夏休みセシリアとシャルロット編です。
最初に言っておきますけど、今回は長いです…
それと例によって微エロな描写があるので気をつけてください。
それでは本編をどうぞ!
箒と静寐親子に男にされて次の日、信二は羽田空港に居た。第二の故郷であり、両親の墓があるドイツへ向かう為である。既にチケットは入手し、後は搭乗手続きをするだけであった。
そんな時、ある女の子が雑誌を片手に信二へ向かっていた。
「あの、新田信二さんですよね?」
信二「そうだけど…」
「アタシファンなんです!握手してください!」
信二「あ、ありがとう。でもどうして僕だってわかったのかな?」
「この雑誌に書いてあったんです!」
そう言って、女の子が渡してきた雑誌『インフィニット・ストライク』には【特集!2人目の男性操縦者】と書かれていた。そして、何処から入手したのかわからない信二の写真があった。それは、VTシステムと化したラウラに突っ込んで行く一夏と信二の姿がった。
信二「確かにこれは僕だね」
「ですよね!アタシこの記事や写真を見て信二さんのファンになったんです」
信二「ありがとう、こんな容姿でも好きになってくれる人がいて嬉しいよ」
「はい!アタシ来年IS学園を受験しますね」
信二「ああ、受かる事を祈るよ」
そう言って、その子にサインをせがまれた信二は『インフィニット・ストライク』に自身のサインをして、ドイツ行きの搭乗口に向かっていた。のちにこの子が信二のファンクラブ創設者になる事も知らずに…
ドイツまでは14時間の長いフライトになる為、信二はエコノミー席に座りながら空の旅を楽しんでいた。時折好奇な目で見られるがもう慣れてしまって気にすることはなくなった。
ドイツの首都ベルリンに到着し空港の外に出ると、8月にしては少し肌寒い季節になっていた。すると、黒いジープが空港のエントランスに居た。そこには、軍服を身に纏い休めの態勢でいるラウラと大人びた女の人がいた。
信二「出迎えありがとうね。ラウラ」
ラウラ「兄上こそ、ドイツまでの長旅ご苦労様でした」
信二「そんな事ないよ。それよりも、隣にいる人は誰かな?」
ラウラより、大人びており深緑のショートヘアー。ラウラと同じ左目に眼帯をしてる。同じ軍服をしているが、こちらの人が姉のような雰囲気を醸し出していた。
???「初めまして、新田信二殿。私はクラリッサ・ハルフォーフ。階級は大尉です」
信二「新田信二です。よろしくお願いします」
ラウラ「兄上は凄いのだぞ。その話しは、車の中でしよう」
そう言って、車の中に乗り込んだ。そして、ラウラは自身がVTシステムで暴走した時に、身を挺して助けたことを話していたが、ちょっと盛り過ぎた部分もあったが、楽しく話しているラウラを見ていたら止めることは出来なかった。
クラリッサ「ほぉ~あの隊長を止めるとは、新田殿も相当な実力の持ち主ですね。一度手合わせを願います」
信二「そんな事はないですよハルフォーフさん。ただあの時は無我夢中でやっていましたから」
クラリッサ「ご謙遜を。それと、私の事はクラリッサと呼んでください」
信二「年上の女性を名前で呼べないですよ」
ラウラ「しかし、山田教員は名前で呼んでいる事があるんじゃないか?」
信二「それを何処で知ったんですか?」
クラリッサ「以前隊長から話しがありまして、新田殿が山田教員を名前で呼んでいたと…」
信二「ラウラ!…聞いていたの?」
クラリッサ「隊長!その山田教員とは?」
ラウラ「私のクラスの副担でな、元日本代表候補生だったらしい」
クラリッサ「そうなのですか。いいですね一度会って手合わせを願いたいです」
どうやら、クラリッサは戦闘狂らしい。そうこう言っている間に信二達を乗せたジープはドイツ軍の入り口に来ていた。信二は世界で2人目の男性操縦者ゆえ狙っている組織が多いため、セキュリティが高いホテルでも襲われる可能性がある。
事実、マホは束の所で現在も解析を行っている為、信二は丸裸同然である。護身用として【マウス】の待機状態である、迷彩柄のドックタグを首からかけている。
そんな事もある為、ドイツ駐留中はラウラと一緒にドイツ軍の施設で過ごすことになっている。これに反発したのがヨーロッパに居る信二達の彼女、セシリア、シャルロット、ロランの3人である。
その3人を信二は必死に説得し『必ず3人に連絡を入れる』と言う約束で了承した。
軍の施設内を移動していると、黒い軍服にラウラ同様に左目に眼帯をしている部隊を発見した。
信二「ラウラ、あの子達は?」
ラウラ「あれこそが、我が部隊『
クラリッサ「全員がヴォーダン・オージェというIS用補佐ナノマシン移植者で、皆隊長と同じく右目に眼帯をしているんですよ」
信二「そうなんだ。何だか家族みたいな関係だね」
クラリッサ「新田殿…」
信二「あ、ごめんなさい。何か暗い雰囲気を作って」
クラリッサ「いえ、そう言う貴方も隊長と同じVTシステムを宿しながら、その力を上手くコントロール出来てる」
信二「そうですか?」
クラリッサ「そうですとも。ですから、ここに居る皆全員が家族だと思っても過言ではありません」
信二「ハルフォーフさん…」
クラリッサ「ですから、私の事も名前で呼んでも構いません」
信二「ありがとうございます、クラリッサさん。なら、僕の事も名前で結構ですよ」
クラリッサ「分かりました。信二殿」
ラウラ「う、うん!仲良くしているところ悪いが良いだろうか…」
信二・クラリッサ『あ!』
気が付くとラウラ他シュヴァルツェ・ハーゼのメンバーがこちらを見ていた。どうやら、話しに夢中になって気がつかなかったらしい。
「あれ~クラリッサ副隊長が赤くなっている~」
「珍しい~」
クラリッサ「こ、こら!馬鹿にするな!」
ラウラ「いいではないか。クラリッサにも春が来たということだ」
クラリッサ「た、隊長まで!」
信二「アハハ…」
そう言って、信二は苦笑いをしていた。信二はシュヴァルツェ・ハーゼ部隊のメンバーと顔合わせを行い墓参りは明日行うことになり、その日は宿舎で寝泊まりした。
信二が寝ようとした時である。1本の電話がかかってきた。相手は
信二「セシリア?もしもし?」
セシリア『あ、信二様夜分遅くにすみません』
信二「構わないよ。それで、どうしたの?」
セシリア『あの…ご両親のお墓参りってもうお済でしょうか?』
信二「まだだよ。明日行こうかと思ってね」
セシリア『そうでしたか…ここからベルリン空港までのは…』
信二「あの?セシリアどうかした?」
セシリア『は!いえ別に何でもございませんわよ』
信二「もしかして、付いて来てくれるのかい?」
セシリア『ええ、出来ればですけど…ご迷惑でなければ良いのですが』
信二「そんな事ないよ。僕も両親に紹介したいと思っていたからね」
セシリア『本当でございますか!わかりました。このセシリア・オルコット。オルコット家の名に恥じぬように振る舞って見せますわ!では、信二様準備がありますのでまた明日にでもお伺いいたしますわね!』
そう言ってセシリアは電話を切るのであった。並々ならぬ気合いの入れように信二は苦笑するしかなかった。
次の日。信二は日課のランニングを施設内でしていた。外に出なければ自由に過ごしても良いとラウラから言われていた。そして、軽めのトレーニング(腹筋・背筋・腕立て伏せ×30回3セット)を行い、部屋に戻った。
シャワーを浴びて、食堂に向かうとシュヴァルツェ・ハーゼ隊の面々に出会った。どうやら、彼女達も朝食を食べに向かっていたそうだ。
食堂では、ブレートヒェンと総称される小型のパン、ソーセージ、サラミ、ハム、チーズなどが並びそして、ゆで卵にコーヒーが備わっていた。
信二「懐かしいな…」
幼少期をドイツで過ごした信二にとって、そんな言葉が出てくるくらい時の流れは進んでいた。朝食を済ませて信二はセシリアが待つベルリン空港へラウラ&シュヴァルツェ・ハーゼ隊が護衛する車で向かっていた。
そして、ベルリン空港に着くとセシリアがダッシュしてこちらに向かっていた。
セシリア「信二様~~~!」ダキ
信二「おっと!大丈夫かいセシリア?」
セシリア「ええ!信二様が、きっと受け止めてくれると信じておりましたから」
信二「それはいい事だけどね」
???「そうですよお嬢様。信二様の…未来の旦那様の事を信用するのはいい事ですが、オルコット家の当主としてもう少し自覚をお持ちください」
セシリア「でも、チェルシー。信二様に会えたことが嬉しくてつい…」
そこには、茶髪にはねっ毛がある髪をカチューシャで留めており、フレンチ型のメイド服を着ていた女の子が立っていた。
チェルシー「お初お目にかかります。私、オルコット家のメイド長を行っておりますチェルシー・ブランケットと申します。以後お見知りおきお」
信二「ご丁寧にありがとうございます。僕は新田信二と言います。セシリアとはクラスメイトで…恋人同士です。ブランケットさん」
チェルシー「どうぞ、私の事はチェルシーと呼んでくださいませ。新田様」
信二「そんな、初対面の人を名前で呼べませんよ。それに僕の事は名前で呼んでください」
チェルシー「ならば、お互いに名前で呼び合いましょうか」
信二「そうですね。よろしくお願いしますね、チェルシーさん」
チェルシー「さんは必要ないのですが。まぁいいでしょう信二様」
セシリア「むぅ~」
チェルシー「あらら、どうしてそんなにむくれているのかしらセシリアは?」
セシリア「何でもありませんわ!フン!さぁ行きますわよ!」
そう言って、セシリアは早く行くように指示していた。信二は「やれやれ」と思いながらも、ラウラが用意した車に乗り込むのであった。
ベルリン空港から、郊外に抜けて30分。小高い丘の上にある教会の近くに来た。信二は車から降りてそこからある場所に向かっていた。それにセシリアはただ、黙ってついって行った。
そして、ある小さな墓石の前で膝を付いた。そこには、ドイツ語と日本語で「新田美波、晃~永久に眠れ~」と書かれていた。
信二「ただいま。父さん、母さん」
セシリア「ここが、信二様のお母様とお父様のお墓ですか」
信二「うん。他のお墓よりも小さいけど、ここに両親が眠っているんだ」
セシリア「そうでございますか」
そう言って、信二はお花と日本から持ってきた線香を上げて両手を合わせた。
セシリアはそれを見て同じ様にした。
信二・セシリア『……』
両親を死に追いやった研究者達はもういない。しかし、信二は虚無感に襲われそうになった。両親の仇を取ったのに満たされない欲求。それを埋めるかの如く祖母芳江がいてくれた。
信二は数十分程拝んでいた。そして、それが終わると墓前に向き合いこう告げた。
信二「父さん、母さん。あっちの世界でも元気にしている?僕は元気にしているよ。おばあちゃんと一緒だから安心してね。…それと、今日は大事な報告があって来たんだ」
そう言って、セシリアを抱き寄せた。
信二「僕の大切な人の1人セシリア・オルコットさんだよ。他にも居るけど今日は用事があって来れなかったんだ。だから、セシリアだけでも紹介しておくね」
セシリア「初めまして、信二様のお父様、お母様。セシリア・オルコットと申します。信二様はとても聡明な方で私の恋人でもありますわ。…信二様には大切な方々が沢山いらっしゃいます。ですから、安心して見守っていてくださいまし」
そう言って、セシリアは手と手を絡めるつなぎ方をして来た。いわゆる恋人つなぎと言うものであった。
信二「今僕はとても幸せだよ。だから、そっちに行くのはもう少し先になるけどそれまで見守っていて欲しい」
セシリア「わたくしからもお願い致します。どうか、どうかよろしくお願い致しますわ」
その瞬間一陣の風が2人の周りに拭き始め、ある声が聞こえた。
“おめでとう信二。幸せにね”
“ああ、おめでとうだ信二!その大切な子達を泣かすなよ!”
信二「母さん…父さん?」
セシリア「え?」
信二「今、母さんと父さんの声が聞こえた気がしたんだ…」
セシリア「…そうでしたか。それはいい事ですわね///」
信二「ああ、とてもいい事だよ」
セシリア「来年は皆さんで来ましょうね」
信二「そうだね…絶対皆でここに来ようね」
そして、2人はお墓の前を後にした。その夜はセシリアとラウラ、シュヴァルツェ・ハーゼ隊の面々で食事をしてセシリアもドイツ軍宿舎に泊まることになった。
次の日。信二は予てより行きたかったドイツのニーダーザクセン州、ハイデクライス郡のムンスターにある戦車博物館に向かっていた。そして、博物館に着くと早速走って行った。その様子を見てラウラ達は苦笑した。
信二「ほら!早く行こうよ!」
セシリア「待ってくださいまし、そんなに慌てなくても大丈夫ですよ」
ラウラ「全く、兄上は子供だな…」
チェルシー「いいじゃあありませんか。あれでこそ男の子って感じがしますよ」
クラリッサ「ええ、それに信二殿は我がドイツ戦車が好きと聞きましたからね。ここは、宝の山みたいな感じでしょう」
ラウラ「そう言うことか。それにしても、どうして兄上がドイツ戦車好きだとわかったんだ?」
クラリッサ「それは、昨日信二殿と飲んでいた時に…ハッ!」
ラウラ「…セシリアにバレないようにしとかないとな」
チェルシー「ええ、下手したら外交問題に関わることかもしれませんからね」
クラリッサ「…了解しました」
そんな事を知ってか知らずか、信二とセシリアは手を繋いで館内を隅々まで回っていた。気が付けばお昼前であったためニーダーザクセンで名物料理を食べて宿舎に戻っていた。
明日はイギリスに行くため、今夜はドイツ軍の面々とシュヴァルツェ・ハーゼ隊で送別会を開いてくれた。終始クラリッサさんが日本文化について信二に尋ねていたが、間違った日本文化を治すために色々教えた。
シュヴァルツェ・ハーゼ隊の人達も同じ眼帯をしている事に親近感がわき色々質問していた。その様子を見ていたセシリアは頬がむくれて可愛いかった。
次の日。ドイツのベルリン空港には、ラウラとクラリッサがいた。
ラウラ「それじゃあ、次に会うのはIS学園だな」
信二「そうだね。ラウラも元気でね」
ラウラ「わかっている。兄上も」
クラリッサ「信二殿、また日本文化について話しましょう!我々シュヴァルツェ・ハーゼ隊は信二殿の味方です」
信二「ありがとうございます。クラリッサさんもお元気で」
2人に握手して、セシリアとチェルシーが待つ搭乗口に向かうのであった。
ラウラ・クラリッサ『新田信二殿に向かって敬礼!』
2人は信二が見えなくなるまで敬礼していた。セシリアとチェルシーは搭乗口とは別の方向に向かっていた。そこには、一機のジェット機が待機しており、聞いてみるとこれはオルコット家にあるプライベートジェット機であるといいそれを聞いた信二は開いた口が塞がらなかった。
そして、空港から飛び立ってドーバー海峡を越えてものの数分でイギリスはロンドンのヒースロー空港に到着した。
セシリア「さぁ信二様ようこそイギリスへ~!」
信二「イギリスもいい所だね。あれがビックベンだっけ?」
セシリア「ええ、そうですわ。他にもバッキンガム宮殿やロンドン塔、エディンバラ城など観光スポットがたくさんありますわ」
信二「へ~凄いんだね」
セシリア「ええ、信二様も住めばきっと気に入りますわ」
チェルシー「お嬢様。そろそろお屋敷の方へ行きますわよ」
セシリア「そうね、さぁ信二様行きますわよ」
信二「そうだね」
車を走らせること1時間。ロンドン郊外に出ると大きなお屋敷が見えて来た。どうやら、あれがセシリアの家らしい。
しかし、家と言うよりは城を思わせる程の豪邸ぶりであった。
セシリア「さぁ着きましたわ。ここが我がオルコット家が所有する家ですわ」
信二「家って…これ全部?」
セシリア「ええ、小ぶりで申し訳ありませんが」
信二は(これで小ぶりなのか…)と思ってしまった。目の前にあるのは東京〇―ム何十個分の広さを誇る庭と立派な門構えに囲まれた城が存在していた。そんな中セシリアと信二は早速中に入っていた。
チェルシーがドアを開けると、そこには数十人のメイドさんが一列に揃っていた。
『お帰りなさいませ。セシリアお嬢様。若様』
セシリア「ええ、ただいまですわ」
信二「あの~若様って?」
チェルシー「信二様は将来オルコット家を背負って立つ御方ですのでこれぐらいの事をしませんと」
信二は今後の事を考えるだけで頭と胃が痛くなってきた。そして、セシリアはこれ見よがしに腕を組んできて猛アピールして来たから信二は半ば諦めていた。
正午。セシリアの提案で両親が眠る墓地に行くことになった。チェルシーに車を出してもらいロンドンの共同墓地に向かった。
セシリア「さぁ着きましたわ」
信二「ここがセシリアの両親の墓なんだ」
セシリア「ええ、代々オルコット家の当主が眠る場所ですわ」
そこには、イギリス国旗が立ち並ぶ立派なお墓があった。そして、セシリアと一緒に膝をついて手を合わせた。
信二・セシリア『……』
お互い祈り終わった後セシリアが腕を組んできた。
セシリア「お父様、お母様。以前お話した新田信二様ですわ」
信二「初めまして。セシリアのお義父さん、お義母さん新田信二です」
セシリア「信二様は私に、殿方の強さ、心の強さを教えてくださった立派な御方ですわ。そして、私の恋人でもあります」
信二「だから、セシリアの事は必ず幸せにしてみせます!どうか見守ってください」
そう言って、再度頭を下げた。そして、手を繋いで帰ろうとして振り向いた時であった…
“ありがとう信二くん。セシリアを心から愛してくれて”
“ええ、ちょっとお転婆な所もあるけど娘をよろしく頼むわね”
そこには、青いスーツにブロンドの髪、顔の堀が深く優しい笑みを浮かべている男性と、真っ赤なドレスに身を包み同じくブロンドのロングヘアを優雅に纏めていた女性が立っていた。
信二は思わず2度見したが直ぐに消えて無くっなった。
セシリア「どうかいたしましたか信二様?」
信二「…いゃなんでもないよ」
そう言ってセシリアを誤魔化す反面心の中で(必ず幸せにします)と誓うのであった。チェルシーが運転する車でオルコット家の家に戻った信二はセシリアに「両親の写真を見せて欲しい」と頼み込み、生前父親が使っていた書斎に向かうのであった。
そして、両親の写真を目にして「間違いない」と呟いた。
セシリア「あの信二様?間違いないとは?」
信二「セシリア。実はさっき君の墓前で2人の姿が見えたんだよ」
セシリア「え!」
信二「でも直ぐに消えたけどね」
セシリア「そうでしたか… ウゥ…」
信二「セシリア?」
セシリア「お父様…お母様…」
そう言って泣いているセシリアの肩を信二は優しく撫でていた。
そして、夕食になり長テーブルに料理が運ばれてきてどれも美味しそうな匂いがしてきた。
セシリア「それでは、信二様頂きましょうか」
信二「ちょっと待ってセシリア。他の人達は?」
セシリア「?メイド達なら後から食べますわよ?」
信二「なら、皆で一緒に食べない」
セシリア「一緒にですか?」
信二「うん。日本だと家族みんな一緒に食べるんだよ。それに、一緒に食べた方が美味しいからね。…ダメかな?」
セシリア「そうでしたか。チェルシー」
チェルシー「はい、お嬢様」
セシリア「屋敷内のメイド達及び使用人を集めなさい。今日から一緒に食べますわよ」
チェルシー「承知しました」
そう言って、チェルシーは出ていった。
信二「いいの?」
セシリア「良いも何も信二様が提案した事でしょう。次期オルコット家の当主なのですから。それに、いつまでも古い時代に縛られていてはいけませんわ」
信二「セシリア…ありがとう」
セシリア「礼にはおよびませんわ。そ・れ・に、こうしないと信二様の隣りに座れませんからね」
そう言って、セシリアは信二の真横に移動してきた。チェルシー指揮の元オルコット家のメイドと使用人達が一斉に入って来て戸惑っていたが、信二から皆で食事をすることを説明した。
最初は戸惑っていたメイド達であったが、チェルシーとセシリアが説明すると皆納得して座って行った。気が付けば長テーブルはIS学園並みの人数になっており、皆笑顔で座っている。
その時1人のメイドが信二の元に来て頭を下げて来た。この子の後ろには何人ものメイド達がいた。
「あ、あのご主人様!」
信二「僕の事ですか?」
「は、はい!今日はありがとうございました」
「ご主人様のおかげで、みんな楽しく食事をすることが出来ました」
信二「そんな事ないですよ。僕の国では当たり前のことですから」
「けど、こんな滅多にない機会を作って下さって感謝しております。ありがとうございます。」
『ありがとうございます!』
信二「わ、わかりましたから、頭をあげてください!」
セシリア「フフフ、偶には皆で食べるのもいいかもしれませんね」
チェルシー「そうですわね」
皆で食べた夕食はとても良く、笑顔が絶えない空間になっていた。夕食後はオルコット家自慢のバスルームに案内されて、大理石風の豪華な風呂に信二は、終始驚いていた。
そして、天蓋付きのベットで信二は緊張しながらも眠るのであった。
次の日。朝からセシリアの案内でイギリスの名所をめぐっていた。途中、セシリアはイギリス女王陛下との謁見もあり抜け出したがチェルシーと2人で回っていた。
そして、夕食は昨日と同じく皆で食べていた。昨日の緊張もなく、皆楽しく食事をしていた。風呂上がりに信二は天蓋付きの部屋で休んでいた。そこに一本の電話がかかってきた。相手は真耶だった。
信二「もしもし」
真耶『もしもし、信二君ですか?』
信二「そうですよ。山田先生」
真耶『……』
信二「山田先生?」
真耶『…今は二人っきりですよ』
信二「あ、はい真耶さん」
真耶『はい!信二君!』
どうやら、真耶は二人っきりの時は名前で呼んでほしいようだ。そして、話しは弾みお互いの近況報告をしていた時である。信二の部屋のドアが開き誰かがやって来た。
真耶『~てな事があったんですよ!』
信二「そうだったんですか」
真耶『はい!信二君はどんな事がありましたか?』
信二「僕ですか?僕はっつ!」
真耶『信二君!どうしたんですか!』
信二「だ、大丈夫ですよ!…ちょっと大きなペルシャ猫が来たもんですから…驚いただけです!」
真耶『本当ですか!大丈夫ですか!』
信二「だ、大丈夫…です!それじゃあ、おやすみなさい真耶さん!」
そう言って、信二は強引に電話を切った。そこには、信二の太股をつねっているセシリアの姿があった。
信二「どうしたんだいセシリア?」
セシリア「…随分と楽しそうでしたわね山田先生との電話」
信二「仕方いでしょう。向こうも貴重な時間を作ってくれたんだから…」
セシリア「…そうですけれども。今は私しかいなんですよ」
信二「…わかったよ。何して欲しい?」
セシリア「…キスして欲しいですわ///」
信二「わかったよ…チュ」
セシリア「ん…もっとして欲しいですわ」
信二「わかった…」
そこからはキスの嵐だった。そして、お互いに息が荒くなり目がとろ~んとして来た。
セシリア「もう、我慢できませんわ!」
信二「うぉ!」
セシリアに押し倒された信二はベットに仰向けになって倒れた。
セシリア「信二様…私を離さないでください」
信二「ああ、わかったよ」
そこから2人は熱い夜を過ごしていった。ある時は信二が上になり、またある時はセシリアが上になるなど眠れない位激しく抱き合っていった…
そして、一夜明けた時はお互い生まれた姿になっていた。自慢の胸は信二の上でつぶされており、しっかりと抱き合っていた。
信二「おはよう、セシリア」
セシリア「おはようございますわ。信二様」
信二「大丈夫かい?その…」
セシリア「ええ、初めてでしたけど信二様がリードしてくださったので気持ち良かったですわ///」
信二「昨日は…あ///」
セシリア「あら、また大きくなってしまいましたわね」
信二「えっと…」
セシリア「フフフ…またシタいですか?」
信二「…ごめん///」
セシリア「いいえ、私で良ければご一緒いたしますわよ///」
そう言って、朝一でまた抱き合うのであった。それから2時間後、セシリアと信二は遅すぎる朝食を食べていた。時よりチェルシーから「昨晩はオタノシミでしたね」とか、高齢の使用人からは「これで、オルコット家も安泰ですな」と言われ、メイド達からは、時折熱い視線を向けられていた。
そんな事もあったが、信二は次の行き先であるフランスに向かう準備をしていた。セシリアは信二の荷造りを手伝っていた。そして、全てが終わってオルコット家を去り、イギリスはヒースロー空港に到着した。
信二「それじゃあ、お世話になりました」
『いってらっしゃいませ!旦那様!』
信二「アハハ…」
セシリア「信二様!2週間の辛抱ですが、元気でIS学園で会いましょう…チュ♡
」
信二「ん!」
『キャーー(≧∇≦)』
皆がいる中で大胆にもキスをして来たセシリア。恋人のキスを貰い一路フランスに向かって行った。
シャルルドゴール空港。フランスの首都パリの国際空港である。世界でも6番目の利用旅客数を記録しフランクフルト空港と並ぶヨーロッパの玄関口とも言われている。また、発着回数はヨーロッパ随一を誇る。
そんな空港に到着した信二は早速シャルロットが待っている。ロビーに向かって行った。ロビーに着くとシャルロットと話し込んでいる2人組を発見した。
信二「シャルロット。元気だった?」
シャルロット「しんじ~!」ダキ
信二「おっと!危ないじゃないか…」
シャルロット「信二を見たら嬉しくなってね。つい…」
信二「全くもう…」
???「失礼。君が新田信二君かね?」
信二「はいそうです。貴方は?」
アルベール「申し遅れた。私はアルベール・デュノア。シャルロットの父だ。そして…」
???「初めまして、私はロゼンダ・デュノア。シャルロットの義母よ」
そう言って来たのは、デュノア社社長にしてシャルロットの実父とアルベールの正妻にしてシャルロットの義母であるロゼンダであった。2人共社長らしい風格が漂っていた。
信二「初めまして、新田信二と言います」
アルベール「話しは娘から聞いている」
ロゼンダ「申し訳なかったわね。私達夫婦の為に…」
シャルロット「お父さん、お義母さん…」
信二「気にしないでください。僕が好きでやっていた事なので」
アルベール「そう言って貰えると助かるよ。君の事は社を上げて全力でサポートしよう」
ロゼンダ「私からもお礼を言わせてほしいわ。本当にありがとう」
信二「ありがとうございます」
アルベール「さて、長話は車の中でしようか」
シャルロット「行こう信二!」
黒塗りのベンツに乗って一路はデュノア社に向かって行った。そして、車の中で衝撃の事実を知るのであった。
アルベール「さて、改めてシャルロットを救ってくれてありがとう」
そう言って、アルベールは頭を下げた。
信二「あ、頭をあげて下さい!それに僕は娘さんを助けたい想いで行動したまでです」
アルベール「いゃ、君が許してくれるまで下げているよ」
信二「わかりましたから!僕は気にしていません!ですから上げて下さい」
アルベール「わかったよ。それじゃあこれまでの件について話すとしよう」
そして運転席と信二達の間にスモークガラスを張って、アルベールは話し始めた。
アルベール「シャルロットをIS学園に送ったのは、娘を助けるためだった」
信二「助けるため?」
ロゼンダ「あの頃のデュノア社は経営難になっていてね。第3世代の開発が急務だったのは知っているわよね?」
信二「ええ、それで束さんから第3世代のデータを渡したはずですよね?」
アルベール「ああ、あのデータは素晴らしかった。直ぐに第3世代の開発に取り掛かったよ。けれど…」
ロゼンダ「それに待ったをかけた人がいたのよ」
信二「誰です?」
シャルロット「…副社長のマーク・ギルバルトだよ」
アルベール「彼とは学生時代からの付き合いだった。昔は2人で言っていた「いつかヨーロッパで一番の会社を建てよう」と夢を見ていた。
しかし、私がデュノア社の社長になってからは会社の経営方針で互いにいがみ合っていた」
ロゼンダ「彼の方針はこのデータを基に、さらに上の第4世代の開発しようと言うものだった。けれど、私達は第3世代の開発に着手したばかりだからまだ時期早々と言ったわ。けど彼は聞き入れてくれなかった。更にひどい事を企んでいたわ」
信二「……それはどんな事だったんですか?」
シャルロット「…ボクを暗殺しようとしていたのさ」
信二「な!」
アルベール「男性操縦者として注目していたデュノア社のテストパイロットを事故死に見せかけて、シャルロットを女だと発表し、私の地位を失墜させる作戦だったらしい…」
ロゼンダ「…だから、私達は不仲を装ってシャルロットをIS学園に入学させたのよ。ごめんなさいね、シャルロット」
シャルロット「ううん。大丈夫だよ。お義母さん」
信二「…それで、その副社長は今どこに?」
アルベール「幸いにも副社長派の者が内部告発して、マークは逮捕された。今は刑務所で刑が執行されているよ」
ロゼンダ「…これが全ての真相よ」
信二「……」
信二はどう言葉をかければいいか迷っていた。一介の学生が行った事により片方は助かったがもう片方は罪を犯し逮捕されたのだ。もし、何もせずにしていたらシャルロットは…と、考えただけで手が震えて来た。
その手をそっと握って来たのはロゼンダだった。
ロゼンダ「貴方が行った事は間違った事ではないわ。私達家族を救ってくれたのよ。だから、胸を張りなさい」
シャルロット「ボクも信二が行った事はいい事だと思うよ。そのおかげで信二とこうして、恋人同士になったんだもん」
アルベール「ああ、娘を幸せにしてくれて父親としても嬉しく思うよ」
信二「シャルロット…皆さん、ありがとうございます」
そう言って、信二は泣いていた。隣にいるシャルロットが宥めている姿をアルベール夫妻は暖かく見守っていた。
アルベール「さて、湿っぽい話しはこれぐらいにして学園での話しを聞かせてもらおうかな」
信二・シャルロット『え!』
ロゼンダ「そうね!この娘ったら全然話してくれなくてね。この際だから馴れ初めとかも聞きたいわね」
信二「アハハ…」
この切り替えに信二は苦笑いをするしかなかった。そして、信二は横で真っ赤になっているシャルロットを尻目に話し始めるのであった。
車はデュノア社に着いて、アルベールは現場に早速現場に向かって行った。ロゼンダは信二に「あとで、社長室に来るように」と言ってきた。
そして、シャルロットは信二と一緒に会社内を案内していた。
案内している途中に社員とすれ違う時に「よ!若社長!」と男子社員からからかわれたり、女性社員には「シャルロットを救ってくれてありがとう」と言われた。
整備室に着くとラファール・リバイブを基にしていた第3世代の開発が進んでいた。体型はラファールを模様していたが、左右に2基のスラスターを増設しスピードを上げていた。更に装甲厚も向上させ防御力アップを図っていた。
武装はラファールを参考にして多種多様な装備を揃えていた。作業着を着ていたアルベールに出会い、先ほどの男性社員に言われたことを話すと「いいかもしれないな」と冗談交じりに話していた。
そして、今日寝泊まりをする部屋に案内された時シャルロットから、こんな提案をされた。
シャルロット「あのね信二。話しがあるんだ」
信二「何だい?」
シャルロット「明日、お母さんの墓参りに付き合ってほしいんだ」
信二「それは、本当のお母さんの?」
シャルロット「うん。ダメかな」
信二「いいよ。寧ろお願いしたいくらいだよ」
シャルロット「ありがとう信二!///」ダキ
信二からOKのサインをもらったシャルロットは嬉しさの余り抱きついて来た。
信二「シャルロット!危ないよ…」
シャルロット「えへへ///…ねぇ信二」
信二「何だい?」
シャルロット「大好き!///…チュ」
信二「僕も大好きだよ。シャルロット」
2人でイチャイチャしてた後に信二は「社長室」と書かれてたドアの前に居た。コンコンとノックをし「どうぞ」と言われて中に入って行った。そこには、ロゼンダが1人でいた。
ロゼンダ「ごめんなさいね。呼び出してしまって…」
信二「大丈夫ですよ。それで、話しとは何ですか?」
ロゼンダ「立ち話も何だからそこに座って頂戴」
信二は来客用の椅子に座って、ロゼンダと対面する形になった。
ロゼンダ「まずシャルロット事だけど、あの娘は私の本当の子じゃないわ」
信二「知っています。明日本当のお母さんの墓参りに付き合って欲しいと言われたので…」
ロゼンダ「そうなのね。優しい所は母親譲りね」
信二「知っているんですか?」
ロゼンダ「ええ。シャルロットの母親であったジャンヌは底なしのお人好しだったもの…」
信二「……」
ロゼンダ「彼女は、ここの社員でね。私やアルベールとよく話していたわ。彼女の笑顔は、疲れている者や暗い雰囲気を出している人を元気付ける力があったわ。だからなのかもしれないわね、彼女にアルベールが惹かれて行ったのは…」
信二「……」
ロゼンダ「そして、ジャンヌとアルベールとの間にシャルロットを宿したわ。けれども当時アルベールは社長候補となり、先代の社長からえらく気に入られていたわ。一方ジャンヌはただの社員。これがどんなに大変な事かわかるかしら」
信二「ええ、分かりますよ」
ロゼンダ「その事が明るみに出れば、アルベールは会社を辞めることになるわ。それを避けたかった彼女はシャルロットの事を隠しながら育てて来た。けれども時間がそれを許してくれなかった」
信二「それは、どういう意味ですか?」
ロゼンダ「ジャンヌは生まれつき身体が弱くてね。シャルロットが10歳になるまで生きればいい方だと医者は言っていたわ」
信二「……」
ロゼンダ「私も不妊症で子が宿せない身体だった。だから、ジャンヌに言われたわ。「もし、私が死んだらあの子を守って欲しい」って。私は「きっと良くなるから大丈夫よ!」と励まし続けた。けれど彼女は帰らぬ人になってしまった」
信二「……」
ロゼンダ「だから、シャルロットにはきつく当たってしまったのよ。我ながら情けない話しよね…」
信二「そんな事ないと思いますよ」
ロゼンダ「え?」
信二「少なくとも僕はそうは思っていません。子を思わない親なんていませんから。それに…」
ロゼンダ「それに?」
信二「僕も両親を早くに亡くしたので気持ちは同じくらいわかります」
ロゼンダ「そうだったのね…ごめんなさいね」
信二「あ、謝らないでください。だから僕はシャルロットを幸せにすると誓います」
ロゼンダ「ええ、貴方がシャルロットを守ってくれるなら私も安心するわ」
信二「これからもよろしくお願いしますね。ロゼンダさん」
ロゼンダ「そこは“お義母さん”と呼んでもいいのよ」
信二「…まだ早いですよ」
ロゼンダ「あら、
信二「ちょっと!」
そう言って、ロゼンダと話していると外は夕焼けが差し込んで来た。
ロゼンダ「そろそろ、夕食にしようかしら」
信二「そうですね」
夕食を食べにロゼンダと一緒に社長室を出たところにシャルロットが飛び込んで来た。シャルロットは信二にあれこれ聞いて来たが、「大人の秘密よ♪」とロゼンダが入れ込んで来たので更に状況が悪化していった。
結局、シャルロットと並んで食べる事を条件に信二は許してもらう事になった。それを見ていたアルベールは「早速尻に敷かれているなぁ~」と冗談交じり言っていた。
そして、風呂に入って信二は眠りにつくのであった。
次の日。シャルロットと信二は一緒にお母さんの墓参りについて行くのであった。なお、アルベールとロゼンダは重要な会議があるので参加は出来なかった。
パリから南に行くと1時間半。場所はオルレアン。かの聖ジャンヌ・ダルクが活躍した町である。そこから更に南へ10㎞行けば小さな墓地が並ぶ場所に辿り着いた。シャルロットは白いオルレアの花束を持って1つの墓前まで案内してくれた。
シャルロット「お母さんはここに居るんだよ」
信二「僕の両親と同じくらいの大きさだね」
シャルロット「うちは貧しいながらもお母さんと2人で暮らしていたんだ」
信二「そうなんだ」
オルレアの花束を墓前に捧げてシャルロットは目を閉じた。それに信二は手を合わせて拝んだ。そして、シャルロットは信二の事を説明し始めた。
シャルロット・信二『……』
シャルロット「お母さん。この人は新田信二君。ボクの命の恩人で恋人なんだよ」
信二「初めまして、新田信二と言います。シャルロットと付き合っています…けど、他の人と付き合っていますが、シャルロット同様にみんなを幸せにすることを誓います。ですから、安心して見守っていてください」
シャルロット「…だから安心して見守っていてね。お母さん」
信二「よろしくお願いします!」
そう言って、信二は頭を下げた。ここで誓わなければ男が廃ると思っていた。そして、シャルロットと恋人つなぎをして去っていった。
帰る途中信二は「のどが渇いた」と言いい、近くの湧き水を飲もうとしたらショートカットの金髪にアメジストの瞳。スレンダー体系ながらどこか優しいまなざしで信二を見ている女の人がいた。信二は必死に勉強してきた、フランス語で挨拶してみた。
信二『こんにちは』(たどたどしいフランス語)
「ふふ、日本語で大丈夫ですよ」
信二「そうでしたか。地元の人ですか?」
「そうね…もう40年もいるわね」
信二「それにしては、随分とお若いですね」
「ありがとう。そんな事を言われたのは初めてよ。もしかしてだけどこれが、俗に言うナンパと言うことかしら?」
信二「ち、違いますよ!そんな事をしたら、僕は…」
「ふふ、冗談よ。やっぱり面白いわね。あなたは」
信二「そうですか…」
「ええ、流石私の娘が選んだことだけはあるわね…」
信二「えっと…勘違いしていたら申し訳ないんですけど貴女はもしかして…」
「ええ、シャルロットの母ジャンヌとは私の事よ」
信二「しかし、貴女は確か…」
そう言って、スカートの一部を上げると、本来ならばあるはずの足首から先が透けていた。
「今はこんな風になってしまったけどね。今日来てみたら、シャルロットがアルベールとは別の男の人を連れて来ていたのよ。まさか、彼氏を連れてくるとはね」
信二「アハハ…」
「ねぇ信二君でいいのかしら?あの子は幸せに暮らしているかしら?」
信二「ええ、僕のほかにも仲間や友達がいます。その中で彼女は伸び伸びと育っていますよ」
「そう、なら母親として安心するわ。おてんば娘だけどこれらもお願いしますね」
信二「はい!必ず彼女を、シャルロットを幸せにして見せます」
「期待しているわよ。彼氏さん♪」
シャルロット「しんじ~」
「ほら、もう行きなさい」
信二「けど、彼女は貴女に会いたがっていました」
「私はそろそろ限界なのよ…」
そう言うと、彼女の身体は量子化するみたいに光の粒が出始めていた。
「もし、娘に言えることがあるのであれば、「愛している」って言ってちょうだい…」
信二「わかりました」
「それじゃあね、信二君…シャルロット」
ジャンヌはそう言って、消えて行った。
シャルロット「どうしたの信二?泣いているよ?」
信二「え?」
信二は自分の頬から涙が出ていることに気づいた。そして、信二は先ほどの事をシャルロットに話して、今度はシャルロットが泣く羽目になった。墓地から帰ってきて夕食時に先ほどのやり取りを話したら、アルベールが「そうか…」と言い静かに男泣きをしていた。
デュノア社の大浴場で身体を洗い湯船に浸かっていると、ドアが開いて人が入って来た。よく見るとアルベールと社員が一緒になって入って来た。
アルベール「やあ、信二君一緒に良いかね?」
信二「いいですよ」
アルベール「今日は娘の我儘に付き合ってくれてありがとう。父親として礼を言うよ」
信二「そんな事ないですよ。彼氏として当然のことをしたまでです」
アルベール「それでもだよ」
「そうっすよ。ありがとうございます」
「シャルロットお嬢ちゃん、今までにないくらい楽しそうに笑っていましたからね」
信二「そうでしたか。それなら良かったです」
アルベール「ところで信二君。デュノア社の2代目社長になる気はないかい?」
信二「そ、そんな恐れ多いこと出来ませんよ!」
アルベール「いや、君は色々な人から恵まれている。そのチャンスをここで遺憾なく発揮しても良いんだよ」
「そうですよ。何たって彼女が8人もいる人なんて聞いたことないですからね」
「羨ましいよなぁ~」
信二「アハハ…」
アルベール「まぁ、今すぐにでもとは言わない。人生の候補に入れておいてくれ」
信二「…検討しておきますね」
その後は社員達からの質問攻めに、合っていた。最も多かったのは『誰が一番の正妻候補何だ』であった。皆の意見はシャルロット一択であったが、信二は「そんなのに優劣を付ける気はない」と言い放った。
風呂から上がり自室に戻った信二はベットが膨らんでいる事に驚いていた。恐る恐る剝がして見るとそこにはエプロン姿のシャルロットがいた。俗に言う裸エプロンである
信二「ちょ!どうしたのシャルロット!」
シャルロット「いや~信二と一緒に寝たいなぁって思ってね」
信二「それなら何か着てよ!」
シャルロット「嫌だよ!ちゃんとこっちむいて…恥ずかしいんだもん///」
信二「それなら、着なきゃいいのに…」
シャルロット「だってこうもしないと、他の人に取られそうなんだもん」
信二「シャルロット…」
シャルロット「だから…ね///」
信二「…いいの?」
シャルロット「うん。初めては好きな人に貰って欲しいから…お願い///」
そう言って、部屋の電気を消した。そこからは互いを求めあう激しい夜になった。時折見せたテクでお互い何度も絶頂を迎えた。
翌日。床にはお互いの下着が散乱していた。そんな事を気にせずシャルロットより先に目を覚ましたのは信二だった。寝ているシャルロットは一切服を身に付けておらず、生まれたままの姿になっていた。
信二は悪戯をしようとして、シャルロットの胸に手を置こうとしたが、手首を掴まれてしまった。
信二「おはよう、シャルロット」
シャルロット「おはよう信二。今何をしようとしたのかな?」
信二「いや~ちょっとね」
シャルロット「何がちょっとなのさ~人のおっ〇い触ろうとして…」
信二「その…ごめん」
シャルロット「全くもう~その気になれば触らせてあげるのに…」
信二「シャルロット何か言った?」
シャルロット「べ、別に!それよりも早く朝ご飯食べに行こう」
信二「そうだね。シャルロット身体とか大丈夫?」
シャルロット「うん、大分痛みは引いてきたけどまだ、信二が入っている感じがするね///」
信二「シャルロットその…」
シャルロット「謝らないでね。これでようやく、ボクううん、私は信二と一緒に居られるんだね」
信二「シャルロット///」
シャルロット「信二///」
そう言って、お互いにキスしようとしたその時
「コンコン」
信二・シャルロット『!』
アルベール「信二君。シャルロットが部屋にいないんだが、どこに行ったか知らないかね?」
昨夜シャルロットが部屋に戻って来なかった事を心配したアルベールが信二の部屋に尋ねて来た。この姿を見られるのは非常にまずい。
シャルロット(どうしよう信二!)
信二(落ち着いて!先ずは僕が出てくるからシャルロットはクローゼットの中に隠れていて)
シャルロット(わかったよ)
そして、シャルロットが服を着てクローゼットに隠れたのを確認して信二はドアを開けた。
信二「すみませんでした。シャワーを浴びていたので」
アルベール「朝からすまないね。シャルロットを知らないかね?」
信二「シャルロットですか?昨日の夜寝る前に、話していましたがそれ以降は知りませんね」
アルベール「そうか…疑って悪かったよ」
そう言って、アルベールは出て行った。そして、信二はシャルロットと一緒に部屋を出て食事をしていた。偶々通りかかったアルベールに聞かれたところ、仲の良い友達の所に泊まりに行っていたと答えた。
3日間のフランス滞在を終えて信二は次の目的であるオランダに向かう為、シャルルドゴール空港にいた。
信二「3日間お世話になりました」
アルベール「こちらこそ、娘の恩人と恋人に会えて嬉しかったよ」
ロゼンダ「今度は、貴方の祖母にも会いたいわね」
信二「それは、喜ぶと思いますよ。ぜひお願いします」
シャルロット「信二!…元気でね」
信二「わかったよ。シャルロットも元気でね///」
そう言って、オランダ行きの飛行機に乗り込むのであった。その時、シャルロット夫妻の周りに浮かんでいるジャンヌに目がいき(頑張ってね!彼氏クン♪)と言っている様に聞こえた。飛行機が滑走路から離れたところで
信二「
そう呟いて、フランスを後にし、ロランが待つオランダに向かうのであった。
一番の難産であったセシリアとシャルロット編でした。特に想いであるキャラなのでしっかりと書きたいと思っていました。
次はロランとヴィシュヌですが…正直言って思いつきません。また投稿が空くかもしれませんが気長に待って頂けると幸いです。
感想・評価・誤字報告お待ちしております。
信二を基に次回作(サクラ大戦)を執筆しようと思いますがどのシリーズにしますか?
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