六花テーマを作って愛用したらそのまま俺への愛が重くなった件について 作:白だし茶漬け
本当に申し訳ないです!
8/11 20:11 修正しました。
一分一秒が長く感じる時だった。周りを見ると大会に出る人なのか入念にデッキの確認を行っていた。
「うわぁ…皆結構強そうだな…」
勿論これは俺の完全な主観だ。もしかしたら俺と同じように初心者もいるかもしれないが、デッキを多く持っている人がいると、やはりそう思うようになる。
「確かに皆さんお強そうですね…」
咲初が俺の前の席に座りとても落ち着いた雰囲気を出していた。…いや、違う。なんか足が震えていた事から俺以上に緊張していた。
「なぁ、足震えてるぞ…大丈夫か?」
「だ…だだだ大丈夫…ででですよ!?」
「いや大丈夫じゃないだろ…」
声が震えすぎてこっちが心配になるほど咲初は緊張していた。咲初はこの緊張感に耐えられないと言いながらデッキからカードを一枚抜き取り、そのカードを一枚置いた。そのカードを見ると、そこには【アロマポット】が置かれた。
「お願いしますアロマポット君!」
明らかに無機物の物を君付けした咲初はその時カードが光だし、手のひらサイズのアロマポットが机の上に召喚された。
「えーと…これかな?」
咲初はそのアロマポットを手に取り、アロマポットのスイッチを押した。するとアロマポットからいい匂いが漂ってきた。
「あ〜…落ち着きます…」
確かにアロマポットからする匂いは不思議と俺まで落ち着かせた。しかし、他の人が見えなくても匂いはどうかと周りを見たが、どうやら他の人がモンスターが見えないのと同じように、匂いも感じてないのか周りの人は特に何も感じてはいなかった。
「どうやら私たち以外にはモンスター達が発する物の影響を受けないようですね。花衣さんもこの匂いを感じることが出来るん…ですよね?」
咲初が自身無さげに話すと、俺はそれに肯定するように首を縦にふる。確かにいい匂いだ、俺の頭の上にいるひとひらも、机の上に降りてアロマポットの匂いを嗅ぐと、その心地良さで体がとろけるよう幸せそうな顔をしながら倒れてしまった。
「あらら。大丈夫かひとひら?」
ひとひらを優しく手のひらに救うとひとひらは大丈夫だと言うように右手の親指を立てた。
ごめんだけど今の俺からはお酒で酔っ払ってるようにしか見えず、大丈夫そうに見えない。
「あ…この子に近づきすぎるとたまにそうなるんですよ。あまりにも心地よすぎて天国にもいきそうな感じだと、ジャスミンちゃんが言ってました。」
「成程、ひとひらは至近距離で匂いを嗅いだので倒れたという訳か。取り敢えずひとひらを仕舞うよ。ひとひら、おいで。」
ひとひらのカードを取り出し、ひとひらを一旦仕舞う。
これで少しは回復してくれのだと良いが…
「はーい!それでは大会を始めるので大会参加者以外はデュエルスペースから離れてくださ〜い!参加者はこの紙QRコードを読み取ってトーナメント表を確認して下さーい!」
「よっしゃ!待ってました!」
店長の大会開催の合図を待ちわびたように炎山が早くもトーナメント表を確認していた。それに続くように機羽、白井、河原もコードの読み取りが終わらせる。
「それじゃ俺達も…」
俺もコードを読み取るために立ち上がったが、他の参加者の人とぶつかってしまう。
俺とぶつかってしまった人は帽子を深く被っていた金髪の人だった。確かあの人は…そうそう、レイって人だ。
深く被りすぎた帽子のせいで前が見えなかったのかかなり勢い良くぶつかってしまい、レイの帽子が取れてしまいその金色の長髪と顔が辺りに晒さられる。
「あ、ごめんなさい!大丈夫ですか?」
「は、はい…大丈夫です…っ!?」
俺の目と、レイの青い目が見つめ合い、レイまるで顔を見られたくないように吹き飛ばされた自分の帽子を深く被った。
「すみません!失礼します!」
レイはそのまま携帯でコードを読み込み、自分のトーナメント表を確認し終えた後、そのまままた壁際にある机の隅っこに座ってしまう。
「あれ…?あの人…」
「ん?さっきの人がどうかしたの?」
咲初がレイの顔を見て何かに気づいた様子に俺は少しの好奇心を感じながら聞いた。
「いや…なんだかあの人…【閃刀姫-レイ】によく似てるなって…」
「せんと…え?なんて?」
「えーと、このカードですよ。」
咲初の携帯の画面にその【閃刀姫-レイ】のカードが映し出された、確かにこのカードに描かれている顔や瞳と髪は間違いなくさっきのレイと同じだった。
「まさか…な?」
だが、もし俺の考えてる通りあのレイが【閃刀姫-レイ】なら少し疑問がある。まず俺や咲初のような主人…仮にマスターとでも言っておこう。彼女のマスターらしき人物はこの店にはいない。つまり、彼女は自身の力で実体化しているということになる。
しかも実体化はかなりの力を消費する為、長時間の行動は出来ないはず。それなのに彼女はなんの問題も無く行動している。
「うーん…分からん。ティアドロップ、何か分かる?」
俺はティアドロップを呼びかけたが、ティアドロップは俺の呼び掛けに答えず、霊体化すらしなかった。
聞こえなかったのかもう一度声をかけるも無駄であった。
「あれ…珍しいな…スノー?ヘレボラス?」
ティアドロップだけじゃなく、他の六花にも呼びかけたがやはり反応が無い。力を使い果たした…訳では無い筈だ。
「なぁ…アロマの方は大丈夫か?」
「え?あ、はい。この通り【アロマポット】君が出ていますし。」
「じゃあ六花達自身が出るのを拒んでいるのか…」
こんな事は初めてなので未だに出てこない六花達のカードを俺は心配して見つめる。
「花衣さんは六花さん達の事、大好きなんですね。」
「うぇ!?い、いきなり何言ってるんだ!?」
あまりの大声に大会参加者の視線が俺の方に向き、俺はご迷惑をかけたとお辞儀する。
咲初に図星をつかれ、俺は羞恥心を隠すように顔に手を置来ながら、近くの椅子に座る。
「お前なぁ…」
「でも大好きだからそんなに心配してるんですよね?」
「…まぁ、好きと言えば…好きだけど。」
完全に咲初のペースに持っていかれた俺は好きな人をこっそり友達に暴露するような感じになってしまい、もう俺の羞恥心はMAXだ。それを見た咲初は面白いのかクスクスと小さく笑う。
「はぁ…そろそろ始めるから。コードをとってトーナメント表確認してくるよ。」
「そうですね。では、お互い頑張りましょう。」
咲初はアロマポットをカードに仕舞い、俺に手を振りながら指定された机へと移動した。少し見送った後、俺は壁に張り出されたQRコードを携帯で読み取り、大会のトーナメント表を確認する。
今回の参加者は満員の24人。トーナメントはAブロックとBブロックに分かれており、俺はAブロックに分けられていた。
「えーと…炎山達は…」
俺の知り合いでのブロックの分けられ方はこうだ。
Aブロック:俺、炎山、白井
Bブロック:咲初、機羽、河原
「綺麗に分けられたな…そしてレイは…Bブロックか…戦うとしたら決勝か。」
大会参加者の中である意味気になってるレイのブロックはBブロックなので戦うとしたら決勝戦となる。
…まぁ、決勝までいけたらの話だけど…
俺は初戦の相手は知らない人だ。俺は指定された机へと移動すると、既に対戦相手の人が待っていた。
「お、きたきた。よろしく。」
「よろしくお願いします。」
顔のシワからして…20代行半だろうか?初対面特有の淡々とした挨拶を済ませ、お互いにデッキを取り出す。相手のカードスリーブの状態からして、恐らくは経験者だろう。
「なぁ…お前、あの動画のやつか?」
「え?動画…あぁ、まぁそうですね。」
「じゃあさ…あの女の人とはどう言う関係なんだ?」
動画というのは拡散された動画との事だ。あの動画のおかげでこのカードショップに人が集まり、かなりの盛況ぶりを見せている。
対戦相手の男は俺と店長さんの関係について迫ったが特に親しい訳でも無いので適当にあしらった。
「ただの客と店員の関係ですけど…」
「は?いやいや客と店員があんなに親しそうにしてるのにそんな事無いだろ。」
「そんな事言われましても…」
俺は店長さんに目線を合わせると店長さんがこちらに気づき、頑張ってねと言ってるような笑顔を振りまきながら手を振った。勿論それは大会相手にも見られていた。
「やっぱ結構親しいじゃん。付き合ってんの?」
「そんな訳無いです。」
からかうように男は言ったが、それが事実となれば確実に六花達は怒る。というか怒る領域を超えるかもしれない…俺はそんな最悪な考えを止めるようにシャッフルを終わらせ、対戦相手にデッキを返す。
「そんじゃ…コイントスで決めようか?表?裏?」
「表でお願いします。」
「はいよ。」
男はコインを指で上げ、コインは宙で回転を続けながら机に落ちる。コインは表で机の上に着地した。
表の俺の予想は当たったので俺は先行か後攻どちらか決められる。
「それじゃ…先行で。」
「あいよ。それじゃデュエル開始だ。」
俺はデッキからカードを五枚引く。
初期手札
イービルソーン
ワンフォーワン
薔薇恋人
フレグランス・ストーム
六花精スノー・ドロップ
(んん…手札を一気に消費するな。)
まずは手札が事故らなかった事に安堵した俺は、戦略を頭の中で考える。
この手札なら一気に展開する事が出来るが、手札を全て使ってしまう。
「ま…いきますか。手札からイービルソーンを召喚!効果でリリースし、相手に300のダメージを与え、デッキから同名カードを二枚特殊召喚する!」
「おっと、その特殊召喚は止めるわ。自分フィールドにカードが存在しない場合罠カード、"夢幻泡影"を発動。"イービルソーン"の効果は無効だ。」
イービルソーンの効果が無効かされたので相手にダメージに与えられず、特殊召喚も出来ない。だが…まだいける。
「手札からワンフォーワンを発動!手札からモンスターカード、"薔薇恋人"を捨て…デッキから"六花のひとひら"を特殊召喚!」
「"六花"?そんな萌えテーマ使ってるのかよ。」
「別に誰が何使おうが勝手ですよ…」
まるでそんなカード使うなんて阿呆らしいと言ってるように感じ、俺は少々怒りを感じた。まるで六花達を馬鹿にされたような感じだった。この勝負…何がなんでも勝ちたい。
俺のフィールドはイービルソーンとひとひら…手札は魔法カードのフレグランス・ストームとスノー・ドロップ…一見これで終わりだと思えるが…墓地に"薔薇恋人"がいる。
「墓地の"薔薇恋人"の効果発動。このカードを除外する事で手札の植物族モンスターを特殊召喚。"六花精スノー・ドロップ"を特殊召喚!」
「確か"薔薇恋人"の効果で召喚されたモンスターは罠カードの効果を受けないんだっけな…ま、手札にはもう無いんだけど。」
その通り。だから安全にカードが出せる。
「スノー・ドロップの効果発動。植物族を一体指定し、全ての植物族のレベルは指定したモンスターのレベルと同じになる。…その前に"六花のひとひら"の効果でデッキから六花モンスターを一体手札が墓地に送る。俺は"六花精プリム"を手札に加える。」
これで俺の手札はプリムとフレグランス・ストームの2枚になる。俺はこのターン召喚権を残しているがここでプリムは召喚しない。
「更に手札から魔法カード"フレグランス・ストーム"発動。フィールドの植物族モンスターを一体リリースする事で、カードを一枚ドローする。俺は"イービルソーン"をリリースしてカードドローする。」
俺が引いたカードは"六花精シクラン"だ。そしてシクランは植物族だ。ここでフレグランス・ストームのさらなる効果が発動出来る。
「"フレグランス・ストーム"の効果でドローしたカードが植物族の場合、カードをお互いに確認する事でもう一枚カードをドローできる。」
「えーと…ドローしたカードは"六花精シクラン"ね。ふむふむ…どうぞ。」
相手がカードを確認し終えたので俺はカードをドローする。引いたカードは…罠カードの"六花深々"だ。
でも今は使わない。
「自分植物族モンスターがリリースされた事により、"六花精プリム"を特殊召喚する。更に"六花精"シクランを通常召喚。」
これで俺のフィールドはひとひら、プリム、シクラン、スノードロップとなった。
「よし…まずはレベル4のプリムとシクランでオーバレイ!ランク4"六花聖ストレナエ"を召喚。そして俺はこのタイミングでスノードロップの効果発動。スノードロップを指定し、ひとひらのレベルを8にする。そしてオーバレイ!ランク8"六花聖ティアドロップ"!」
「うわ…結構出てきたな。」
「まだだ、ストレナエの効果でエクシーズ素材を一つ取り除く事で墓地から植物族モンスターか六花カードを一枚手札に加える。俺はシクランを墓地に送り、"イービルソーン"を手札に加える。」
ここまでは基本展開だ。手札に加えたイービルソーンも次のターンにもう一度召喚すれば、効果を使って300バーンかつデッキからイービルソーンを2体召喚出来る。
「更にティアドロップの効果発動!エクシーズ素材を一つ取り除く事でフィールドのモンスターをリリースする。俺はストレナエをリリースし、そしてストレナエ効果でこのカードがエクシーズ素材を持ったままリリースされた時、自分のエクストラデッキからランクが5以上の植物族エクシーズモンスターを特殊召喚する。
俺が選ぶのは"六花聖カンザシ"!」
素材のひとひらと、ストレナエを墓地に送り、ティアドロップの効果でティアドロップの攻撃力は200アップするが、先行は攻撃出来ないため、今は関係ない。
「そしてストレナエがこの効果を使った時、自身をエクシーズ素材にすることができる。俺はカードを一枚伏せて、これでターンエンド。」
手札はイービルソーン一枚。フィールドにはティアドロップとカンザシだ。
ティアドロップのリリース除去は、植物族モンスターがエクシーズ素材の場合、相手ターンにも使える。
スノードロップは植物族なので問題なく使える。
「そんじゃ、ドローっと。」
ドローしたカードと手札を睨み、こっちの場を確認しながら戦略を練り続ける男は長い長考の末、動き出した。
「そんじゃ、魔法カード"緊急ダイヤ"を発動!自分フィールドが相手フィールドのモンスターより少ない場合のみ発動出来る。レベル4以下とレベル5以上の機械族・地属性のモンスターをデッキから効果を無効にして特殊召喚する。俺はレベル4の"
アンティークデッキ…確か、こちらの魔法・罠カードの無効と、高攻撃力の守備貫通のカードが多いデッキだったっけ…ここで展開されたら困る。
「ここでティアドロップの効果発動!エクシーズ素材を一枚取り除く事でフィールドのモンスターを一体リリースする。この効果はエクシーズ素材が植物族の場合、相手ターンにも使える。俺がリリースするのは"
「ん…ここは通すか。というか無効カードねぇ。」
ティアドロップの効果処理は無事に終わり、このタイミングでカンザシの効果を発動する。
これでカンザシのエクシーズ素材は無くなるが、②の効果はエクシーズ素材無しで使えるので問題無い。
「更にモンスターがリリースされた事により"六花聖カンザシ"の効果発動、エクシーズ素材を一つ取り除く事で自分か相手の墓地にあるモンスターを効果を無効にして植物族として特殊召喚する。俺はさっきの
「うげぇ…マジかよ…まぁやる事は変わらん!俺は"
これで相手の手札は4枚でフィールドにはアンティークモンスターが二体だ。
「これで終わりじゃないぜ…圧倒的な攻撃力を見せてやる!魔法カード"古代の機械融合"を発動!」
不味い!これは…やばい!
「俺はフィールドの
攻撃力4500 守備力3000
「攻撃力4500!?嘘だろおい…」
「しかもこいつは全てのモンスターに1回ずつ攻撃ができる!」
攻撃力が4500なのにモンスターを一体ずつ攻撃なんて…凄いモンスターだ…
「バトル!まずは
古代の機械の攻撃力は3000…俺は1500のダメージを受ける。
花衣のLP:8000▹▸6500
「次はカンザシに攻撃だぁ!」
カンザシの攻撃力は2400…到底かなう訳もなく、俺は2100のダメージを受けてしまう。
花衣のLP6500▹▸4400
「最後はティアドロップに攻撃だ!」
「このターン、リリースしたモンスターは2体、ティアドロップの効果で攻撃力は200アップし…攻撃力は3000だ。」
「モンスターの効果は発動出来ないぞ?」
「いや、ティアドロップのこの効果はリリースされた時に発動する。さっきのバトルフェイズの前に貴方の最初のターンに俺は古代の機械巨人をリリースした。その時既に攻撃力は上がっている。」
「つまり攻撃力は3000か…ま、どうでも良い!攻撃だ!」
花衣のLP:4400▹▸2900
「この効果を使った時、
「…相手のエンドフェイズ時、六花のひとひらは墓地から特殊召喚される。」
俺の手札にはイービルソーンが一枚…フィールドには左端に六花のひとひらが一枚だけ…しかも相手のライフポイントは8000…。
…なんだかアニメみたいな絶望的な展開で笑ってしまいそうだ。たがもう誰も遊戯王のアニメの存在は知らない、いや、存在すらしてなかった。だが、そんな事はどうでもよかった。
俺が勝つにはあのカードが必要だ。どんな効果も無視するあのカードが…
俺はデッキに指を乗せ、これまで以上にカードが重く感じていた。緊張で心臓の鼓動が早まり、呼吸も早くなる。
「…信じてるよ。」
俺は念じるようにカードを引いた。引いたカードは…"強欲で金満な壺"だった。
違う…これじゃない!だが、俺にはひとひらがいる。
「六花のひとひらの効果…」
「罠カード発動、神の忠告!自分のライフを3000払い、モンスターの効果を無効にして破壊にする。ひとひらの効果は無効、そして破壊される!」
相手のLP:8000▹▸5000
「嘘だろ…?」
「展開を要にしようとしても残念だったな。」
「魔法カード、"強欲で金満な壺"発動!エクストラデッキを裏側でランダムに6枚墓地に送り、3枚につき1枚ドロー出来る。よって、俺はカードを2枚ドロー!」
デッキから引く運命のドロー、俺の手に来たカードは、"六花精ボタン"と"死者蘇生"だった。
「来てくれたか…ボタン!俺は、"イービルソーン"を召喚し、効果を発動!このカードがリリースし、相手に300の効果ダメージを与え、同名カードを2枚場に召喚する。」
相手LP5000▹▸4700
「ちぃ…ちょこざいな!」
「あいにく諦めは悪い方ですよ!」
「俺は一体のイービルソーンをリリースし、"六花精ボタン"を特殊召喚!召喚時効果でデッキから"六花"と名のつく魔法・罠カードを一枚手札に加える。俺は…永続魔法"六花の風花"を手札に加え、発動!」
「魔法カード?カオスゴーレムに魔法の効果は受け付けないぞ?」
「いや…この魔法カードは六花モンスターをリリースする事で発動出来る。その効果は…六花モンスターがリリースされた場合、相手はモンスターを
「…あ。」
そう、この効果は相手は必ずモンスターをリリースしなければならない強制効果を持つカードだ。しかもリリースするモンスターは自身が選ばなければいけないため、効果を受け付けない効果は無視できる。
「更に、イービルソーン一体とボタンでリンク召喚!召喚条件は植物族モンスター二体!来い!"アロマセラフィージャスミン"!」
ジャスミンをエクストラモンスターゾーンに置いたのは良いが、リンク先にモンスターが居ないため、ジャスミンの効果は使えないが、俺の手札には死者蘇生がある。
「魔法カード、死者蘇生を発動!墓地から"六花のひとひら"をリンク先に特殊召喚する。」
これでジャスミンの効果が使える…!
「ジャスミンの効果発動!リンク先にいる植物族のひとひらをリリースする事でデッキから植物族を召喚できる!俺は、"光の王マルデル"を特殊召喚!そして…六花モンスターがリリースされた時…"六花の風花"の効果は発動する!」
「くそ…!」
相手の場には
「カオスゴーレムを…リリース…」
「更にマルデルの効果発動。デッキから植物族の"六花精エリカを手札に加え罠カード"六花深々"を発動。マルデルをリリースする事で、墓地の植物族モンスターを2体守備表示で墓地から特殊召喚する。俺が選ぶのは、"六花精スノードロップ"と"六花精ヘレボラス"だ。」
「レベル8が二体…!」
「俺はレベル8のスノーとヘレボラスでオーバレイ!来い、"六花聖ティアドロップ"!」
形成は逆転し、相手は手札と伏せカードが無い。まさか初戦でこんなギリギリな戦いになるとは思わなかった…
「バトルだ!ティアドロップの攻撃宣言時、手札にある、"六花精エリカ"の効果発動!このカードをリリースする事により攻撃宣言したモンスターの攻撃力は1000アップし、ティアドロップの効果で更に200アップし攻撃力は…4000となる!」
相手LP:4700▹▸700
「俺はこれでターンエンド。」
「だぁぁクソォ!ライフが残ってるが手札がもうねぇ!」
相手のフィールドにはもう手札も伏せカードも何も無かった。相手に関してはあのドローに全てがかかっている。
「ドロー……だぁぁ…クソォ…ターンエンド!思い切り来い!」
どうやら逆転のカードは引けなかったらしく、潔く相手はサレンダーせずにトドメを受けることを選んだ。
「行きますよ!俺は"六花聖ティアドロップ"でダイレクトアタック!」
相手LP700▹▸0
「くっそ〜手札温存しとけば良かったかな〜…」
対戦相手の人は自分の判断を悔やみ、机に突っ伏していた。俺は気にしながらカードを片付けていくと、やがて男は顔を上げてカードを片付けていく。
「いやでも楽しかったわ。対戦ありがとうございました。」
「いえいえ、こちらも対戦ありがとうございました。」
対戦相手は紙にスマホに対戦結果を送信し、負けを認めるように腕を伸ばす。俺も自分の携帯で対戦結果を送信し、このタイミングで2回戦の抽選が発表された。
どうやら俺の対戦が最後だったようだ。
次の対戦相手は…また知らない人だ…
炎山達はどうかと見てみると…全員無事に勝っていた。
「咲初とレイは…次で当たるのか…」
咲初とレイも無事に勝利を収め、二回戦に進出していた。咲初はともかく、何故か俺はレイの勝利を喜んでいた。
「お見事でした。」
急に後ろから女性に話しかけられた俺は、驚きで腰を抜かしそうになった。女性の正体はパーカーと帽子で顔を隠していたレイだった。
「あ…ごめんなさい。驚かせてしまって…」
「い…いいよいいよ。あ、もしかして見てた…?」
「はい、
(ん?
俺はその言葉に違和感を感じる。相変わらずを使うのは一般的に知り合いに対して使うのに関わらず、レイは俺と初対面でありながら相変わらずと言った。
「なぁ…俺、君とどっかで会ったこと…」
「あ、もう二回戦始まりますよ。では、頑張ってください。」
レイは誤魔化すように無理やりその場から離れ自分の試合に打ち込んだ。
「ふぅ…危ない危ない上手く誤魔化した…」
『何処がよ…貴方、相当怪しまれている。』
「だってやっと会えたんだよ…ロゼちゃんだって早くあいたいでしょ?」
「…それはずるい。」
「あはは。まぁ…やっぱり私達のこと…忘れてる。」
『…やはりね。』
「…待ってて下さい。必ず…連れ戻しますからね…」
ここまで(〜90話)出てきたレゾンカードの中で強いと思うのは?
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六花聖華ティアドロップ、カイリ
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閃刀騎-カイムと閃刀騎-ラグナロク
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銀河心眼の光子竜
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RRRリノベイルイグニッションファルコン
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炎転生遺物-不知火の太刀
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常闇の颶風