クールビューティーな紗夜さんを返して(涙)   作:黒ハム

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タイトル通りです。前半はガルパピコそのまま。後半は……

高評価ありがとうございます!
感想もありがとうございます!


スカイダイビング with ハロハピ

 皆様は平日の放課後。部活動で走っている最中に見知った黒服さんたちに囲まれドナドナされて。気が付けば空を飛んでいることはありますか?

 

「…………いや何処だよここ!」

「空よ!」

「…………」

「わぁーい!」

「ふえぇ……!」

「あははー……」

 

 俺はあります。しかもご丁寧に何か装備がつけられているが……なるほど。これはスカイダイビングと呼ばれるやつでは?

 後、空は知ってたけどさ。高度とか場所とか知りたかった。ここ日本上空だよね?地面に着いたら海外とか未開の地とか言わないよね?

 

「それにしても楽しいわね!」

「あーよく見ると結構高い……」

「誰か現状の説明を求む」

「ライブやるって聞いてたのに、どうして私たちスカイダイビングしてるのぉ……?」

 

 なるほど。そういうことか。

 

「ハロハピスカイライブよ!」

「「「ハロハピスカイライブ?」」」

「…………」

「私、空を飛びながら演奏できたら楽しいかなーって思ったの」

 

 ……思うことの次元も違えばそれを実行できる行動力の次元も違う。流石弦巻家。

 

「そういうことは飛び降りる前に教えてほしかったなー」

「ライブするんだろ?何で俺巻き込まれているんだ?」

「お客さん兼カメラマンよ!」

「カメラねぇけど!?」

 

 カメラがないカメラマンって、ギターを持ってないギタリストみたいじゃないか。

 

「ねぇこころん。はぐみたち楽器持ってこなかったよー?」

「はぐみちゃん!?もう順応している!?」

「諦めろ花音。いつものことじゃないか」

「冬木さん!?それはただの諦めですよ!?」

 

 諦め上等。もうあれだ。うん。諦めた方が楽。

 

「ミッシェルー!リュックの紐を引いてみて」

「え?これかなーえい」

 

 するとミッシェル(美咲)の背負っていた大きなリュックから楽器と後カメラが出てきた。

 

「わわっ!?私たちの楽器とカメラが!?」

「いや、花音の場合、スティックしかないだろ」

「そうなのよ。でも、ドラムセットはそのリュックに入らなかったわ」

 

((もしかして、入るんだったら持ってきたの?))

 

「ふえええええぇぇぇ!?」

「空を飛びながら演奏だなんて。こころんはいっつも凄いことを考えるよね」

「ほんと、いつも凄い(ぶっ飛んだ)ことを考えているな」

「うーん。はぐみ、この状態でも上手く弾けるかな?ねぇー薫くん」

 

 と、ここで気付いた。そう言えば薫さんの声を俺は未だに聞いていないと。

 

「薫くん?ねぇ!薫くんが笑顔のまま気絶してる!」

「えぇぇっ!?」

「寝たら死ぬぞー」

「いや、雪山じゃないんだから」

「でもここで寝たら死ぬんじゃね?」

「……確かに」

「薫くん!目を覚ましてよ薫くん!」

 

 と、はぐみの必死な声が届いたのか薫さんは目を覚ました。

 

「あ、ああおはようはぐみ。今日も弾けるような笑顔だね。お、おやここは?あ、ああ。私たちは天使になってしまったのかい?」

 

 ……この人あれか。高所恐怖症か。……南無三。

 

「しっかし、こころの考えることはいつも無茶苦茶だね。これじゃ身体が足りな……っとと」

「ホントだよ。ツッコミに疲れるんだよ」

 

((いや、あなたはどちらかと言うとボケなんだけど……))

 

「じゃあ、準備はいいかしら?行くわよ。笑顔のオーケストラ!」

 

 ということで何か本当に演奏が始まった。まぁ、楽器までこんな大空に持ち込んだ張本人が今更冗談ですなんて言うわけないか……。

 

「~~♪」

 

 最初はパシャパシャ撮ろうかと考えたが、めんどくさ――面倒だったので動画に変えた。まぁ、後で黒服さんたちがそれっぽくしてくれるだろう。俺は知らね。

 そんなこんなで気付けば終わった。

 

「いぇーい!思った通り最高にハッピーだわ」

「こういうのもたまにはいいね!」

「あは、あはは、あははは」

 

 テンションのあがっているこころとはぐみに対して、薫さんは苦笑いしている。というか、この人顔色無茶苦茶悪いな。

 

「まぁ、確かに楽しいと言われりゃ楽しいな。うん」

「ふえぇ……楽しいの難易度が高いよぉ……」

「あの~こころ?そろそろ地上なんだけど……」

 

 あー確かに。だんだん地面が近づいている感じがするな。うん。これで遠ざかってるって言われたら困っていたけど。

 

「あら?もうなの?楽しい時間はあっという間に過ぎるのね。皆。リュックの紐を引いて。パラシュートでフィナーレよ!せーの!」

 

 こころ、はぐみ、薫さん、花音の四人は一斉にリュックの紐を引いてパラシュートを展開。そのままお空へ。一方……

 

「おーい、ミッシェルー遊んでないで早くリュックの紐を引かねぇと堕ちるぞ?」

「引いてますよ!?ほら何回も引いてるのが見えないんですか!?」

 

 未だリュックの紐を引いていない俺と、さっきからリュックの紐を引きまくってるミッシェルこと美咲の姿があった。

 

「あーお前、その紐って楽器とか取り出すときに引いてたじゃん。パラシュートの紐とは別なんじゃないのか?」

「あ、確かに……って紐コレしかないですよ!?パラシュートは!?あたしのパラシュートは!?」

「ないんじゃないのか?ほら、ミッシェルだし」

「ないのぉっ!?マジで言ってます!?ねぇマジで言ってます!?」

「んードンマイ」

「ドンマイじゃないですよ!?このままじゃあたし死にますよ!?」

「ミッシェルは不滅です」

「ミッシェルの中身のあたしがダメなの!」

「ミッシェルに中身の人なんて居ません!」

「居ますよ!?中の人居ますよ!?」

「うーん……あ、おなかすいたな。今日の夜ご飯何にする?」

「じゃないですよ!?この状況で夜ご飯を考えますか普通!?」

「個人的にはビッタラウェンジャナがいいかなって」

「びった……え?なんて?」

「凄い簡単に言うとゆで卵が入ったカレー」

「へぇーそんな難しそうな名前をよく知って……って、本当に夜ご飯のメニュー考えてたよこの人!そもそも何で先輩は落ち着いていられるんですか!?」

「え?だって、俺はリュックの紐を引けばパラシュートが出るはずだし」

 

 だから特に焦っていない。それにまぁ、

 

「万が一、パラシュートが出なくても助かる方法がある」

「え!?何ですか!?それって何ですか!?」

「着地する地面を破壊する。落下の衝撃や諸々を全て地面にぶつけて破壊する。そうすればこっちは助かる」

「いやぁぁあああ!この人の発想が一番バケモノだぁぁあああ!」

「ふむ……避難命令が必要か?」

「必要なのはパラシュートですよ!」

「あ、これ下に巨大トランポリンがあればいけんじゃね?」

「そんなのどこにあるんですかぁぁぁあああっ!」

 

 と、そんなことやってると流石にマズそう。美咲の方は何度も紐を引いてついに……

 

「あ……終わった」

「あぁ、そうだな」

 

 ついに、紐が取れた。しかし、パラシュートの気配なし。

 

「しゃぁねぇ。動くなよ」

 

 ミッシェルの後ろから抱きついて……あ、

 

「ふかふか……」

「ふざけないで早くしてもらえますか!?」

「いや、思ったんだけどこの体制じゃ、紐ひけなくね?」

 

 紐を引く。片手になる。バランス崩す。ミッシェル落下。今頭の中で四コマ漫画が思い浮かんだ。

 

「くぅ……画力があれば……!」

 

 コミカルな四コマ漫画としてこころたちに見せれたのに……とりあえず、腕だけだと不安だし、足も絡めとくか。 

 

「何の話ですか!?……えと、コレですね!えいっ!」

 

 するとリュックからパラシュートが。とりあえず、ミッシェルを落とさないように抱えていたが……あ。

 

「み、ミッシェルが落下した!?」

「落下したの頭だけですよ!」

「お、俺がミッシェルを……殺したのか……!」

「何で先輩ここで焦っているんですか!?あなたさっきまで微塵も焦っていませんでしたよね!?」

「ミッシェル……すまない……!すまない……!!」

「あーもう!遊んでないで手と足放さないでくださいね!絶対ですよ!?」

「え?それって……フリ?」

「誰が命懸けのフリをするかぁ!」

「やっぱり美咲ってツッコミ役だな。こんな時にもツッコミを入れるなんて」

「アンタがボケるからでしょうが!」

「え?俺は至って真面目だぞ」

「たちが悪過ぎる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんだかんだありながらも無事に地上に降り立った美咲と俺。その後、遅れて四人が降り立った。

 

「楽しかったわね!……ってあれ?美咲?どうしてここに?それに、ミッシェルは?」

「う、うん。ミッシェルは用事があって帰ったってさ」

「そうなの?」

 

 美咲はミッシェルを脱ぎ捨て私服に着替えた。堕ちていった頭に関しては……まぁ、気にしない方針で。

 

「というか、ここはどこだ?」

「こころんの私有地だってさ」

「へぇー」

 

 まぁ、私有地ならいっか。

 

「か、薫さん!?もう地上だから大丈夫ですよ!」

「あ、ああ花音……なぜだがさっきから身体がふわふわして」

「薫さん!?」

 

 ちなみに薫さんはフラフラだった。この人……本当にお疲れ様。

 

「お迎えにあがりました」

「じゃあ、皆!帰るわよ!」

「「「おぉー」」」

 

 ということで車に乗り込む。こころとはぐみははしゃぎすぎたのかすぐに寝て、薫さんも夢の世界へ。

 

「花音さん……よく冬木先輩と二人でいられますね」

「えと、それはどういう意味かな?」

「迷子の花音さんをよく連れてきていますけど……この人と二人だととても心臓に悪いので」

「あはは……案外そうでもないよ?ほら、こころちゃんたちを相手すると思えば……」

「酷い言われようだな。まるでアイツらと同列じゃないか」

 

((うーん。下手したらそれ以上だと思うけどなぁ……))

 

「あ、でもおんぶされた状態で山を駆け下りたときは……」

「え?花音さん迷って山に?というか冬木先輩も山へ行ったんですか?」

「いや、夜の山は危険だから、暗くなる前に山を下りようとダッシュしただけだが?」

「でも……崖を駆け下りていたときはもうダメかと思ったよ……うん」

「うわぁ……いいですか冬木先輩。あたしたちは普通の人間なんです」

「いや、俺も普通の人間」

「だから、そんな恐ろしいことはやめてください。いいですね?」

「んーまぁ、善処する」

 

 こうしてこころの家へと送り届けられたので後はそれぞれ帰宅した。

 ちなみに鞄を一式学校に置いてきていることに気付いて学校に戻ることになるのだった。




美咲のパラシュートが開かなかった時。
他の一般的な主人公→助けようと必死に動く。そして好感度が上がる。
うちの主人公→ボケる。助けはするもボケる。好感度は変わってない。

ところで、ウチの主人公ってボケ担当でしたっけ?という疑問からアンケートでもしてみよう。下に置いてあるので気軽にお答えください。

次回。パスパレ回。ヒントはコレ。


【挿絵表示】


ウチの主人公は……

  • ボケ担当
  • ツッコミ担当
  • ボケとツッコミ両方担当
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