クールビューティーな紗夜さんを返して(涙)   作:黒ハム

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前回のアンケートで半分くらいの人が勘違いしていますね。
うちのメインヒロインは紗夜さんだよ!
なお、勘違いする原因を作っているのは作者って言うね。
ちなみにRoselia回なのに、最後の方違う人が出ているの許して。


Roseliaの復讐(?)

 ~あらすじ(っぽい何か)~

 世はガールズバンド時代突入直前。

 ライブハウスCiRCLEにて、『勇者』湊友希那率いるRoseliaは、『魔王』冬木慧人を討伐せんとしていた。しかし、魔王の用意した対Roselia決戦兵器の前に、『ヒーラー』今井リサ、『タンク』氷川紗夜、『魔術師』白金燐子、『ネクロマンサー』宇田川あこがやられてしまう。追い詰められた勇者、仲間たちの力を借りるも魔王の前に果ててしまった。

 これはそんな勇者たちが打倒魔王を掲げ、世に平和を取り戻す物語……ではなく、勇者たちが魔王にこっぴどくやられたので仕返しをしようとする物語である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ライブハウスCiRCLE。

 そこでは今、五人の少女が会議をしていた。ちなみにRoseliaの会議のため、前にもやったRoselia式の会議である。

 

「それでは、慧人さんへの仕返しをどうするか、という会議を始めます」

「そうだね~あれはちょっとやり過ぎだよね~」

「……少しくらいなら……バチは当たらないと……思います……!」

「ドカーンとやっちゃおうよ!」

 

 紗夜、リサ、燐子、あこが順に言っていく。そんな中、リーダーの友希那は……

 

「まぁ、友希那は実は慧人くん側だったから反省してもらうとして」

「……それはおかしいわ。私だって被害を受けたのよ」

 

 一人、正座をしていた。他の四人が立ってリーダーを見下ろすという謎の構図だが仕方がない。

 

「いいえ。聞いた話によれば、湊さんが慧人さんに相談し、罰ゲームを承諾したそうですね?」

「それさえなかったら……私たちは……あんな目に遭わずに……!」

「友希那さんがけー兄と契約したせいなんだよ!」

「今回は友希那にも問題はあるかな~」

「うぅっ……そ、それは……」

 

 そう。根本をたどっていくと友希那が慧人に相談していなければ、あの事件は起きなかったのだ。最悪の魔王は降臨しなかったはずなのである。

 

「まぁ、でも。あそこまでノリノリでやっていた慧人くん側にも問題はあるけどね」

「でも、あれは古の魔王が復活したと思ったよ!格好よかったよね!」

「格好いいというか……すごく似合っていたというか……」

「あの人はどうして悪役とかそっちの方がよくお似合いに……」

「そうよ。私はあそこまで頼んでいないわ」

「ダメだよ~友希那。慧人くんに責任転嫁しようとしたら」

「そうです。諸悪の根源は静かに反省していてください」

「…………はい」

 

 友希那が反省させられているというレアな光景。それだけ、あの罰ゲームは彼女たちにダメージを与えていたのだ。

 

「でも……仕返しって……具体的には……どうするんですか?」

「ふっふっふっ。我が右腕に秘められし永久の闇の力を持って、葬り去ってくれようぞ!」

「やめといた方がいいと思うよ。多分、返り討ちに遭うからさ」

「ですね。私たちでは物理的に勝ち目がありません」

「じゃあ、どうやって……?」

「思いついた!リサ姉がけー兄の嫌いなもので料理を作る!」

「おっ。目には目を、料理には料理をだね♪」

「いい案ですね。では、慧人さんの嫌いなものを知っている人は?」

「「「…………」」」

 

 全員が黙り込んでしまう。

 

「え?紗夜が知っているんじゃないの?」

「知らないですね……聞いたことないので」

「じゃあ、今聞けばいいんじゃないの?」

「そうですね……きっと答えてくれますよ」

 

 ということで紗夜が慧人にメッセージを送る。件の本人は当然ながらこの場に居ない。

 

「ところで冬木は?今日は居ないの?」

「今日は松原さんと花園さんと共に水族館に行きました」

「へぇ~そうなんだ……って、えぇ!?いいの、紗夜?」

「はい。何か問題でも?」

「いや……その……女子二人と水族館って……」

「何だかデートみたいだね」

「まぁ、慧人さんの自由ですし。良いと思いますよ?」

 

(((いや、そういう意味じゃないんだけど……)))

 

「……と。あ、返信が来ましたね。『嫌いな食べ物は特にないですよ』だそうです」

「いやいや、1個くらい。絶対に1個くらいあるはずだよ」

「間違いないです……!」

「そうね。見栄を張っているに決まっているわ」

「何でも食べれるなんておかしい!」

 

 彼女たちは自分たちが食べられないものがあることを正当化するために、嫌いな食べ物がある人はおかしいと言い始める。

 

「そうですね。ここは問い詰めてみま――またメッセージですね。えっと、『ちなみに、前のドリンクの復讐と言って嫌いな食べ物の料理が出される可能性があるので、いくら言われても教えません』」

「「「……もしかしなくても、バレてる?」」」

「いえ。私に任せてください」

 

 自信満々に言った紗夜。そして慧人にメッセージを送る。

 

『私たちがそんなことをするはずがないじゃないですか』

『じゃあ、何で聞いたのでしょうか?』

『それは……慧人さんのことをもっと知りたいからじゃ……ダメですか……?』

『紗夜さん……!ごめんなさい。疑っていました』

『では、教えてくれるんですね』

『はい。絶対に教えません』

 

「「「いや、何でそうなるの?」」」

 

『……え?』

『疑いが確信に変わったので。俺への仕返しは友希那さんにしておいてください』

 

「……私は嫌よ」

「いや、友希那にやっても意味ないから」

「そうです。私は慧人さんに仕返しがしたいんです」

「でも困りましたね……多分私たちの誰が聞いても答えてくれませんよ……?」

「えぇ……じゃ、じゃあ苦手なもの!苦手なものって何かないのかな?お化けとか虫とか……」

「お化けは平気でしょ。前、深夜にヒナたちとアタシたちの学校に侵入していたし」

「そうですね。ホラー映画も平気そうでした」

「虫……でも、何か虫も苦手な感じしないです……」

「平然と虫の命を狩っていそうだよね~」

 

 再び流れる沈黙。

 

「あ、そう言えば一つありました」

「おぉっ。それは何?」

「はい。子どもが苦手って言ってました」

「「「え?子ども?」」」

「何でも、目が合っただけで泣かれるから嫌だって……まぁ、目つきが悪いですから」

「確かに。あの目で睨まれたり見下ろされたら、子どもは泣いちゃっても仕方ないよね」

「……大人の人でも……怖がっているのを見ました……」

「目だけで威圧して敵を倒すってかっこいいよね!」

「でも、それが私たちの仕返しに使える?」

「「「…………」」」

 

 あまりのストレートな物言いに固まってしまう。確かにそうだ。例えば慧人を保育園とかにぶち込んでも、慧人にダメージは行くだろう。しかしそれ以上に子どもたちのトラウマになりかねない。つまり使えないのだ。

 

「えぇい、やめよう。慧人くんの苦手で責めるのは無理!」

「そうですね。では他の案を考えましょう」

「そう言えば紗夜。慧人くんの『ドキッ♡冬休み地獄の勉強合宿!命のポロりもあるよ☆』は?どうなったの?」

「……残念ながら……」

 

 そう言って紗夜が見せたのは、何枚かの写真。

 

「……本当に……満点取ったんですね……」

「甘いわ。冬木が回避するために加工したのよ」

「と、そう思いましたが現物を見せてもらい、そう言った加工や不正の跡はありませんでした……本当に、残念です」

「「「…………」」」

 

 何処か悲しい空気になるRoselia。しかし、慧人は自身の命がかかっていた以上、マジでやった結果である。どんなに残念な空気を出しても、彼は譲るつもりがないだろう。

 

「あっ!思いついた!」

「はい、宇田川さん」

「けー兄って耳いいじゃん!だからさ、いや~な音で責めるのとかいいんじゃない?」

「嫌な音……ですか?」

「ほら、黒板できーっってやっちゃった音とか、金属できーっってやっちゃう音とか!」

「なるほど~後はアタシたちがあえてそういう音を出してもいいかもね~」

「確かに……耳の良さが仇になる……いいかもしれませんね」

「……あの……」

「どうしましたか?白金さん」

「……いえ……その……けいさんって音痴の度が超えているので……そういう音を聞いても……何ともないかもしれない……かも」

「あっ……あのヘルボイスを自分で聞いても何とも思わなかったもんね」

「あこたちは全滅したのに……」

「つまり……それぐらいの音じゃないと慧人さんには効かない。でも、そんな音を出せないし、出せたとしても先に私たちがダウンしてしまう……」

「無理無理。アタシたちが死ぬ」

「いい案だと思ったのになぁ……」

 

 慧人の長所を逆手に取った良い作戦に見えたが、まさかの理由でその作戦は破られてしまう。本当に何かないのかと考える五人。

 

「……湊さん。けいさんが挙げていた……罰ゲーム候補とかって……ないんですか?」

「あったわよ」

「どんなのですか?」

「顔にラクガキ、コスプレ、黒歴史暴露、モノマネ、語尾に何かつける……だったかしら」

「……絶対落書きやコスプレは無理だよね」

「……そんなことさせる勇気は誰にもないですよ」

「後の三つはけいさんがやるとは思えませんし……」

「万策尽きた……ってやつだね」

 

 全員が固まった。ということで、

 

「ここは白鷺さんに頼りましょう」

「そうだね~慧人くんのことよく知ってるし。適任だよね」

「こういうことを一番楽しく考えてくれそうな人ですしね」

 

 外部に頼ることにする。そこで一番に千聖の名前が挙がる理由は触れてはいけないことだろう。

 

「今日はお仕事のようなので返信まで時間がかかるでしょう」

「なら、それまで練習しましょう」

 

 そう言って電気を付け、練習を再開しようとする。しかし、友希那だけは動かなかった。

 

「友希那?やるんでしょ」

「わ、分かってるわ」

「もしかして足が……」

「痺れてなんかいないわ」

「本当に~?じゃあ、ツンツンしようかな~」

「そんなことしても無駄……ひゃうっ」

「~♪」

「ちょっ……リサ……やめっ……」

 

 リサが足が痺れて動けない友希那で遊んでいる中、あこはふと思った。

 

「これならけー兄効くんじゃない?」

「「あ、確かに」」

「なるほど。候補の一つですね」

「そんな……ことより……たすけ……」

「ダ~メ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千聖

 

今日

 

千聖:明日の予定は? 18:40

 

19:37(既読) 午前中部活午後寝る

 

千聖:午後は暇なのね 19:38

 

千聖:(。 ・ω・))フムフム 19:38

 

21:57(既読) 午後は惰眠を貪るという重要な仕事があるから暇じゃねぇよ

 

千聖:ありがと 21:57

 

千聖:(*´ノ∀`)<<スキだよ♪☆☆☆ 21:57

 

21:58(既読) で、何で急に聞いたんだ?

 

千聖:( *´艸`)フフフ 21:58

 

千聖:(*´ノД`)ヒミツダョ★ 21:58

 

21:59(既読) ……あ゛?

 

21:59(既読) おいコラ

 

千聖:返しが冷たい…… 21:59

 

千聖:泣いちゃう。°(´∩ω∩`)°。 22:00

 

22:00(既読) 知るか

 

千聖:でもそうやってあしらわれると 22:00

 

千聖:興奮するわ(*´д`*)ハァハァ 22:01

 

22:02(既読) 勝手に興奮してろド変態

 

千聖:きゃっ(///ω///)♪ 22:02

 

千聖:そういうところが好きよ( ˘ ³˘)♡ 22:02

 

千聖:おやすみ(っ ˘ω˘c ) 22:03

 

22:03(既読) ちょっ、話は終わってねぇよ

 

千聖:イイ夢ミロヨ(`・ω・´)キリッ 22:03

 

22:03(既読) 嘘だろおい?

 

23:30 ……頼むから面倒ごとはやめろよ?




ちなみに、うちの千聖さんは慧人くんなどの一部以外が相手のときは顔文字など使わない、淡々とした文章しか送りません(作者イメージ)
だから、こんなに顔文字乱用しているのは慧人くん相手のみです(ちなみに作者が顔文字をあまり使わないので用法とか知らない。許して)
他の人と慧人のL○NEでのやりとりとかいるかな……?

最後に千聖さんが持っていった気がするけど次回。再び相見える魔王と勇者一行の回です。
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