この力は誰かの為に・・・   作:とあるP

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とあるPです。

今回は、彼女たちの想いが露になる話です。

それでは本編をどうぞ!!


第九話 少女たちの想い

1人アリーナのベンチに座っていると、3人が駆け寄ってきて信二に詰め寄った。

 

信二「みんなどうしてここに!?」

静寐「信二君がいなくなったから探したんだよ!」

箒「そうだぞ!心配したんだからな」

セシリア「それよりも、先ほどの発言は何ですか!」

信二「そのままの意味だよ。…僕に3人は勿体無いと思ったんだよ」

セシリア「それは、どういうことですか?訳を教えてくださいまし!」

 

セシリアからの問いに他の2人からも同様の眼差しがあった。信二はもう、隠し通せないと判断し心の中で(母さんごめんね)と思いながら全てを話すことにした。

 

信二「わかりました。なら、僕の全てを教えます」

 

そう言って、左目にあった眼帯を外した。眼帯に覆われていた部分の下には、黒色ではなく、緑色の目があった。

 

静寐「それは?」

信二「僕は、昔ドイツに居たんです。その時ある研究を受けていた、その名残だよ」

箒「ある研究?」

信二『VTシステム』

静寐・箒・セシリア『!』

 

一般生徒の静寐や箒も聞き覚えがある悪魔の様なシステム。搭乗者の能力を、極限状態まで高める能力である。かのモンドグロッソの優勝者織斑千冬をトレースしたことから、ヴァルキリートレースシステムと名付けられた。

 

セシリア「けど、それはアラスカ条約で禁止になったはずでは?」

信二「そうだね。けど僕は、その条約が締結される前に出来た唯一の成功者だよ」

静寐「だったら、なんで信二君は大丈夫なの?」

信二「僕にも分からない。ただ、このシステムを発動する条件みたいのがあるみたいでね」

箒「それをすると、どうなるのだ!」

信二「それは分からない…上手くいって制御出来るか、最悪の場合は…」

 

『…』

 

3人は驚きを隠せずにいた。それと同時に(だからいつも眼帯をしているか)と思っていた。そう言って、信二は眼帯を戻した。

 

信二「これで、わかったでしょ。だから僕には勿体無いって言ったんだ…」

 

暫しの沈黙が流れた。それを破ったのは静寐の一言からだった。

 

静寐「けど、それで信二君を突き放す理由にはならないよ!」

信二「静寐さん?」

静寐「…私ね…私…信二君の事が好きなの!」

信二「え!」

 

突然の告白である。これには、信二も箒、セシリアも驚きを隠せなかった。

 

静寐「最初は、ルームメイトとして一緒に過ごしているのが楽しかった。これが恋だとは思っていなかった。けど、セシリアさんとの試合の時に、初めて分かったの。あんなにも楽しく空を飛んでいる信二君を見て、か、格好いいって思ったの///そしたら信二君の力になりたい。ずっと一緒に居たいって思ってね///」

 

信二「静寐さん…」

 

2人の間には甘い雰囲気が漂っていたが、それは箒の発言で見事に打ち砕かれた。

 

箒「…なんだ、静寐も同じ気持ちだったのか」

信二「箒さん?」

箒「実を言うと、私も信二の事を()いていた///」

信二「え!?」

静寐「篠ノ之さん!」

 

箒も負けじと、信二への告白をしたのであった。

 

箒「以前、一夏の件で注意されたことがあっただろ。あの時思ったのだ。私の事を“篠ノ之束の妹”ではなく、一個人として見てくれる人がいてくれて…嬉しかったよ。その時から気になって目が離せなかった」

 

信二「けど、あれは注意しただけで、そんな風には感じなかったよ」

箒「そりゃそうだ。隠すのに必死だったからな///」

 

そう言った箒の顔は真っ赤に染まっていた。相当恥ずかしいのだろう。

 

最後にセシリアからはこんな事を言われた。

 

セシリア「わたくしは、試合を通じて殿方の魅力というのを知りました。もしかしたら、母が父を慕っていたのにも理由があると思ったのです」

信二「セシリア…」

セシリア「だから、貴方に惚れたのです。他ならぬ貴方だからこそ好きになれましたの///」

 

三者三様の告白を受けた信二は、自分の素直な気持ちを言った。

 

信二「みんなありがとう。そんな風に言ってもらえると本当にうれしいよ」

 

静寐「だ・か・ら!」

箒「うむ!」

セシリア「ええ!」

 

静寐がアイコンタクトをすると、駆け寄って来た3人に信二は抱きしめられた。静寐は正面、箒は左腕、セシリアは右腕。

 

静寐・箒・セシリア『大好きだ(よ)(ですわ)信二(君)(様)♡』

 

信二「皆…はい!僕もみんなが大好きです!」

 

泣きながらそう返事をするのであった。その時、信二のスマホに着信がありそこには「束」と書かれていた。

 

箒「ね、姉さん!」

セシリア・静寐『篠ノ之博士!』

 

とりあえず、信二は出ることにした。そうすると、画面上に束のホログラムが浮かび上がってきた。

 

束『ハロハロ~シンちゃん元気にしていた?』

信二「お久しぶりです。束さん」

束『あ~堅苦しい挨拶はなしだよ!私とシンちゃんの仲だから!』

信二「そうでしたね」

箒「姉さん!どうして、信二の番号を知っている!」

束『それは、あ~んなことや、こ~んなことをした仲だもんね!』

信二「誤解を招くような事は言わないでください!」

束『けど、アレはした仲だよねw』

信二「確かにしましたけど///」

 

 『信二(君)(様)?』

 

一瞬で3人からのハイライトが消えた。これは、マズイと思い信二は話題を変えた。

 

信二「それよりも、束さんの電話の内容って何ですか?」

束『そうだった。えっとね、用件は2つあるんだ!』

束『まずは、夏頃にシンちゃんの新装備が届くからそのお知らせだよ!』

信二「そうですか!わかりました、楽しみにしています。」

束『うん!それともう1つは…』

 

そう言って、束は箒を見た。

 

束『箒ちゃん、やっと自分の気持ちに気づいたね!お姉ちゃん嬉しいよ』

箒「姉さんその…ありがとう///」

束『うん!それとごめんね…こんな状況になって。恨んでもいるよね』

箒「確かに、こんな状況にした事には恨んでいる。けど!」

 

そう言って、箒は信二を抱き寄せた。この時ばかりは、静寐もセシリアも一歩引いた。

 

箒「一夏や、信二にも出会えた。今では感謝している」

束『…そっか!よかったね!箒ちゃんが幸せでお姉ちゃんは嬉しいよ』

 

一触即発があるかと思ったが、それはなかった。

 

箒「まぁ、姉さんがいない間にイロイロと信二の仲は進んでいくがな」

束『あ~そんな事言っていいのかなぁ~』

 

ここぞとばかりに、宣言した箒だが、束にはまだ余裕の笑みがあった。…この後手痛いしっぺ返しがあるとも知らずに…

 

箒「なんで笑っている!姉さん!」

束『だって、シンちゃんのハ・ジ・メ・テは私が貰ったからね///』

 

ちょっと頬を染めた束は、とんでもない爆弾発言をしてしまった。これに喰らいついてきた3人はすごかった

 

『どう言う事だ(なの)(なのですか)!信二(君)(様)』

 

 

信二「た、束さん!!だから、なんでそんな誤解を招く発言をするのですか!」

束『だって、事実だから』

信二「そうですけど…」

束『あと、シズシズとセッシーはシンちゃんの事よろしくねぇ!』

静寐「シズシズって私の事ですか!?」

セシリア「セッシーって…」

束『うん!シンちゃんを好きな人は、もう仲間だからね!』

 

今まで他人の事に興味がなく、見向きもしなかった束が他ならぬ信二以外に興味をもち、あまつさえ仲間と言うことに関しては大の人間嫌いの束からすれば大きな進歩である。

 

束『それじゃあまたね!愛してるよシンちゃん♥』

 

そう言って、束は投げキッスとウインクをして会話が終わった。しかし、この空気は最悪だった。恋人たちからすれば最大のライバルが出来たのであるから、この空気を変えようとした信二が思い付いたのは、この場からの撤退であった。

 

信二「さ、さて、僕らも帰ろうか!」

 

そう言ったが、信二は両肩を3人から掴まれて動けなかった

 

『その前にオハナシガあるからね信二君(様)♥』

 

信二「アハハハハ…ハイ」

 

ここは素直に頷くしかない信二であった。

 




と言うわけで、彼女たちの告白回でした。書いていて何ですが、本当に羨ましいですね…

次回は、日常回を挟んでチャイナ娘の登場です!

感想・評価・誤字報告お待ちしております。

信二を基に次回作(サクラ大戦)を執筆しようと思いますがどのシリーズにしますか?

  • サクラ大戦
  • サクラ大戦 熱き血潮に
  • サクラ大戦2
  • サクラ大戦3
  • サクラ大戦4
  • サクラ大戦Ⅴ
  • 新サクラ大戦
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