六花テーマを作って愛用したらそのまま俺への愛が重くなった件について   作:白だし茶漬け

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戦いの休息は誰しもが求めている

「んん…あれ…?私は一体?」

 

「起きたのねレイ。…良かった。」

 

甘い痺れを感じながら、ロゼちゃんに手伝って貰いながら私は体を起こす。緩やかな頭痛が私の意識を少しずつ覚醒させる。

 

「確か私…谷底に落ちて…」

 

そうだ…私はデュエルに負けて、そのまま地割れでそのまま谷底に落ちてそれから…ダメだ。それからの記憶が全く無い。頑張って頭を絞って思い出そうとしてもやはり思い出せない。

 

「レイ、貴方はカイムに助けられたのよ。」

 

カイムさんが…?てっきりロゼちゃんに助けられたと思って意外と思った私は、カイムさんの姿を探した。

 

「カイムさんが?…カイムさんはどこに…」

 

「ここだ。」

 

カイムさんの声が耳に届いた瞬間、私はその方向に顔を向けた。そこにはカイムさんが六花達に囲まれ、何やらこっぴどく叱られていたり、怪我が無いか心配されていた。

 

「花衣様!お怪我はありませんか!?いえ、私が直で確認させて貰います!さぁ、身体を見せてください!」

 

「いや、大丈夫だって…」

 

「もう!本当に心配したんだから!もう…こんな事しないで…」

 

「…ごめんスノードロップ。」

 

六花達に心配されたり叱られたり、忙しい人だった。怪我が無いと言い張るが、無意識に右腕を隠すようにして六花達から遠ざけている。恐らく助ける際に右腕に大きな負担をかけたのだろう。

 

「…ねぇ、どうやって私は助けられたの?」

 

「あの人が…崖から飛び込んで貴方を助けたわ。本当に、無茶な所は変わってない。」

 

ロゼちゃんは詳しくその事を話してくれた。

 

 

 

 

 

 

地面に亀裂が走る音がした時、俺はレイたちの方向に振り返ると、亀裂がレイの水平方向に走り、レイはそのまま割れた地面の中に吸い込まれるように落ちていった。

 

「レイっ!」

 

勝手に体が動くように、俺はレイを助ける為に割れた地面まで走り、途中落ちていたレイの剣を拾い、谷底へ自ら飛び込んだ。

 

「か…花衣様!!」

 

「花衣さんっ!!」

 

途中でティアドロップと咲初の声がしたが、もう振り返る余裕は無く、俺は暗闇の谷底へと落ちていく。

下から来る風圧が予想以上に大きく、落下速度が上がらない。レイを視認することが出来たがこのままではレイに届かず、2人とも谷底に直撃する。速度を上げるため壁を蹴って加速させる。

 

「と…どけ!」

 

レイに近づけた俺は、空中では右手でレイの剣を持っていた為、必死に左手を伸ばす。あと少し、指と指がギリギリ触れるか触れないかの距離がもどかしい。それでも必死に手を伸ばし、レイの手を掴もうとする。腕が引きちぎれるぐらい腕を限界まで伸ばし、ようやくレイの手を握ったその時、俺はレイを離さないように強く抱く。

その後、右手の剣を壁に突き刺し、落下を止めようとする。しかし、剣の切れ味が凄まじいのか俺たちの落下速度が強いのかは分からないが、剣は壁を斬り続け、そのまま俺たちは徐々に落下していく。

 

「くそ…止まれぇぇ!」

 

俺の願いが届いたのか、落下は止まり、俺は安堵の息を吐く。下を見ると、谷底がギリギリ視認できる距離からして、あと少し遅ければ俺たちは死んでいた。

その事を思うと手から冷や汗がかいたが、レイと剣は絶対に離さないようにした。

 

「レイ!カイム!」

 

上空から巨大な物体が降りてきたと思ったら、それは"閃刀姫-ジーク"だった。ジークの中央の赤いコアの中には閃刀モードのロゼがいた。

 

「さぁ、早くこの手の上に。」

 

ジークの巨大な手が俺たちの下で降りるのを待っていた。俺はゆっくりとレイを離さずにジークの手の上に着地し、忘れずに壁に突き立てた剣を抜く。

 

「よし、良いぞ。ロゼ。」

 

「じゃあ、しっかり捕まってて。」

 

"閃刀姫-ジーク"は俺たちを乗せ、そのまま浮上していく。

 

 

 

 

 

 

 

「という事よ。本当に…昔からああゆう無茶な所は変わってないわね。」

 

確かにそうだ。カイムさんはいつも無茶ばかりしてきた。戦闘に巻き込まれた一般市民を傷つけないように、単独で戦場に出て敵を倒したりした事もあれば、私とロゼちゃんが戦ったあの時だって、戦う理由が無いと言って私たちと戦い、カイムさんは私達を傷つけなかった。

いつも私達を助けてくれた。いつも私達の隣にいてくれた。私達を…救ってくれた。

 

「あの…どうして私を?」

 

私は…彼を"桜雪花衣"とは見ず、私達の"カイム"ということだけ見ていた。相手からしてみれば、かなり迷惑な事だったと自負している。でも彼は私を助けてくれた。その事が気がかりだった。

彼は首を傾げて口に手を当てて考え込んでいた。

あの癖…カイムさんと同じだった。カイムさんは何かを考え込むといつも口に手を当てていた。彼は諦めたように息を吐くと、笑ってこう言ってきた。

 

「…誰かを助けるのに理由なんているか?」

_誰かを助けるのに理由なんているか?

 

その時、私の目には花衣さんの後ろにカイムさんの影が見えた。その言葉…カイムさんがあの時言った事と同じだった。

 

 

 

 

 

 

_______

 

「…どうしてですか?」

 

「ん?何が?」

 

今、私は悔しさと屈辱にまみれていた。敵にみすみすやられ、更には私よりも弱いカイムさんにおんぶされていた。私は要らないと言ったのに、彼はそれを聞かずに、私を安全な場所まで連れていく。

 

「あの時、私を無視すれば敵は殲滅出来たはずです。どうして私なんかを助けたんですか。」

 

「…誰かを助けるのに理由なんているか?」

 

「え…?」

 

「俺は敵を倒す為にここにいる訳じゃない。誰かを守りたいからここにいるんだ。だから俺は守る事を選ぶ。それがどんな状況であろうと誰であろうとな。」

 

普段の彼からは想像出来ないような厳しい雰囲気に圧倒された私は、ただ黙って話を聞いた。

 

「それは例え…敵だとしてもですか?」

 

「勿論。現に俺…敵を一人も倒してないしな。」

 

確かにカイムさんは敵を一人も殺していない。ほぼ武装を全て破壊してるか、圧倒的な有利な状況を作って降伏させる手口しかカイムさんはしていない。カイムさんは本気で敵まで守ろうとしているのだ。

 

「でも…俺には絶対に倒さないといけない敵がいるんだ。」

 

意外だ。敵さえも守ると言った人がそんな事を言うとはどんな人なのだろうか、私は少しの好奇心を持って彼に質問した。

 

「それは…どんな人ですか?」

 

「……それは…言えない。」

 

彼の歯切れが悪くなり、私はこの質問を諦めた。どんなに問い詰めてもその敵を言うことは無いだろうと直感でわかる。これ以上話す事が無くなってしまい、私はカイムさんの背中の温かさで目の瞼を重くしてしまう。

 

(変な人…敵は倒す為にいるのに…だけどこの人はこんなにも優しくて…暖かい…)

 

私は目を閉じ、この温かさを感じながら安心して眠る。大丈夫…きっとこの人が絶対にいつまでも守ってくれるから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____

 

「やっぱり貴方はカイムさんだ…だけど違う…違うのですね…」

 

その葛藤さに私は涙をまたもや流す、ロゼちゃんも同じ事を思ったのか、帽子を深く被って涙を見せずにいた。

いきなり私達が泣き出したせいで、彼はあたふたとハンカチを探すように服のポケットやらズボンのポケットやら探すが、私の予想なら彼はハンカチを持っていない。

カイムさんだって、いつも持っていなかったのだから。

彼はハンカチが無いことに落胆し、どうしようか考えていた。本当にカイムさんそっくりで思わず笑ってしまう。

 

「あはは…大丈夫ですよ…さぁ、早く元の世界に戻って下さい…」

 

私は無理をした笑顔を作り、元の世界へ戻るゲートに指を指した。もうこの人とは会わない方が良い。そうしたら私はカイムさんを諦められる。

嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。本当なら行かせたくない。離れたくない。傍にいてほしい。今すぐこの腕を伸ばして彼の腕を掴んで離したくない。だけど…それだと彼を不幸にしてしまう。六花達の言う通り、私では彼を幸せにする事なんて出来ないから。

 

「……」

 

「何してるんですか…?六花達が待っていますよ?」

 

彼はそのまま私達の前に立っていた。どうして行かないのか気になるが私は顔を見ない事にした。もし見たら、また貴方の事を……もうそんな事したくないから、手で顔を塞いで見れないようにした。

 

「…少し聞いてくれないか?」

 

私は何も言わずにただ頷いた。これが最後の会話になるのかもしれない私は耳に神経を張り巡らせた。一字一字丁寧に聞き、後悔のない会話をしようとした。

 

「もしも俺に会いたくなったら…何時でも会いに来て良いぞ。」

 

「え…?」

 

その時、私は救われたような気がした。私は顔を上げて彼の顔を見た。彼は気恥しそうに、私達から目を逸らしていた。

 

「カイムは…と言うかカイムは俺か…俺は酷いことをした。何も言わずにお前たちから離れたんだ。その償い…とはいかないと思うけど…俺にはこれくらいしか思いつかなかった。」

 

充分すぎるぐらいでもあったそれは、私達を許すということだ。だが、それを六花達は許してくれるのだろうか?私はティアドロップを見ると、彼女はそれに気づき、カイムさんに近づいた。

 

「許す訳ないじゃないですか…花衣様は私の物です。誰にも奪わされたりしません…!」

 

ティアドロップはカイムさんを腕の中に抱いた。決して奪わさないように強く、それでいて優しく、そして敵を見るように私達を見た。

 

「お…おい!ティアドロップ!胸!胸が当たってる!」

 

「ふふ…もっと感じても良いんですよ?」

 

ティアドロップは更にカイムさんを強く抱き締め、自分の胸の感触を強く主張した。柔らかそうなその豊満な胸はカイムさんの頬に当たっていた。

私は自分の胸を確かめるように触るが、天と地程の差を見せつけられたようにも感じた私は、ティアドロップに対しての対抗心を更に高まった。

 

「感じられるか!ちょ…離せ!」

 

カイムさんは顔を真っ赤にしてティアドロップから離ると、ティアドロップは悲しそうにした。そして、ティアドロップは私達を見た。

 

「花衣様は私のものです。ですが…さっきのように見せつける事で、貴女方に完璧に分からせることが出来ます。花衣様の心は…誰のものなのか…ね?」

 

「ティアドロップ…!」

 

ティアドロップは目を細め、妖しく私達を煽るように笑った。その目を見た私とロゼちゃんは対抗心が沸騰したように感じた。

 

「な…なんですかそれ!()()さんは私の物になるんです!」

 

「え…?お前今俺の名前…」

 

「花衣さんはカイムさんでもあるんです!絶対絶対絶対に!私の物にするんです!」

 

私は花衣さんの手を引っ張り、顔を目と鼻の先まで近づけた。花衣さんは顔を真っ赤にした。それを愛おしく思った私は思わず心のかで舌なめずりをした。

 

「花衣さん…絶対に貴方を私の物にしますから…待ってて下さいね?」

 

「あ…あぁ…分かった…?」

 

「なんでそこで返事をするんですか花衣様!そんな事絶対に…許しませんよ?」

 

私は花衣さんの左腕を、ティアドロップは右腕を掴み、お互いに反対方向に引っ張り合い、花衣さんの腕が千切れそうになっていた。

 

「痛い痛い痛い!!腕が千切れそう!どっちか離せ!」

 

これは…聞いた事あります。確か遠い昔、2人の女性が一人の男を奪いあう時、このように腕を引っ張りあったと言います。その時、先に離した者こそが慈愛があると言われ2人は暮らし地ます。ここで手を離せば真に愛がある者は私に…!

勝ちを確信した私は腕を離そうとしたその時、ティアドロップが小さく笑った。

 

「は…まさか!」

 

「もう遅いですよ!」

 

私が腕を離した瞬間、自分の方へとティアドロップは勢いよく花衣さんを引っ張りあげ、そのまま風花を撒いては瞬間移動のように素早く現実世界へのゲートの前に立っていた。

 

「貴方の考えなんてお見通しですよ!残念ですが花衣様は私の物ですよ!」

 

「あぁ!ず…ズルい!」

 

「先に手を離したのは貴方ですよ?何か文句でもありますか?」

 

「う…そ、それは…」

 

「ふふ、()()いらっしゃい。」

 

またと言ったティアドロップは小さく笑った。

 

「花衣さーん!また貴方に会いますからね〜!」

 

ゲートに触れた花衣さんは光と共に消え始め、元の世界へと戻っていく。花衣さんは振り返り、笑顔で手を振って別れを告げた。そして、花衣さんとティアドロップと花音さんはゲートの向こう側へと消えていった。

 

「…ティアドロップはどうして許してくれたんだ?」

 

「何を…ですか?」

 

「ほら、レイ達に会いたければ会っても良いって所。てっきり、全面的に否定すると思ったんだけど…」

 

「ふふ、そんなの決まっているじゃないですか。」

 

 

 

 

 

貴方はもう…私の物なんですから…

 

_____

 

「…はっ!」

 

眠っていたような感覚になっていた俺は急いで意識を覚醒させる。首を振り、辺りを見渡す。白い天井に数々の人、そしてデュエルをしていたのだろうか、カードが置かれているテーブル。フィールドには"六花聖華ティアドロップ"では無く、"六花聖ティアドロップ"が置かれていた。

 

「ここは…カードショップ?」

 

現実に戻って来れたと認識が出来た俺は、対戦相手のレイを見る。レイは黙ってカードを片付けるとそのまま俺にお辞儀をしてカードショップの外へと出た。

 

「あ…待って!」

 

俺は急いで後を追いかけるのように走り、レイを追いかけた。階段を駆け下り、外へと出た俺は、レイが歩いた方向を探す。

だが、もう外にはレイの姿は見えなかった。

 

「レイ…」

 

あの時の光景は夢だったのだろうか?いや…そんな訳ない。あの時感じた痛みと、あの時感じたあの思いは、偽りじゃない。俺は胸を掴み、そう言い聞かせる。

 

「花衣さん!」

 

後ろから咲初の声がして、後ろに振り返る。足音は1つでは無く、多数の人間が降りていくのを耳で確認した。

 

「おいおい、勝ったってのにどうして店から出るんだよ。」

 

「何かあったのか?」

 

炎山と機羽が心配そうに俺を見ていた。これ以上心配をかけても仕方が無い。

 

「…いや、何でもない。戻ろうか。」

 

こうして、俺の初めてで驚きの連発の大会は見事俺の優勝で幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

時が経つほど三時間、俺たちは打ち上げというか何と言うか、炎山の提案でみんなでご飯を食べる事にした。

何を食べるのかは優勝した俺に委ねられた。

何を食べようか迷う…と言いたい所だが、ティアドロップが何やら言いたそうな顔しながら俺の肩を掴んで離さなかった。

 

「むぅ…今日は私が思い切りご馳走を振舞ってあげたかったのに。」

 

「仕方ないだろ。それよりも、今日のお前はもう実体化出来ないだろ?」

 

そうだ。ティアドロップはこの現実世界で"閃刀姫-ロゼ"と戦った為、もう今日は実体化出来ない。実体化出来ないとこの現実世界の物に触れられない為ティアドロップは料理する事さえ出来なかった。

 

「あら、それだったら私が手料理を振舞って差し上げますよ?」

 

ティアドロップの他にカンザシも出てきて、更に俺に圧がのしかかる。しかも炎山達もどうしたんだと言いたそうな目をしてるし、咲初に至っては大変ですねと苦笑いまでされている。

 

「まぁ…貴方に作らされるよりはマシですね…私は今日はここまでです。それでは花衣様、また明日…」

 

ティアドロップは消えたが、カンザシの圧は消えていない。まさに苦渋の選択、皆とご飯が食べたい。だが六花達も思いも無下には出来ない。…よし、覚悟を決めよう。

 

「そうだな…和食とか食べたいかな。」

 

和食は俺の好物に値する。炎山達はその事を快く賛成し、早速店を調べてくれた。

 

「和食か〜確かこの近くに店あったよな?」

 

「そうだな…こっちだ。行くぞ。」

 

機羽がスマホで店の場所を検索し、先導して案内をした。機羽について行きながら皆にバレないように六花達と話をする。

 

「旦那様…?私の手料理ではダメなのですか…?」

 

目にハイライトが無くなってしかも夜なのでかなり怖いカンザシが俺の事を見ていた。心無しか霊体化しているはずなのに肩を掴んでいるカンザシの手が痛い。

 

「落ち着け…今晩はお前の言うこと何でもきいてやるから!」

 

「何でも…?本当に何でもいいんですか?」

 

「できる範囲なら…」

 

「それじゃ…今日の夜は楽しみにしておいて下さい…ふふ…」

 

カンザシが不敵に笑い、今の所は消えていった。…もしかしたら俺は墓穴を掘ったか?…掘ったんだろうなぁ…

 

「ん?どうしたんだ花衣?」

 

「あ…何でもない!」

 

炎山に心配され、俺はちゃんと皆について行く。…見かけによらず、他人をちゃんと見るのがあいつの良い所だ。

 

 

 

「いらっしゃいませ。何名様でしょうか?」

 

「6名で。」

 

「テーブル席がおふたつになってもよろしいでしょうか?」

 

店に入り、店員が人数とテーブルの確認をした。どうやらテーブルに座れるのが4人な為、2つのテーブルを使わなければならないそうだ。勿論それは構わない。問題は誰がどの席に座るのだが…

 

「ここは普通に3.3じゃないのか?」

 

「いや、ちょい待ってろ。」

 

炎山はポケットからコインを取り出し、そのまま指で弾く。弾かれたコインは回転しながら上昇し、やがては炎山の右の手の甲に落下し、左手でコインを抑えた。

そして左手をどかすと、出てきたコインは裏だった。

 

「これで決めようぜ。テーブルが4人になった時点で終了。面白そうだろ?」

 

「ま、話し合って時間を潰すよりかはマシね。」

 

炎山の次に白井がコインを受け取り、コイントスを始めた。

 

「…出たのは裏よ。」

 

白井も裏。次に河原もやり、これも裏。最後に機羽がやるとこれも裏。何と4連続裏で席が決まった。

 

「うし、決まりだな。じゃあ行こうぜ。」

 

(なんかあのコインに違和感を感じるんだよな…)

 

違和感を感じたのは河原がコイントスをした時だ。河原は気合を入れてコイントスをしたおかげで他の人よりもかなり上空にコインを飛ばした。その時に違和感を感じたのだが、まぁ気にしないでおこう。

 

「貴方…どういうつもりかしら?」

 

「あら?バレてた?」

 

「雀は気づかなかったようだけど私にはバレてるわよ、コインが両面とも裏だなんて、何考えてるの?」

 

「いや〜花衣と花音の仲を進展しようかなと…」

 

「なにそれ…まぁ良いわ。花音もあの人のこと気になってるようだし。」

 

炎山と白井が何やら話し込んでいたが、距離が遠くて聞こえなかった。案内されたテーブルにつき、俺は咲初と向かい合った状態で座った。

 

「ご注文はお決まりでしょうか?」

 

「食べ放題コースで良いだろ?」

 

「うん、良いぞ。」

 

皆に意義はないようなので注文は直ぐに決まった。60分食べ放題コース、オプションでドリンクバーとかも頼み、最初の商品をタッチパネルで決める。この店はしゃぶしゃぶかすき焼きが食べ放題なのでまずはそのどちらかを選ぶ。

 

「どっちにしようか…?咲初はどっちがいい?」

 

「あ、花衣さんにお任せ致しますよ。」

 

そう言われても迷う。さてどうした物か…その時、ひとひらがカードから飛び出し、テーブルの上へと参上した。

 

「あ、ひとひらちゃん!どうしたんですか?」

 

ひとひらがタッチパネルまで近づくとしゃぶしゃぶの方に指を指した。もしかして…しゃぶしゃぶを食べたいのだろうか。だったら話は早い。俺はしゃぶしゃぶを選んで出汁を決める。あとは待つだけだ。

 

「その間に飲み物でも持っていこうか。」

 

「あ、私もついて行きます。」

 

俺と咲初は待ち時間を利用してドリンクバーがある場所へ移動した。咲初はコップに氷を入れ、オレンジジュースを入れ、俺は無意識に隣にあったティーカップを取り、ダージリンのTバックをカップに入れ、お湯を入れた。

 

「あれ?花衣さんは紅茶でいいんですか?」

 

「あ…つい無意識に…六花達と紅茶で飲む機会が増えたからかな?」

 

休日とか午後とかで俺は六花達と紅茶を飲むことが多い。元々俺はそんなに紅茶が飲まなかったのに、今ではかなりの頻度で飲んでいるような気がする。捨てるのも勿体ないので、俺はひとまず紅茶で良しとする。

 

「紅茶と言えばさ、六花達で好みが違うんだよ。スノーはミルクティー、ヘレボラスはストレートが好きとか。」

 

それでどれが美味しいとか、どれを俺に飲ませるとか喧嘩になった事もあったな。あの時喧嘩を止めるのは本当に苦労したが、今となっては良い笑い話だ。

立ち話を何なので、俺と咲初はひとまず席に戻る。

まだ料理が来ないので飲み物を飲んでひたすらに待った。

 

「そういえば…咲初っていつから精霊が見えるようになったんだ?」

 

俺と同じ精霊が見えるのも充分驚くが、俺は何時見えるようになったか気になった。しかし、咲初は少し困っていた。何か気に触る様なことを言っただろうか?

 

「あ、違うんですよ。実は私が何時ジャスミンちゃん達が見えるようなったのか分からないんです。」

 

「分からない…?そんなに昔に見えていたのか?」

 

「と言うか突然見えたんですよ。これを話すにはまず私が【アロマ】ちゃん達と出会ったことを話さなければなりません。」

 

精霊が見えるかの話を聞こうとしたが、ここで咲初と【アロマ】達の馴れ初めを聞くことになるとは思わなかった。こちらとしてもその話には興味がある。

新しいアニメが始まった緊張感に勝るとも劣らない感覚を胸に秘めながら、俺は咲初の話を聞く。

 

「確かあれは…1ヶ月前ですね。学校からの帰り道…」

 

 

 

 

 

 

_1ヶ月前

 

いつも通りの帰り道、車は目まぐるしく走り、人は目まぐるしく歩いていた。お店から香るお菓子のいい匂いが私の小腹を刺激する。

 

「うぅ…ダメです!今はダイエット中なんですから…」

 

自分との誘惑と戦いながら私は早歩きで家へと帰る。ようやく魔の領域を突破した私は謎の達成感を感じながら家へと帰ろうとしたが、道端で女の子が泣いていた。

髪は銀色でまるでおとぎ話に出てくるような不思議な服を着ていた。

 

「どうしたの?親とはぐれてしまったの?」

 

少女の肩を優しく叩き、少女は私の方に顔を振り向いた。紫の瞳が涙で潤いながら少女は私の方に指を指し、路地裏の方に指を指した。

 

「あそこに親がいるのかな…?」

 

あまり行ったことがない路地裏で少し怖いが、女の子をほおって置く訳には行かなかった。

 

「じゃあ一緒に行こ…って…あれ?」

 

女の子に振り返ってみると、さっきの女の子が居なくなっていた。通りの方に戻って左右確認したが、女の子どころか人が一切いなかった。

 

「どこに行ったんだろう…」

 

自分の不甲斐なさがおしかかるような体の重みが増して、私は顔を俯かせる。するとそこには1枚のカードが落ちていた。カードを手に取るとそこにはさっきの女の子が描かれていたカードがあった。

 

「えーと…"アロマージジャスミン"?さっきの女の子に似てる…?」

 

もしかしてこれがさっきの女の子だろうか?私は背筋に悪寒が走った。まさか…幽霊?幻覚?ダイエットのしすぎでこんな事になったのでしょうか?

私は恐怖で震えました。しかし、さっきの女の子、"アロマージジャスミン"ちゃんのあの涙は…見過ごせなかった。

 

「よし…!」

 

私は勇気を振り絞り、暗い路地裏に足を踏み入れた。

ポイ捨ての様々なゴミが入り交じった酷い匂いは吐き気がしそうでした。一体こんな所に何があるのでしょうか?地面を見ると、何やら何枚かのカードを落ちていたのを見ると、それに駆け寄ってカードを取りました。

 

「これは…"アロマージローズマリー"?こっちは"アロマージローリエ"…」

 

全てのカードを取ると共通して【アロマージ】と言う文字があるのと、縁が緑色と少し紫のカードにはアロマージの人達が描かれているのと、縁が白いのと藍色の物があった。

 

「これ…カードですよね?捨てられたのかな…?」

 

物を捨てるなんてもってのほかだ。というより…可哀想です。カードは何日かここに放置されたせいか、かなり汚れがあって傷んでいる。どうにかして直そうと、私は全てのカードを拾って、路地裏へと離れた。

路地裏を出て角を曲がったその時、人とぶつかってしまった。カードが飛ばされないようにしっかりと手に持ったおかげで、何とか飛ばされないようにできましたが、人とぶつかってしまった。

 

「アイタタ…はっ!大丈夫ですか!?」

 

「ああ…大丈夫よ…あれ?メガネどこだっけ…あ、ここね。」

 

黒髪の長髪で、目の色が緑でとても美しい女性と私はぶつかった。私はその美貌を羨む程だった。どうしたらそんなになるのだろうと気になる程だった。

しかし、今はそんな事気にしてる場合じゃない。早くこの子達を何とかしなければ。

 

「あ、待って…貴方の持っているそのカード…遊戯王のやつじゃないかしら?」

 

「遊戯王…?」

 

このカードの事でしょうか?名前は聞いた事ありますが…

 

「ちょっとそのカード…見せてくれるかしら?」

 

「え?あ、はい…どうぞ。」

 

私は全てのカードを女の人に見せると、女の人はじっと真剣な目付きでそのカードを見た。

 

「このカードは…」

 

一瞬、女の人の顔が強ばったたのを私は見逃さなかった。私は何故か背筋を伸ばし、怒られるかと思いもしたが、直ぐにその表情がなくなり、柔らかい顔に戻った。

 

「これ、貴方のカード?」

 

「い…いえ、この路地裏にあったカードで…捨てられたんでしょうか?」

 

「多分ね…相当汚れや傷が酷いわ。…ちょっと一緒に来てくれる?」

 

「は…はい。」

 

時間はあるので私は女の人について行く。知らない人にはついて行ってはダメなのですが、この人なら信頼出来る。何故かそう思いました。

少し歩くと、1つのビルのところに着き、私達はその中に入る。階段を登ると、その2回には1つのお店があった。

 

「わ!ここなんですか?」

 

「私のお店よ。今日は臨時休業してるけどね。さ、入って。」

 

「お邪魔します…」

 

ドアを開け、お店の中に入ると沢山のカードがショーケースに保管されてたりしていた。興味本位でケースの中を除くと色々なカードが合って圧巻した。

 

「えーと…い…1万円!?カード1枚でですか!?」

 

何か可愛らしいカード"灰流うらら"とキラキラと輝いているカードが1万円で売られていた。

 

「凄いでしょう。中には何十万円のカードがあるけど…見る?」

 

「い、いえ!大丈夫です!」

 

カード1枚で何十万円…恐るべし遊戯王…取り乱してしまいましたが、私は女の人について行くと、カードを見せてと言われたので、私は全てのカードを見せた。

 

「じゃぁ、このカードの傷を治すからちょっと待っててね。それまで待っててね。」

 

すると女の人は店の奥に行くと、すぐ様にカードの傷を治していた。工程が全然見えなかったが、それはあっという間だった。

 

「はい。治ったわよ。」

 

カードを見せられると、さっきまでボロボロだったカードが新品見たいに傷が無くなり、何やらスリーブ見たいな物までご丁寧にしまわれていた。

 

「あ…ありがとうございます!」

 

私は見違えたカードを眺めると、不思議と声が聞こえたような気がした。

 

_助けてくれてありがとう。

 

きっとこの声はジャスミンちゃんの声だ。うん、貴方を…あなたたちを助けられて良かった。心の底から私は喜んだ。そして1つの思いが決まった。

 

「あ…あの…私に遊戯王を教えてくれませんか!?」

 

 

 

 

 

 

 

_時は戻り現在

 

「…これが私とジャスミンちゃん達の出会いと私が遊戯王を始めたきっかけです。」

 

俺みたいにパックから出たのでは無くて拾ったのか…さしずめ不動遊星見たいな感じだな…カードは拾ったという辺りが…

しかし、気になるのはそこではなく、恐らく店長さんであろう女性だ。カードの傷は普通なら直せない。増してや路地裏に何日かも放置されたカードなら状態は最悪で修復は不可能な筈だ。…どんな魔法を使ったんだ?

 

「お待たせしました〜こちら食べ放題のしゃぶしゃぶでございます。」

 

話を聞いていたからか、時間を感じられずに料理が来た。テーブルに出汁が入った鍋が置かれ、最初のセットの肉や野菜が来た。

 

「わぁ美味しそう!いただきます!」

 

咲初は丁寧に手を合わせて挨拶すると、まずは野菜を投入し、次に肉出汁に浸した。

 

「しゃ〜ぶしゃ〜ぶ♪」

 

「随分と楽しそうだな…」

 

しゃぶしゃぶと口ずさみながら楽しくしゃぶしゃぶを楽しんだ咲初は食べ頃になった肉を取り出した。

テーブルの上にいるひとひらも早く食べだかっているのか、俺の手をぺちぺちと叩いた。俺も肉を出汁に浸し、食べ頃になったので俺は肉を取り出し、ひとひらが食べやすいように取り皿に乗せて肉を冷やす。

 

「よし、ひとひら。食べていいよ。」

 

炎山達にバレないようにひとひらに肉を食べさせる。ひとひらは大きな口を開けて、肉を咀嚼した。

 

「美味しい?」

 

ひとひらは激しく首を縦に振った。その笑顔は満面の笑みであり、見ているこっちも嬉しい。

 

「ん〜美味しいですね!」

 

ひとひらに負けないくらいの満面の笑みを浮かべて食事を楽しんだ。俺も…そろそろ食べるか。

 

「いただきます。」

 

 

 

 

 

 

「なんかあいつらいい雰囲気じゃね?」

 

「そうだな。後お前肉を取りすぎだ。もっと俺によこせ。」

 

「食べ放題だから別に良いだろ!」

 

「言い訳あるか!さっさと寄越せ!」

 

機羽が肉を多く取っている炎山の取り皿から肉を奪い取る。しかし、それに気づいた炎山がそれを取り返そうと、機羽との箸のバトルが始まった。それを見た白井が呆れたように野菜を食べていた。

 

「はぁ…本当に馬鹿。」

 

「そうだよね〜」

 

「貴方はご飯を食べなさい。ご飯を。」

 

白井が河原のアイスクリームを取り上げた。河原は真っ先にアイスクリームを頼み、それだけを食べていたので、白井はそれを良しとせずに取り上げた。

 

「あ〜!私のアイス返して〜!」

 

「ご飯を食べてからにしなさい。」

 

「お母さんみたいな事言わないで〜!!」

 

 

「なんだかあっちは楽しそうですね。」

 

「いつも通りだな。」

 

「あ、連絡先…交換しませんか?」

 

「…え?」

 

不意打ちを食らった花衣は咲初から連絡先を交換した。

 

 

 

 

 

 

「はぁ…今日は疲れたな。」

 

大会に"閃刀姫-レイ"との決勝戦…本当に色々あった。この夜だけでこの疲れが取れるのか心配だが、とりあえず家に戻れた俺は直ぐに居間のソファーに座る。

 

「今日はもう寝ようかな…」

 

風呂場にある洗濯機に今日着たものを脱ぎ入れ、そのまま寝間着に着替えた俺は、風呂にも入らず真っ先に部屋へと進む。自室のドアノブに手をかけた瞬間、俺はある考えが脳裏に浮かんだ。それはカンザシの事だ。

 

_では今晩は楽しみにしてくださいね…?

 

もし俺の考えが正しければ今俺の部屋のベットにはカンザシがいる。そして大会が終わったあの時俺はこういった。【今晩は何でも言う事を聞く】と…

 

「だぁぁ…カンザシの機嫌をとるために言ったとはいえ何でもは無いだろ…俺…」

 

過去にいけたらまずは自分の愚かな頭を殴りたい。そしてこの今の状況を変えたい。しかし、願ってもそれは虚しく時間が過ぎるばかりだ。俺は覚悟を決めて部屋へと入る。何故自分の部屋なのにこんなに緊張するんだ…

部屋に入ると、そこにはやはりカンザシがいた。

 

「あ、お帰りなさいませ。旦那様。」

 

ベットの上で綺麗に正座をしながらお辞儀をしたカンザシは俺に労いの言葉をかけてくれた。カンザシらしい和服で鮮やかな赤色の寝間着を着ていた。

 

「さ、旦那様も早くこのお布団の上に…」

 

 

カンザシに言われて俺もベットの上に乗ろうとしたその時、寝間着のポケットに入れたあった携帯の着信音がなった。画面を見ると咲初からの連絡だ。流石に連絡を返さないと不味いと思い、俺は返事を返そうとする。

 

「ごめんカンザシちょっと待っ…」

「嫌ですよ。そんなの。」

 

急にカンザシが手で俺の視界を塞ぎそのままベットの上へと誘われた。不意に引き寄せられたせいで俺は携帯を手から離れ、携帯は床へと落ちていった。画面が壊れてないか心配する余裕は無く。俺はカンザシの意のままにベットに倒れ込んでしまう。頭には布団の感触…では無い。何か人肌のような温かさと…柔らかさがある。恐る恐る目を開けると、目の前にはカンザシの顔が映った。

 

「どうでしょうか?私の膝は…今この時間…貴方は私の物なのです。」

 

どうやら、俺はカンザシに膝枕されていた。…いや可笑しいだろ。今の俺なら速攻で離れていく所だが、疲れたせいか体が思うように動けない。更に膝の柔らかさが心地が良く。この場から離れたくないという思いがふつふつと高まった。

 

「…とても良いです。」

 

「ふふ…それは良かったです。もっと私の事…感じて下さいね。」

 

するとカンザシはまるで子供あやす様に俺の頭を優しく撫でる。カンザシの指が髪の毛から伝わっていき、更に心地良さが高まる。そのせいか瞼が重くなり、眠りにつこうとした。

 

「よしよし…今日の旦那様はとっても頑張りましたね。」

 

「なんか子供扱いしてるようだな…」

 

「そんな事ありませんよ。それに私は嬉しかったんですよ?」

 

「嬉しかったって…何が?」

 

「旦那様が…私達のことを使うと言ったあの時です。」

 

_俺はな!好きで【六花】達を使ってるんだ!使ってくれとか言わなくても俺は【六花】達全員使うつもりだ!

 

恐らくレイとのデュエルで俺が言ったあの言葉だろう。今思い返すと物凄く恥ずかしい。あれではまるで…

 

「まるで…告白みたいな感じでしたよ。」

 

俺の思っている事を言ったカンザシは小さく笑って、甘やかすように俺の髪を優しく撫で続ける。まるで髪を櫛で通してるような指使いでなんだか変な感じになる。ダメだダメだ。もう今日は疲れたんだ…もう寝よう…

 

「…おやすみ…」

 

「はい…おやすみなさい…旦那様。」

 

長い一日がようやく終わり、俺はカンザシの膝の上で今日を終えた。

 

 

 

 

 

 

 

「…旦那様。貴方はカイリ様ではなく、"桜雪花衣"様として生きてください。もしも…貴方が昔を思い出したら…貴方はまた私たちを置いて何処かに行ってしまいそうで嫌なのです。だから…旦那様は…そのままでいて下さい…」

 

カンザシは絶対に離さないように花衣を強く抱きながら、願うように耳元で囁いた。何処にも行かないでと、離れないでと。繋がりを表すかのようにカンザシは優しく花衣の頬に口付けをした。

 

「愛しています…旦那様。」

ここまで(〜90話)出てきたレゾンカードの中で強いと思うのは?

  • 六花聖華ティアドロップ、カイリ
  • 閃刀騎-カイムと閃刀騎-ラグナロク
  • 銀河心眼の光子竜
  • RRRリノベイルイグニッションファルコン
  • 炎転生遺物-不知火の太刀
  • 常闇の颶風
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