六花テーマを作って愛用したらそのまま俺への愛が重くなった件について   作:白だし茶漬け

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道は違えど

 それぞれの情報収集が終わり、私たちはこの街の噴水広場へと集まった。

 

 三組に分けられた甲斐があって、大まかに2つの情報が得られた。

 

 ひとつはカーマの街の大まかな場所と六花達が作った氷の森。

 

 氷の森がどんな危険な事が待ち構えているかは分からないけど、その先にカーマの町という事は確定している。

 ここから東に向かっていけば、いずれはたどり着けると言う。

 

 2つ目はスペクトラの施設を使ってのカーマの防衛システムの対抗。

 

 カーマの防衛システムは生きているらしく、闇雲に侵入してもその場で襲われてしまったら終わり。

 ならば、同等の力があるシステムをぶつけて侵入した方が安全だと、空君が提案。

 

 で、それを可能にするのがチェイムがとあるロボットから譲ってくれたカーマとスペクトラ、両方の内部データ。

 

 これさえあれば警備の薄い所や侵入できる経路が一目瞭然。

 

 泥棒が喉から手が出るほど欲しいアイテムを持ってこられた時は流石に驚いたけど。

 

 とにかくこれでカーマに行った後の展開の下地を作る準備は整った。

 

「と、言うことで。作戦を練っていきましょうか」

「ダチを助けるのに作戦っていうのもなー」

「ふふ、けど今回ばかりは向こうに六花と閃刀姫ちゃん達がいるから、用心しないと」

 

 戻る最中買ってきたデバイスのボードに指をなぞり、作戦の内容を確認する。

 

「まず、カーマ周辺に待機するチームとスペクトラでカーマの防衛システムに対抗するシステムを起動するチームに分ける」

 

 ここでの人選は大方決まっている。

 

「彼方君と十代君はカーマへ、それ以外はスペクトラに行くわ」

「はぁ!? なんで俺と空がわざわざ遠回りすんだよ!」

「空君はスペクトラのシステムのハッキングがあるし、焔君はそこまでの援護よ。道中には野良ロボットもいるんだから」

「けどよぉ……」

 

 はやる気待ちを抑え付けながらも、忙しくなく足を動かし、悔しそうに下唇を噛んでいた。

 

 このままでは話は平行線になると考えた私は、ここで気になった事を告げる。

 

「焔君はどうしてそこまで花衣に拘るの?」

「は? そんなのダチだからに決まってんだろ」

「じゃあ、そのきっかけは?」

 

 その言葉と共に、焔君は口を結ぶように閉じ、空君も心做しか落ち着かない様子だった。

 

「焔君、空君がいる時に話したいって言ってたよね? ……もし良かったから聞かせて欲しいの。貴方達が、花衣とどんな事があって友達になったのか」

 

 焔君と空君は目を合わせると、空君は何も言わずに頷き、焔君に会話のバトンを渡す。

 

「まっ、あんまし良い話ってわけじゃねぇそ。最悪なきっかけだからな」

 

 噴水の縁に座った焔君は空を見上げて過去を振り返った。

 

 

 

 

 

 

 

「……桜雪花衣(おうせかい)

 

 最初に出会ったのは高校のHR。自己紹介では名前以外何も言わず、正直根暗で関わらないんだろうなと思ってた。

 けど、席が隣だから何かと気になってはいた。

 

「よっ、俺は焔! お前中学どこだった? 俺は向こうにある……」

 

 話しかけられたアイツはどこまでも暗い目で俺を見つめた。

 関わるなと言いてぇ訳でもない、虚ろな目に心臓が掴まれたかのような冷たさが襲い掛かり、下の上に出かけた言葉を呑み込んだ。

 

 だけど花衣はその時何も言わず、その後もずっと何にも喋らなかった。

 いつからだったか分かんねぇけど、あいつの事を【人形】って言う奴もいた。

 

 何にも喋らないし、動かないから人形。そんときはしっくり来たし、どうせ絡まないだろうと思った。

 

 けどある事件がきっかけで俺はあいつと絡むようになった。

 

 いつだったか、空と一緒に帰った通学路。

 本当に、本当にたまたま通りかかった路地裏で花衣は……。

 

「あがっ……がはっ……ふふふっ」

 

 人を殺そうとしていた。

 

 全体重を乗せて首を絞めていた。無表情でなんの躊躇いも無く人の命を奪おうとしていた。

 

 命が落ちる、その一瞬手前だった。

 花衣の白い指が、相手の首に深く食い込んでいた。

 表情は……何もなかった。ただ、風が通り過ぎるような、無音の冷たさがあった。

 

「──っ、やめろ!!」

 

 俺は思わず叫んでた。理由なんかない。考えるよりも先に、体が動いてた。

 走って、ぶつかって、花衣を突き飛ばした。

 その拍子に首を絞められた奴は咳き込みながら、泥水の中で肺に空気を取り込んでいた。

 

「空、あいつは!?」

 

 花衣じゃなくて首を絞められた奴は無事かと聞くと、空は俺の意図を汲んで答えた。

 

「大丈夫、生きてるぞ」

 

 なんとかこいつを殺人犯になることを阻止した安堵感は無く、突き飛ばした花衣の胸ぐらをつかむ。

 

「な、何やってんだよ……お前……」

 

 声が震えてた。

 怖かった。人を殺す瞬間なんて、冗談でも見たくなかった。

 

 震えている俺とは反対に、花衣はいつものように冷たくて無機質な顔を浮かべながらこう言った。

 

「死にたがっていたから手伝った」

「は?」

「あの子が死にたいって言ってたから、手伝った」

 

 周りの景色が揺れるほど困惑した。何のためらいもなく、当たり前のように恐ろしいことを言ったこいつは人間なのかすらも疑った。

 

「お前、人殺そうとしたんだぞ!?」

「あの子は生きてて辛く、生きてて苦しいって言っていた。だから俺は、それから開放しようしただけだ」

「ざけんなよっ!」

 

 俺は怒りのままに花衣を殴った。

 拳が頬を打つ音が重たく響き、花衣の体がわずかに揺れ、口元から血が流れた。

 

 倒れもしなければ、反撃もしてこなかった。

 ただ、頬に手を当てることもせずに、まっすぐ俺を見ていた。

 

 何で殴られたのか分からない顔を見せられかたも思いきや、全くの無表情だった。

 

 何をしたのかも、何をされたのかも分からない様にも思え、むかっ腹が収まらなくなり、また花衣を殴る。

 

「何で……そんな顔してんだよ」

 

 痛いでもなく、怖いでもなく、なんでって顔。

 あまりにも無垢で、何も分かっていないその顔が、俺の中の怒りをさらに煽った。

 

 怒鳴りながら、もう一度拳を振るい、今度は花衣の反対側の頬を打った。

 

 だけど、やっぱり花衣は反応しなかった。倒れもしない、涙も流さない。ただ、俺を見ているだけ。

 

「なんで怒ってるんだ?」

 

 静かに花衣が言った。

 

 心底不思議そうに、俺の怒りすらも理解できないみたいに。

 

 その一言が、俺の胸に刺さった。

 怒りの奥で何かが崩れて、苦しくなった。

 

「逆になんで分かんねぇんだよ!」

 

 やっちゃいけねぇ事を止める為に、殴ってでもこいつを止める事がそんなにおかしいのか? 

 

「生きてて苦しい事もあるけどよ、その分良いことがあるから生きるんだよ!」

「苦しさに耐える事が幸せだと言えるのか?」

「だからって全部を終わらせることが正しいわけねぇだろ!」

 

 花衣は黙り込み、自分の首を絞めたやつを見つめる。

 すると奴は起き上がり、全てをあきらめた眼を向けた。

 

「おい、勝手に出歩くな」

「……邪魔しないでください」

「なっ……」

 

 空の静止を聞かず、奴は死ねなかった事を恨むようにして声を出す。

 

 顔はあまり見えなかったが、女の声だった。

 

「折角____たのに」

 

 途中までなに言っているのか分からなかったが、多分死ねたのにって言ったんだと思う。

 

 女は俺たちを恨むような雰囲気を醸し出して路地から出ていき、殺人未遂の現場は有耶無耶になくなっていった。

 

「訳わかんねぇよ……お前も、ああいう風に死にたがる奴も」

「人間にもいろんな奴がいる。お前のような馬鹿なやつも、そいつの様に意味不明なやつもな」

「おいさらっと俺をディスんな。……でさ、こいつどうする?」

 

 殴られた所に手を添える花衣を見る。結構強く殴ったから口を切って血が流れ始めた。

 あいつは口元に付いた汚れを拭い、何も言わず俯いていた。

 

「普通なら殺人未遂で通報だが……そうしたくないんだろ」

「さすが同中の親友」

 

 空は俺の考えを察し、警察に通報はせず、俺の行動を見届けた。

 

「お前、ちょっと付き合えよ」

「男同士の恋愛が趣味なのか?」

「ちげぇよ!! なーに言ってんだお前!? 普通考えたらどっかに行くとかだろ!?」

 

 こいつ少しどころかめっっちゃズレてるし変な奴だ。

 だからこそ、ほっとけないのかもしれない。

 

「……お前、親は?」

「いつもは居ない」

「じゃあ、いつも一人なのか?」

 

 花衣は静かに頷いた。

 

「んじゃ、夜遅く出歩いても文句言われねぇよな」

 

 そう言って、俺は花衣の手を引いた。

 ひんやりとした手だった。無抵抗でついてくるその足取りはまるで幽霊みたいだったけど、確かに温もりはあった。

 

 こいつは人間だ。人形でもなんでもない、ちゃんと心と魂がある人間なんだと俺は確信した。

 

 空が少しだけ後ろからついてきて、何も言わずに見守ってくれてるのが分かった。

 

「腹減ったからさ、ラーメン行こうぜ。っと、その前に、ほらよ」

 

 俺は花衣にティッシュを渡した。

 

「俺がやっちまったからな。人通り多いとこ通るし、拭けよ」

 

 半ば強引にティッシュを手渡すと、花衣は真っ白なティッシュを両手で抱えるように持った。

 

「……ありがとう」

 

 そう言うと、ほんの少しだけ、花衣の口元が動いた気がした。

 

 笑った、ってわけじゃないが、無だった表情に、ようやく人の影が浮かんだ気がした。

 

 それからを境に、花衣とつるむようになった。

 

 一緒に飯食ったり、遠出したり、空の機械いじりの手伝いをしたり、花衣の性格が少しだが明るくなって言った。

 

 人並みに笑って、泣いたり、怒ったり、驚いたり、花が咲いたみてぇにあいつは変わっていったある日。

 

 丁度出会って一年ぐらい経ったある日だ。

 

「……遊戯王?」

「そうそう。めちゃくちゃ流行ってるんだぜ?」

「やってない奴を探す方が難しいとされているな」

「俺、やってない」

「おっ、ならやってみるか?」

 

 そうして向かった先が、行きつけのカードショップ。

 ジェニーが構える店で、あいつは自分だけのデッキを……六花達と再会した。

 

 

 

 

 

「まっ、これが俺らと花衣の馴れ初めだな」

 

 想像するよりも最悪な出会い方に私達は半ば絶句し、どんな言葉を出せばいいか分からなかった。

 

 どこか懐かしい余韻に浸る焔君と空君はこの沈黙を崩す。

 

「あれから1年程だが……今の花衣はあの時と同じ頃に戻っている」

「そうそう。今のあいつが何をしたいのか、何を考えてんのかは分かんねぇけど。このままだとヤバいんだろ?」

「ええ。あのまま闇を放置したら、間違いなくダークネスは花衣を依代にして復活してしまう。それだけは絶対に阻止しないと」

 

 

 改めて、私たちは今回の目的を確認する。

 

 今回の目標は花衣の心の闇を晴らす事。その為にはまず花衣と出会い、あの子にこの【オリハルコンの眼】を使う。

 

 この宝石を使う事で花衣の深層世界に入り、心の闇を取り除く。

 

 その前に立ちはだかるのは、六花と閃刀姫達なのは間違いない。

 

 いつも隣で支え、守ってくれた彼女達の重すぎる愛は、傍から見れば暴走しているように見える。

 だけど彼女達に取っては、当然の事だって言うでしょう。

 

 愛する人をどんなことをしても守る。

 

 例え花衣の中に溢れる闇によって存在が消えたとしても、彼女達はきっと後悔はしない。それどころか永遠に守ろうとするのが想像出来る。

 

「……そんな貴女達も、私は救いたいのはわがままかしら」

 

 母親からすれば、行動はアレだけど花衣に対する愛情は本物。充分任せられるけど……。

 

「ちゃんと、挨拶しないと花衣はあげないんだから」

「今から対決するのに挨拶と来ましたか」

 

 隣にいたチェイムはまるで他人事のように苦笑いを浮かべ、私はそんなチェイムの額に指をつつく。

 

「貴女も花衣の母親なのよ? そんな他人事見たいに言わないの」

「……乳母、みたいな物ですけど」

「同じよ。大事な息子を任せられるかどうか、見極めないと」

 

 ウィッチクラフト・ジェニーとしてでは無く、桜雪花衣の母親、桜雪才華として、あの子の人生を見届ける義務がある。

 

 勿論、チェイムと一緒にね。

 

「さぁて、そろそろ応援の子達が来ると思うけど……」

「ふにゃぁ〜ん」

 

 噴水広場に大きな撫で声の猫の鳴き声が聞こえる。

 気になって辺りを見渡すと、噴水の縁に少し目付きが悪い、紫色の瞳を持ったブロンド色の猫が私達を見つめていた。

 

(……この猫、魔力を感じる)

 

 動物が魔力を持つのはそう珍しくない。

 現にドラゴンで魔法が使えたりするのは魔力があるからだ。

 

 だけど、気がかりなのは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()がいるということ。

 

 私はその猫を警戒し、チェイムも違和感に気づいて爪を鋭くさせる。

 

「おい、勝手に出歩くなバカ猫」

 

 噴水の反対方向から懐かしい声が聞こえる。女性としては少し低めな声でも女性らしさはあり、黒魔女の異名に似合う黒いドレスに大きな帽子に、自分の体よりも大きい本を抱えた魔法使いが、私たちの前に現れた。

 

「久しぶりね、ディアベルスターさん」

「あぁ。久しぶりだな。そこにいる従者もな」

 

 ディアベルスターの目線の先……焔君の背後にはいつの間にか助っ人2人目のラビュリンス様の従者、アリアスがいた。

 

「アイエエエ! アリアス!? アリアスナンデ!?」

 

 気配すらも感じ取れなかった焔君は飛び上がり、アリアスさんは全く動じず挨拶をした。

 

「お久しぶりでございます。ジェニー様、ディアベル様」

「すっげぇ……マジモンのアリアスとディアベルスターだ」

 

 デュエルでは多く見かけるモンスターに焔君はまじまじと見つめていた。

 

 視線に気づいた2人はどうして物珍しそうに見られているのか分かっておらず、首をかしげていた。

 

(そりゃあ、別次元では有名人だと思わないわよね~)

 

 珍しく困惑する二人を眺めるのは面白いけど、今は花衣を助ける事が最優先。

 

「はいはい。見惚れるのはそれぐらいにして、2人に状況を伝えるわね」

 

 先ほど決めたことを二人に伝える。

 ディアベルスターはカーマに、アリアスはスペクトラに行かせることを伝える。

 戦闘能力が高いディアベルスターは彼方君の護衛、罠と知識があるラビュリンスと連絡手段があるアリアスは罠の解析に充てる。

 

 これで、カーマは彼方君、十代君、ディアベルスターの三人。

 残りはスペクトラに向かってカーマへの対抗。

 

 2人に異論はなく、これでようやく準備が整ったところで、ディアベルスターの足元にいた猫が、近くにあったベンチの物陰に走る。

 

「ふしゃー!!」

 

 猫が爪を向けた所に、機械の猫が現れる。

 

『ニャオーン』

「よしよし、大丈夫だよ。タマ」

 

 機械の猫は近くにいた飼い主の元に軽い足取りで戻る。

 その飼い主は金髪をなびかせ、私たちの前に現れた。

 

「レイ!」

 

 焔君がその名前を呼び、彼女は私たちを仇のように強くにらんだ。

 

「やはり花衣さんを倒すためにここまで来たんですね」

「それは違うわ。私達は花衣の闇を晴らすために……」

「花衣さんを倒すためのカードを持っているのに、よくそれが言えますね」

 

「助ける」という言葉を嘲笑うかのように嗤うレイだけど、その目は笑っておらず、殺気に満ちていた。

 溢れ出る殺気に触発され、ディアベルスターも冷や汗を流す程警戒していた。

 

「聞きましたよ。スペクトラに行くつもりなんですよね? アザレア達からもう情報は得られましたから」

「アイツら居たのかよ……!」

「なので、スペクトラの方では今頃、アザレア達がシステムを破壊している頃ですよ」

 

 まずい、システムを破壊されたらカーマに対抗する手段が無くなってしまい、領域に入ることさえ困難になってしまう。

 

 そうなれば、花衣に出会う前に全滅する恐れだってある。何としても、スペクトラのシステムだけは守らなければ、花衣を救うことはできない。

 

「本当なら今ここで全員潰したいんですけど、無関係な人を巻き込むのでそれはしません。命拾いしましたね」

「私たちが花衣を助けたいって気持ちが分かるはずです! お願いします、あの子の元に行かせてください!」

 

 ハイネちゃんがレイを説得しようとするけど、彼女には言葉は届かなかった。

 

「助ける? あの人を遠ざけたのは誰ですかっ!? それで今更助けるって……偽善ですね」

「うぅ……」

「それに()()()()()()()()のは私達です!!」

「……?」

 

 何か引っかかる言い方に違和感を持ちながらも、レイはこれ以上話す事を嫌い、イーグルブースターを装備して足を地面から離して空を飛ぶ。

 

「花衣さんと私達の幸せを奪うというのなら容赦はしませんから」

 

 イーグルブースターのエンジンが吠えるように点火し、彼女の姿は閃光のごとく大空へと舞い上がった。鳥よりも速く、迷いのない軌道で。

 

 その背中を見送った焔君が、焦るように口元を緩める。

 

「俺らも急がねぇと!」

「少し目立ちますが時間がありません。皆さん、私のお背中」

 

 チェイムがシュテルンへと姿を変え、街中の人々は物語だけの存在でしか無かったドラゴンの姿を見て狼狽える。

 

 けどそんな事にいちいち反応していられるほど時間に余裕がある訳では無い。

 

 彼方君と十代君、ディアベルスター以外の全員はシュテルンの背中に乗り、3人は飛び立つ私たちを見送った。

 

「じゃあ後で合流だな」

「待ってるよ、皆!」

「そっちも気をつけろよなー!」

 

 行き先は違えど、私達が目指すべき道は同じ。

 

 その繋がりを胸に、お互いに再会を約束し合い、私達は地平線の彼方にあるスペクトラ、彼方君達はカーマへとそれぞれ向かう。

 

 

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