 とりとめもない話をしながら彼女を家に送る。

 いやぁ、今日は有意義な一日だったな!

 有意義かどうかを決める要素は神に会えるか会えないかだよな!うん!




ガルパピコネタも入れていこう。
ネタ……募集してみるか?募集したら来るのか?
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