この力は誰かの為に・・・   作:とあるP

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とあるPです

今回から新章突入です!夏休み編です。
前回2学期編と言いましたが、こっちが面白そうなので先にこっちを書いてみました。

先に言っておきます!今回は某メッセージアプリ風に書いてみました。

読みずらかったら、次回からやめたいと思います。

それでは、本編どうぞ!


第五章 夏休み編
第二十六話 夏休み(箒・静寐編)


8月。世間一般は夏休みに入っている時期である。IS学園も例外ではない。多くの人は、帰国や代表候補生に至っては、本国に帰って報告だの仕事をしている。そんな中信二は、ある用事と再来週から両親の墓参りをするべく、外出申請を行おうとしていた。

 

信二「はぁ~外出申請するだけで、こんなに大変だとは思わなかったよ」

 

自室で記入している、申請書には事細かに書かないと通らないので結構な量になっていた。そして、全て記入し終わって職員室に提出していくところであった。職員室では、千冬と真耶が2学期の準備に追われていた。

 

信二「失礼します。織斑先生と山田先生に用があって参りました」

 

千冬「来たか」

 

真耶「こんにちは、新田君」

 

信二「織斑先生、こちら外出申請書になります」

 

千冬「うむ、確かに受理した」

 

信二「それでは僕はこれで」

 

千冬「まぁ、立ち話も何だし少し休んでいけ」

 

信二「しかし…」

 

千冬「幸い、今は我々しかいない。それに…」

 

そう言って、一瞬真耶の方を見た。

 

千冬「隣に彼女がいるんだ。少し遊んでいってもかまわんだろう」

 

信二・真耶『お、織斑先生!』

 

千冬「真耶も少しは羽を伸ばしたらどうだ…」

 

真耶「しかし…」

 

千冬「なに、焚き付けた手前お前達には幸せになって欲しいからな」

 

真耶「…なら、お言葉に甘えて///」

 

千冬「そうしておけ。なら私はコーヒーでも入れてくる」

 

そして、千冬はコーヒーを入れに給湯室に行った。今この場に居るのは信二と真耶の2人だけとなった。

 

真耶「あ、あの~」

 

信二「は、はい!」

 

真耶「に、信二君は夏休みどうするの?」

 

信二「僕は、両親の墓参りにドイツに向かいます。その後は各国の代表候補生と今後の課題について、話し合ってきますね。やま、真耶さんは?」

 

真耶「そうですね。2学期の準備とリフレッシュですかね」

 

信二「そうですか…」

 

真耶「はい…」

 

信二「……」

 

真耶「……」

 

暫し間沈黙が流れたが、それを破ったのは信二だった。

 

信二「あ、あの!」

 

真耶「は、はい!」

 

信二「夏休みの間連絡しますね。真耶さんがさびしがらないように///」

 

真耶「信二君…嬉しい///」ダキ

 

信二「おわ!」

 

真耶「私も、信二君からの連絡待っていますね」

 

信二「真耶さん…はい」

 

真耶「信二君///」

 

信二「真耶さん///」

 

あと数センチで唇が重なると思っていたが…

 

千冬「ジ~~」

 

信二・真耶『お、織斑先生!』

 

千冬「私の事はいいから続けて」

 

信二・真耶『で、出来ません///』

 

千冬「そうか、ならもう一時間出掛けてくるか」

 

信二「だ、大丈夫です!それじゃあ失礼しました!」

 

真耶「は、はい!」

 

そう言って、職員室を後にするのであった。その後、無事外出申請の要望が通った連絡が入ったので、信二は、駅前のビル「レゾナンス」に向かってある物を買いに行った。「レゾナンス」で買った物それは…

 

 

信二「男の物の浴衣って案外少ないんだな」

 

縁日などで着る浴衣を買いに行っていた。信二は、淡い紺色に黒の帯という浴衣を買い帰る途中だった。実は3日目に箒から『夏休み、篠ノ之神社で神楽舞をするので、ぜひ来てほしい』と連絡がありレゾナンスで買い物をしていた。

 

そして、その帰り道で立ち寄ったカフェ「@クルーズ」で事件が起きた。信二は、アイスコーヒーを頼むと窓際の1人席に座っていた。そこに3人組の強盗団が押し寄せてきた。

 

 

「動くんじゃあね!」パァン!

 

「さっさと、金出せ!」

 

「おら、早くしろ!」

 

突然の目出し帽をかぶり、銃を乱射してきた3人組の男達が現れた。店内はパニック状態になった。

 

「おい、お前ら!騒ぐんじゃあねぇぞ!」

 

「殺されたくなかったら、おとなしくしていろ!」

 

 その瞬間、客たちは恐怖で動けなくなった。そして、犯人の1人がこう言ってきた。

 

「兄貴!こいつ眼帯なんかしてますぜ!」

 

「面白い。おい、お前!」

 

信二「…僕ですか?」

 

「ああ、そうだ。お前には警察が来るまでの間人質になってもらう」

 

信二「で、でも…」

 

「うるせ!死にていのか!」

 

信二「…わかりました。その代わり、店の人達には危害を加えないでくださいね」

 

「ああ、俺は約束を守る男だからな」

 

そう言って、3人は信二を外に連れ出して行った。しかし、店の外では既に警官隊が周りを包囲していた。

 

「ちい!もう来てるのか」

 

『犯人に告ぐ!既に包囲されている。おとなしく武器を捨てて投降しろ!』

 

「うるせい!こっちには、人質がいるんだぞ」

 

信二「余り彼らを刺激しないでください!」

 

『わ、わかった』

 

「俺らの要求は2つだ!先ずは、現金で一億円用意しろ。それと、逃走用の車だ!」

 

『用意するのに一時間かかる』

 

「ダメだ、遅すぎる。せめて30分でやれ。でないとこいつが死ぬぞ」

 

『わ、わかった!』

 

そう言って、警官隊は早速準備に取り掛かった。信二は、脱出のタイミングを伺っていた。狙うは犯人が金を受け取るタイミング。ただその一瞬にかけていた。

 

 

30分後。警官隊の働きにより一億円と逃走用の車が用意された。

 

『約束の金と車を用意した。その子を解放しろ』

 

「うるせい!お前らが追跡して来ない事を確認したら、解放してやる」

 

『わ、わかった』

 

「おい、早く金をとって来い」

 

信二「分かりました」

 

そう言って、信二は一億円が入ったアタッシュケースを受けると犯人の1人に近づいて行き、そのまま周りだし犯人の1人の腹に一発入れた。そうして1人を無力化した後は、流れるような動きで2人目、3人目と倒していき、あっという間に鎮圧した。

 

信二「ふぅ~終わった」

 

『か、確保!』

 

そして、警官隊に3人は確保され一億円も無事だった。その後事情聴取を取られて学園に帰って来たのは夜になっていた。当然、千冬や真耶の耳にも入っておりお説教を受けた。真耶からは「無茶しないでください!」と泣きながら怒られた。

 

 

 

 

次の日、外出自粛を言い渡された信二は学園内をぶらついていると、1人の用務員に出会った。

 

信二「おはようございます」

 

???「はい、おはようございます」

 

信二「何している所ですか?」

 

???「いや、そろそろ夏野菜を植えようと思っていてね」

 

信二「あの、手伝ってもいいですか?」

 

???「ええ、構いませんよ。新田君」

 

信二「僕のことを知っているんですか?」

 

???「ええ、知っていますよ。申し遅れました、私は轡木 十蔵(くつわぎ じゅうぞう)と言います。IS学園で用務員をしています」

 

そう言って、十蔵と信二は学園の一角にある畑にやって来た。信二は鍬を持ち畑を耕していた。

 

十蔵「ほぉ…筋がいいですね」

 

信二「実家にいた頃は、よく祖母の手伝いで畑を耕していましたからね」

 

十蔵「なるほど。それなら納得します。もういいでしょ一旦休憩にしましょうか」

 

1時間ほど耕すと十蔵と信二はお昼にした。天気が良く絶好の畑日和となっていた。

 

十蔵「新田君のおかげで、早く終わりそうですね」

 

信二「そんな事ありませんよ。轡木さんの準備が良いからですよ」

 

十蔵「ありがとうございます。この畑は妻と趣味で始めた小さな畑ですけどね、良い野菜が取れるんですよ」

 

信二「そうですか。いいですね」

 

十蔵「いえいえ。新田君も彼女の1人や2人いるのでしょう?」

 

信二「そ、そんな事ないですよ」

 

十蔵「私はIS学園の用務員ですよ。知らないわけでありませんよ」

 

信二「轡木さん…」

 

十蔵「悩み事があるのであれば、相談してください。用務員なんてそんなもんですけどね」

 

信二「…実は、ちょっと相談したいことがあるんです」

 

十蔵「何でしょう」

 

信二「僕は、ここに来て色んな人と会ってきました。そして、今複数の人達から好意をもらっています。けれども彼女達にどう接して行けばいいのかわからなくて…」

 

十蔵「分からないとは?」

 

信二「僕は、今まで人を避けてきました。こんな容姿ですから、いじめられてきた経験も少なからずあります。けど彼女達はそんな僕でも好きだと言ってくれたのです」

 

十蔵「……」

 

信二「中には、年上の女性で付き合うのが厳しい状況でさえ、好きだと言ってくれた人もいます。果たしてそんな彼女達を、僕は幸せにできるのでしょうか?」

 

十蔵「…1つ助言をするのであれば、彼女達を信じてみてはいかがでしょうか?」

 

信二「え?」

 

十蔵「なに、難しい事ではないですよ。ただ彼女達と一緒にいる時間を増やして、より強い信頼関係を築く。ただそれだけの事です。そうすれば、彼女達は自然と新田君について来るでしょう」

 

信二「轡木さん…」

 

十蔵「それに、新田君は彼女達の事が好きなのでしょう?」

 

信二「はい!その気持ちは絶対に揺るぎません」

 

十蔵「なら、答えは出ているのではないでしょうか?」

 

信二「あっ!」

 

十蔵「どうやら、答えは出たようですね」

 

信二「はい!ありがとうございます」

 

十蔵「礼には及びませんよ。さて、残りの作業をしてしまいましょうか」

 

信二「はい!」

 

そう言って、信二と十蔵は残りの苗を植え終えた。時刻は夕方となり、信二は自室に戻っていくのであった。その後ろから1人の人影が出てきた。

 

十蔵「盗み聞きとは、余り良い趣味ではありませんな。織斑先生」

 

千冬「すみませんでしたね。学園長(・・・)

 

 

そう、轡木 十蔵はこの表向きは、IS学園で用務員をしているが、実はIS学園の学園長その人である。今はその妻である女性が学園長を務めているが、実務に関してはこの男性が取り仕切っている。

 

十蔵「新田君、いい子ですね」

 

千冬「ええ、それで、学園長。山田先生の件ですが…」

 

十蔵「その件については、妻も了承しています。全て山田先生の判断に任せると」

 

千冬「ありがとうございます」

 

十蔵「しかし、新田君は羨ましいですね」

 

千冬「そうでしょうか?」

 

十蔵「ええ、自身の力に奢らず、謙遜し良い判断が出来る。そういう所に彼女達は惚れたのでしょう」

 

そう言っている十蔵の目は、まるで実子を見つめる祖父のような目だった。

 

千冬「全くです」

 

十蔵「あとは、我々大人がしっかりと守らねば。期待してますよ。織斑先生」

 

千冬「はい」

 

そして、信二は明日箒の神社に行く準備をしているのであった。

 

 

 

 

 

 

翌日、箒は朝から神社の境内に居た。幼馴染の一夏は同級生の子達と祭りを楽しむと連絡があった。そんな事よりも一番緊張しているのは、今夜の神楽舞だ。大勢の人の前で披露するのは勿論の事だが、一番は信二に見せることである。おかげで昨日の夜は余り眠れなかった。

 

???「元気なさそうだけど大丈夫?箒ちゃん」

 

箒「雪子叔母さん」

 

箒の叔母であり、篠ノ之神社の管理人である雪子は緊張している箒を見て心配していた。

 

雪子「大丈夫よ。あれだけ練習したのだから自信持ちなさい」

 

箒「はい。そうですね」

 

雪子「それよりも、あの子が来るから心配でもしているの?」

 

箒「あの子とは?」

 

雪子「とぼけちゃって、愛しの信二君よ♪」

 

箒「な!!」

 

そう言うと、箒の顔が一気に赤くなった。どうやら図星らしい。

 

雪子「あらら、当たりね」

 

箒「ゆ、雪子叔母さん!こ、この事は信二には」

 

雪子「ええ、黙っておくわ。だから、そんな顔しないの」

 

箒「わかりました」

 

雪子「ほら、もうそろそろ祭りが始まる時間よ。早く沐浴とか済ませて来なさい」

 

箒「はい」

 

 

そして、夜。人々や行きかう中、信二は人目を避け篠ノ之神社の境内までたどり着いた。神楽殿に着いた時は、人々でごった返していた。そこに、巫女衣装と右手に鈴を持って登場した箒の姿があった。

 

『只今より、神楽舞を奉納いたします。舞を務めますのは、当神社の巫女篠ノ之箒です』

 

アナウンスの紹介の後に、一瞬静寂が訪れた。そして、「シャリーン、シャリーン」と鈴音を合図に箒の神楽舞がスタートした。信二はその姿に見入ってしまった。

 

信二「綺麗だ…」

 

一瞬で心を鷲掴みされた気分であった。世の中にこんな綺麗な物があるなんて、思いもしなかった。その姿を取り逃さないためにも、信二はスマホでずっと撮影していた。そして、15分の舞は静かに終わり、割れんばかりの拍手と共に幕を閉じた。

 

興奮冷めやらぬ状態で信二は箒に電話した。そして、「社務所に来てくれ」と連絡があったので、向かった。

 

そこには、箒と話し込んでいる人がいた。

 

雪子「箒ちゃん、とても良かったわよ」

 

箒「ありがとうございます」

 

信二「箒!」

 

箒「信二///来ていたのか」

 

信二「とても良かったよ。綺麗だった」

 

箒「う、うむ///あ、ありがとう」

 

雪子「初めまして、箒の叔母で雪子と申します」

 

信二「新田信二と申します」

 

雪子「箒とはどんな関係でしょうか?」

 

信二「クラスメイトでお付き合いしています」

 

雪子「そうですか。箒のことよろしくお願いしますね」

 

箒「ちょっと叔母さん!」

 

雪子「冗談よ!それよりも、着替えて来なさい。花火もう少しで始まるわよ」

 

箒「う、うん。信二ちょっと待っててくれ」

 

信二「わかったよ」

 

雪子「新田さん、待つ間は母屋でお待ちください」

 

信二「しかし…」

 

箒「私からも頼む」

 

信二「分かりました」

 

雪子「なら、こちらへどうぞ」

 

そう言われて、信二は母屋に案内された。箒は部屋に戻り、着替えて来ると言った。そして、待っている間茶の間に通された信二の前に、意外な人物が現れた。

 

???「初めまして、箒・束の父篠ノ之 柳韻(しののの りゅういん)と申します」

 

???「同じく母の篠ノ之華と言います。良しなに」

 

そこには、箒と束の父であり、篠ノ之神社の神主。また篠ノ之道場の当主でもある。篠ノ之柳韻と華夫妻がいた。

 

柳韻「君が新田信二君かね?」

 

信二は、物凄く圧を感じ緊張しながらも答えるのであった。

 

信二「は、はいそうです」

 

柳韻「そうか、君があの…」

 

信二「?」

 

華「あなた、信二君が困っているわよ」

 

柳韻「失礼した。いや、娘の彼氏がどんな子か見ておきたくてね」

 

華「私たちは重要保護プログラムを受けて、今はバラバラに住んでいてね。あの子が自慢げに話す子がどんな子か興味があったのよ」

 

信二「そうでしたか…」

 

柳韻「うむ、中々の好青年で私は嬉しいよ」

 

信二「あの、お話ししておきたいことがあります」

 

華「何かしら」

 

信二「確かに僕は箒さんとお付き合いしています。しかし、他の人ともお付き合いをしています。その事についてはどうお考え何でしょうか?」

 

柳韻と華はお互いの顔を見て、大笑いした。

 

信二「え?」

 

柳韻「いゃ~すまない。その事は既に箒から聞いていてね」

 

華「あの子はそれを踏まえた上であなたと一緒に居たいと言ったんでしょ?」

 

信二「は、はい!」

 

柳韻「なら、親の私たちはとやかく言う必要はないよ」

 

華「そうですね」

 

信二「じゃあ…」

 

柳韻「うむ、どうか箒や束共々皆を幸せにしてやってくれ」

 

華「私からもお願いします」

 

信二「はい!」

 

そう言って、2人は信二に対して頭を下げた。丁度、その時箒が部屋から出て来て浴衣に着替えていた。白い浴衣に金魚と朝顔をあしらった浴衣だった。

 

箒「ここにいたのか信二。て、母さんと父さんも!」

 

柳韻「何だ?私達がいたらまずかったか?」

 

華「似合っているわよ。箒」

 

信二「そうだね。綺麗だよ」

箒「う、うん///」

 

そして、箒と一緒に祭りの露店巡りをした。途中一夏と一夏の中学校の同級生である、五反田 弾(ごたんだ だん)と御手洗 数馬(みたらい かずま)と出会った。弾と数馬の2人は信二に出会って武勇伝(8人の彼女持ち)を聞くと、途端に『兄貴!』と言ってきた。

 

 

3人と別れて、箒の案内で開けている場所に移った。

 

信二「ここからの見晴らしはいいね」

 

箒「そうだろ。私のお気に入りの場所なんだ」

 

そして、花火が上がり夜空一面に大輪の花が咲き誇った。花火を見ている箒は本当に幸せそうな顔をしていた。ひとしきり花火が上がった後に箒からこんな提案があった。

 

箒「信二はいつまでこっちにいるんだ?」

 

信二「来週月曜日にドイツに向かう予定だよ」

 

箒「そうか…」

 

信二「寂しい?」

 

箒「うん…」

 

信二「仕方ないよ。僕も両親の墓参りにみんなの事を紹介しないといけないからね」

 

箒「分かっているんだ。けど…」

 

信二「暇な時に電話するよ」

 

箒「本当だな?」

 

信二「うん。約束する」

 

箒「では、約束の印が欲しい///」

 

信二「わかったよ…」

 

箒「信二…んちゅ」

 

そう言って、箒の唇にキスをした。そして、手を繋いで母屋に戻ると、柳韻さんと華さんにからかわれて箒の顔が赤くなった。信二がIS学園に帰ろうとすると、柳韻さんから「ちょっと待って話しを聞いて欲しい。それにせっかくだから泊まって行きなさい」と言われた。

 

最初は断ったが箒からどうしてもと言われたので、IS学園に連絡して篠ノ之神社に宿泊する事を連絡した。その時の真耶の声が恐ろしかった。

 

先程同様母屋に柳韻・華・箒・信二の4人は集まり、柳韻からの話しを待っていた。

 

柳韻「実はな、母さんと話して決めたんだが、今ある重要人物保護プログラムを解除しようと思ってな」

 

箒「え、じゃあ!」

 

華「ええ。また、家族4人で住めるようになるわよ」

 

箒「良かった…本当に良かった」

 

信二「箒…」

 

箒は嬉しかったのか、涙を流していた。そして、信二には「娘共々よろしく」と再度お願いされた。

 

 

 

 

時刻は9時。信二は柳韻の服をもらい、お風呂に入っていた。その後、離れで布団を敷いてもらい、そこで寝ることにした。

 

もうそろそろ寝ようとした時、箒が寝間着姿で現れた。

 

信二「箒?どうしたの?」

 

箒「信二。その、一緒に寝ても良いだろうか?///」

 

信二「え、ええ!」

 

箒「ダメらないいいんだ…すまんな迷惑をかけた」

 

信二「べ、別に大丈夫だよ///」

 

箒「そ、そうか///」

 

信二「う、うん///」

 

そう言って、箒は部屋に入って来て信二が寝ている布団に入って来た。そして、背中合わせに寝始めたが中々寝付けなかった。そんな中箒の方から話しかけてきた。

 

箒「信二。寝たか?」

 

信二「寝れるわけないでしょ///」

 

箒「ふふふ、私もだ///」

 

信二「そういえば、今日の神楽舞とっても綺麗だったよ」

 

箒「そうか、練習した甲斐があったよ」

 

信二「うん。やっぱり普段の箒も綺麗だね」

 

箒「信二…ありがとう」

 

信二「改めて箒。僕の彼女でいてくれますか?」

 

箒「ああ、私篠ノ之箒は新田信二の彼女だ」

 

そう言って、互いに近づきキスをした。それだけでは満足できず、信二は箒の身体を抱きしめた。

 

信二「箒、本当はキスだけじゃあ満足できない…」

 

箒「ああ、大丈夫だ」

 

信二「それって…いいのかい?」

 

箒「うん、私を貰ってください///」

 

そう言って、お互いに生まれたばかりの格好になり身体を重ね眠れない夜になっていった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、互いに肌を重ね合った夜が明け2人は目を覚ました。

 

信二「おはよう。箒」

 

箒「おはよう。信二」

 

信二「身体は大丈夫かい?」

 

箒「ああ、まだ信二が入っている感覚はあるが問題ない」

 

信二「ごめんよ上手くできなくて…何せ初めてだったからね…」

 

箒「そ、それは大丈夫だ。私もその、初めてだから///」

 

信二「……」

 

箒「……」

 

信二「と、とりあえず服を着ようか」

 

箒「そ、そうだな!」

 

 

お互い気まずい雰囲気を出さないために服を着て、母屋に向かって行った。その時華さんから「昨日はお楽しみでしたね?」とニヤニヤされながら言ってきた。

柳韻に関しては、「分かっているよな」と言わんばかりに睨んで来た。

 

 

そして、祭りの片付けをしてIS学園に帰るのであった。その時、柳韻さんに「孫の顔はいつ見れるか?」と冗談を言いながら信二は、篠ノ之神社を後にした。

 

 

静寐『ねぇ信二君?いつドイツに行くの?』

 

箒の神社から帰って来て次の日、静寐から電話があった。

 

信二「来週の月曜日にはドイツに行く予定だよ」

 

静寐『そうなんだ。なら今週末にうちに来ない?』

 

信二「え!大丈夫?」

 

静寐『大丈夫だよ。お母さんが信二君に会いたって言ってたし』

 

信二「本当に?なら、頑張らないとね…」

 

静寐『そ、そんな事ないと思うけどね///』

 

信二「うん?どうしたの?」

 

静寐『な、何でもないよ!』

 

信二「そう?ならいいけど…」

 

静寐『じゃあ、土曜日待ってるね』

 

信二「わかったよ」

 

 

 

そして、土曜日(約束の日)。信二は静寐の家の前に来た。そこは普通の一戸建てがあり、表札には「鷹月」と書かれていた。

 

 

「ピンポーン!」

 

 

???「は~い!」

 

信二「静寐さんのクラスメイトの新田信二と言います」

 

???「ああ、ちょっと待ってくださいね~静寐~彼氏君来たわよ~」

 

静寐「ちょっとお母さん!恥ずかしいから言わないで!」

 

 

そう玄関でのやり取りを聞いていると、静寐が恥ずかしそうに出てきた。

 

静寐「ごめんね。ウチのお母さんあんなに、張り切っていて」

 

信二「ううん。大丈夫だよ」

 

静寐「とりあえず、上がって」

 

信二「お邪魔します」

 

???「いらっしゃい~ゆっくりしていってね~」

 

信二「どうも。新田信二と申します」

 

???「初めまして、静寐の母の雫って言います~」

 

信二「よ、よろしくお願いします」

 

雫「はい~!」

 

静寐「はぁ~こうなるから会わせたくなかったんだよね」

 

雫「だって~静寐ったら全然話してくれないんだもん~」

 

静寐「私だって、こんなにぶりっ子する母親に彼氏を会わせたくなかったの!」

 

雫「んも~静寐の意地悪~」

 

しっかり者の静寐だと思っていたが、家では苦労しているんだなぁと改めて思った信二であった。そして、静寐の案内で私室に入ることになって、そこで驚きの事実を知るのであった。

 

静寐「どうぞ入って」

 

信二「お邪魔します」

 

静寐「散らかってるけど気にしないでね」

 

信二「大丈夫だよ。整っているよ」

 

静寐「良かった。それで、聞きたいことがあるんだけど?」

 

信二「何だい?」

 

静寐「…これってどういう事?」

 

スマホの画面を見せた途端信二はやってしまったという顔になった。そこには、【信二の彼女】と言うグループ名があった。

 

武士娘

聞いてくれ! 21:30既読6

 

青い雫

どうなさいましたの? 21:32既読6

 

金髪ボクっ子    

どうしたの? 21:35既読6

 

武士娘 

信二が隣で寝ているんだ 21:40既読6

 

鷹月

既読6 22:00え、ええ!羨ましい

 

微笑みの貴公子

ぼくの箒の横に寝るなんて信二も

罪作りの男だね           22:10既読6

 

肉体改造

誰も貴方の箒ではありませんよ  22:16既読6

 

 

恋するラビット

うんうん!シンちゃんは皆なのものだよ 22:20既読6

 

武士娘

姉さん!22:25既読6

 

 

鷹月

既読6 22:30束さん。こんばんはです。

 

恋するラビット

おいっすー!みんな元気してた?22:35既読5

 

青い雫

お久しぶりですわ。篠ノ之博士 22:40既読5

 

微笑みの貴公子

まさか、博士とこうして連絡が出来るとはな   22:55既読5

 

金髪のボクっ子

そういえば、既読が一つ減ってない? 23:03既読5

 

肉体改造

そうですね 23:06既読5

 

鷹月

23:15既読5私は見てますよ

 

恋するラビット

ちょっと待っててね 23:17既読5

 

恋するラビットさんが動画を取り消しました

 

青い雫

どうなさいましたの? 23:20既読5

 

金髪のボクっ子

??? 23:23既読5

 

鷹月

23:30既読5気になる~!

 

恋するラビット

いいけど、みんな驚かないでね 23:34既読5

 

恋するラビットさんが上げた動画は箒と信二のXXXであった。

 

 

青い雫

ちょっと何やっていますの!信二様!23:48既読5

 

金髪のボクっ子

信二~! 23:50既読3

 

鷹月

23:55既読5信二君!何しているの!!

 

 

×月×日

恋するラビット

どうやら、シンちゃんが箒ちゃんとキスして

我慢できなくなったっぽいね 00:10既読5

 

 

青い雫

これは、尋問する必要がありますね 00:20既読5

 

金髪のボクっ子

会うのが楽しみになって来たよ(*´艸`*) 00:27既読5

 

鷹月

00:33既読5私、明日会ってみますね

 

恋するラビット

頼むね~ 00:37既読5

 

 

静寐「答えてくれるよね信二君

 

信二「誠に申し訳ございませんでした!」

 

信二はジャンピング土下座を綺麗に決めて必死に静寐に謝った。

 

静寐「別に怒ってないけど…」

 

信二「いゃ静寐が怒るのも無理ないよ。僕は、皆の事を裏切る事をしたんだもん」

 

静寐「……」

 

信二「ごめん、今日はもう帰るね」

 

静寐「ま、待って!」

 

信二「どうして?」

 

静寐「せめて、ご飯だけは食べて行って」

 

信二「わかったよ」

 

そう言って、下に降りると夕食の用意をしていた、雫がいた。

 

雫「あら~信二君もご飯食べる?」

 

信二「はい、いただきます」

 

そう言って、信二はご飯のレパートリーを見て苦笑いした。牡蠣の炊き込みご飯にウナギの蒲焼、あさりの酒蒸し長芋など、精が付く料理ばかりであった。完全に狙いに行っているパターンであり信二は逃げられないと悟った。

 

全て食べて終わった時はもう遅い時間だった。流石に外泊するのは悪いと思い信二は帰ろうとしたが…

 

信二「それじゃあ、僕はそろそろ帰りますね」

 

静寐「え、もう帰っちゃうの?」

 

信二「明後日にはドイツに行かないといけないんだよ」

 

静寐「そっか、なら仕方ないね」

 

信二「ごめんね。それじゃあ…あれ…体が」

 

雫「あら~ここで寝たら風邪ひきますよ~」

 

信二「けど…何だか…眠く…」

 

雫「お部屋をよういしてますからね~さぁどうぞ~」

 

信二「ZZZ…ZZZ」

 

雫「あらら~寝ちゃいましましたね~」

 

静寐「お母さん大丈夫だよね?」

 

雫「ええ、お母さんに任せない。必ず信二君を骨抜きにしてあげるからね」

 

静寐「…よろしくお願いします///」

 

そこから信二の記憶はなかった。ただ、朝起きると全裸の自分と左右に同じ格好の静寐と雫の姿があり、信二は「この親子に食べられたんだ」と悟るのであった。

 




箒と静寐大胆になりましたね。次回は信二がドイツに向かって一波乱ありそうです。

感想・評価・誤字報告お待ちしております。

信二を基に次回作(サクラ大戦)を執筆しようと思いますがどのシリーズにしますか?

  • サクラ大戦
  • サクラ大戦 熱き血潮に
  • サクラ大戦2
  • サクラ大戦3
  • サクラ大戦4
  • サクラ大戦Ⅴ
  • 新サクラ大戦
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