この力は誰かの為に・・・   作:とあるP

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とあるPです。

タッグマッチトーナメントもいよいよ大詰めを迎えます。

果たして信二はVTシステムを発動したラウラを止めることが出来るのか。

それでは本編をどうぞ!!


第十九話 タッグマッチトーナメント(後編)

まさかこの組と当たるとは、信二は思ってもいなかった。そこに、ラウラと箒が現れた。

 

ラウラ「まさか、初戦で当たるとはな」

信二「そうですね。でも負けませんよ」

ラウラ「フン!そうでないと困る。失望させるなよ」

 

そう言って、ラウラは去っていた。それと同じ様に信二とシャルルもピットに向かって行った。そして、4人はそれぞれのピットからアリーナに出って行った。

 

信二「新田信二、ヤークトティーガー出ます!パンツァー・フォー」

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒ、シュバルツァー・レーゲン出るぞ!」

シャルル「シャルル・デュノア、ラファール・リヴァイブカスタムⅡ出ます!

箒「篠ノ之箒、打鉄出る!」

 

それぞれが、定位置に着いたのを確認し、試合開始の合図が出た。

 

千冬『それでは、第一試合シャルル・デュノア&新田信二 VS ラウラ・ボーデヴィッヒ&篠ノ之箒の試合を始める。試合開始!』

 

信二・ラウラ『叩き潰す!!』

 

開始と同時にラウラと信二がぶつかり、箒はラウラの援護に向かおうとしたが、シャルルに阻まれた。

 

しかもどんどん中心から追いやれて、ラウラと信二、箒とシャルルと言う具合に別れた。

 

ラウラはAICを使う為に右手を前に出した。

 

ラウラ「また突っ込んで来るとは。学習能力がないのだな」

信二「それは…どうかな!」

ラウラ「何!」

信二「シャルル!スイッチ!」

シャルル「OK!」

 

信二はラウラに突っ込むと見せかけてシャルルとの位置を素早く交換した。それにより、ラウラはラファールから繰り出されたマシンガンをもろに受けて、SEの30%を持っていかれた。

 

信二「さて、どうする箒」

箒「決まっているだろ。ここで、信二を倒す」

信二「そうか、なら仕方ないね」

箒「ふ、近接武装なしで私に勝てるかな?」

信二「生憎、僕の十八番は遠距離だけじゃあないよ」

 

そう言って、信二はいつも使っているトンファーではなく、打鉄と同じ近接ブレード「葵」を取り出した。

 

箒「なぜ、葵を出す。いつものトンファーはどうした?」

信二「いや、今の箒ならこれくらいでいいかぁと思ってね」

箒「…バカにしているのか」

信二「そんなつもりはないよ。ただ、今の箒には迷いがあるように見えた。だからそれを正すには、これでいいかと思ってね」

箒「ほう、ならその迷いとやらを断ち切ってくれ!」

信二「わかったよ!」

 

 

そう言って、箒は上段の構えをした。対して信二は八相の構えをした。

 

 

箒(…出来る。全くスキがない)

信二(さすが箒。悟ったな…)

 

入り込む余地がないと悟った箒は、じりじりと追い込まれていくのを感じた。そして、

 

箒「であーーー!」

信二「…フン!」

 

一瞬の出来事で、両者が交差しそして…

 

信二「箒、確かに君の覚悟受け止めたよ」

箒「うむ、こちらこそありがとう」

 

膝を着いたのは箒であり、その反動で打鉄は動かくなった。一瞬で信二は打鉄の電気系統を全て遮断し、打鉄を無力化したのだ。

 

対してラウラとシャルルは互いにけん制し合っていた。そんな中、先に動いたのはシャルルだった。

 

シャルル「そろそろ本気出そうかな」

ラウラ「なに!」

 

シャルルはマガジン2丁を取り出し、ラウラに向けて弾幕を張った。そして、弾幕が薄いところから飛び出しラウラ目掛けて瞬時加速を仕掛けた。しかし、ラウラはAICを準備していた。

 

ラウラ「パートナーも学習しないんだな」

シャルル「それは、どうかな?」

ラウラ「なに?うぁ!」

 

ラウラの背後で爆発が起こった。そこには大型レールカノンでラウラを狙い撃ちしていた信二がいた。

 

信二「今だシャルル!」

シャルル「わかった!」

 

そう言って、シャルルは「灰色の鱗殻」と言う六九口径パイルバンカー通称『盾殺し(シールド・ピアース)』をラウラの腹部狙って攻撃した。それも1度や2度ではなく複数回である。それによりSEが削れられて、あと少しで0に出来るところまで来た

 

ラウラ「ぐぁ!」

 

ラウラ(私は…負けるのか…また、欠陥品の烙印を押されてしまうのか…違う!私は、私は、私は!)

 

 

~ラウラside~

 

私は、遺伝子強化試験体(アドヴァンスド)として生み出された。強さこそが全ての中でISが現れたことにより私を取り巻く環境は一気に変わった。

 

欠陥品と呼ばれ、それまでの地位や名声はガタ落ちした。ドイツ軍にいた時は特殊部隊「黒ウサギ隊」の隊長を務めた。副官のクラリッサを始め多くの仲間に恵まれていた。そして、日本に赴きかつての教官である織斑千冬に出会った。

 

しかし、あの方はIS学園の教師と言う、充実している毎日を過ごしていた。我々はいつ解散させられ処分されるかもわからない日々を送っていたのに…

だから、もう一度ドイツで教鞭を振るって貰う日々を、そして共に過ごせる日々を望んでいた…

 

しかし、今ここで負けてしまったら、嫌だ…嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!だから、私は!

 

 

力が欲しい!

 

???(願うか?汝、より強い力を欲するか)

ラウラ(寄こせ力を!比類なき最強ヲ!)

 

~ラウラside out~

 

ラウラ「うああああああああ!」

シャルル「きゃ!」

信二「シャルル!」

 

突然ラウラのISの周りに雷が落ち【シュバルツァー・レーゲン】を取り囲んだ。そして、黒く溶け出しラウラを取り込んだ。

 

信二「ボーデヴィッヒさん!」

ラウラ「た、たすけ…て」

 

そして、ラウラを飲み込んだISらしきものは形を変えて、ある人物のシルエットになった。

 

信二「あれは、僕か?」

シャルル「信二、来るよ!」

信二「え?ぐふ!」

シャルル「信二!」

 

予備動作なしに切り込んで来た為信二は防御が遅れてしまった。そして、数十メートル吹っ飛びアリーナの壁に激突した。

 

シャルル「信二!起きてよ!ねぇ!」

信二「……」

シャルル「信二~!」

 

 

 

~信二side~

 

はっ!ここは…

 

気が付けばいつもの亜空間にいた。そこには具現化したマホもいた。

 

(久しぶりだな、シンジ)

 

そうだね。ここに来たってことは、僕は気を失った感じかな?

 

(理解が早くて助かる)

 

それで、あれは何だい?

 

(…それはシンジがよく知っているのではないか?)

 

…VTシステム

 

(そうだ。しかも君のデータをベースにしたモデルだ)

 

どうしてそれがある

 

(どうやら君が施設を破壊する前に一部残っていた。それを基にラウラ、彼女が作られた)

 

そうか。なら僕がかたをつけた方がいいかもね

 

(そうだな、それがいい)

 

それと、これは僕からのお願いだ

 

(なんだ?)

 

僕の力を解き放ってほしい

 

(なっ!それは危険だ!まだ制御できていないだろ!最悪暴走するぞ!)

 

構わない。それでボーデヴィッヒさんが助かるのなら

 

(…わかった。だが、こちらが危険と判断した際に強制的に終了させるぞ)

 

わかった。よろしく頼むよマホ

 

(仰せのままにマスター)

 

 

そう言って、信二の意識は覚醒して行った…

 

~信二side out~

 

シャルル「…!しん…!信二!」

信二「う、う~ん」

シャルル「良かった。気が付いたんだね」

信二「ああ、それよりどうなっているの?」

シャルル「それが…」

一夏「放せよ箒!」

箒「ちょっと落ち着け!」

一夏「嫌だ!あの武器は千冬姉のなんだ!あの野郎、千冬姉の真似事して!」

シャルル「どうしたの?」

一夏「シャルルか。あのISが持っている武器は千冬姉の「雪片」なんだ」

信二「そっか、なら勝ち目はあるかな」

一夏「なに!本当か!」

信二「ああ、ただ一度きりだよ。その一度を外せば、次はないと思った方がいい」

一夏「わかった!」

信二「それとシャルル、少し頼みがある」

シャルル「う、うん」

信二「ありがとう」

 

 

そう言って、信二はシャルルの耳元でささやいた。

 

信二「もし、僕の身に何かあった場合君たちは、全力で対応してくれ」

シャルル「え!どういうことなの!」

信二「言葉通りの意味だよ」

 

そう言って、信二はシャルルから離れて行った。

 

信二「それじゃあ行くよ!」

一夏「おう!」

 

眼帯を外し、両腕の装甲からトンファーに持ち替え信二はこう唱えた。

 

信二『みんなを守る力を!比類なき最強ヲ!Hasenjagd(狩りの時間だ!)

 

すぐさま、左眼が青色から黄金色に変化し、瞬時加速(イグニッションブースト)を使ってラウラのISに肉薄した。それを追撃しようとするラウラのISは鋭い斬撃とミリ単位の剣技で対応した。信二は更に速度を上げて防戦一方から攻めに出た。

 

信二(まだだ!まだできるだろ!ヤークトティーガー!)

 

ラウラのISからダメージを受けてもなお、戦い続ける。その戦いぶりは、血溜まりが出来るほどであった。その乱打戦をジッと見ている一夏と箒、シャルル。

 

そして、一夏の零落白夜のチャージが終わった時信二がトンファーでラウラのISの両腕を止めて

 

信二「今だよ!一夏!」

一夏「行くぜーー!」

 

一夏は零落白夜の一閃を腹に当て、それをもろに受けたISはドロリと溶け出し、見事ラウラの救出に成功した。

 

一夏「やったぜ!」

箒「ふぅ~やれやれだな」

信二「は…、は…、うっ!」

シャルル「し、信二?」

信二「シャルル、は、離れろ!」

シャルル「え?」

信二「いいから!早く!」

シャルル「どうしたの!信二」

 

信二「う、うあああああああー!

 

突如、信二が苦しみ出しシャルルを突き放した。

 

シャルル「信二―!」

一夏「箒、ボーデヴィッヒさんを頼む!」

箒「わかった!」

 

いつもとは違う信二の様子に一夏、シャルルは戸惑っていた。

 

一夏「信二俺だ!一夏だ!」

シャルル「ボクだよ!シャルルだよ!」

信二「ウガーーーーーー!」

一夏「ダメだ、正気を失っている」

シャルル「そんな…」

 

その時、千冬からの着信が入った。

 

千冬『織斑、デュノアそこにいるな』

一夏「ああ、それよりも千冬姉信二はどうしちまったんだよ!」

千冬『織斑先生と言え。今の新田は暴走モードになっている』

シャルル「暴走モード?」

千冬『そうだ、限界値を超えてなお戦い続けたことによる反動で起こった暴走モードだ』

一夏「じゃあ、止めるにはその暴走モードが落ち着くまで放っておくしかないのか?」

千冬『それは出来ない。暴走モードは破壊の限りを尽くして尚も動き続ける。そして、最悪の場合…』

シャルル「そんなのダメだよ!」

一夏「シャルル?」

シャルル「信二は言ったんだ。「僕の身に何かあった場合君たちは、全力で対応してくれ」って!だから、これはボク達が止める!」

一夏「シャルル…」

千冬『わかった。5分だ。それ以上の場合我々教師陣が突入して、力づくでも新田を止めるぞ』

シャルル「わかりました」

 

 

 

それ以降千冬からの通信はなかった。

 

シャルル「それじゃあ、一夏行くよ」

一夏「お、おう!」

箒「私も行こう」

一夏「箒!ボーデヴィッヒさんは?」

箒「今はピットに置いてきた。それよりもどうする」

シャルル「僕に考えがる」

一夏「わかった」

 

そう言って、3人で打合せをし作戦が出来上がった。

 

シャルル「じゃあ手はず通りにね」

一夏・箒『わかった』

 

まずは、一夏・箒が先行し近接戦闘で信二をかく乱していたし、その隙にシャルルは「灰色の鱗殻」を展開。隙を見て信二に叩き込む。

 

但し、ラウラ戦で消耗していたため、打てるのは一撃のみ。その一撃で全てを終わらせるつもりである。

 

一夏「信二!目を覚ませ!」

箒「信二!私だ!箒だ!」

信二「グアアアアアアアア!」

 

近づけは粉々に砕かれそうなトンファーの乱撃を、持ち前の剣術で裁く一夏と箒。それでも防ぎきれない何発かをもらい、白式と打鉄のSEもそろそろ限界に近づいてきた。

 

そして、「灰色の鱗殻」の準備が出来た。

 

シャルル「一夏・箒お願い!」

一夏・箒『おう!』

 

それぞれのブレードでトンファーを押さえた瞬間

 

シャルル「信二!目を覚まして!」

 

『ズガーン!』

 

信二「ガァァァァァァァ!」

 

断末魔のような雄叫びをあげて信二は倒れた。そして、同時に4人のISは強制解除された。

 

シャルル・箒「信二!」

慌ててシャルルと箒は信二に駆け寄った。そこには、気絶していた信二が寝ていた。

 

一夏「一応終わった感じかな」

箒「そうだな」

シャルル「よかった、よかったよ…」

 

そして、5分後に突入して来た、教師陣に信二を引き渡し。ラウラのVTシステム発動から信二の暴走鎮圧でタッグマッチトーナメントは幕を閉じた。

 




と言うわけで、タッグマッチトーナメント終わりました。

ここで出てきた、暴走モードですがあんまり暴走してませんねwそれと、次回で3章は終わりになります。

次回は皆さんお待ちかねのお風呂ネタです!そこにはある人も登場します!

感想・評価・誤字報告お待ちしております。

信二を基に次回作(サクラ大戦)を執筆しようと思いますがどのシリーズにしますか?

  • サクラ大戦
  • サクラ大戦 熱き血潮に
  • サクラ大戦2
  • サクラ大戦3
  • サクラ大戦4
  • サクラ大戦Ⅴ
  • 新サクラ大戦
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