六花テーマを作って愛用したらそのまま俺への愛が重くなった件について   作:白だし茶漬け

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こんにちは!
遂に今回でロマンス・タッグ・デュエル編が終わります。
随分と長かった……

さて、今回も新しいカードがあるので、後書きの方でそちらのカード詳細を書かせて頂きました!
少し長いですが、ゆっくりとお読みくださいペコリ((・ω・)_ _))


六等星の再会

星雲。無数の星が集まる事で輝いた雲のように見える天体の事だ。暗い空を輝かせ、その星雲を身にまとった龍が高らかな咆哮を上げた。

 

『な、なんと!ここに来て新たなレゾンカードの登場!銀河眼を超える銀河眼、その名は"銀河心眼の光子龍《コズミックアイズ・ギャラクシー・フォトン・ドラゴン》"!果たしてどのような力があるのか見ものです! 』

 

銀河心眼の光子龍

レベル10/光属性/ドラゴン族/儀式/ATK4000/DEF0

 

「攻撃力……4000! 」

 

これまたこのライフを一撃で消し去る程の攻撃力を持つモンスターが現れてしまった。しかも間違いなく狙われるのは伏せカードも手札も無い花音だ。この攻撃をまともに受ければ5000のライフを持つ花音は一瞬で1000になってしまう。

だが、花音にはそれを防ぐ手立ては無かった……

 

「俺は"銀河心眼の光子龍"で花音さんにダイレクトアタック! 」

 

"銀河心眼の光子龍"の体が蒼く輝き、咆哮と共に口から無数の星が見えるような波動を花音に向けた放った。

 

「きゃぁぁ! 」

 

咲初花音 残りライフ 5000→1000

 

「俺はこれでターンエンド 」

 

「相手エンドフェイズ時、シャドウ・ディストピアの効果発動。このカードが表側で表示してるかつリリースを行ったプレイヤーは、その数だけフィールドにシャドウトークンを守備表示で特殊召喚させる 」

 

シャドウトークン

レベル3/闇属性/悪魔族/攻撃力1000/守備力1000

 

確か星空は"銀河心眼の光子龍"を召喚する為に、2体のモンスターをリリースしたので、星空の場には2体のシャドウトークンが召喚された。

本来、いつもはエンドフェイズ時に墓地にいるひとひらの蘇生効果もあるのだが、ひとひらのこの効果はフィールドに植物モンスターしかいない場合か、モンスターがいない時にしか発動出来ない。

 

俺のフィールドには、エクストラモンスターゾーンに"スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン"が存在する為、ひとひらのこの効果は使えない。

 

しかも次は花音のターンだ。手札もゼロ、場のカードもゼロ、ライフの合計値も先程の攻撃で逆転された今ではアロマカードの効果も殆ど使えない。

 

「私のターン…… 」

 

逆転のカードを願うように、あるいは求めるカードを願うように花音は祈るように目をつぶってカードをドローした。

ゆっくりの花音の瞳が開くと、花音は驚いた表情を浮かべ、最後には何かを決めたかのように小さく笑った。

 

「私は、カードを1枚伏せてターンエンドです 」

 

『おおっと、花音選手まさかのターンエンド!?あの伏せカードがなんなのか見ものです! 』

伏せカードと言えば、花音が前のターンに伏せていたカードもまだ残っている。何かを待っているのか?

 

「万事休すですわね!花音さん! 」

 

勝ちを確信しているのか、宝石は高らかにデッキからカードを一枚ドローし、ドローカードを勢いよくディスクにセットした。

 

「魔法カード"強欲で金満な壺"を発動!エクストラデッキを6枚除外して2枚ドロー!私は、"宝玉獣サファイア・ペガサス"を召喚! 」

 

サファイア・ドラゴンの攻撃力は1800。ゆうに花音のライフを削りきれる攻撃力だ。もしもここで花音が何かしらの防御をしなければ、花音はここでライフが0になり負けてしまう……!

 

「サファイア・ペガサスの効果で、私は"ルビー・カーバンクル"を魔法・罠ゾーンに置きますわ。……さぁ、終わりですわ花音さん!私はサファイア・ペガサスで花音さんにダイレクトアタック! 」

 

「花音! 」

 

"サファイア・ペガサス"が背中の翼を羽ばたかせ、深い青色の角を突き出すように花音に猛突撃をかけてきた。

 

「罠発動!"DNA改造手術"!私は植物族を指定し、フィールドのモンスターを植物族にします! 」

 

「そんなものが今更出てきた所で……! 」

 

「……速攻魔法発動です! 」

 

花音のフィールドに速攻魔法が出現すると、そのカードが光だし、その光でサファイア・ペガサスの攻撃が無効化された。

サファイア・ペガサスが宝石のフィールドに戻ると同時に光が消え、発動したカードの正体が顕になった。そしてそれは、俺や星空さんには衝撃的なカードだった。

 

「なっ……! 」

 

「なんであのカードがあるんだ……!? 」

 

効果とか、そんなことはどうでも良く、ただそのカードがそこにあるという事実に俺たちは驚きを隠せなかった。

 

「さらに速攻魔法"献身的な愛"を発動!相手バトルフェイズ中に発動可能で、相手モンスターの攻撃を無効にした後、相手のバトルフェイズを終了させます! 」

 

効果でも、戦火の中互いの愛を確かめるように抱き合っている男女のイラストを見て間違いない、あのカードは……ZEXALで出たアニオリカードだ。何であれがあるんだ……!?しかもあのカードって確か最後には……

 

「そして、相手にカードを1枚ドローさせ、私のライフはゼロになります…… 」

 

「花音……なんで……? 」

 

「……すみません、花衣君の為に何か出来ないかなって、このカードを持って来ちゃいました 」

 

なんでそのカードを持ってるんだという意味で俺はそう言ったのかも知れないが、花音は違う意味での言葉として受け取ったのか、そんな事を言ってきた。

何も出来なかった申し訳なさなのか、花音は顔を沈み込むように俯いていた。

 

「……さぁ、"献身的な愛"の効果で、カードを1枚ドローして下さい。今回の私は、これぐらいしか出来ません…… 」

 

「花音…… 」

 

「み……見損ないましたわ!花音さん! 」

 

悲痛的な雰囲気の中、怒りを顕にした宝石の声が鳴り響いた。

 

「なんで……どうして逃げたのですか!?私は貴方と真剣な勝負を期待してここにいるのに!それなのに……貴方は何でそんな勝負を捨てるような事をしたのですか! 」

 

「捨ててません! 」

 

花音が珍しく大きな声を上げて宝石に反論した。

 

「捨ててなんかいません!私だって……もっと花衣さんと一緒にやりたかった!でも……でも……私じゃあこれが限界です……だから……せめて託したんです!」

 

悔し紛れで強ばった声に宝石は黙り込み、花音は涙目の1歩手前の顔を上げた。涙をこらえ、何も出来なかった自分を悔しみ、それでも赤く腫れかけた目は、勝負を捨てた人の顔ではなかった。

 

「……花衣さん、勝手な事って分かってますけど……あとはお願いします 」

 

真っ直ぐと、涙が溢れそうな目であっても力強かった。人として、いや、男として俺はそれに応えない訳にはいかなかった。デッキに指を添え、俺は力強く、カードを1枚ドローした。

 

「……分かった! 」

 

咲初花音 残りライフ 1000→0

 

『ここで花音選手が脱落!しかも相手のライフはまだ削れておらず、場にはレゾンカードの"銀河心眼の光子龍"が存在するぞ!?まだ効果を使っていない未知数なモンスターを、花衣選手はどう崩すのか!? 』

 

「……私は、カードを一枚伏せてターンエンドですわ 」

 

宝石のバトルフェイズが終了させられたことにより、宝石はメインフェイズ2に移行してカードを1枚伏せた。

 

「……!エンドフェイズ時に墓地のひとひらの効果発動!相手エンドフェイズ時俺のフィールドにモンスターが居ない場合か、植物族しか居ない時、ひとひらは墓地から特殊召喚する!戻ってこいひとひら! 」

 

「な……貴方の場にはドラゴン族のスターヴヴェノムが……」

 

「いや……花音の罠の"DNA改造手術"があるおかげで、スターヴヴェノムはドラゴン族から植物族になっている! 」

 

もしも花音がさっきのタイミングで発動していなければ、ひとひらは蘇生できていなかった。……本当に、頼りになる。

 

「俺のターン! 」

 

ここで勝負を決めなければ、間違いなく俺は敗北する。花音の思いを無駄にしないためにもこのターンでどうにかしなければならない。

 

カードをドローし、花音の"献身的な愛"の効果でドローしたカードを確認すると、そこには"六花聖華・カイリ"と"暗黒界の取引"があった。

 

「これなら……! 俺はひとひらの効果を発動し、デッキから"六花精エリカ"を墓地に送る。そして、ひとひらをリリースし、"六花聖華・カイリ"を手札から自身の効果で特殊召喚する! 」

 

「"六花聖華"!? 」

 

「まだ持ってたのか…… 」

ひとひらが小さな花束を目一杯に咲き散らし、その風花の内から花と共に人影が生まれた。本来白いコートに白いフードを深く被り、顔の全体像は見えなったが、口元やローブの向こうに見える白金の髪は夜をも照らすようでもあった。

 

『こ、これは!またしても六花のレゾンカードだぁ!体型的に男でしょうか?これは中々の好青年だぁ! 』

 

「カイリの効果発動!カイリが自身の効果で特殊召喚、または六花カードの効果で特殊召喚された時、デッキから可能な限り植物族モンスターを特殊召喚する! 」

 

「可能な限りか、すごいな……アドバンテージの概念が壊れるな…… 」

 

「そんな事言ってる場合じゃ無いですわよ彼方! 」

 

「俺はデッキからプリム、シクラン、スノードロップ、ボタンを特殊召喚する! 」

 

フィールドのカイリが白い剣を地面に突き刺すと、フィールドに花々が咲き誇った。フィールドの魔法の"シャドウ・ディストピア"が設置しているのが忘れるぐらいの美しさであり、ホログラムの幻想の花びらが観客の所まで届いた。

 

手に触れると消えてしまう花びらと入れ替わるように六花達がフィールドに現れ、まるで一種のパフォーマンスのように観客達の目を惹き付けた。

 

「わぁ……綺麗! 」

 

これには天音ちゃんも喜んでおり、これで怖がらさせてしまった事を帳消しにしたらありがたいけど……今はデュエル中だ。

 

「ボタンの効果発動!六花カードによって召喚された時、デッキから六花魔法・罠カードを1枚手札に加える。俺は魔法カード"六花の誓い"を加える 」

 

「なるほど……カイリも六花モンスターという訳か 」

 

「そういうことです!更にプリムとシクランでオーバーレイ!ランク4、六花聖ストレナエ! 」

 

プリムとシクランが両手を繋ぐと、それぞれのモチーフの花であるプリムラとシクラメンの花々が彼女達を包む様に優しい閉じ、もう一度ゆっくりと開いたその時、花びらが舞散り、ストレナエがフィールドに現れた。

 

六花聖ストレナエ

ランク4/植物族/水属性/エクシーズ/ATK2000/DEF2000

 

「俺は魔法カード"暗黒界の取引"を発動。お互いのプレイヤーはカードを1枚引き、その後手札を1枚捨てる 」

 

『このカードは、全てのプレイヤーに対して効果が適用されるカードですので、3人はカードをドローしますが……星空選手と宝石選手の手札は無し!ドローカードはそのまま捨てる事になります!』

 

「ま、仕方ないな 」

 

星空さんと宝石さんは引いたカードを捨て、俺は手札が5枚ある。……が、捨てるカードはドローカードだと決まっている。アイツさえ来てくれれば……!

 

結局俺は最後の最後まで皆を信じる事しか出来ない。もっと良い手段なんていくらでもある。だけど、今の俺はこれで精一杯だ。だったらその精一杯で俺は足掻き、勝利を掴んでみせる……!

 

(……来い! )

 

カードを引き、手にあったカードは……"六花精ヘレボラス"だった。

 

「来てくれたか……!俺はヘレボラスを墓地に送り、カイリをリリースして罠発動!"六花深々"!植物族をリリースする事で、自分の墓地から2体の植物族モンスターを召喚できる 」

 

今の俺の場には、エクストラモンスターゾーンに"スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン"に、"ストレナエ"と"ボタン"、"スノードロップ"、そして"カイリ"が存在する。

 

正直、俺はあの2人の攻撃を受け切れられる自身が無い。となれば、このターンで出鼻を挫くか、片方を倒すしかない。

だが、ここで六花聖達が揃ってくれれば、まだ勝機はある。その為には、どうしてもカイリはこの場では邪魔になる。

 

大丈夫だと言うようにローブの下でカイリは小さく笑い、フィールドから消え去った。

 

「……"六花深々"の効果で、俺は墓地からヘレボラスとエリカを特殊召喚する 」

 

これで俺のフィールドにはモンスターが全て埋まり、準備は万端だ。

 

「行くぞ皆!俺はエリカとボタンでオーバーレイ! 頼むぞ、六花聖カンザシ! 」

 

ボタンとエリカは氷の傘を開き、傘で自身の体を隠した。すると牡丹とエリカの花びらが2人を覆い、中心に風が吹いたように花びらが舞い散るとカンザシがゆっくりとフィールドに現れた。

 

六花聖カンザシ

ランク6/植物族/水属性/エクシーズ/ATK2400/DEF2400

 

「最後に頼むよ!俺はスノードロップとヘレボラスでオーバーレイ! 」

 

スノードロップとヘレボラスは手を繋ぐと、フィールド上がきらびやかに輝き、華やかで美しい花畑が咲き誇った。更に静かに六花模様の雪も降り始め、今夏だというのに涼し気な気持ちになった。

 

2人はこの雪華の散り際と共に消え、入れ替わるようにティアドロップがゆっくりと花嫁の入場のようにフィールドに現れた。

 

六花聖ティアドロップ

ランク8/植物族/水属性/エクシーズ/ATK2800/DEF2800

 

「六花聖勢揃いか……まだ終わりじゃないんだろう? 」

 

「その通り……!俺は"RUM六花の誓い"を発動! 」

 

『出たァァァ!六花のRUM"六花の誓い"!負けじとばかり花衣選手もレゾンカードを出していきます! 』

 

六花の誓いを発動した瞬間、ティアドロップの中心にに六花達全てのモチーフとなっている花びらと雪がティアドロップを包み込むように宙を舞い、いつしか舞っていた花と雪が一斉に飛び散り、中に雪のように純白の花嫁衣装を纏ったティアドロップが降臨した。

 

そんなティアドロップは俺の方に振り返り、こっちに近づいてきた。

 

「さぁ、花衣様、いつかのようにこのヴェールを貴方の手で上げてください 」

 

「ま、またやるのか?こういう場だからちょっと恥ずかしいぞ…… 」

 

「ふふ、こういう場だからですよ?早くしてくれないと、私泣いちゃいますよ? 」

 

「な……全く、悪い女だなぁ 」

 

仕方ないなと笑いながら、俺は心臓バクバクでティアドロップのヴェールの端を指で摘み、ゆっくりと上げた。

これをやるのは2回目だけど、やはりこんな美人な人と息が当たる距離にいると緊張するし、何より花嫁衣装を着ているなら尚更だ。

 

ヴェールを上げるとティアドロップの顔が顕になり、ティアドロップは咲いた花のように美しく笑った後、振り返ってフィールドに帰っていった。

 

六花聖華ティアドロップ

ランク10/植物族/水属性/エクシーズ/ATK3500/DEF3000

 

『お、おお……!これは正に花嫁入場と行った所だ!流石レゾンカード、演出が凝っていますね〜 』

 

『昔の結婚式を思い出しますね〜旦那もヴェールを上げる時はそれはもう緊張していて…… 』

 

なんか薫子さんが昔の事を話し始めたが、直ぐに来た陽向さんによってその話は中断された。陽向さんは顔を真っ赤にして向こうで薫子さんと言い合っているが、当の本人はそれを気にしないように笑っていた。

 

『さぁ夫婦喧嘩は放っておきまして試合も終盤!花衣選手はここで勝負を決める気なのか!? 』

 

「当然!"六花聖華ティアドロップ"の効果発動!このモンスターが"六花の誓い"によって召喚された時、相手フィールドのモンスターの効果を全て無効にしてリリースする!」

 

ティアドロップは氷の傘を振りかざし、星空さんの"銀河心眼の光子龍"と宝石さんの"サファイア・ペガサス"を花々で包み込んだ。その後傘先をコツンと地面に叩くと、"サファイア・ペガサス"は花と共にリリースされたが、"銀河心眼の光子龍"は花々を吹き飛ばし、フィールドに残り続けた。

 

「なっ……何で!? 」

 

「残念だが、"銀河心眼の光子龍"は、"銀河眼の光子竜"を素材にして召喚した時、他のカード効果を受けないんだ。悪いがティアドロップの効果は受けずにいてもらう 」

 

「くそ……一体リリースされた事により、ティアドロップの攻撃力は500アップする 」

 

六花聖華ティアドロップ ATK3500→4000

 

機羽の"RR-アルティメット・ファルコン"見たいな効果か……先に出されたらどんな効果でも無効化する事が出来ず、"六花聖華ティアドロップ"の効果でもリリースが出来ない。レゾンカードだからのもあるが、中々厄介な効果を持っている……

 

でも、宝石さんのフィールドはがら空きだ。俺のモンスター達でダイレクトアタックをすれば、宝石さんのライフを0にすることが出来るけど……伏せカードが気になる。ここは保険をかけても良いだろう。

 

「俺はもう1枚の伏せカード"六花深々"を発動。リリースせずに発動し、自分の墓地から"六花"モンスターを墓地から特殊召喚する!戻ってこい、カイリ! 」

 

フィールドに穴が空くと、そこからカイリが勢い良く飛び出し、またフィールドに戻ってきた。これで俺のフィールドはエクストラモンスターゾーンのスターヴ・ヴェノムと合わせて5体……いけるはずだ。

 

「バトルだ!俺は"スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン"で宝石さんにダイレクト…」

 

「この瞬間、俺は墓地の罠カード"仁王立ち"を除外し、対象を"銀河心眼の光子龍"にする!これにより、君は対象の"銀河心眼の光子龍"しか攻撃出来ない 」

 

「罠カード!?今まで使っては無いはず……いつの間にそんなカードを…… 」

 

「君が"暗黒界の取引"で俺がドローして捨てたカードが、"仁王立ち"だったのさ 」

 

あの時か……ここに来て自分のカードでチャンスを潰してしまった事を悔やんでも仕方が無い。

 

"銀河心眼の光子龍"の攻撃力は4000……現状これを超えるモンスターは俺の場には存在しない。一応、ティアドロップの効果を使って、俺の場のモンスターを一体リリースすれば越えられない事は無い。

だが、あの"銀河心眼の光子龍"にはまだ何かがある。

 

「……ストレナエの効果発動。エクシーズ素材を1つ取り除き、墓地の植物族又は六花カードを1枚手札に加える。俺は"六花の風花"を加え、ターンエンド 」

 

そしてこのエンドフェィズ時、ティアドロップの攻撃力は3500へと戻る。

 

六花聖華ティアドロップ ATK4000→3500

 

「随分と奥手だな花衣君 」

 

「そっちこそ、まだ何か隠してあるんでしょう? 」

 

「……まぁね 」

 

星空さんは不敵に笑いながらカードを1枚ドローした。

 

「じゃあ、見せてやる。俺はこのままバトルフェイズに移行し、"銀河心眼の光子竜"で、"六花聖華ティアドロップ"に攻撃!更にこの瞬間、"銀河心眼の光子竜"の効果発動! 」

 

「やっぱり、"銀河眼の光子竜"のように攻撃中に効果を発動するものか! 」

 

「このカードが相手モンスターと戦闘を行うバトルステップ時、相手モンスターをバトルフェイズ終了まで除外させるのは一緒だな。そしてここからがこいつの真骨頂だ 」

 

「真骨頂……? 」

 

「こいつは、除外したモンスターの攻撃力の半分攻撃力が上がる。そして、除外したカードがエクシーズモンスターだったら……こいつは除外したエクシーズ素材の数だけ追加攻撃が出来る! 」

 

「何だって!? 」

 

今攻撃しているティアドロップの攻撃力は3500……そしてエクシーズ素材は、六花の誓いとスノードロップとヘレボラス合わせて3つだ。

攻撃力が1250アップしての3回攻撃……つまり、"銀河心眼の光子竜"の攻撃力は5250にまで上がり、それが3回の攻撃が可能ということになる。

 

そんなことを許せば、俺のライフは塵芥になるのも当然になる。ここは何としてでも防ぎがなければならない。カンザシの効果を使おうにも、破壊では無いので肩代わりも出来ず、カイリの効果を使っても、"銀河心眼"は他のカード効果を受け付けない……だったらこれしかない……!

 

「"六花聖華ティアドロップ"の効果発動!相手のバトルフェイズ中にこのカードをリリースする事で、相手のバトルフェイズを終了させる!その後、エクストラデッキから六花エクシーズモンスターをこのカードに重ねて特殊召喚する!俺はエクストラデッキから2枚目の"六花聖ティアドロップ"を特殊召喚する! 」

 

"銀河心眼の光子竜"が口から無数の宇宙が見える波動をティアドロップに向けて放ち、ティアドロップはそれを防ぐ巨大な氷の壁を作り、攻撃を防いだ。

 

ティアドロップの白い衣装は徐々に元の青を基調としたドレスへと戻り、"銀河心眼"の攻撃が止まった時には六花聖の衣装へと戻り、氷も溶けるどころか消滅していた。

 

「中々厄介な効果だが、これで君の攻め手は失ったな。俺はこれでターンエンドだ 」

 

確かに、"六花聖華ティアドロップ"を失った今、"銀河心眼"の攻撃力を上回るモンスターは存在しなくなった。

唯一対抗できるとすれば……やはり"閃刀騎ーラグナロク"だ。

 

ラグナロクは前の宝石さんのターン、"究極宝玉竜"レインボー・オーバー・ドラゴン"の効果でエクストラデッキにいるけど、ラグナロクの召喚に必要なカイムは墓地に存在している為、召喚することが出来ない。

 

いや、それ以前に次のターンは宝石さんだ。このターンを凌がないと次も来ない。

 

「私のターンですわ!……ふふ、やっと来ましたわね 」

 

目当てのカードを引いたのか、宝石さんは笑い、思いがけない行動をこの後とった。

 

「私は"宝玉獣サファイア・ペガサス"で、"六花聖ストレナエ"を攻撃ですわ!」

 

「えぇ!?ストレナエちゃんの方が攻撃力が上なんですよ!? 」

 

確かに、サファイア・ペガサスの攻撃力は1800、対してストレナエの攻撃力は2000だ。何を考えてるんだ……?

 

結局サファイア・ペガサスの攻撃は止めること無く続行され、当然、ペガサスはストレナエに破壊されてしまい、200のダメージを受けた。

 

宝石カレン 残りライフ4000→3800

 

破壊されてしまったサファイア・ペガサスは、墓地には行かず魔法・罠カードゾーンに置かれるが……何か様子がおかしい。

 

「宝玉獣が破壊された事により、私は罠カード"究極宝玉陣"を発動!デッキ、手札、フィールドから"宝玉獣"カード7種類を1枚ずつ墓地へ送り"究極宝玉神"融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚しますわ! 」

 

「何だって!? 」

 

「私はサファイア、アンバー、アメジスト、トパーズ、エメラルド、コバルド、ルビーをデッキから墓地へ送り……もう一度"究極宝玉神レインボー・オーバー・ドラゴン"を召喚! 」

 

7つの宝玉が陣を作るように配置され、それぞれの宝玉は共鳴し合うように輝き出した。宝玉の中心には五芒星の紋章が浮かび上がり、眩い雷と共に陣から7色の宝玉と白い巨体の龍、"究極宝玉神 レインボー・オーバー・ドラゴン"が再び降臨した。

 

「オーホッホッホ!宝玉の輝きは消えませんのよ! 」

 

宝石さんは間違いなくまたフィールド上のカードをデッキに戻す効果を使ってくる筈だ。そんなことを許せばまたフィールドががら空きどころか、本当に攻め手が無くなってしまう。あれだけは絶対に止めなければならない。

 

「俺は"六花聖ティアドロップ"の効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、相手モンスターをリリースする! 」

 

召喚した瞬間、どのモンスターも起動効果は使えない。効果を使わせる前に除去すればひとまず安全なはずだ。

 

ティアドロップの効果により、レインボー・オーバー・ドラゴンは花々となって消えたが……

 

「まるでチョコのように甘いですわ。私の手札には、もう一体の宝玉神がいますのよ 」

 

そう言って宝石さんはゆっくりと手札のカードをこちらに見せると、その手には"究極宝玉神レインボー・ドラゴン"があった。

 

「今の私の墓地には……7種類の宝玉がありますゆえ、このカードの召喚条件は成立しております。つまり、レインボー・ドラゴンは姿を変えてまたここに降り立ちますわ! 」

 

風花に襲われていたレインボー・オーバー・ドラゴンは、その風花を吹き飛ばそうと自らのエネルギーを放出し、姿を変えてレインボー・ドラゴンへとなって場に残った。

 

究極宝玉神 レインボー・ドラゴン

レベル10/ドラゴン族/光属性/ATK4000/DEF0

 

確かあのモンスターも全てのフィールドのカードをデッキに戻す効果があったはずだ。除去しようにも俺の場には除去出来るカードはもう……無い。

 

「さぁ、宝玉の美しさをまたご覧になりなさい!レインボー・ドラゴンの効果発動!墓地よ宝玉獣を全て除外する事で、全てのカードをデッキに戻しますわ! 」

 

レインボー・ドラゴンが全身から7色の光を放つと、あまりの光量にここにいる全員がまた目を守るように目を閉じながら腕を前に出した。

 

ティアドロップ達はその光に飲み込まれるようにフィールドからいなくなってしまい、俺が目を開けた頃には俺のフィールドには誰もおらず、ただ一体、フィールドには"銀河心眼の光子竜"が立っていた。

 

「こいつは他のカード効果を受け付けない。相変わらず、無駄に派手にやるな…… 」

 

「輝きに無駄などありませんわ。寧ろ他の物を排除したのを感謝して欲しいぐらいですわ 」

 

「全く…… 」

 

『さぁ、状況はまた更に絶望的だ!花衣選手にモンスターはおらず、そしてエクシーズの天敵とも言えるの"銀河心眼の光子竜"が彼方選手の場にいます!果たして花衣選手は勝てるのでしょうか!? 』

 

確かに絶望的だ。今の俺の手札にはスノードロップとヘレボラス、そして前のターンで加えていたハーキュリーベースしかない。

 

宝石さんのエンドフェィズ時にひとひらが戻ってくるから……出せるカード言えば"六花聖ティアドロップ"しかいない。だがそれだと打点どころか攻撃された瞬間、"銀河心眼の光子竜"の効果でバトルした瞬間に除外されてしまう。

 

今の手札じゃ勝つ見込みは無い。となれば……次に回ってくる俺のターンでのドロー……これにかかってくる。

 

「私はこれでターンエンドですわ 」

 

「……相手エンドフェィズ時に、墓地のひとひらは自身の効果でフィールドに戻ってくる 」

 

さて……どうする?どうすれば良い……どうすれば勝てる?

 

真っ暗闇で勝ち筋を手探りで探すような感覚で俺は考えを張り巡らさたが、答えが全く見当たらない。最早半ば諦めてかけていたその時、急にひとひらが小さな体を浮遊させて俺の目の前まで来た。

 

墓地からフィールドに戻ったひとひらは、こちらに振り返ると、両手で拳を作って微笑んだ。まるで……いや違う。「頑張って、諦めないで」と言ってるんだ。何となくだけど分かる。ひとひらだけじゃない、デッキから六花達や閃刀姫達の応援も心無しか聞こえてくる。

それに、隣の花音だって祈るように手を握って応援してくれてる。

 

……あぁ、そうだった。俺、1人でやってる訳じゃ無かったな。なんか、いつもこんな大事な事を忘れてしまう自分が情けない。

1つ大きく息を整え、デュエルディスクを構えてデッキの一番上のカードに指を添える。

 

「……俺のターン! 」

 

祈るように目をつぶりながらドローし、そっとドローカードをみると、ドローカードは……2枚目の"閃刀起動ーエンゲージ"だった。

 

「これなら……!俺はひとひらの効果でエリカを手札に加え、スノードロップの効果でひとひらをリリースし、スノードロップとヘレボラスを特殊召喚! 」

 

『おおっと、この黄金ムーブとも言える動きは……!? 』

 

「俺はスノードロップとヘレボラスでオーバレイ!ランク8六花聖ティアドロップをエクストラモンスターゾーンに召喚!! 」

 

六花聖ティアドロップ

ランク8/植物族/水属性/エクシーズ/ATK2800/DEF2800

 

『ここに来て六花聖ティアドロップ!?相手はエクシーズモンスターと戦闘すれば問答無用で除外されるのにも関わらず出してきました!!どうするつもりだ!? 』

 

「こうするつもりだ!俺は魔法カード"閃刀起動ーエンゲージ"を発動!デッキから魔法カード"閃刀機ーイーグルブースター"を手札に加え、俺の墓地には3枚以上魔法があるため、1枚ドローする 」

 

「イーグルブースターと……六花精エリカ……まさか 」

 

どうやら星空さんは俺のやる事が気づいたらしいが、気づいた所で止めることは無いはずだ。

 

「魔法カード"鬼神の連撃"を発動。ティアドロップのエクシーズ素材を全部取り除く事で、ティアドロップは2回の攻撃が可能になる! 」

 

『しかし!攻撃力は2800と4000です!2回攻撃出来ても、攻撃力が下回っていれば意味がありません! 』

 

「届くさ!バトル!俺は"六花聖ティアドロップ"で"銀河心眼の光子竜"に攻撃!そして攻撃宣言時、手札のエリカをリリースする事で、ティアドロップの攻撃力は1000アップする 」

 

六花聖ティアドロップ ATK2800→3800

 

「ダメ!届いてない! 」

 

「いや、届く!リリースされたって事は…… 」

 

「そう!リリースされた事により、ティアドロップの効果発動!カードがリリースされる度、ティアドロップの攻撃力は200アップする! 」

 

六花聖ティアドロップ ATK3800→4000

 

「でも攻撃力が届いても"銀河心眼"の効果でモンスターは……!」

 

「俺は速攻魔法カード"閃刀機イーグルブースター"を発動!ティアドロップを対象にし、対象のモンスターは自身以外の効果を受け付けない!更に、魔法カードが墓地に3枚ある為、ティアドロップは戦闘では破壊されない!」

 

ティアドロップの背中にはイーグルブースターのバックパックでは無く、透き通るような青い色の氷の羽が生えた。

俺はどうなってるんだと驚いたが、ティアドロップはこちらに振り返って人差し指に唇を縦に触れて笑っていた。

 

『あのような機械は私には少し……なので魔法でこうしました 』

 

ごめんなさいと小さく舌を出して笑ったティアドロップに仕方ないなと笑って返した。

 

遂に"銀河心眼の光子竜"の攻撃力に届いたティアドロップは、イーグルブースターのおかげで効果を受けず、更には戦闘では破壊されない。

 

ティアドロップは氷の羽を広げ、氷の傘先に光が集めると、狙いを"銀河心眼の光子竜"へと定めた。

 

対する"銀河心眼の光子竜"もありったけの力を口に集め、最大火力でティアドロップを消し炭にするという意思が体全体から伝わってきた。

 

お互いに力を高める中、最大限の力を貯めた瞬間、一気に解き放つように両方とも巨大な波動を相手に向けて放った。

 

光と光がぶつかり合って相殺し、お互い負けんじと踏ん張った。しかし、僅かにティアドロップが力負けしており、"銀河心眼の光子竜"の光が徐々に押していた。

 

『負け……ませんっ!花衣様の為に……! 』

 

己の限界を越えようと、ティアドロップの氷の羽が更に広がり更にビームの出力が上がった。押し負けていたビームの相殺が逆転し、徐々に"銀河心眼の光子竜"が押し負けていた。

 

『はぁぁぁぁぁぁぁ!!! 』

 

最後の一押しなのかティアドロップのビームがこの船を覆う程大きくなり、押し負けた"銀河心眼の光子竜"は咆哮を上げながらその光に飲み込まれた。

 

ビームは空を貫き、宇宙まで届いた光は徐々に消え始め、同時に"銀河心眼の光子竜"も消えてしまった。

 

『はぁ……はぁ…… 』

 

「ティアドロップ!! 」

 

『大丈夫です花衣様。何ともありませんよ 』

 

ティアドロップの氷の羽は砕け散り、ティアドロップは問題無さそうに笑っていた。

 

『な、何と……戦況がひっくり返しました!!今までの立場が逆転し、彼方、カレンペアのフィールドはがら空き!しかも、ティアドロップはもう一度攻撃が可能だ! 』

 

「ティアドロップ、行けるか? 」

 

『当然です 』

 

ティアドロップの攻撃力は変わらずの4000、対して両者共にライフは4000だ。

 

ここで攻撃するべきはやはり星空さんの方だろう。宝石さんの方は、恐らくだが余力はもう無いはずだ。二度も宝玉獣を除外させ、デッキ枚数も少ない今、ティアドロップの素の攻撃力2800を手札1枚で出す方法はないと踏めば、やはり星空さんを攻撃するしかない。

 

「もう一度俺はティアドロップで星空さんにダイレクトアタック! 」

 

ティアドロップは氷の傘先を星空さんに定め、先程とは威力が低いが、それでも充分強力で人一人ぐらい覆う光のビームを放った。

 

「お兄ちゃんっっ!! 」

 

「……!! 」

 

ビームが星空さんに当たり、ホログラム演出の大爆発が起きると、頭上には残りライフを示すモニターが表示された。誰もがライフが4000から0になると思っていたが、その期待は裏切られた。

 

星空彼方 残りライフ4000→2000

 

「なっ……2000!?半分しか減ってないぞ!? 」

 

どういう事だと周りがざわめき始め、不具合だとか故障だとか観客は言い始めたが、故障の類いではない模様だ。つまり、星空さん自身でどうにかしたという事だ。

 

爆煙が消え、星空さんの姿が見えると、それとは別にもう一つ何かの影が見えた。影は円錐状で丸っこく、何かトゲトゲしい物が生えているように見えると、その影のシルエットが段々と見えてきた。

 

『クリクリ〜! 』

 

電子音声見たいな鳴き声をしながらモンスターは役目を果たしたかのように粒子となって消えてしまった。

あの鳴き声……クリボー?

 

「ありがとう"クリフォトン"助かったよ…… 」

 

「ど、どうして……? 」

 

「前のターンドローしていたカードは"クリフォトン"だ。こいつが手札にあって墓地に捨てると、2000のコストを支払うが、その代わりに全てのダメージを無効に出来るのさ 」

 

「2000……そうか、だからライフが半分しか減ってないのか……! 」

 

「そういう事だ 」

 

ここまで来てこの攻撃が通らなかった事は大きいが、"銀河心眼"を破壊できた事は大きい筈だ。星空さん含めて俺に出来ることと言えばもう……天に身を委ねるしかない。

 

次のターン、仮にティアドロップを破壊できるモンスターを召喚しても、俺のライフは4000。

ティアドロップの攻撃力は俺のターン終了で2800に戻り、俺を倒そうとすれば最低でも攻撃力は6800必要だ。

そんなカードが来ない事を祈り続け、星空さんにターンが回ってきた。

 

「……じゃあ、あの小さな六等星に天運をかけるかな 」

 

ゆっくりと星空さんはカードを引き、何かを悟ったかのようにドローカードを見つめた。

 

「……俺は、魔法カード貪欲な壺を発動。墓地の"銀河心眼の光子竜"、"銀河眼の光子竜"、"タイタニック・ギャラクシー"、"銀河騎士"、"銀河剣聖"をデッキに戻し、カードを2枚ドローする 」

 

恐らくこれが、このデュエルにおいて星空さんにとっての最後のドローだろう。張り詰める空気の中、星空さんは2枚のカードを引いた。

 

「……俺は、"銀河眼の雲篭(ギャラクシーアイズ・クラウドラゴン)"を通常召喚! 」

 

フィールドに小さな銀河眼が姿を現し、そのモンスターはまだ上手く動けない赤ん坊のように座り込んだ。

 

「"銀河眼の雲篭"の効果発動。このカードをリリースすることで、デッキ又は手札から"ギャラクシーアイズ"と名のつくモンスターを特殊召喚出来る。俺が呼び出すのは勿論、"銀河眼の光子竜"!! 」

 

"銀河眼の雲篭"が小さな咆哮と共に体が眩く発光すると、急激に体が大きくなり始めて。小さな腕は巨大な木の幹のように太く、爪はどんなものでも切り裂く刃となり、足は1歩踏み出すと地響きを鳴らすほど逞しく育って行った。

 

やがて小さな竜は巨大で光輝く竜、"銀河眼の光子竜"へと成長し、フィールドに降臨した。

 

「さらに自分フィールドに"ギャラクシーアイズ"が存在する時、手札の"銀河眼の残光竜"は特殊召喚出来る! 」

 

空から流星のようにまた別の"銀河眼"が現れたが、普通のと違って体全体が白く、まるで残光のように発光していた。

 

「終わりだ花衣君!俺は"銀河眼の光子竜"と"銀河眼の残光竜"でオーバレイ!最後の仕上げだ!"No.62 銀河眼の光子竜皇"!! 」

 

「くそ……! 」

 

確かあのカードは、攻撃力をフィールドのXモンスターのランクの合計×200上げる効果を持っていはずだ。それに、素材には"銀河眼の残光竜"があるから更にその倍になる……つまり、俺の負けはこの時点で確定した。

 

「花衣君、君の戦って本当に良かった。心からそう思ってるよ 」

 

本当の事だろうが、敗北を前にした俺にはそれを素直に受け取る事は出来ず、ただ受け入れることしか出来なかった。

 

「……終わりだっ!俺は"No.62 銀河眼の光子竜皇"で"六花聖ティアドロップ"に攻撃!この瞬間、" 銀河眼の光子竜皇"のオーバレイユニットを取り除き、攻撃力をフィールドのランク×200アップする!ランクの数は16、よって攻撃力は3200アップする! 」

 

"No.62 銀河眼の光子竜皇" ATK4000→7200

 

「更に、俺が取り除いた素材は"銀河眼の残光竜"!こいつがエクシーズモンスターの効果を使ってバトルフェイズ時に取り除かれた時、俺のNoの攻撃力は倍になる! 」

 

"No.62 銀河眼の光子竜皇" ATK7200→14400

 

圧倒的な力の前に為す術もなく、" 銀河眼の光子竜皇"の一撃はティアドロップを倒し、そのまま後ろにいた俺にも直撃した。ホログラムな為痛みとかは無いが、ここまで積み上げてきた物が壊されたかのように膝を曲げ、地面に手を付いた。

 

桜雪花衣 残りライフ4000→0

 

WINNER 星空彼方 宝石カレン

 

『き、決まったぁぁぁぁぁ!!ロマンス・タッグ・デュエルを制したのは、星空彼方と宝石カレンペアだぁぁぁ! 』

 

勝者が決まり、栄誉を称えるように観客は拍手喝采を上げた。決勝戦での特別フィールドのアームが降り、高所にあったフィールドは、船の1部へと戻った。

 

「……負けた 」

 

膝をついた状態から何かが吹っ切れたかのように仰向けになり、星空が輝く満点な夜空を無心で眺めた。

肩にどっと力が抜け、もう指先も何もかも動けない程なのだから今日一日はかなり無意識に緊張したのだろう。

 

「花衣さん、大丈夫ですか? 」

 

寝転んでいた俺を介抱するように花音も膝を曲げ、俺を覗き込むように見つめた。

 

「大丈夫だよ花音。……ごめん、負けちゃった 」

 

「良いんです。私は何も出来なかったのですから…… 」

 

花音は無意識なのか、それとも悔しさを噛み締めているのか、笑っているのにも関わらず両手で自身のドレスの裾を力強く握っていた。

 

「悔しいね 」

 

「はい、とっても 」

 

かける言葉も慰める言葉も見つからず、俺と花音は自分の不甲斐なさを噛み締める事しか出来なかった。

そんな時、複数人の足音が近づき、その足音の方向に顔を向けると、炎山達がこちらに近づいてきた。

 

「花衣!惜しかっな 」

 

「炎山!……うん、やっぱり強いよあの人 」

 

「いや、君も充分大した人だとは思うよ 」

 

向こうから星空さんと宝石さんがこちらに近づき、仰向けの俺を起こすように手を伸ばしてきた。差し出された手を俺は掴み、仰向けから体を起こし、そのまま立ち上がった。

 

「まさか六花と閃刀姫でここまでやるとは思わなかった。……いや、だからこそかな。最後の"銀河心眼"を真っ向から破壊するとは思わなかったよ 」

 

「そうそう!シナジーとか無いのに良くやるよな! 」

 

星空さんと炎山から絶賛を受けられると、少し悪い気はせず、俺は恐縮して頷きだけで返事をした。

 

「花衣君、次は1体1で勝負しよう 」

 

「……はい!次は負けません 」

 

「あぁ、楽しみにしている 」

 

繋がれた手を思い切り握り返し、俺と星空さんは再戦の約束を交わした。今度は負けない。その意志を伝えるように真っ直ぐ星空さんの目を見続け、星空さんも次も負けないと言っているように力強く見つめてきた。

 

「花音さん、私も次は1体1で勝負を申し込みますわ。今度こそ貴方を完膚なきまでに倒します! 」

 

「うん!私ももっと上手くなるから! 」

 

あっちもあっちで再戦の約束を交わしたそうだ。

決勝戦の戦いに余韻に浸かっていると、パチパチと拍手をしながら、花音のお母さんである薫子さんと、父親の陽向さんがこっちに来た。

 

「2組とも良いバトルでした。主催者としても、大会を開いて良かったと心から感謝するわ。もちろん、他の参加者達も素晴らしいデュエルを見せてくれて、ありがとう 」

 

「……ごめんなさいお母様、私、ほとんど何も出来なくて 」

 

「あら?私から見ても結構活躍していたような気がするけど……気の所為? 」

 

「そんな事は〜ありません!! 」

 

急に俺たちの間にMIXさんが割り込むように滑り込むと、薫子さんに花音の活躍を話し出した。

 

「花音さんは良く花衣さんのサポートに回っていました!二回戦の"団結の力"もそうですが、やはり"献身的な愛"を積んでいることが驚きでしたね〜! 」

 

「そうだ……なぁ花音、どうしてあのカードを持っていたんだ? 」

 

「え?あの……その……花衣さんの力になれたらと思って…… 」

 

「いやそうじゃなくて…… 」

 

多分花音は、【そんな自分を犠牲にするカードをどうして持っていたんだ】と勘違いしているが、俺が言いたいのは【どこでそんなカードを手に入れたんだ】という意味だ。

俺の記憶が正しければ、あのカードはアニメでしか出てきてないカードの筈なのに、皆はまるで普通に出回っているカードと認識している。

 

「花衣君 」

 

そんな時、星空さんから名前を呼ばれて振り返るが、星空さんは首を横に振った。多分、今は詮索するべきでは無いと言っているのだろう。

 

星空さんの合図を受け取り、俺は一旦この事実を受け止める。

 

「そ、そうなんだ 」

 

「花音ってそうだよね〜!大会前にも花衣さんの力になれるカードは無いかなってずっと言ってきたんだよ〜! 」

 

「す、雀ちゃん!何言ってるのもう〜!! 」

 

突然花音が頬をふくらませながら顔を真っ赤にして雀を追いかけるが、雀は面白がるように笑いながら花音から逃げ、花音はそんな雀をどこまでも追いかけた。

 

「何やってるのかしらあの子達…… 」

 

「ふふ、花音のあんな姿は滅多に見ないわね。さて、彼方君、カレンちゃん。優勝チームの表彰があるから、こっちについてきて貰えるかしら 」

 

「分かりました 」

 

こうして、長い一日である"ロマンス・タッグ・デュエル"は終わりを迎えた。優勝ペアの星空さんと宝石さんは表彰台に上がり、船内の観客や、恐らくテレビの前やPC、携帯の前にいる皆に賞賛されていることだろう。

 

拍手喝采に煌びやかな花火が上がり、盛り上がりは最高潮だった。

 

「では!優勝ペアには副賞として賞金の1000万を贈呈し、更にこの"ブルーアイズ・タイタニック号"の1週間貸切権利を贈呈します! 」

 

流石お金持ちが集っている"ロマンス・タッグ・デュエル"……優勝者への副賞が飛んでもない。飛んでもない……筈なんだけど……

 

「私はそんな端金必要ありませんわ。彼方、貴方が賞金の全額を貰いなさい 」

 

「え、良いのか!? 」

 

「えぇ、しかもここの貸切なんて私にとっては何時でも出来るからそれもあげるわ 」

 

なんてこと言い出すんだこの人、賞金はまだしも1つの海上都市とまで言われてるブルーアイズ・タイタニック号の1週間貸切なんてそれこそほとんどの人が手を出せないのにも関わらず、それを破棄するって相当な物だぞ。これには星空さんも困惑するように貸切チケットを受け取らずにいたが、宝石さんは半ば強引に星空さんにチケットを渡した。

 

「いや、流石に悪いぞ……お前は良いのか? 」

 

「必要ありませんわよ。まぁでも?あなたが?どうしても?私と一緒に過ごしたいのなら構いませんが? 」

 

「え、いや俺は他の奴とも一緒に行くつもりだが…… 」

 

瞬間、近くにいたMIXさんと宝石さんが石のように固まったのを見た気がした。

 

「いやだってこんな所に2人は流石になぁ……これがあると誘えるし、知ってる人と楽しくやるのも…… 」

 

「……えぇ、ええそうですか!わかりましたわよ!もう知りませんわっ!!このシスコン!ロリコン! 」

 

「ロリコンは違うだろ…… 」

 

「黙りなさいこの凡骨!馬と鹿! 」

 

幼稚な罵倒を放っては宝石さんは表彰式にも関わらずそのまま舞台を離れ、船内へと行ってしまった。

あまりの暴言に星空は呆然とし、表彰式は頓挫してしまった。

(……こんな所で2人きりはそれこそアレだろ )

 

星空さんは何を思ったのか、頭をかいていた。

 

「え、ええと〜何やらハプニングはありましたが!以上で表彰式は終了とさせて頂きます!この後港に戻るまでは自由時間ですので、どうか皆さんゆっくりしていてください!」

 

まさかの強引に終わらせに行ったぁ……まぁでもこればかりは仕方ないだろう。

苦笑や拍手が入り混じる中、船はゆっくりと港へと戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

_数時間後

 

船が港へと戻り、俺達はドレス姿やスーツ姿から私服へと戻り、数時間ぶりの地面に足を付け、大会が終わった開放感で腕を伸ばした。

 

「いやぁ〜!中々良い大会だったなぁ! 」

 

「あぁ、正確な順位は知らないが、俺達全員がベスト4まで行ったしな。……ほとんどが初心者だったが 」

 

「まぁ、それでも良いじゃねえか。そんで、帰りどうすんだ?行きは確か花音が呼んだ車に乗ったけど…… 」

 

「でしたら、私の車に乗ってください。皆さん程なら乗れる筈です」

 

そうして、花音が用意したのは、黒塗り高級車のリムジンだった。

俺は行きで見慣れているが、これを見た全員は無言でリムジンと花音を交互に見つめた。俺除く全員に見つめられていた花音は恥ずがしがるように顔を提げ、上目遣いで全員に目を合わせていた。

 

「……いやぁ、金持ちって凄いなぁ 」

 

炎山の言葉に、全員は頷いた。

 

「も、もう!早く乗ってください!お母様も待っていますから! 」

 

俺達はリムジンに乗り、全員が乗り込んだ事を確認すると車はゆっくりと走り出した。車の中とは思えない程の広々とした空間に、テレビや冷蔵庫が完備。

行きもこれに乗った筈なのにやっぱりどうしても落ち着かない!

 

「ほへ〜すげぇな何でもあるなここ! 」

 

「車なのに揺れとか一切感じられない……運転が上手いのか車の性能が良いのか? 」

 

それに比べて炎山はそこら辺にあった物を飲み食いしているし、機羽に至っては何に感心しているのだろうか。

 

「全く……何をしてるんだか。ねぇ雀…… 」

 

「すかぴぃ…… 」

 

「……寝てるわね、この子。花音、掛布団は無いかしら 」

 

「ちょっと待ってて下さいね。お父様、掛布団はどこですか? 」

 

「それなら人数分用意しているよ 」

 

前の方の席から花音のお父さんが俺達人数分の掛け布団を用意し、それぞれに配った。布団を手にした白井は河原にそっと起こさないようにゆっくり布団を掛け、河原は心地よさそうに眠っていた。

 

「むにゃむにゃ……我が名は漆黒の目を持つものなり〜んにゃ…… 」

 

相変わらずの寝言を言いながら河原は体勢を崩し、頭を白井の膝に乗せた。

 

「きゃっ!もう、仕方ないわね 」

 

白井は河原の頭を自分の膝にしっかりと乗せ、後ろの座席で起こさないように静かに寝ていた。

 

「皆大きな大会で無意識に疲れたんだろうね。君達も寝るなら好きな所で寝ていいよ、個人的には後ろの座席の方が寝心地はいいと思うよ 」

 

「俺もそうしようかな……んじゃ、着いたら起こしてください〜 」

 

「俺もそうしよう……はぁ、一回戦がやけに疲れたな…… 」

 

炎山も機羽も後ろの後部座席で布団を掛けて眠りにつき、騒がしがった車内は、オーケストラの小さな音楽に包まれた。

 

「花衣さんも疲れているなら休んでてください。一番頑張ったのですから…… 」

 

「ん、そう?んん、まぁ確かに少し眠いかな…… 」

 

そう言われると瞼が妙に重くなり、その重さに抗えずにいた。極めつけに花音が布団を被せてくれて、その暖かさでぐっすりと眠れそうだ。

いつしか俺は睡魔に負けてしまい、そのまま家に着くまで眠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

今、私はすごくドキドキしています。何故なら隣には花衣さんが寝ていて、しかも頭が肩に乗っていた。花衣さんの寝息を近くで聞く度心臓がドクドクとはち切れそうで、顔も溶岩見たいに熱かった。

 

「……お父様、少し良いですか? 」

 

「後ろと前のカーテンを閉めれば良い? 」

 

お父様に頼んだ筈なのに何故かお母さん様が前の座席のカーテンからひょこっと顔を見せてニヤニヤ笑っていた。

 

「な、なんで分かったのですか!?」

 

「ふっふっふ〜娘の事なら何でも知ってるわよ〜?大丈夫よ、私は夫とこれからイチャイチャするから 」

 

「夜はいつでもそれだろ? 」

 

お父様はやれやれと小さく笑いながら、霊香ちゃん達がいる座席のカーテンを閉め、お母様のいる前の座席へと座った。

 

「じゃあ花音、花衣君達の家に着く20分前には連絡するから、花衣君と仲良くね〜うふふふ…… 」

 

そうしてお母様は笑いながらカーテンを閉め、擬似的に2人きりとなってしまった。

それを意識してしまったせいかまたドキドキしてしまい、足を無意識にばたつかせる。

 

「愛いですね貴方は 」

 

「デュエル中ではあんなに感情丸出しだったのに 」

 

「ひゃっ!!ティアドロップさんとレイさん! 」

 

大きな声を出してしまい、咄嗟に口を塞いで後部座席と前の座席を交互に確認すると、気づかれた様子はありません。カーテンが防音仕様だった事をこれ程良かったことはありません……本当に良かったぁ……

 

「いきなり出てきたのでびっくりしました…… 」

 

「それはごめんなさい……ですが、少し花衣様との距離が近いのが気に入らなくて…… 」

 

「正直言って羨ましいです! 」

 

「欲望に忠実すぎる! 」

 

「私戦士なので! 」

 

それは関係あるのでしょうか……?とにかくこのままでは花衣さんが起きてしまうかもしれません。ティアドロップさんもレイさんも、それを見越してなのかかなり小さい声で喋っていますが……

 

「んっ……んん〜 」

 

花衣さんの頭が私の肩の上でちょっとずつ動き、何だか起きそうな気配がします……!ティアドロップさんとレイさんもハラハラして花衣さんを見守っている最中、花衣さんは口元をモゴモゴと動かしていました。

 

「ん、六花……閃刀姫…花音、皆……んん、ありが……んむぅ…… 」

 

よく分からない寝言を言ってはいましたが、どうやら花衣さんの笑っている寝顔を見た限り、素敵な夢ということには間違いなさそうです。夢の中で私の名前を呼んでいる事実を聞くと、変に頬が緩んでしまい、少し変な気持ちになる。

 

「……えへへ、私もありがとうございます。花衣さん 」

 

「私も……ありがとうございます。花衣様 」

 

「貴方には感謝してもしきれませんよ。花衣さん 」

 

私達三人は花衣さんに同時に感謝の言葉を伝え、変に全員笑ってしまった。

私達は花衣さんを見守るように見つめ、車は夜の明るさに紛れて走って行きました……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_数時間後

 

「……花衣さん、起きてください。貴方の家ですよ 」

 

「ん、……んん? 」

 

誰かに名前を呼ばれながら体を揺らされ、その揺れで俺は瞼を空き、欠伸と共に目が覚めた。窓の外には見覚えのある風景があり、隣には花音の顔があった。

 

「おはようございます花衣さん。と言ってもまだ22時頃ですが…… 」

 

「ん……おはよう……ってあれ、皆は? 」

 

後部座席の方には炎山達の姿は見えず、車内にいるのは俺と花音だけだった。

 

「皆さんはもう自分達の家に帰りました。残りは花衣さんだけですよ 」

 

「あぁ、そうか……て事は着いたのか…… 」

 

気だるい体を起こして体を伸ばすし、ようやく意識がはっきりとしてきた。花音に見送られながら俺はリムジンから降り、目の前には部屋に明かりがついている自宅が目に映った。

部屋に出てくる時には確かに部屋の電気は消し、ドアの鍵も閉めていた。どういう事は……あの人が帰ってきたのだ。

 

「母さん……! 」

 

急いで家に帰る自分の気持ちを押し殺し、俺は花音の方に振り返った。

 

「花音、今日はありがとう。凄く楽しかったよ 」

 

「は、はい!私の方こそお誘いを受けてくれてありがとうございます!で、では!また今度! 」

 

「うん、またね 」

 

花音はゆっくりとドアを閉めると、車は走り出し、俺は車が見えなくなるまで見送った。

黒塗りの車は夜の暗闇に溶けると、俺は自宅へと足を運ぶ。

 

家の鍵をドアの鍵穴に差し込み、右に回して鍵を開ける。ガヂャリとロックが外れ、ドアを開けて玄関に入る。玄関の靴置き場には1つのヒールが綺麗に並べられ、俺は靴を並べず急いで靴を脱ぎ散らかして居間へと走り込む。

 

居間の電気はつけてあり、ドアを開けた瞬間暖かな雰囲気と、カレーの良い匂いが立ち込めてきた。

ドアを開けられたことに気づいた白金の長髪に俺と同じ翠色の瞳をした女性は、ゆっくりと微笑んでくれた。

 

「ただいま……じゃないわね。おかえり、花衣 」

 

「……っ、ただいま!母さん 」

 

何年ぶりの言葉だろうか、俺は再開の喜びで無意識に1つの涙を零し、母さんを笑顔で迎えた。




銀河心眼の光子竜(コズミックアイズ・フォトンドラゴン)

儀式モンスター レベル8 ATK/4000/DEF0

・「星雲の集い」により降臨。

このカードが「銀河眼の光子竜」を素材に儀式召喚したこのカードは他のカード効果を受けない。

(1)1ターンに1度、このモンスターが相手モンスターと先頭を行うバトルステップに、その相手モンスターを対象にエンドフェイズ時まで除外し、エンドフェイズ時まで除外したモンスターの攻撃力の半分アップし、除外したモンスターの種類によって以下の効果を得る。

通常・儀式モンスター:バトルフェイズ終了時、このカードの攻撃力の半分のダメージを相手に与える。

融合:対象のモンスターの融合素材の数だけフィールドの魔法・罠カードを破壊出来る。

シンクロ:対象の素材となったチューナーモンスターの数だけ相手フィールドのモンスターを破壊出来る。

エクシーズ:対象の除外したエクシーズ素材の数だけ追加攻撃が出来る。

「星雲の集い」儀式魔法
(1)自分の手札・フィールドからレベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるようにリリース又はフィールド上に「銀河眼の光子竜」が存在する時、そのモンスターをリリースすることで手札から「銀河心眼」儀式モンスター1体を儀式召喚する。

ここまで(〜90話)出てきたレゾンカードの中で強いと思うのは?

  • 六花聖華ティアドロップ、カイリ
  • 閃刀騎-カイムと閃刀騎-ラグナロク
  • 銀河心眼の光子竜
  • RRRリノベイルイグニッションファルコン
  • 炎転生遺物-不知火の太刀
  • 常闇の颶風
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