この力は誰かの為に・・・   作:とあるP

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とあるPです。

今回は臨海学校編初日です。

最近、アーキタイプ・ブレイカーのSSを読んで是非とも登場させたい2人を登場させました。それによりタグも追加しました。(因みに作者は未プレイです)

あと、微エロ?が入りますので苦手な方はページスクロールをお願い致します。

それでは本編をどうぞ!!


第二十二話 臨海学校(1日目)

7月も後半になり、8月になろうとしていた。今日から3日間はIS学園を離れて、臨海学校のある海に向かってバスは進んでいた。1年生4組いるので、4台のバスを貸し切って移動する。

 

一夏「いよいよだな!信二!」

 

信二「…うん。そうだね、一夏」

 

一夏「どうした?元気ないぞ」

 

信二「…ナンデモナイヨ」

 

一夏「もしかして、昨日ほとんど寝れなかったとか?」

 

信二「!」

 

一夏「ハハ~ン」

 

信二がビックっとしたのを見て一夏はニヤニヤとしていた。それを嫌としたのは信二だった。

 

信二「別に一夏が思っていることじゃあないからね」

 

一夏「どういうことだ?」

 

信二「ちょっとした事件があって寝るのが遅くなったんだよね…」

 

そう言って、信二は昨日の夜の事を話し始めた…

 

 

 

 

 

 

 

時刻は20時。翌日の臨海学校準備を自室していた信二であった。そこに、[ピンポーン!]とチャイムが鳴って出てみるといつものメンバーが揃っていた。

 

信二「あれ?みんなどうしたの?」

 

静寐「夜遅くにごめんね。どうしても信二君に確認しておきたい事があったからね」

 

信二「わかった。なら入ってもいいよ」

 

 

『お邪魔しま~す!』

 

 

そう言って、静寐、箒、セシリア、シャルロットの4人が入って来た。4人共明日への準備は済んでいたので、それぞれがベッドの上に座って今回の目的を話し始めた。

 

信二「それで、どんなことなの?」

 

静寐「単刀直入に聞くね。信二君。明日のバス移動の時どうする?」

 

信二「どうとは?」

 

静寐「例えば、誰かと一緒とか?」

 

信二「それは決まってないな」

 

箒「なら、その…信二が良ければ」

 

セシリア「隣に座っても…」

 

シャルロット「いいかなって?」

 

信二「まぁいいけど」

 

 

『よし!』

 

 

それを聞いた4人の目は獲物を狩るハンターの目であった。ここに、『第一回信二の隣席争奪戦』が勃発した。

そこからは、あらゆる勝負で商品(信二の隣)を勝ち取る為にバトルが始まった。五目並べ、ババ抜き、あっちむいてホイ!、黒髭危機一髪、チェス、オセロを行い熱戦は深夜まで続いた。そして、見事勝ち取ったのは…

 

信二「てなことがあってね。だから寝れなかったんだ。あ、バス来たみたいだね」

 

一夏「そうだな、それじゃあ!またな」

 

信二「うん、それじゃあ行こうか」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セシリア」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セシリア「はい!」

 

争奪戦を勝ち取り、笑顔で返事をするセシリアだった。その後ろには目に隈を作っていた3人がいた。

 

1年生を乗せたバスは定刻通りIS学園を出発し、目的である海へ向かっていた。その車内では談笑する者、遊ぶ者、信二同様に寝る人達と様々な人達で賑わっていた。

 

そんな中、信二とセシリアはきたる夏休みの話しをしていた。

 

信二「そう言えばセシリアは夏休みとかどうするの?」

 

セシリア「私は本国に帰って、代表候補生としての仕事をする必要がありますわ。オルコット家を守る為にもやらねばならないことだらけですわ」

 

信二「そっか。流石は貴族の家系だね」

 

セシリア「ええ、信二様はどうされますの?」

 

信二「僕かい?僕は…墓参りに行こうと思う」

 

セシリア「…ご両親のでございますか?」

 

信二「うん、ドイツにある両親の墓参りが終わったら、その足で日本の実家に帰るかな」

 

セシリア「大変ですわね。何か困っている事があれば遠慮なく仰ってくださいね」

 

信二「ありがとう。その内セシリアのご両親にも挨拶に行きたいね」

 

セシリア「し、信二様!それってもしかして…」

 

信二「うん、いつになるか分からないけど、ちゃんとみんなで幸せになろうね!」

 

セシリア「はい!信二様!」ダキ

 

セシリアは勢い余って信二に抱き着いてきた。それを見た他の3人が『あー!!』と叫んでいたが他のクラスメイトにとっては『また、いつもの夫婦漫才が始まった』と心の中から思っていた。

 

そして、バスはトンネルに差しかかり、そこを抜け出すとそこには…

 

『海だーー!』

 

憧れの海が広がっており、皆のテンションもMaxになっていた。

 

セシリア「見てください信二様!海ですよ。…信二様?」

 

信二「スー、スー」

 

セシリア「おやすみなさいませ。信二様♡」

 

その中で信二はセシリアにもたれかかる様にして、寝落ちした。ちなみに一夏はラウラと一緒に日本文化について討論していた。

 

バスは宿である「花月荘」に着いた。宿に着くなり、一斉に集合して点呼を取っていた。

 

千冬「今日から3日間お世話になる「花月荘」の方々だ。皆迷惑をかけないよう

に」

 

 

『よろしくお願いします!』

 

 

???「はい。皆さんいいお返事ですね」

 

千冬「今年もよろしくお願いします。」

 

???「はい。あら?そちらが例の2人ですか?」

 

千冬「はい、今年は部屋割りが大変になりますがお願いしますね。ほら、挨拶しろ」

 

一夏「織斑一夏です」

 

信二「新田信二と言います。3日間よろしくお願いします」

 

景子「ご丁寧にありがとうございます。「花月荘」の女将をしております清州景子と申します」

 

信二「よろしくお願いします」

 

景子「それではこちらにどうぞ」

 

そう言って、奥から従業員が一斉に出してきて、生徒達の荷物を持って行った。一夏と信二は千冬達の後を付いて行った。途中セシリアとは分かれて部屋に着くとそこには、「織斑千冬・織斑一夏」、「山田真耶・新田信二」と書いてあった。

 

それを見た信二と真耶は『へ?』と驚く声をあげた。

 

千冬「それじゃあまたな」

 

一夏「じゃあな~」

 

真耶「ちょっと待ってください!織斑先生!」

 

千冬「なんだ?」

 

2人は一夏と信二に聞こえないくらい小さい声で話し始めた。

 

真耶「聞いてないですよ!私と新田君が同じ部屋だなんて」

 

千冬「そりゃあ言ってないからな」

 

真耶「なんで!「いいか真耶」へ?」

 

千冬「これは、勝負だぞ。この臨海学校でキメなければ、一生後悔するぞ」

 

真耶「でも…」

 

千冬「それじゃあ、他の人に取られてもいいのか?」

 

真耶「うぐ!」

 

千冬「あ~あ、一生寂しい人生を送るのだな。お前は」

 

真耶「う~そこまで言うならやってやりますよ///」

 

千冬「でかした!それじゃあ行って来い!」

 

真耶「はい!」

 

どうやら、話し合いは終わったらしい。千冬がこちらをニヤニヤしながら見ていたが、信二は真耶と一緒に部屋に入って行った。

 

信二「山田先生、着替えるならお先にどうぞ」

 

真耶「わ、私は大丈夫ですから、新田君が使って下さい!」

 

信二「いえいえ、山田先生が先に」

 

真耶「そんな、悪いですよ!先に新田君が…」

 

どことなく、緊張した面持ちで答えるのであった。そこからは、お互い譲り合いが始まり結局信二が部屋にある脱衣所で着替えた。

 

信二「山田先生どうぞ」

 

真耶「は、はい!え!///」

 

真耶は日々のトレーニングで鍛え上げられた信二の肉体を見て、固まってしまった。16歳の少年では有り得ないくらいしっかりとした肉体美があった。

腹筋は6つに割れ、二の腕はがっしりとし、大胸筋や小胸筋は綺麗に整っていた。そんな中、信二はデートで買ってきた水着とパーカーを纏って、海へ出かける準備をしていた。

 

信二「それじゃあ行ってきますね」

 

真耶「は、はい!私も後から行きますね///」

 

そして、一夏と部屋の前で待ち合わせをして、海へ向かうのであった。

 

信二「お待たせ、一夏」

 

一夏「おう、信二!やっぱりいつ見ても信二は凄い身体をしているよな」

 

信二「そんな事ないよ。ほら、行こう」

 

海へ行く途中、更衣室の前を通る羽目になり、女子たちの生々しい話しを聞くことになってしまった。

 

「ディズ結構大きいね」

 

「そう言う、サーシャの胸も綺麗よ」

 

「いゃん!触らないでよ」

 

「ギャラクシーさんもキレイよね」

 

「そうですか。ありがとうございます」

 

「あ~あ今日も可愛い子たちがいっぱいいるね」

 

「ちょっと!ロランツィーネさん!」

 

このように、聞いているこちらが恥ずかしくなってきそうな内容であった。そして、浜辺に降り立った、2人は準備運動をして、女子たちを待つだけとなっていた。そうなると否応にも2人は注目を浴びてしまうのであった。

 

「キャー信二君凄い筋肉///」

 

「織斑君もいいけど、やっぱり細マッチョの信二君よね」

 

「あの腕に、セシリアが抱かれたのか///」

 

「いけない、よだれが…」

 

最後の人には、小一時間くらい聞きたい事があるけど、今は女子たちを待つのが先である。

 

一夏「遅いな、鈴たち」

 

信二「まぁ、まぁ女の子達は時間がかかるからね」

 

そう言って、待っていること数十分、件の女の子達がやって来た。

 

 

『お待たせ~!』

 

 

そこには、レゾナンスで買ってきた水着を纏っていた彼女たちが現れ、一瞬声をかけるのをためらってしまった。

 

セシリア「い、いかがでしょうか///」

 

信二「う、うん…綺麗だよ」

 

セシリア「まぁ!」

 

シャルロット「ねぇ信二ボクは?」

 

信二「うん、髪の毛と同じ黄色だから似合っているよ」

 

シャルロット「ホントに!よかった///」

 

箒「信二…その、どうだろうか///」

 

信二「とても良いよ。流石は箒だね」

 

箒「うう///」

 

静寐「ふ~ん、私の水着は飽きたんだ」

 

信二「そんな事ないよ。静寐の水着も綺麗だよ」

 

静寐「そっか!ありがとう///」

 

一夏「よく似合っているぞ!鈴、ラウラ」

 

ラウラ「当然だろ!」

 

鈴「ふ、ふ~ん///」

 

若干照れていた鈴であったが、まんざらでもなさそうだった。そこからは、各個人で遊ぶことにしていた。セシリアはパラソルを掲げて、信二に日焼け止めクリームを塗ってほしいとせがまれたが、そこに鈴が乱入し無造作に塗った時に、セシリアの水着がはだけてポロリとなる事件が起こったが信二は高速で顔をそむけて事なきを得た。

 

そこに、千冬達が登場し一気にヒートアップした。

 

「キャー千冬様の水着よ!」

 

「これは高値で売れるわ!」

 

「山田先生の…ダメだ。勝てる気がしない」

 

「やまやまのあれは、反則だよ…」

 

それにいち早く反応したのは、静寐達であった。同室の山田先生を一番危惧しているのである。そんな中、千冬が信二達にビーチバレーで勝負を挑んできたのである。

 

千冬「新田、織斑。どうだ、ビーチバレーで勝負してみるか?」

 

一夏「いいぜ!千冬姉!」

 

真耶「え~!」

 

信二「え、大丈夫ですか?」

 

千冬「安心しろ、お前たちなら直ぐに負ける」

 

一夏「言ったな!なら、俺たちが勝ったら、アイスクリーム奢りな!!」

 

千冬「良いだろう。なら、私達が勝ったらお前達の秘密を1つ暴露してもらうぞ」

 

この要求に対して余りにも不公正過ぎると思った信二は、一夏に訂正するように言ったが聞く耳持たない状態だったので、仕方なくあの力を使うのであった。

 

前衛が真耶、後衛が千冬と完璧な布陣に対して、後衛に信二が付き、一夏は前衛となった。信二のジャンプサーブは、コートギリギリを攻めていたが千冬は拾って、真耶がトスをする。

 

その時、たわわに実ったお山がどたぷんと揺れ、信二に一瞬の隙を与えてしまった。それによりカバーが間に合わず、失点を許してしまった。

 

信二(ダメだ、山田先生の胸が気になって集中できない。どうすれば…)

 

静寐「信二君頑張って~!」

 

箒「そうだ!信二!男を見せろ!」

 

セシリア「信二様~!」

 

シャルロット「頑張れ~信二!」

 

鈴「一夏!頑張りなさいよ!」

 

ラウラ「諦めるな嫁よ!兄上も!」

 

不意に彼女たちからの応援が励みになり、集中が出来た。

 

信二(そうだ!諦めるわけにはいかない!彼女達の為にも)

 

そこからは、俄然やる気が出来て千冬と信二のラリーが続いた。向こうが一点を取れば、こちらも取り返す。その攻防が続き信二のジャンプサーブから始まりそしてついに…

 

信二「これで最後!」

 

千冬「まだまだ!」

 

信二「はぁ!」

 

千冬「とりゃあ!」

 

一夏「あの~」

 

真耶「私達はどうすればいいでしょうか?」

 

もはや、千冬と信二の一騎打ちとなっていた。しかし、意外な形で決着が着いた。それは、ボールがネットギリギリに来た時だった…

 

信二「しまった!」

 

千冬「もらった!」

 

「パッアン!」

 

千冬・信二『あ!』

 

「ボールが割れたため、この勝負ドロー!」

 

「ワーワー!」

 

両者が思いっきりスパイクしてしまい、ボールが耐えきらず割れてしまった。いつの間にかギャラリーも揃っていて、ちょっとした大会の決勝戦みたくなっていた。

そんな中、信二と千冬は硬い握手をして互いの健闘を称えたのであった。これにより、信二の彼女達と真耶は改めて信二に惚れ直したそうだ。

 

ビーチバレーでの激闘を終えて、信二と一夏はアイスを食べていた。結局のところ千冬達は元々アイスを奢る予定であった。

 

一夏「それにしても、信二は凄いな」

 

信二「何が?」

 

一夏「だって、あの千冬姉と互角に渡り合っていたからな」

 

信二「そんな事ないよ。現にドローになっていたからね」

 

一夏「それを抜きにしても、すげぇよ」

 

信二「一夏…ありがとう」

 

丁度アイスも食べ終わって一夏と別れた信二が海岸をぶらついていると、岩陰で言い争っている場面にであった。

 

どうやら、箒と誰かがいるようだ。ここは、学園生立ち入り禁止のハズになっている。居ても立っても居られない、信二は声のする方へ向かうのであった。

 

箒「やめてくれ!私には信二がいるのだ」

 

???「そんな事言わないでくれよ」

 

???「ロラン、いい加減にしなさい」

 

???「何故だ、ヴィシュヌ。これから箒への愛の告白をしようというのに」

 

???「貴方にとってのお邪魔虫が現れたからよ」

 

信二「お邪魔虫は酷いな」

 

そう言って、信二は岩陰から登場すると箒は相当困っていたらしく、信二を見た瞬間安心していた。

 

???「誰だい君は?」

 

信二「僕は新田信二と言います。あなた方は?」

 

ロラン「私は、ロランツィーネ・ローランディフィルネィ。オランダの代表候補生さ」

 

ヴィシュヌ「1-3組ヴィシュヌ・イサ・ギャラクシー。タイの代表候補生です。よろしくお願いしますね」

 

信二「それで、ギャラクシーさんとローランディフィルネィさんは箒に何をしていたのですか?」

 

ロラン「それは、箒を私の彼女にするために、愛の告白をしようとしていたのさ」

 

ヴィシュヌ「…ロランそれは、逆効果よ」

 

箒「信二、助けてくれ」

 

信二「すみません。箒は僕にとって大切な人なので、離してください」

 

少し怒気を含ませながら、信二はロランに言った。それに臆してしまったロランは、手を離してしまいその瞬間、ダッシュで箒は信二の後ろに隠れてしまった。

 

信二「大丈夫?」

 

箒「信二、ありがとう///」

 

ロラン「あ~箒は恥ずかしがり屋だね。そんな君も可愛いさ」

 

箒「うるさい!」

 

信二「箒が嫌がっているじゃないですか。やめてください」

 

ロラン「そんな事ない!大体、箒はなんで、その男が好きなのだ!」

 

箒「それは、信二が男らしく、綺麗で強いからだ!何処にも負けない信念を持っている!」

 

ロラン「強い信念…」

 

ヴィシュヌ「それは、わかる気がしますね」

 

ロラン「何故だ、ヴィシュヌ」

 

ヴィシュヌ「新田信二。織斑一夏と同様に世界に二人の男性操縦者で、あのゴーレム事件で1体撃退するも、自身も瀕死の状態を負ったが、奇跡の復活を遂げている。更に、タッグマッチトーナメントでVTシステムと化したラウラ・ボーデヴィッヒを沈静化するなど目覚しい活躍をしている」

 

信二「詳しいね」

 

ヴィシュヌ「調べるのは得意ですから」

 

そう言って、ヴィシュヌはそっぽを向いてしまった。しかし、それに火が付いたのはロランだった。

 

ロラン「納得できない!大体、君はゴーレムにも、ラウラにも一度負けているではないか!私であれば、勝てる」

 

信二「確かに一度は負けました。でも、それ以降ただ強くなるのではなく、皆を守る為には、どうすればいいのかを考えていました」

 

ロラン「それと、箒の彼氏を名乗るは関係ない」

 

信二「それは…」

 

ロラン「なら、ISバトルでどちらが箒の彼氏にふさわしいか勝負しようじゃあな

いか!」

 

信二「!」

 

箒「うぇ!」

 

ロラン「勿論、逃げることはないだろう」

 

信二「…わかりました」

 

箒「信二!無茶だ!相手は代表候補生だ」

 

ヴィシュヌ「話しはまとまりましたか?」

 

ロラン「勝負は、夕方!場所はここから40㎞沖合だ。精々あがいてみるのだぞ」

 

そう言って、ロランとヴィシュヌは去っていた。あとには箒と信二しかいなかった。

 

箒「信二大丈夫か?」

 

信二「分からない。けど、あそこで引いていたら箒を失いそうで引けなかったかな。ハハ」

 

箒「し、信二!」ダキ

 

信二「おわ、箒…」

 

箒はその一言で嬉しくなり、抱き着いてきた。そこには、信二に全てを預ける覚悟がある瞳であった。信二も箒を安心させるように、頭を撫でるのであった。

 

箒「信二、私はどんな結果になっても、信二の事が好きだ。だから、全力で戦ってくれ」

 

信二「箒…わかったよ」

 

箒「それと、これは餞別だ///」

 

信二「箒?…ん!」

 

箒「ん、ちゅっ、んむっ…はぁ、ん、ずずっ、ちゅっぱ、ハァ、ハァ信二…好きだ///」

 

箒は大胆にも信二の口にも自身の舌を入れてキスした。いわゆるディープキスであり、口を話すと銀色の糸がお互いの口から出てきた。突然の出来事に信二は驚きを隠せなかった。

 

信二「ほ、箒さん!どうしたの!」

 

箒「すまない信二。でも、最近不安なのだ…」

 

信二「不安?どうして?」

 

箒「…最近、信二との時間が少なくなっているように感じている…それに、いつぞやの千冬さんとの組手やラウラの事件の以降、信二が遠くに行ってしまうように感じて不安なのだ…」

 

信二「箒…」

 

箒「わかっている。信二は皆の事を思って強くなっているのであろう。だけど、それでも不安なのだ…」

 

信二「箒!」

 

箒「あっ!」

 

箒から出た不安な気持ちを払拭するように、信二は強く抱き締めた。互いの心音が聞こえるくらい、強く、強く抱き締めた。

 

信二「ごめんよ。箒がそんな風に思っていたなんて、これじゃあ彼氏失格だな…」

 

箒「信二…しんじ~うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

箒は抱き着きながら、思いっ切り泣いた。それに対して信二は、只々背中をさすって宥めていた。

 

そして、泣き止んだ後でもお互い抱き合っていた。

 

信二「泣き止んだかい?」

 

箒「あ、あ。すまないな。惨めな姿を見せてしまった」

 

信二「大丈夫だよ」

 

箒「え?」

 

信二「僕は、どんな箒でも受け入れる。だって僕は、君の彼氏だからね」

 

箒「信二…ああ、そうだな!それでこそ私の自慢の彼氏だ」

 

信二「それじゃあ、大事な餞別もらったから、一丁行ってきますか!」

 

そう言って、箒から離れてローランディフィルネィが待つ海上に行くのであった。その後ろ姿を見て箒は改めて、信二を好きになって良かったと思うのであった。

 

 

 

 

 

 

夕方になり、ロランとのISバトルを迎えるのであった。教師陣や他の生徒達が見守る中、沖合40㎞の所に、信二とロランは専用機【オーランディ・ブルーム】を纏って対峙していた。

 

ロラン「最後通告だ!降伏することはあるかい!」

 

信二「ない!」

 

ロラン「仕方ない…」

 

『これより新田信二VSロランツィーネ・ローランディフィルネィのISバトルを開始する』

 

簡易ブザーがなり、先に仕掛けたのは信二だった。

 

信二「初弾!徹甲弾装填完了!ファイヤー」

 

大型レールカノンから発射された徹甲弾は真っ直ぐにロランの元へ発射された。しかし、ロランは避けることなくその場に立っており、ニヤリと笑った。

 

次の瞬間、大爆発を起こしたがロランは無傷で立っていた。

 

信二「なに!」

 

ロラン「この程度かい?なら、今度はこちらから行くぞ!」

 

ロランが真っ直ぐ突っ込んで来るのに対し、信二は全力で後退した。そして、両サイドにある花弁を模様した大型のカノン砲から発射された弾は、信二の右腕をかすめた。SEが1割減ったが問題はそれだけではなかった。

 

信二「これは!」

 

そこから無数の蔦みたいな物が伸び始め右腕全体を覆った。そして、軋む音がなり…

 

ロラン「咲きほこれ…!」

 

突如として、右腕が爆発した。

 

信二「ぐっ!」

 

更にロランは、左腕、両足、胴体と当てていき、こう言った。

 

ロラン「これは、【シード・ショット】と言いてね、先程のように、植物の根の様になり貴様の機体内部のエネルギーを吸い取って成長し、自爆する代物さ」

 

信二「なに!」

 

ロラン「私のISはあらゆる生物の特性を活かして攻撃する。既に、他の箇所にも植え付けっている…もう一度言う。降伏する気はあるかい?」

 

確かに、先程のような爆発を受ければ機体どころか、絶対防御が働くレベルまでになるだろう。その時、ハイパワーセンサーで数百メートル先にある箒の顔を見た。酷く怯えているように見えた。

 

信二「(ここで、僕が負ければ箒はローランディフィルネィさんの物になってしまう。その次は静寐、セシリア、シャルロット…そんな事になるくらいなら)断わる!!」

 

降伏拒否の言葉を聞いて、ロランは悲しそうにこう告げた

 

ロラン「咲きほこれ…」

 

次の瞬間、信二の【ヤークトティーガー】の各所から爆炎が上がった。

 

信二「ぐっああああ!!」

 

箒「信二~!」

 

爆炎が収まると、信二は真っ逆さまに海面に叩き付けられ巨大な水柱が上がった。

 

箒「信二…しんじ~!」

 

静寐「信二君…」

 

セシリア「信二様…」

 

シャルロット「信二…」

 

一夏「よくも信二を!」

 

千冬「まて、織斑」

 

一夏「放せよ千冬姉!アイツは信二を!」

 

千冬「落ち着け。これは、新田とローランディフィルネィの戦いだ。それに、私はまだ、負けたとは思えないからな」

 

一夏「どういうことだよ」

 

千冬「まぁ、見ていろ」

 

ロランは勝利の笑みを浮かべていた。(勝った!これで箒は私の物だ)と確信していた。しかし、海面が盛り上がりそこには、VTシステムを発動し左目が黄金色に輝いている信二の姿がった。

 

『信二(君)(様)!』

 

信二は語ることなく、バトル続行の姿勢を取った。それに対してロランも同じ様にした。

 

ロラン「そんなに、箒が恋しいか…なら、このロランツィーネ全力でお相手しよう!行くぞ!」

 

信二「…」

 

つかさず、ロランが迫ってきて【シード・ショット】を連発してきた。対する信二はレールカノン砲・両サイドの盾をパージし、トンファーを装備してこう叫んだ。

 

信二「…Hasenjagd(狩りの時間だ)!」

 

 

信二は、【シード・ショット】をやり過ごす為に、瞬時加速(イグニッションブースト)を行った、しかし、ロランがそれを見逃さない。

 

ロラン「そんなもの、加速が終わるタイミングを見計らえばどうと言うことはない」

 

信二「そうだ。ならこれでどうだ!」

 

ロラン「なに!」

 

信二は、瞬時加速(イグニッションブースト)を行うふりをして、スラスターを次々に点火させることによって加速を行う、個別連続瞬時加速(リボルバーイグニッションブースト)を行った。

 

ロラン「個別連続瞬時加速(リボルバーイグニッションブースト)だと!代表候補生の私でさえ成功する確率は低いというのに!」

 

そうしている間にも、信二は徐々に近づいて行き、あと数センチまでに迫った。ロランも反撃をするが全て躱された。ここで、初めてロランが焦りの表情を見せた。

 

信二「これで、終わりだ!」

 

ロラン「まだだ、まだ終わらんよ!【リーフ・シールド】」

 

そう言って、ロランの前には幾重にも葉っぱのシールドが現れた。信二は、リーフ・シールドに拒まれるも、トンファーを振りかざし破壊し始めた。

 

信二「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」

 

1枚、2枚、3枚と破壊し、あと1枚となった。

 

ロラン「バカな!こんなの何かの間違いだ!」

 

信二「これで、最後!」

 

ついに最後の1枚も破壊し、ロランだけとなった。そして、信二は肉薄し、胴体、脛、肩、背中とダメージを与えて行き、最後に大きく振りかぶり…

 

信二「これが、僕の全力だーーーーーーー!」

 

頭上から真下にかけて振り落とした。

 

ロラン「ぐっああ~!」

 

その瞬間、ロランのSEが0になり、信二の勝ちが決まった。

 

『ロランツィーネ・ローランディフィルネィエンプティ!勝者新田信二!』

 

 

箒達『やったー!』

 

 

それと同時にロランが気絶しISが待機状態に戻り落下し始めた。

 

信二「マズイ!」

 

信二はすかさず、瞬時加速(イグニッションブースト)をしてロランを抱きかかえた。これには箒達も驚いており、信二はロランが無事である事を確認すると、海岸へ戻るのであった。その途中でロランは気絶から覚めた

 

ロラン「う、う~ん…ここは?」

 

信二「気が付きましたか?」

 

ロラン「君は…そっか、私は負けたのだな」

 

信二「ええ」

 

ロラン「しかし君は律儀な人だな。あの場に残しておけばよいものを」

 

信二「それは、出来ませんよ」

 

ロラン「え?」

 

信二「例え勝負をしていても、それが終われば同じIS学園の生徒同士。仲間を助けるのは当たり前のことですし、何より女の子を海に落とすわけには行けませんからね」

 

そう言って、信二は笑顔で答えた。

 

ロラン「!///」

 

信二「ローランディフィルネィさん?」

 

ロラン「…ロラン」

 

信二「え?」

 

ロラン「私の事はロランでいい。新田信二」

 

信二「じゃあ、僕の事も信二でいいですよ」

 

ロラン「分かった。信二、いいバトルだったな」

 

信二「僕もですよ。ロランさん」

 

ロラン「敬語はいい。同い年だろ」

 

信二「そうだ…そうだね。ロラン」

 

ロラン「ああ、信二///」

 

若干頬が赤くなっていたが、信二は気にせず皆が待つ岸に向かうのであった。そして、岸に着くなり箒から、熱いハグが待っていた。

 

箒「信二///」ダキ

 

信二「おっと!」

 

咄嗟の事で少しよろけてしまったが、何とか受け止めることが出来た。それに続くように、静寐・セシリア・シャルロットが駆け寄って来た。

 

セシリア「おめでとうございます!信二様」

 

静寐「おめでとう信二君!」

 

シャルロット「かっこよかったよ。信二!」

 

信二「ありがとうみんな」

 

彼女たちから賛辞を受けて喜ぶ信二。それに続くように、ロランが箒の前に出て謝罪してきた。

 

ロラン「箒、君に不快な思いをさせてしまった。申し訳ない」

 

箒「顔をあげてくれ。もう気にしていない」

 

ロラン「そうか、ならよかった」

 

どうやら、箒はロランの件について許していた。そこに、信二が入って来た。

 

信二「よかったね。ロラン」

 

ロラン「信二、君にも迷惑をかけた。許してくれなんて言わない」

 

信二「そんな事ないよ。僕も代表候補生と戦えていい経験になったよ。こちらこそありがとう」

 

ロラン「フフ、変わった奴だな」

 

信二「そうかな?」

 

ロラン「ああそうだ。だから、私は君に惚れたのかもしれない」

 

信二「え?」

 

そう言って、信二の真横に近づき腕を組みながらこう言った。

 

ロラン「Ik hou van je(大好きだ)信二」チュッ!

 

信二「へ?」

 

『あーーーーー!』

 

 突然のロランからの告白&キスに驚くヒロインズであった。それを見守っていた太陽は、水平線の向こうへと沈んで行った。

 




話数を重ねるごとに、信二君が強化していく。(それが目的だからw)
ロランをヒロイン化したのは、無理があったと思っているけど私は悪くない!
最後のロランの言葉はオランダ語です。

これからもどんどんヒロイン化していくので、そう言う作品なのだなと思ってください。

次回からは、箒のISそして、福音戦に入ります!

感想・評価・誤字報告お待ちしております。

信二を基に次回作(サクラ大戦)を執筆しようと思いますがどのシリーズにしますか?

  • サクラ大戦
  • サクラ大戦 熱き血潮に
  • サクラ大戦2
  • サクラ大戦3
  • サクラ大戦4
  • サクラ大戦Ⅴ
  • 新サクラ大戦
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