クールビューティーな紗夜さんを返して(涙)   作:黒ハム

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あけましておめでとうございます。
高評価を下さった皆様。感想を下さっている皆様。お気に入り登録をされている皆様、読んで下さっている皆様。ありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
………………そして、1月に更新が間に合ったので許して下さい。
2月、3月は大学が休みに入るのでたくさん投稿出来るように頑張る予定です。

それはさておき、こんなタイトルですが本編です。前回の続きです。
皆様。バンドリ内で、さよひなの幼少期イベントがありましたよね?
イベントストーリーも最高でしたよね?
……つまり、そういうことですよね?


全人類皆ロリコン説

「おー凄い惨状だな。これ、お前らがやったのか?」

 

 夜の路地裏。薄暗い電灯からの光しかない暗がりの中、二人の少年の前に一人の男が現れた。

 

「あーなるほどな。お前らがあの有名なやんちゃな新入生たちか」

 

 辺りには倒れ込む十人ほどの男たち。所々に血が付いており、衣服が切れている者や、バットなどの武器を持ったまま倒れ込む男もいる。

 

「こいつらは冬木との決闘を邪魔した。だから先に潰しただけだ」

「決闘とか面倒。これは一方的な殲滅」

「なるほどなるほど。そっちが東雲夏樹、こっちがあの有名な破壊兵器と呼ばれる冬木慧人か。まぁ、男同士ならぶつかり合うこともあるよな、うんうん」

「……!」

「何だ?今のに驚く要素でもあったのか?」

「お前の下の名前……夏樹だったんだ」

「そこかよ!テメェ、出会ってからそこそこ経つのに知らなかったのかよ!」

「興味なかったから」

「テメェ……はぁ、で?アンタはアンタで何だよ。邪魔する気がないならさっさと帰れよ」

「俺も帰りたい。だからさっさと終わらす」

「うるせぇ!今回こそテメェに勝つんだからな!」

「なぁ、お前ら。そんなに力が有り余っているならボールを蹴らないか?」

「はぁ?」

「……?」

 

 二人の少年にサッカーボールを差し出しながら笑顔を向ける男。その男に対して二人の少年は片方は困惑し、片方は意味が分からないような顔をする。

 

「ほら、行くぞ」

 

 すると、男は軽くボールを蹴る。そのボールは東雲の下にいき、

 

「意味が分かんねぇよ!」

 

 そう言いながら蹴りつけられる。だが、彼は今までほとんどボールを蹴ったことがない。だから、

 

「とっと、狙うのはここだここ。それにこの距離で力一杯蹴る必要はないぞ」

 

 当然、威力やコントロールは出鱈目であった。しかし、その男はボールの行き先を読んでしっかりトラップする。

 

「ほら、次はお前だ」

「…………」

 

 もう冬木の胸元にボールが行く。東雲と違い、力がまるで入っていない蹴りで返してくる。

 

「はははっ、そこら辺の男を倒す力はあるのに、ボールを蹴る力はないってか?」

「力を出すのは面倒。それだけ」

「ほら、もう一回行くぞ?次はもっと狙って蹴れよ?」

「うるせぇ!」

 

 ボールが少年の下に行く。それをダイレクトで蹴り返そうとするが、空振ってしまう。

 

「しっかりとボールを止めてから蹴った方がいいぞ?」

「…………っ!あんなのは無視だ無視!お前を今日こそ倒す!」

「そうかそうか。いやぁ、でも今の感じだと東雲より冬木の方がうまそうだな」

「あぁっ!?さっきはたまたまだ!こうすりゃいいんだろ!」

 

 上手いように乗せられて、ボールの下に行って、ボールを力一杯蹴る東雲。

 

「だから、力入れすぎなんだってお前は。ほら次だ次」

「……はぁ」

「冬木は力入れなさすぎだ。もう少し力を入れろって、じゃあ次な」

 

 そのままなんだかんだで何周かした三人。そして、

 

「うっし、時間もこれぐらいでいいだろ?」

「眠い。帰って寝る」

「はぁ?俺との勝負はどうなるんだよ!」

「気が向いたら」

「お前絶対気が向かねぇだろ!」

「お?じゃあ、サッカーで勝負ってのはどうだ?それなら、お前もボロボロにならなくていいんだぞ?」

「何でオレが常に負けてるみたいな言い方なんだよ!」

「誰もそんなこと言ってないぞ?」

「う、うるせぇ!」

「それに、サッカーならアイツを負かせるかもしれないぞ?」

「やらねぇよ!というか、アンタ誰だよ!」

「興味ない」

「んーまぁ、名乗っておくか。小鳥遊秋彦だ。お前らの先輩だ先輩。じゃ、また今度な」

 

 そして、男は少年たちの下を去る。

 

「あぁもう、今度もねぇっての。まぁいい!今から勝負だ……ってあの野郎いねぇじゃねぇか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ん」

 

 何だか懐かしい夢を見た気がした……って、そういや今何時だ?

 

「4時……ああ、ちょうどいい時間だ」

 

 外はまだ暗く、窓を開けるとひんやりとした空気が流れ込む。

 

「さてと、支度するか」

 

 今日から合宿。現地集合で、昼までに集まる必要がある。

 本来なら東雲と仲良く(?)電車とか使って行こうとしていたが、車の免許持ち先輩が運んでくれることになっている。朝の4時半頃に俺の家に迎えに来ることになっているため、起きた時間としてはまずまずだ。朝ご飯食べるわけじゃないし、準備も済ませている。30分あれば余裕で出かけられるだろう。

 歯を磨き、着替えてから荷物の最終確認をする。L○NEを見るともう間もなく到着するとのこと。

 というわけで、静かに鞄を持って玄関から出て行こうとする。 

 

「いってらっしゃーい」

「って、母さん。起きてたのかよ」

「まぁね~息子を送り出すのくらいはするわよ」

「あっそ」

「先輩さんや他の皆に迷惑をかけないようにね~」

「しねぇよ。…………多分」

 

 そう言って玄関を開ける。見ると目の前に1台の車が止まっていた。そして、運転席の窓が開いて……

 

「ジャストタイミングだな」

「そうかよ。今日は頼むわ、先輩」

「おう。任せておけ」

 

 そう言って親指で後ろを指す。ということで、後部座席を開けて、

 

「よぉ、冬木。今日はよく眠れたか?」

「ああ。お前こそ緊張して眠れないとかなかったか?」

「そんな小学生みたいな真似しねぇよ」

 

 東雲がいた。まぁ、回収順的に俺が最後だったから居て当然なんだが。

 ということで、東雲の隣に座ってシートベルトを着用する。すると、車は静かに動き出した。

 

「お前ら静かにな。俺の隣に、何故か前日あまり眠れなかったのが寝ているから」

「いや何でそいつが眠れてねぇんだよ。一番関係ねぇだろ」

「関係ないって言うなよ。オレとお前はメイン。先輩は運転手。そして癒やし枠だろ?」

「ちなみにお前らを送った後に、コイツと近くを観光予定だ」

「……くぅ……」

「おい。コイツ完全に、遠足行く前日に眠れなかった子どもと同じじゃないか」

「まぁ、何でもいいだろ。というか、お前らも寝ていけ。朝飯には起こすからよ」

「へーい。じゃあ、おやすみ」

「おやすみ」

 

 ということで、スマホを開き、あるメッセージを送った後に眠ることにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝、いつも通りの時間に目を覚ます。

 あの後、慧人さんとギターを取りに行って、そのまま、慧人さんと一緒に帰ってきた。

 慧人さんをお見送りしたい……と思ってはいたものの、彼の出発があまりに早すぎるためなしになった。確かに朝の4時半頃……外は暗い状態ですし、そんな早くから出て行くなんて……

 

「……あ」

 

 スマホを開き、L○NEを見る。すると、慧人さんからメッセージが来ていた。

 

『いってきます』

 

 たった一言。でも、その一言を送ってくれただけで嬉しさを感じる。

 

「……うーん。どうやって返そうかしら」

 

 これを返した後はしばらく、L○NEのやり取りはなくなってしまう。だけど、ここは長文で送るべきか、どうするべきか。そもそも、何を言うべきか……

 

「いえ、きっとこれでいいですね」

 

 少し考えた後、私は一つの結論に達する。

 昨日、私の伝えたいことは伝えた。だからこれでいいはずだ。

 

 コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン

 

「おねーちゃん!起きてる?朝ご飯食べよ!」

「日菜、ノックの回数が多いわよ。後、返事を待ってから入るように」

「だって、おねーちゃんが珍しくあたしより遅かったもん!」

「あら?もうそんな時間だったかしら?」

「うん!一緒に朝ご飯食べよ?」

「いいわよ」

「おぉー!今のおねーちゃん、何だかるるるんっ♪って感じ!」

「いつも通りよ」

「慧人が居なくてズーンって、なっているかなって思ったけどよかったぁ~。むむ?何かいいことあった?」

「何でもないわよ」

「えぇ~教えてよ~」

 

 

 紗夜の机の上に置いてあるスマホ。画面は慧人とのL○NEの画面になっていた。

 

『いってらっしゃい』

 

 慧人からのL○NEにはたった一言。そう返されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、お前ら。オレ思うんだわ」

「何を思ったんだ?」

 

 起きて朝ご飯を食べた後の車内。俺は左耳にイヤフォンをつけながら、右耳で話を聞き流していた。

 

「この世の中の全ての人はロリコンである……通称、全人類皆ロリコン説を」

「いや、ちげぇだろ」

「……え?メイもロリコンですか?」

「まぁ、待てお前ら。東雲はバカだがバカじゃない」

「おい先輩。そこまでバカじゃないぞオレは」

「きっと何か理由があるはずだ。聞いてやろうじゃないか」

 

 心の広い先輩の発言に対し、俺はどうせ、この男はろくな事を言わないだろうと思って聞き流そうとしていた。

 

「オレは金髪ロリータ教、冬木はクールビューティー教、先輩はポンコツキュート教、メイは無宗派。皆、それぞれ違う信仰を信じている」

「一人無宗派居たぞ」

「メイはメイですからね!」

「まぁ、お前らの影響を受けた結果だろ」

「「どういうことだ?」」

「反面教師。変なものを信仰した成れの果てを見たから、自分だけはまともでいようと……」

「アンタに言われたくねぇよ。アンタ、元は俺と同族だろうが」

「そんな過去は捨てた」

「おい」

「メイはまだ真っ白なキャンパスなんだ。つまり、何色にも染まってない」

「そして、何色にも染まる可能性があると……」

「いや、メイは白いままでいい。おい、冬木。テメェ変なのに絶対染めんなよ」

「るっせぇ。今更染めるわけねぇだろ」

「メイは何色にも染まらないです!」

 

 ちなみに、今名前が挙がっているメイ。彼女が、この車に乗っている四人目で彼女は……まぁ、ちょっと阿呆の子である。ちなみに体型的にロリ枠なので……後は何も言うまい。

 

「で?結局、俺たちを勝手にロリコン扱いするようなその説はなんだ?」

「ふっふっふ。よく聞いてくれた。いいか?先輩も冬木も、推しキャラとか好きな人とか信仰対象って居るだろ?リアル然り、二次元然り」

「まぁ、居るわな」

「否定はしない」

「いや、お前は明らかにあの人だろ?ほら、水色のロングヘアーの」

「あの子だろ?如何にも風紀委員やってそうな空気だったよな」

「あ、もしかして噂の女神様ですか?メイも実際に会ってみたいです!」

 

 ……思い出した。そういや、先輩も東雲も紗夜さんと面識があったんだった……。

 

「まぁ、そんな感じでいるわけだが、なぁ、お前ら。推しの幼少期の姿も好きだろ?」

「……なるほど。そういうことか」

「はぁ?いや、どういうことだよ」

「推しキャラの幼い頃の姿も好き……ならば、それは皆ロリコンと言っていいのでは?」

「東雲……」

「先輩……」

「お前……それは賢いな」

「いや、バカだろ。絶対にただのバカだろ」

「はぁ、お前も絶対にロリコンだと思うんだがな」

「いいか?俺はクールビューティー教。美しいだぞ?分かるか?幼少期に美しさの欠片もないだろ」

「本当にそうか?」

「はっ、俺は紗夜さんの幼少期の姿を見ても何も思わない自信がある」

「あ、メイ知ってます!これをフラグって言うんですね!」

「そんなわけないだろ」

 

 この時の俺は知らなかった。まさか、本当にフラグ発言をしていただなんて……。

 

「冬木!お前それでも本当に人間か!推しの幼少期が気にならない人間なんていないんだよ!」

「とりあえず世の中の人全員に土下座してこい?特に俺にはな」

「落ち着け冬木。この説は意外にあるぞ?」

「いやねぇよ。阿呆かオレたちは」

「アホだと思います!」

「あーうん、確かにアホだな」

 

 残念過ぎる。会話が余りにも残念過ぎる。

 

「おい、こうなったらトコトン話し合おうじゃないか」

「はぁ?嫌だよめんどくせぇ」

「ほぅ。それならお前は自分がロリコンということを認めるんだな?」

「そうだぞー反論がないならお前も晴れてロリコンだ」

「ちょっ、そこのクソ先輩。アンタ、自分がロリコンって認めたのかよ」

「クソは余計だがそうだな……ロリコンではないと断言できないから、まぁ、いっかなって」

「マジかよ……」

「さぁ、お前もこちら側に来るんだ……!」

「来るんだーです!」

「よし、分かった。話し合ってやろうじゃねぇか。その説に終止符を打ってやるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃……

 

「日菜?準備できた?」

「うん~さぁ行こう!おねーちゃん!」

 

 紗夜と日菜の二人はCiRCLEで開かれる会議に出席すべく家を出ていた。

 

「うーん~でも会議かぁ、今回は慧人が居ないからきっとまともだね!」

「……なるほど。慧人さんが交ざると会議がまとまらない……ってそんなわけないでしょ?」

「えぇーでも、慧人が居た方が面白いじゃん~」

「会議に面白いも面白くないもありません」

「ぶー……でもいっか♪皆がいればきっとるんっ♪ってする会議になりそうだし」

「はぁ……」

 

 日菜の様子から会議に対し、一抹の不安を覚えている紗夜。彼女はここ最近、ポンコツさとか残念さとかを発揮し過ぎている節があるが忘れてはいけない。彼女は真面目で冷静な性格であることを。すなわち、彼女は本来ならば常識人枠であることを。

 

「まぁ、確かにさ~CiRCLEがなくなっちゃう、って言うのはあたし的にも嫌だなー」

「えぇ。通い慣れていて、そこそこ近い場所にある。値段も手頃で学生向けで、機材も整っている」

「そうそう~後は近くのカフェもメニュー豊富でおいしいし」

「それに、CiRCLEがなくなってしまうと慧人さんも困ってしまいます。彼自身がアルバイト先を探し直さなくてはならなくなってしまいますから」

「あはは~確かにそーなるね」

「もし、彼が今よりも会いに行きにくい場所にバイトするようになってしまえば、会う時間が減ってしまう。それだけは避けるべきよ」

「うーん、そこはリサちーたちと同じコンビニか、彩ちゃんたちと同じファーストフード店でいいんじゃない?後はつぐちゃん家だね」

「彼は残念ながら接客に向いていないです。だから、羽沢さんの家でお世話になるのがベスト……む?そうなれば、羽沢珈琲店に通えば慧人さんと会えるように……?」

「慧人は接客しないんじゃないの?だって、無理でしょ」

「慧人さんだって、目つきが怖くて近寄りがたいことと、やる気のムラが激しいことを除けば大丈夫よ」

「それって、結局ダメじゃん」

「いいの。慧人さんは慧人さんだから。CiRCLEがなくなったら……あれ?慧人さん、バイトがなくなって一緒に居る時間が増えるのでは?……つまり、CiRCLEがなくなることで私にメリットが発生するのではないだろうか?」

「……おねーちゃん?今からCiRCLE存続に向けての会議するんだよ?分かってるの?」

「わ、分かっているわ。なくならないことが一番。もし、なくなったら慧人さんはアルバイトをやめて私と過ごせばいい。これで解決よ」

 

 何も解決していない紗夜。本当に今の彼女はCiRCLE存続のために会議を行うことはできるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺たちの議論はヒートアップした。しかし、残念ながら俺がロリコンである、もしくはないことを証明できないためにこの議論は持ち越しとなった。喋りすぎて疲れた俺たちは各自、買っておいたドリンクで水分補給をする。

 

「ん?そういや、冬木。お前片耳にイヤフォンしているけど、何か聞いてるいるのか?」

「音楽」

「「はぁ!?」」

「えぇ!?」

 

 一瞬、車内が揺れたような気がした。

 

「おいおいおい。あの音楽の成績底辺、興味ゼロだったお前が……?」

「歌を武器にして戦える実力を持つお前が……?」

「カスタネットも無理って言ってたのに……」

「全て事実だから否定しないが……」

「先輩!至急病院に連れて行くぞ!」

「あぁっ!これはヤバい病気の一種かもしれねぇ!」

「そ、そんなぁ……死んでほしくないです……!」

 

 皆さんは分かりますか?人が音楽を聞いていただけでこの反応をされるんですよ?意味が分からないよな?

 

「病気でも何でもねぇよ。ちょっと興味が出てきただけだ」

「ちなみに、何を聞いているんだ?」

「Roseliaってバンドの曲」

「Roselia……ああ、あのRoseliaか」

「そうだが……知っているのか?」

「いや、オレでも知ってるぞ?アレだろ。コンビニでバイトしてた茶髪のギャルっぽい子と、お前が慕っている風紀委員っぽい子が所属しているバンドだろ?」

「メイと同じくらい小さな、ドラムをやっている子も居ましたよね!」

「……あれ?意外と有名なのか?」

「お前が音楽以外でも関わりがあるのは知ってたけど……お前まさか、知らないのか?俺たちとかの若者の間だと結構知名度があるんだぞ?」

「最近、ガールズバンドで有名なとこが増えてきたけど……間違いなくRoseliaは名前が挙がるぞ?」

「メイも聞いたことがあります!噂だと、もうすぐガールズバンドの時代が来るとか何とか……」

 

 CiRCLEでバイトしてるが……え?そんなこと言われてたの?マジで?全然知らなかったんだけど。

 ちなみにだが、今聞いてるやつは、紗夜さんに風邪の看病した後頼んで、貰ったものである。まぁ、快く引き受けてくれたけど……あれ?もしかして、凄いこと頼んでいた?

 

「というか、有名になりつつあるバンドってRoselia以外何かある?」

「そうだな……まず、真っ先に思い付くのはPastel*Palettesか?今も人気をどんどん集めているアイドルバンド」

「流石に知っている……というか普通に関わっているな」

「そうそう。言うまでもないが、そこの金髪ロリコンバカは白鷺千聖推しだ」

「天使様はオレに取っての信仰対象……あぁ、もう一度会う機会はないだろうか」

「天使様ですね!」

 

 どうしよう。俺はアイツの残念な……変態なところを多く知っているせいで、素直に共感できない。

 

「と、お前のように終わっている」

「オイコラコイツほど終わってねぇわ」

「女神様も大概だろ……」

 

 失礼な奴らだ。女神様と比べるなんて、万死に値するのではないだろうか。

 

「後は、AfterglowとかPoppin' Partyとかハロー、ハッピーワールド!か?まぁ、あげようと思えば他にもあがるんだが……」

「少なくとも、今あがった三つは知ってるな。うちの常連だし」

「とりあえず、冬木。いいか?お前がそう言ったバンドをやっている少女たちと関わりがあることを、他に知られない方がいい」

「おう……ん?知られない方がいいって?」

「それがファンに知られようものなら、過激なファンから命を狙われるかもしれない。そうなれば、お前を襲ったファンに危害が及んでしまう」

「おい。俺じゃなくて襲ってくるやつへの心配かよ」

「いいか?お前が有名なガールズバンドと深い関わりがあることは、俺たちだけの秘密だぞ?決して誰にも言ってはならんぞ」

「ちょっと待て。聞いていればアンタ。絶対に名探偵コ○ンの博士の台詞を意識しているだろ」

「ふっふっふ。実はメイが小さいのは……あぽ……なんちゃらという薬を飲まされたからです!」

「な、なんだって……!」

「いやそれはないからな?」

 

 全く……何やってるんだか。

 と、そんな慌ただしいようなよく分からない時間も、まもなく目的地に着くと言うことで終わりを迎えつつあった。

 

「さてと、着いたぞお前ら」

「じゃあ、降りるか」

「そうだな」

 

 ということで、鞄を持って降りる。

 

「忘れ物はないな?」

「ああ」

「ないな」

「よし、頑張れよ。お前ら」

「ファイトです!」

「そうだな、先輩。この合宿が終わったら、久々にサッカーしようぜ」

「ああ。アンタにそろそろ勝ちてぇからな」

「まぁ、少しだけなら付き合ってやるよ」

「じゃあ、行ってくる」

「また、帰りな」

 

 ということで助手席から手を振っているメイに、手を振りかえし、俺たちは目的地へ向かっていく。

 

「冬木。ここではライバルだ……負ける気はねぇぞ」

「こっちの台詞だ東雲」

 

 軽く拳を合わせる。

 さぁ、始めようか。




と言いながら本編の次回には帰ってくる慧人くんです。
紗夜さんたちの会議は……まぁ、ガルパピコ見れば分かるでしょう。あんな感じです。

ちなみに、『全人類皆ロリコン説』は、前に作者のリアルでの友人が話していた説でもあります。
正確には推しの幼少期が気になることは世の摂理と言っていました。
作者はやんわり受け流していましたが、紗夜さんの幼少期を見て考えが変わりました。
なるほど。これが世の摂理か。

ところで、お察しの通り紗夜さんのロリ姿を見る(?)時があるんですが、どっちにしようか悩んでいます。
謎の力で、ロリ化した紗夜さん(記憶は引き継ぎ)と過ごすにしようか、紗夜さんの昔の写真を見るだけにしようかどっちにしようか悩み中。ということで、アンケートしますね。

紗夜さんロリイベントは……

  • 紗夜さんロリ化
  • 幼少期の写真鑑賞
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