この力は誰かの為に・・・   作:とあるP

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とあるPです。

久しぶりの信二の話しです。

それとアンケートがあるので、ぜひお願いします!

それでは本編どうぞ!!


第三十話 実家へ帰ろう(前編)

第30話 実家へ行こう(前編)

 

夏休みもあと1週間となったある日、祖母である芳江から電話があった。

 

信二「もしもし、ばあちゃん?」

 

芳江『お~信二か?元気してたか?』

 

信二「うん、何とかね」

 

芳江『そうかい。ところで今年の夏は帰ってくるのかね?』

 

信二「う~ん。どうしようかなぁ…」

 

芳江『出来れば帰って来て欲しいんだがね。畑仕事の時期で人手が足りなくてね…』

 

信二「隣の喜朗(よしろう)叔父さんは?」

 

芳江『孫が帰って来て、それどころじゃないって』

 

信二「あーそう言えば3人目が生まれたんだってね…」

 

芳江『あとは、ほとんどないからねぇ…』

 

信二「わかったよ。それに、紹介したい人が沢山いるからなるべく早めに帰るね」

 

芳江『すまんね…』

 

信二「大丈夫だよ。それじゃあまたね」

 

そう言って、信二は電話を切って職員室に向かうのであった。職員室では、千冬と真耶それに、ナターシャが2学期に向けて準備をしていた。

 

信二「失礼します。織斑先生はいらっしゃいますか?」

 

千冬「ああ、ここにいるぞ」

 

信二「織斑先生、外泊許可を取りたいので申請に来ました」

 

千冬「いいぞ。何処に行くんだ?」

 

信二「ええ、実家に帰ろうと思って」

 

千冬「そうか、実家はどこだった?」

 

信二「東北地方なんで、帰省もかねてですね」

 

千冬「そっか。なら、長期になるな…」

 

その時、真耶とナターシャの目が光った。

 

真耶・ナターシャ『織斑先生!』

 

千冬「却下だ」

 

真耶・ナターシャ『ええ!!なんで!?』

 

千冬「お前たちは2学期の準備があるだろ。それとも何か?もう終わっているのか?」

 

真耶・ナターシャ『うう…』

 

信二「アハハ…けど、ばあちゃん。祖母には、みんな(友人)を紹介したいと言ったので出来れば来て欲しいですね」

 

真耶・ナターシャ『みんな(フィアンセ)を紹介したい!?』

 

とてつもない勘違いをしている2人をほっておいて、信二は外泊許可書を作成して、問題なかったので申請が受理された。なお、外泊には護衛を付けるよう言われたので更識家の者が付くようになった。

 

そして、真耶とナターシャにも「無理しないでくださいね」といい職員室を出て行った。真耶とナターシャは信二の実家に行きたいが為に、物凄く仕事を進めて2学期の準備を済ませた。千冬からは「普段からこのくらいやって欲しいくらいだ…」とぼやいていた。自室に戻る途中に偶々学校に来ていた一夏に出会い、帰省する話しをしたら「オレも行っていいか?何なら鈴とラウラにも声をかけておくか?」と言われたので快くOKした。

 

その後、何処から嗅ぎ付けてきたかわからない、箒と静寐が外泊許可を貰って行ったり、セシリア、シャルロット、ロラン、ヴィシュヌ達海外組に「今度帰省する」と喋ってしまった信二に対して彼女達から『是非とも行きたい!』と言われたので、皆連れていくことにした。

 

この事を芳江に話した結果『部屋はたくさんあるから心配ない。何なら好きに使ってもいい』とOKが出たので皆を迎えることにした。

 

諸々の準備がある為2回に分けて行く事になった。前半を国内組(箒、静寐、一夏、鈴)、後半を海外組(セシリア、シャルロット、ロラン、ヴィシュヌ、ラウラ)とした。

 

そして、帰省当日。東京から新幹線で2時間半かけて最寄り駅に着いた信二は、迎えに来ていた親戚の車を探していた。

 

駅のロータリーに一台にワンボックスが止まっており、中から恰幅のいい男の人が現れた。

 

???「帰って来たか信二!」

 

信二「喜朗叔父さん!家の方が大丈夫なの?」

 

喜朗「なに、家内に任せてきたからな。少しばかりなら大丈夫だ」

 

一夏「信二この人は?」

 

信二「この人は喜朗叔父さん。僕の家の隣に住んでいるんだ。勿論隣って言っても50mくらい離れているけれどね」

 

喜朗「信二。こいつらは?」

 

信二「学校の友達だよ。織斑一夏君、篠ノ之箒さん、鷹月静寐さん、凰鈴音さん」

 

『よろしくお願いします!』

 

喜朗「おう、よろしくな!」

 

そう言って、全員と握手をした。皆驚いていたが、喜朗がいい人だと知り安心ていた。そこからは喜朗の運転するワンボックスに揺られながら1時間かけて山奥に入っていた。途中、「動物注意」の看板がある中一行は信二の家の前まで辿り着いた。

 

一夏「そう言えば信二の家って、どんな感じなんだ?」

 

信二「う~ん…そんなに広い家じゃあないよ。寧ろ家の周りなんもなくて、困っているぐらいだしね」

 

箒「でも、店はあるのだろう?」

 

信二「あるっちゃあ~あるけどね…」

 

喜朗「そろそろ着くぞ」

 

静寐「でも、信二君の家私は楽しみにしてるよ」

 

信二「アハハ…ありがとうね」

 

森を抜けると、立派な門構えと田畑が広がる場所に出た。街灯など一切なく、夕方を過ぎれば一面闇夜に包まれる、そんな場所であった。

 

そんな中に赤い屋根の家で蔵があり、もう一軒大きな建物があった。それに4人は驚く声を出した。

 

『うわ~~!』

 

喜朗「じゃあ、また来るぜ」

 

信二「ありがとう。喜朗叔父さん」

 

そう言って、喜朗は帰って行った。残された5人は信二を先頭に家の中に入って行くのであった。

 

一夏「凄いな。信二の家。俺ん家よりも大きいかもしれない」

 

信二「そんな事ないよ」

 

鈴「ねぇ、あの蔵みたいな建物には何が入っているの?」

 

信二「あそこには、米や畑仕事で使う道具があるんだよ」

 

静寐「なら、蔵に書かれている文字みたいなのは?」

 

信二「あれは、「屋号」って言って、ここいら一帯に同じ苗字の人達がいっぱいいるんだ。それを区別する為に苗字とは別の呼び方があってね。その名残なんだよ」

 

鈴「じゃあ、あの建物は?」

 

信二「ああ、離れのこと?」

 

『離れ?』

 

信二「あの建物は、家に入りきらない物や僕が帰って来た時に、よく使う建物だよ。夏は涼しいけど冬は寒いんだよね…」

 

箒「ほ~お。まだまだ、知らない事ばかりだらけだな」

 

そして、一般家庭には似つかわしくない、木彫りの熊が置いてあり皆を迎えていた。玄関を抜けると囲炉裏がある部屋に通された。

 

信二「ただいま、ばあちゃん」

 

芳江「おかえり、信二」

 

『お邪魔します!』

 

芳江「この子達が電話で言っていた子かい?」

 

信二「うん。そうだよ」

 

芳江「そうかい。初めまして、信二の叔母の新田芳江と言います」

 

一夏「織斑一夏です」

 

箒「篠ノ之箒です」

 

静寐「鷹月 静寐です」

 

鈴「凰 鈴音です」

 

信二「あと、5人ほど来るけど大丈夫だよね?」

 

芳江「ああ、離れを用意してあるからね。とりあえず一夏君以外がそこを使うといいよ」

 

一夏「え?なんで?」

 

鈴「アンタ馬鹿か?女の子の所にアンタ1人だとおかしいでしょ!」

 

一夏「ああ、そうか」

 

信二「アハハ…」

 

そう言って、一夏は信二の隣の部屋に案内された。女性陣は離れに案内され、早速寝床の確保をしていた。信二は自室に入ると懐かしさを覚えていた。ISを起動して4ヶ月になるが、あの時のままであった。感傷に浸るのも束の間、台所に行くと芳江が夕食の準備をしていた。

 

信二は無言で芳江の隣に立った。そして、夕食の準備をした。それを見た箒と一夏も手伝おうとしたら信二から「客人なんだからゆっくりしていていいよ」と言われたので、お言葉に甘えるのであった。

 

夕食は、カレイの煮付け、かぼちゃの煮物、焼売と信二の好物ばかりであった。それを食べた鈴は思わず泣きだし芳江に向かって「おばあちゃん!」と抱きついてくるほどの美味しさであった。箒と静寐に至っては、信二の好物だと教わり、必死にレシピを教わっていた。

 

お風呂が沸き、一夏→箒→鈴→静寐→信二の順で入って行く。途中信二は夕食の残りを持って外に出て行った。そこには、黒いベンツが止まっており、運転席の窓を開けると2人の中年男性がいた。この2人こそ、更識家が用意したSPである。

 

「どうかしましたか?」

 

「何かトラブルでも?」

 

信二「いえ、暑い中ご苦労様です。これ、夕食の残りですが良かったらどうぞ。おばあちゃんの料理は絶品なんですよ」

 

「…これは、どうもありがとうございます」

 

信二「護衛とか大変そうですがよろしくお願いしますね」

 

あとで聞いた話しだが、この差し入れによりこの2人は「命に代えてもこの少年を守ろう」と心に決めた。

 

そして、信二が風呂から上がって外に出てい涼んでいた。夜中なのに満天の星空でとても空気が澄んでいた。そこに浴衣姿の箒が現れた。

 

箒「信二ちょっといいか…」

 

信二「箒?どうしたの?」

 

箒「なに、信二が外に出ていく所を見たのでな」

 

信二「そうなんだ」

 

箒「ああ。それにしてもいい天気だな。私は色々と転校して来たがここまで、静かな場所は初めてだ」

 

信二「うん。ここに来れば嫌なことがあっても忘れることが出来た」

 

箒「信二?」

 

信二「…僕ね、中学の時までいじめにあっていたんだ」

 

箒「!」

 

信二「こんな容姿だし、両親もいなかった。だからかな。おばちゃんには良く助けてもらったよ。それに、この満天の星空を見れば安心する自分がいるんだ」

 

箒「信二…」

信二「けど、それをネタに両親を妬んだり、悔しいと思った事はないよ。そもそも、それを他人に押し付けるのはお門違いだもんね」

 

箒「そうだが。なぜ…なぜ、言わなかった!」

 

信二「箒?」

 

箒「信二、私は信二の何だ?」

 

信二「箒はクラスメイトで僕の大切な人だよ」

 

箒「なら、その大切な人になぜ、相談してくれなかった!なぜ、甘えてくれなかった!」

 

信二「…それは」

 

箒「私は、あの日信二に抱かれた日から全てを受け入れる覚悟をしていた。過去も、現在も、未来も…だから、これは何時でも頼ってくれ。甘えてもいいのだぞ///さぁ!」

 

そう言って、箒は両腕を開くと信二を受け入れる体制だった。信二はためらったが、箒に甘えてもいいと言われたので、素直に抱き着いた。

 

信二「ありがとう箒///」

 

箒「フフフ、どういたしましてだ///」

 

たっぷり10秒ほど抱き合った2人は顔を赤くしながらも離れるのであった。そして、手を繋いで縁側に座った。そこで、信二はある決意を言うのであった。

 

信二「決めた!」

 

箒「何をだ?」

 

信二「僕、夏休みが明けたら皆の事を報告するよ」

 

箒「それは、付き合っている事か?」

 

信二「それもあるけど、一番は…みんなと結婚することだよ」

 

箒「え!!」

 

信二「正直言うか迷っていたんだ。僕はまだ学生だし、経済的に余裕が無い事はわかっている。けど、みんなと一緒にいたい。離れたくないと思ったんだ。だから!」

 

箒「信二…」

 

そう言って、信二は箒と向き合って箒の両肩に手を置いてこう宣言した。

 

信二「篠ノ之箒さん。貴女が好きです。他の人も好きって言うと怒るかもしれないけど、僕は皆を幸せにしたい。だから、僕と…け、結婚してください!///」

 

箒「信二……はい///。不束者ですが、よろしくお願いします///」

 

信二「箒…ありがとう///」ダキ

 

箒「おっと!フフフ///」

 

信二は嬉しさのあまり箒に抱き着いてしまったので、箒は優しくあやす様に背中をさすっていた。落ち着いたところで、信二は箒と再度向き合いそして…

 

信二「箒…」

 

箒「信二…ん///」

 

満天の星空の下2人は唇を重ねるのであった。

 

 

 

 

次の日。箒と静寐は朝食を手伝うために芳江と共に台所に立っていた。そこに信二、一夏、鈴の3人が現れた。3人は近くの山奥でトレーニングを行って居た。

 

信二「おはよう。箒、静寐」

 

箒・静寐『おはよう信二(君)』

 

一夏「珍しいな、箒が料理しているなんて」

 

箒「そうか?」

 

鈴「それに、静寐。アンタも料理出来たのね」

 

静寐「えへへ、お母さんが『信二君をものにするなら、まず胃袋を掴むんですよ~』って言ってたから、頑張って覚えたんだよ」

 

鈴「へぇ~」

 

一夏「うん?どうした鈴?」

 

鈴「な、なんでもないわよ!///」

 

そんなやり取りをしていると、料理が出来上がって来たので、信二は慣れた手つきで配膳をする。そして、みんなで一緒に朝食を取るのであった。その時に今日の予定を決めるのであった。

 

信二「みんな今日はどうする?」

 

鈴「アタシはもう一度トレーニングして来るわ!どうしても、あの道を攻略したいから」

 

一夏「それなら、俺も付き合うぜ。鈴」

 

鈴「つ、付き合うって!」

 

一夏「?トレーニングだろ?」

 

鈴「そうだったわね…」

 

静寐「私は、宿題を片付けようかなぁ~あと少しで終わるから」

 

箒「なら、私も付き合おう。丁度分からない部分があってな…」

 

信二「そうなんだ。ばあちゃんはどうする?」

 

芳江「そうだね~畑の草刈りはあらかた終わったから、今日はのんびりしているよ」

 

信二「わかった。なら、僕は街に行って食材の調達とかして来るよ」

 

箒・静寐『じゃあ私達も!』

 

信二「ダメだよ。2人は宿題が残っているんでしょ?」

 

箒・静寐『うう…』

 

 

信二に言われて黙ってしまう2人であった。事実2人は宿題が終わっていない状態で来たので、やらなければならない。また、土地勘に慣れている信二はタイムセールを行うデパートを知っているので、効率を考えると1人の方が行動しやすい。無論護衛の人を付けることになる。

 

そして、信二は護衛の2人と共に街に出向き明後日から合流する人達の分の食料品を調達するのであった。それぞれの彼女達から好き嫌いを聞いていたので、それに合った食材選びをしていた。

 

しかし、買い込んで家に戻る時に事件が起きた。

 

信二「よし。これくらいかな」

 

「ん?あれって新田じゃね?」

 

「ホントだ!あの新田じゃん!」

 

信二「ん?…あ!」

 

そこには、中学校時代に信二に対して偽の告白をさせようとしたマドンナの子だった。その周りにクラスメイト達がいたので信二は避ける様に出て行こうとした。

 

「ねぇ、何処に行くの~」

 

信二「離してくれよ。これから帰るんだからか」

 

「まぁそんなかたい事言わないでよ~。アタシ達友達でしょ~」

 

信二「…君たちと友達になった覚えはないよ」

 

「つれないね~私に告白しそうになったのに~」

 

信二「あれは、君のいたずらなんだろ…」

 

「ええ、そうよ。アンタの絶望する顔を見たかったのよ」

 

「○○えげつない趣味してるよね~」

 

「アハハ!」

 

信二は薄々感じていたが、そんな風に思われていたと思うと頭に来ていた。そんな信二を絶望に追い込む一言が彼女達から発せられた。

 

「てかアンタ、まだ生きてたんだ」

 

信二「!」

 

「そうだよね~。最近新田の事全然聞かないからてっきり死んでいると思ったよ」

 

「死んでくれてたらウケるんだけどね。アハハ!」

 

信二「……」

 

その一言に信二は言い返せなかった。確かに、信二がISを起動出来る事は国の機密情報になる為、公に公開されていない。

 

そのことを抜きにしてもこれは言い過ぎだと思いマイク越しに聞いていた護衛の2人が出ようとした瞬間

 

『それ以上、信二(様)の悪口はよしてもらおうか!』

 

「あ?」

 

「誰アンタたち?」

 

信二「みんな!?」

 

そこに現れたのは信二の彼女である、セシリア、シャルロット、ロラン、ヴィシュヌと信二を兄と慕うラウラであった。

 

セシリア「大丈夫でしたか。信二様」

 

信二「ああ、大丈夫だよ」

 

シャルロット「ホントに?」

 

信二「うん」

 

「…誰よあんた達」

 

ロラン「私達は信二の彼女だ」

 

ヴィシュヌ「正確にはお嫁さん候補と言った方がいいでしょうかね」

 

ラウラ「私は信二の妹だ!」

 

「はぁ?馬鹿言ってんじゃないわよ。こいつのどこを好きになる奴がいるのよ」

 

その一言で信二の彼女達とラウラがキレた。そこからは嵐のように信二の良い所やカッコイイ所などの惚気話しを約2時間、懇切丁寧に説明と言う名の説教をしていた。

 

それを聞いたクラスメイト達は「ウン、シンジクンハカッコイイ…」と廃人化していた。

 

信二「何だか恥ずかしいな///」

 

セシリア「まだまだ話足りないくらいですわ」

 

シャルロット「まぁまぁ、向こうも納得してくれたからいいじゃない」

 

ロラン「そうだぞ信二。君は私達にとってそれくらい、魅力的な人なんだ」

 

ヴィシュヌ「ええ、だから彼氏を馬鹿にされて熱くならない彼女はいませんよ」

 

ラウラ「私は兄上の事を知らない輩に、とやかく言われるのが嫌だったからな」

 

信二「ラウラ…みんなありがとう」

 

いつの間にか女の子達は居なくなって、マドンナ的な子だけしかいなかった。

 

信二「〇〇さん…」

 

「な、何よ…」

 

信二「あの時は行けなくてごめんね」

 

「え…」

 

信二「僕、君からの告白を受けたらその後が怖くなって行けなかったんだ。だからごめん」

 

「ち、違う…」

 

信二「え?」

 

「私は…アンタを、新田を騙そうとしたんだよ…それなのに…謝るなんて…」

 

信二「……」

 

「それに…あんなひどい事まで言ったのに…それを許すなんて…バカだよ…」

 

信二「確かに、僕はバカだよ。だけど、小さい事なんて気にしないんだ。だから、僕は君を許すよ」

 

「新田…うぅぅ…」

 

彼女はその場で泣き崩れてしまった。流石にまずいと思った信二よりも、先に動いた人がいた。

 

ロラン「泣かないでくれ、子猫ちゃん」

 

「…貴女は?」

 

ロラン「私はロランツィーネ・ローランディフィルネィ。ロランと呼んでくれ子猫ちゃん」

 

「///」

 

この瞬間みな心の中で(あ、堕ちたな)と思っていた。

 

ロラン「君には涙は似合わないよ。さぁこれで拭くんだ」

 

「あ、ありがとうございます///」

 

ロラン「それと、今後は信二共々よろしくね」

 

「はい!ロラン様!」

 

信二「ええ~」

 

その答えに少しだけ、げんなりする信二であった。その後「べ、別にアンタの為に仲良くしようとしてないからね!///」と言うセリフを言いながら、女の子は帰っていた。

 

信二はなぜここにセシリア達がいることについて聞いてみた。

 

信二「そう言えばセシリア達はどうしてここにいるの?着くのは明日だよね?」

 

セシリア「それは、本国の仕事がひと段落着いたのでその足で来たのです」

 

ロラン「海外組で連絡を取り合ってね。皆同じ便で来たのさ」

 

シャルロット「けど、来たのはいいけど信二の実家がわからなくてね」

 

ヴィシュヌ「だから、ある人(・・・)の力を借りて来ることにしたのです」

 

信二「ある人って…まさか!」

 

???『そう、そのまさかよ(です)』

 

信二はその声を覚えている。なぜなら、一昨日会ったばかりだからだ。そして…

 

信二「はぁ~いるなら言ってくだいよ。山田先生(・・)ファイルス先生(・・・・)

 

真耶・ナターシャ『……』

 

信二「あれ?」

 

そこには、信二のクラスの副担任でもある山田真耶と新任のナターシャ・ファイルスだった。しかし、2人は見るからに不機嫌な顔をしていた。

 

真耶・ナターシャ『……』

 

信二「山田先生?ファイルス先生?」

 

真耶・ナターシャ『フン!!』

 

セシリア・シャルロット・ロラン・ヴィシュヌ『はぁ…』

 

明らかに不機嫌そうな2人は信二を置いて駐車場に戻っていた。そこには、5人乗りのバンが止まっておりセシリア達が乗り込むと猛スピードで走り去ってしまった。

 

仕方なく信二は護衛の2人と一緒に帰ることにした。その間、2人からは「早く彼女達と仲直りしたほうがいいですよ」と言われたので、信二はさっきの行いを悔やんでいた。

 

 

 

 

その夜。芳江は一挙に人数が増えたことに驚いていたが、喜朗叔父さんのお嫁さんや娘さん達が夕食を作りに来てくれたのでちょっとしたパーティーになった。

 

信二は風呂に入る前に真耶とナターシャに「お風呂から出たら話しがあります」とメールをし、風呂から出るのであった。

 

 




次回真耶とナターシャに新たなる進展が!

感想・評価・誤字報告お待ちしております。

信二を基に次回作(サクラ大戦)を執筆しようと思いますがどのシリーズにしますか?

  • サクラ大戦
  • サクラ大戦 熱き血潮に
  • サクラ大戦2
  • サクラ大戦3
  • サクラ大戦4
  • サクラ大戦Ⅴ
  • 新サクラ大戦
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