クールビューティーな紗夜さんを返して(涙)   作:黒ハム

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本日、8月25日はリサ姐の誕生日。おめでとー!
ということで、どうぞ。


リサ姐の誕生日

 8月24日の夕方。Roseliaの一人を除く全員が俺の家に集まっていた。

 

「……急に押しかけて何用でしょう?」

 

 昼間。友希那さんから、『今日、冬木の家に集まるわ』とL○NEが来た。『部活があるんだけど?』と返したら未読スルーされたので部活をサボることにした。べ、別にすまないとは思わないぞ?……でも、集まるって……いや、CiRCLEとかでいいじゃん。何で俺の家なんだよ。

 

「冬木。明日が何の日か分かるかしら」

 

 で、集まったのは友希那さん、紗夜さん、りんさん、あこちゃんの四人。リサ姐が居ないのを不思議に思いつつも、きっとバイトとか用事なんだろうということでスルーしておく。

 

「明日ですか?」

 

 明日だと?別に祝祭日じゃないし……あ。

 

「分かりました。即席ラーメン記念日ですね」

「「「え?」」」

「あ、おねーちゃんが言ってたよ!明日はラーメンの日だからラーメン食べるんだぁ!って」

 

 さすが巴だ。ラーメン好きだから知っていたのか。

 

「って、違うわよ」

「いや、8月25日は即席ラーメン記念日のはずですよ」

「いえ、私たちが求めていた答えと違うって話です」

「えぇ……じゃあ、あれですよ。東京国際空港開港記念日です」

「「「違う」」」

「むむ……?」

 

 おかしい……えっと他には確か……。

 

「ウルグアイの独立記念日ですか?」

「「「記念日から離れて」」」

 

 と女子四人から総ツッコミを喰らった。……いやね?だって、これくらいしか思いつかなかったし……

 

「なるほど。そういうことでしたか」

「えぇ。ようやく分かった?」

「もちろん。かの有名なドイツの哲学者、フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェさんが亡くなられた日ですね」

「「「……誰?」」」

「そう言われていますけど、求めている答えと違います」

 

 ふむ……

 

「ギブアップです」

「……逆に、よくそんなに知ってますね……」

「あこ、全然分かんなかった……」

「私もよ。一個も知らなかったわ」

「……慧人さん。さてはわざとやっていますか?」

「わざと?」

「えぇ。答えを知っていて、こうやってわざと遠回りしていると」

「いや、誰がそんなめんどくせぇことするんですか?」

「誕生日よ」

「誕生日?誰のですか?」

「リサの誕生日よ」

「へぇー…………えぇっ!?マジで?」

「「「…………」」」

 

 うわぁーすげぇ冷たい目……そっかぁ……明日はリサ姐の誕生日だったかぁ……

 

「最低ね。あなた、それでもRoseliaに最初から関わってきたの?」

「全くです。慧人さんには失望を隠せません」

「いやぁ……その……」

「……酷いです……今井さん可哀想……」

「そうだよ!リサ姉に謝ってよ!」

「……ごめんなさい……心の底からごめんなさい……」

 

 心の中でも謝っておく……謝っておくが言い訳を一つ。いや、聞いたことないんだもん知ってるわけないじゃん。後、リサ姐って実は君たち四人より遙かに付き合い短いんだよ?Roseliaって一括りにしているけどさ、半年以上付き合った長さが違うから……あ、ダメみたいですね。すみません。反省してます。

 

「で?それを俺に伝えてどうしろ……あ、はい。すみません。今察しましたごめんなさい」

 

 色々と察しました。はい。そうだね。何でリサ姐がここにいないかよく分かりました。

 後、四人からの株が下がったことも察しました。……元からそんな下がるような株あったっけ?

 

「……はい。とりあえず、色々と察しましたが、具体的に何をするのか教えていただけるとマジでありがたいです」

「そうね。ならプランを説明しましょうか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 で、翌日。8月25日夜。俺の家にRoselia大集合である。何故俺の家なのか聞かれたら……まぁ、俺の家が一番都合がよかったからだ。理由は後で分かる。

 

「お邪魔しまーす」

「リサ姐。こんばんは」

「あれ?アタシが最後?ごめんね。待たせちゃった?」

「いいですよ。まだ時間前ですし、さぁ、上がってください」

「分かった☆」

 

 リサ姐は、彼女に送った集合時間の5分前に到着する。見た目に反して律儀な彼女であれば時間前には来ると思っていたが……さすが友希那さんの読みだな。

 そしてリサ姐がリビングへと続く扉を開けると、

 

 パァン!パァン!

 

「「「誕生日おめでとう!((おめでとうございます))」」」

 

 鳴り響くクラッカーの音。それを受けたリサ姐は、

 

「ありがと~!皆!」

 

 予想通りの返しかな。この感じだと乗ってくれた感じはするけど……本番はここからだからな。

 

「誕生日おめでとうございます、リサ姐。さぁ、どうぞ。こちらにお座りください」

 

 リサ姐を席に誘導する。すると、出来たての料理たちが並んでいる。まぁ、並べたの俺たちだけど。

 

「では、先にご飯にしましょうか」

「そうですね……出来たてですし……」

「筑前煮に酢の物……アタシの好きな物がメインなんだね!」

「だってリサが今日の主役なのよ。当然じゃない」

「じゃあ、せーの!」

「「「いただきます!」」」

 

 ということで俺たち五人も各々の席について食べる。

 

「リサ姐。まずは筑前煮から食べてください」

「おっと?慧人くんがそこまで言うって事は……?」

「さぁ?どうでしょうね?」

「じゃあ、お言葉に甘えて、いただくね~」

 

 さてさて、リサ姐は気付くかな?

 

(ん?何だろう?このサトイモとか他の具材も……大きさがバラバラ?)

 

 一口食べるリサ姐。

 

「ん~美味しいね……でも。これ、慧人くんが作ったわけじゃないよね?」

「やっぱり、バレますよね……では問題。俺は最低限しか手を出していません。じゃあ、誰がこれを作ったんでしょうか?」

 

 そう言ってリサ姐は他の四人を見渡すと……明らかに一人、ほっとして、嬉しそうにしている人物がいた。

 

「う、嘘……まさか友希那が……?」

「……えぇ、そうよ」

 

 するとリサ姐が感動し始めた……え?ちょっ、早くない?最初のサプライズから感動って……いやまぁ、一番驚くとは思ったけどさ?スタートからクライマックスなんだけどどうしよ。

 

「ご、ごめんね……だって友希那がアタシのために作ってくれたなんて……」

「……ふふっ。喜んでくれてよかったわ」

 

 昨日のプランで言われて、全部やってみて一番大変だったこと。それは『湊友希那が筑前煮を作ること』である。湊友希那の料理のレベルはヤバい。ゲテモノを生み出すとかそういう意味のヤバいじゃなくて、単純に下手くそなのだ。包丁すらまともに握れないレベルである。そのレベルの人間に教えながら料理をすることは生憎、リサ姐を除く残りの三人には出来なかった。……まぁ、あのレベルは俺でもキツかったし、リサ姐でもキツイと思うけど。だからこそ、俺に白羽の矢が立てられた。……他にも、俺が抜擢された理由はあったのだがそれはおいておこう。

 で、これはリサ姐の予想を越え感動させる一番の方法だと友希那さんが自信を持って言っていた……結果はこの現状である。

 

「うぅ~……友希那ぁっ……!」

「もう……早すぎるわよ」

 

 とりあえずマジで感動して友希那さんに抱きついているリサ姐を見ながら、俺たち残りの四人は……

 

「……どうしましょう。アレが最初って……」

「で、ですよね……絶対に超えられないです……」

「ど、どうしよ……だ、大丈夫かな?」

「まぁ、これは最初にやる必要があった以上しょうがないですよ……もうどうにでもなれですね」

 

 だって、サプライズにするために友希那さんが作ってることを見つかってはならない。かといって、遅くすれば他の料理が冷めたりする。結果、最初にやるしかなかったのだ。

 とりあえず、この後に自分たちのプレゼントを渡すのがあるんですけど?と思う中、微笑ましくその光景を見ていた。まぁ、あのリサ姐が弱いところを見せるのは珍しいからなぁ……。

 そんな食事も終わっていく。……何だろうね。友希那さんに甘えるリサ姐っていう物凄いレアな光景が見れて良かった良かった。……いや、トップバッターハードルあげすぎ。勝てる気は最初からなかったけどさ。

 

「先にプレゼントを渡しておきましょうか」

「そ、そうですね……」

「へーい……」

「いやテンション上げていこうよ皆!」

「順番は予定通りに。ということで今井さん。私から」

「えーっとこれは……クッキーだね!」

「えぇ。いつももらっていましたし、頑張って作ってみました」

「ありがと~!紗夜~!」

「これは私とあこちゃんから……」

「二人で選んだんだよ!」

「ぬいぐるみだね~んー!大切にするよ!二人とも!」

 

 紗夜さんとりんさん、あこちゃんから渡し終える。……はぁ、最後が絶対ハードルが高いって理由で俺になってる。なるほど。俺なら失敗してもいいと……そうですね。はい。

 

「さてさて~トリの慧人くんは何をくれるのかな~?」

「……はぁ。はい。コレです」

 

 ということで小さな紙袋を渡す。

 

「中身はなにかな~」

「期待しないでください」

「もう~そんなこと言って~……おぉ……!猫だね。羊毛フェルトってやつかな?」

「その通りです」

「す、凄い完成度……もしかして慧人くんって手芸も?」

「まぁ、裁縫とかその辺も得意分野ですからね」

「……可愛らしいにゃーちゃんね」

「えぇ……本当に可愛らしい」

「え?けー兄ってこういうのも作れたの?」

「なわけ。昨日初めて挑戦したわ」

「……じゃあ、これは……」

「お前らが帰った後、ダッシュでセットを買いに行って、美咲に電話越しに教えてもらいながら作った」

 

 おかげで納得いくものが出来たのは今朝だった。コイツの前の残骸が数体、俺の部屋に転がっていたりする。

 ……ッチ。一週間早けりゃ、もう少しサイズもでかくできただろうがあの小さなやつで限界だわ。

 

「つまり……?」

「初心者が作ったもんだから、期待しないでくれってことだよ」

「い、いやいや。これ、絶対上手いって!」

 

 まぁ、美咲に一応送ったらオッケーもらってたしいいかなって……というか、そのせいで割と寝不足である。

 

「ありがとね!大切にするよ!」

「ん」

 

 とりあえずプレゼントを渡すのは終了。後は……

 

「ケーキか」

「おぉっ!ケーキまで!」

「どうぞ。こちらです」

「凄いね~もしかして、コレも手作り?」

「えぇ。基本的には俺が、デコレーションは四人に任せました」

「……頑張ったわ」

「皆さんと楽しく作れたかと」

「うぅ……面白そうだからアタシも混ぜてほしかったぁ……」

「今井さんへのサプライズなんですから……」

「食べようよリサ姉!」

「だね!あ、その前に写真撮っていい?」

 

 写真も撮り、食べ始める……まぁ、何だろう?盛り上がったからよかったってことで。

 この後は片付けを軽くしてから、帰宅。彼女たちを家に送り届けるのであった。

 リサ姐も満足してくれて良かったが……さすがに前日に言われてここまで疲れた。いやね?アレだよ。もう少し早く言ってくれ……。




というわけでリサ姐の誕生日回でした。

誕生日回……まぁ、リサ姐やったし、紗夜さんと千聖は多分やるだろうけど他の子たちはどうしようか……。
Roseliaの三人はどうしようね?
残りは更にやるか分からない。
RASとMorfonicaはまだやれない(慧人くんが関わっていないから)。
やってほしかったら言ってください。何か考えると思います。
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