この力は誰かの為に・・・   作:とあるP

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とあるPです。

いよいよクラス対抗戦!やっと前半の山場ですね。今回は、前後編に分けました。

それと、アンケートですが8月末までにします。
(その頃には福音戦に入っていると思うので)


それでは本編をどうぞ!!


第十二話 クラス対抗戦【前編】

一夏達との特訓をした後に喉が渇いたので、自販機でジュースを買った後に自室に戻ろうとした時、信二の部屋の前で泣いている鈴が居た。

 

信二「凰さんどうしたの?」

鈴「…信二、アタシ、どうしたらいい…」

信二「…ちょっと場所を移そうか」

 

そう言って、部屋にいる静寐に『ちょっと遅れると思うから、先に寝てていいよ』と連絡して鈴を自販機の近くのベンチに座らせた。ついでにジュースを1本買って鈴に渡した。

 

信二「どうぞ」

鈴「ありがとう…」

信二「それで。なんで僕の部屋の前で泣いてたの?」

鈴「実はね…」

 

 

~鈴side~

アタシは練習後の一夏にぬるめのペットボトルとタオルを持ってそれを渡した。

 

鈴「お疲れ。一夏」

一夏「おお、鈴かサンキュー!」

鈴「それで、信二達との特訓はどうだった?」

一夏「あー信二と組手したけど全然ダメだったな。こっちの攻撃は弾くし、流されるし」

鈴「まぁアンタは昔から剣道だけは良かったからね」

一夏「ほっとけ」

 

そう言っていた、一夏は清々しい顔だった。そこまで、出来る信二を羨ましく思った。そんな一夏に聞きたい事があった。

 

鈴「あ、あのね、一夏///」

一夏「どうした鈴?」

鈴「小学校の頃にした約束覚えている?」

一夏「どうしたんだ急に?」

鈴「どうでもいいでしょ!で?覚えているの?」

一夏「そりゃあ覚えているよ」

鈴「そうよね!」

 

ここまで、アタシはとても嬉しくなった。しかし、次の瞬間、絶望に変わったわ。

 

鈴「料理が上手くなったら」

一夏「毎日」

鈴「酢豚を」

鈴・一夏『ごちそうする(奢る)』

一夏「あれ?」

鈴「うん?」

 

どうも最後の言葉がかみ合わなかったからアタシはもう一回言ったわ。

 

鈴「料理が上手くなったら、毎日酢豚をごちそうする」

一夏「料理が上手くなったら、毎日酢豚を奢る(・・)

鈴「はぁ?なんでアンタに奢らなきゃいけないのよ」

一夏「そりゃあ、タダで飯食べられるからな」

鈴「ば」

一夏「ば?」

 

 

 

 

鈴「一夏のバカーー!」

 

 

 

 

そう言って、アタシは一夏の所から飛び出してきた。

 

~~鈴sideout~~

 

 

 

 

 

鈴「てなことがあったのよ」

信二「そっか」

一通り話しを聞いた信二は内容を整理し始めた。要するに鈴は、日本で言う「毎日味噌汁を作ってあげる」=「好きだから結婚して欲しい」と思っていたのだ。

 

信二「けど、それは織斑君に言ってもわからないと思うな」

鈴「なんで?」

信二「だって、あの鈍感な織斑君だよ。クラスメイトに一切靡かないんだもの」

鈴「そうなの!?」

信二「何度、デートのセッティングをして欲しいと頼まれたと思う…」

 

そう言う信二の目はハイライトがオフになっていた。

 

鈴「アンタも大変ね…」

信二「まぁね。ところで凰さんって、織斑君の事…」

鈴「う!」

 

ちょっと顔が赤くなった。それで、信二は全てを察したのだ。

 

信二「そうなんだ。いいことだよ」

鈴「信二はそんなのなかったの?」

信二「僕は、そんなの無かったね。ここに来るまで、人付き合いは無かったからね…」

鈴「信二…」

信二「生まれた時からこんな格好だし、小・中学校はいじめられたしどこか煙たがられていたね」

鈴「そうなんだ。ごめんね」

信二「けど大丈夫だよ。ここに来た時沢山の大切な人に会えたから」

鈴「それって、箒や静寐、セシリアなの?」

信二「うん。僕の大切な人達だよ」

鈴「ねぇ、もしかして信二って3人のこと…」

信二「好きだよ。異性として」

 

自分でも「何言ってんだこいつ」と思っていたが、鈴の反応は違った。

鈴「へぇーやるじゃない。大切にしなさいよ」

信二「ありがとうね。凰さんも織斑君を取られないようね」

鈴「わ、わかってるわよ!」

 

鈴に元気が出たところで、解散することにした。

 

 

 

 

 

 

次の日。クラス対抗戦を明日に控えた一夏達は軽めの練習にしていた。そこに鈴は専用IS【甲龍】を纏って現れた。

 

鈴「一夏!この前言ったことを謝ったら、対抗戦で当たった時手を抜いてあげてもいいわよ」

一夏「なんで謝らなきゃいけないんだよ!それに、手を抜かず全力でやれ!」

鈴「…わかったわよ」

信二「凰さん!」

 

そう言った、鈴の目は少し泣いていた。そんな鈴をほっておけない信二は、鈴の後を追うのであった。

 

一夏「なんだよ、信二まで…」

箒「一夏、この前の事とは何なのだ?」

セシリア「もしよろしければ、聞かせてくださいな」

一夏「いいぜ。実は…」

一夏はこの前の話しをした。そうしたら、箒・セシリア・静寐は怒った顔で

 

 

 

『馬に蹴られて死んでしまえ』

 

 

と言われたのであった。因みに、鈴のほうは信二は上手くフォローしたが、収まらず復讐の炎を燃やすのであった。

 

 

この時の信二は「やっちゃった…」と後悔していた。そして、クラス対抗戦の日。トーナメント表は開始10分前に発表する決まりになっていた。その第一は

 

『第一試合 一年一組 織斑一夏  VS  一年二組 凰鈴音』

 

一夏「初っ端からかよ」

鈴「これで、戦う準備は整ったわね」

一夏「なぁいい加減教えてくれよ」

鈴「フン!」

鈴は、そっぽを向いて反対側のピットに向かうのであった。仕方なく、一夏は自分のピットに向かうのであった。そんな鈴と一夏を見守るため、信二達はアリーナにいた。

 

静寐「この試合、どっちが勝つかな…」

信二「この前見たけど、凰さんの使うISは近接パワータイプ。織斑君も近接だけど純粋なパワーだと及ばないかもしれないね」

セシリア「なんにせよ、一度一夏さんには、痛い目にあって欲しいですわ」

信二「アハハ…」

 

そんな風に言っていると、両者がアリーナ中央で相対した。

 

鈴「最後の忠告よ!謝る気はある?」

一夏「ない!てか、鈴が怒るようなことをしたのか?」

鈴「そう…それがアンタの答えなのね」

 

『それでは、第一試合織斑一夏 VS 凰鈴音の試合を始めます!試合開始!』

 

鈴「いくわよー!」

一夏「こい!」

 

鈴は両端に刃を備えた翼形の青龍刀双天牙月(そうてんがげつ)で一夏に切りかかった。一方の一夏も雪片弐型で応戦するも、両端の刃を裁くことは出来なかった。近接は不利だと判断した一夏は一旦離れるのであった。しかし…

 

鈴「そうはさせないわよ!」

 

両肩にある非固定浮遊部位から、衝撃砲が発射され、一夏を襲った。

 

箒「あれは!」

 

セシリア「あれは鈴さん専用IS【甲龍】にある空間圧作用兵器・衝撃砲龍咆(りゅうほう)ですわ」

 

信二「確か、空間自体に圧力をかけて、衝撃自体を砲弾化して撃ち出すんだよ。だから、砲身も砲弾も眼に見えないのが特徴かな。その上、砲身斜角がほぼ制限がないから上下左右どこからでも撃てるんだよ。」

 

静寐「へ~信二君物知りだね♪」

信二「一応、勉強しているからね。けど、これは困ったね」

セシリア「ええ、どこから来るかわからない砲弾を避けないといけませんからね」

 

そう言っているうちに、一夏のSEはどんどん減っていた。けど、一夏もバカではなかった。鈴のちょっとした変化に気づいて受けるダメージを減っていた。

 

鈴「なんで当たんないのよ!」

一夏「やっとわかったぜ!ここから、反撃だ!」

 

そして、鈴に肉薄する寸前だった。

 

 

 

 

『ドーーーン!』

 

 

 

 

強固に張られたアリーナ会場のバリアを破って、謎の物体が落下して来た。それは、全身フルスキャンの腕がゴツゴツしたISだった。それを見た生徒達はパニックに陥った。

 

『キャーーーー!』

 

信二「マズイ!」

信二は、咄嗟に千冬に連絡した。

 

信二「織斑先生、正体不明のISがアリーナに出現しました。どうしましょう」

千冬『わかっている。教師陣が鎮圧に向かっているが苦戦している』

信二「なぜです!?」

千冬『システムがハッキングされて、非常事態レベル4の状態になっている。アリーナの隔壁が閉鎖されてしまって突入出来ていない。現在、3年の精鋭がクラックをしているが何時間かかるかわからん』

信二「わかりました。じゃあここから出られないんですね」

千冬『それに関しては新田、お前に任せる。どんなことをしてでも生徒を守ってくれ』

信二「了解しました」

 

そう言って、信二は電話を切った。そして、もう1人頼れる人物に連絡をした。

 

信二「もしもし、束さんですか」

束『はいはい!シンちゃんのアイドル!束さんだよ』

信二「単刀直入に言います。IS学園のシステムがハッキングされました。クラックを手伝ってください」

束『モチのロンだよ!ついでに、あのISについても調べておくよ!』

信二「頼みます!」

束『その代わりに、ご褒美が欲しいな』

信二「なんですか?」

束『あのね…夏になったら海に連れていって!箒ちゃんや他の皆と一緒に///』

信二「…お安い御用ですよ」

束『本当!嘘つかない?』

信二「はい!だから、よろしくお願いします」

束『OK!超特急で行ってくるぜ♪』

 

そう言って、信二は電話を切った。そして、IS【ヤークトティーガー】を纏った。

 

セシリア「信二様!どうしてISを付けているんですか?」

信二「説明している暇はないんだ。セシリアと静寐はドアの前から退避するように皆に指示して!」

静寐「わかったよ。みんなーどいてー!」

 

 

そうしている間に信二はマホと打合せをしていた。

 

マホ聞こえる

 

(シンジかどうした?)

 

今から、このドアを破壊する

 

(わかった。弱点を調べておく)

 

お願い!

 

(了解)

 

 

 そう言って、ドアの前に立った。

 

 

(シンジ、ここは徹甲弾にするか)

 

わかった

 

信二「徹甲弾装填!完了!ファイヤー!!」

 

背中のレールカノンから、徹甲弾が飛び出し、ドアに当たり爆散した。

 

信二「さぁ!早くして!」

皆はゆっくりと避難した。信二は次のドアを破壊しに校内を飛び回って次々と破壊していった。あらかた、終わってアリーナに向けると一夏と鈴そして、謎のISと対峙していた。

 

信二「織斑先生、こっちは終わりました。今から凰さんと織斑君の援護に向かいます」

千冬『ダメだ!お前まで巻き込まれたらどうする!』

信二「…確かにそうですけど、友達が戦っているのに見過ごす訳にはいきません!」

千冬『新田…』

信二「すみません!」

千冬『待て!新田…』

 

千冬の警告を無視してアリーナに向かうのであった。

 

マホ、バリアを破るにはどうすればいい?

 

(さっきと同様に徹甲弾を使う。だが、このバリアは近距離でないと貫通しないぞ)

 

なら、それで行こう

 

(しかし、そうなるとシンジの身体にもダメージが及ぶ場合がある)

 

それでもいい!早く織斑君たちを助けたいんだ

 

(…わかった。シンジの命令とあれば従おう)

 

ありがとう。それじゃあ行くよ!

 

(うむ!)

 

信二「徹甲弾装填!完了!ファイヤー!!」

 

至近距離からの徹甲弾を撃ったため、その破片が信二に降りかかった。その為、顔に切り傷が出来た。

信二「やっぱり、痛いね。けどこれでアリーナに侵入できる!」

 

そう言って、信二はバリアが切れた隙間から一夏達がいるアリーナに向かうのであった。




と言うわけで、クラス対抗戦前編でした。次回からは本格的な戦闘シーンに
なると思います。(上手く表現できるか微妙ですけど…)

感想・評価・誤字報告お待ちしております。

信二を基に次回作(サクラ大戦)を執筆しようと思いますがどのシリーズにしますか?

  • サクラ大戦
  • サクラ大戦 熱き血潮に
  • サクラ大戦2
  • サクラ大戦3
  • サクラ大戦4
  • サクラ大戦Ⅴ
  • 新サクラ大戦
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